キャラクター/【飛竜】

Last-modified: 2023-11-24 (金) 14:26:00

全般

FF2と5、11(11では現在の正式名称は「子竜」)、レジェンズに登場した生物。
人を乗せて空を飛べる事と、高い知能・自我を持つ事が主な特徴。
どのシリーズでも個体数が少ないため、決まって侘しい役どころである。


ゲーム中では乗り物的存在だが、FF2では攻撃アイテムとしても使う事が可能である。
また、設定だけなら4にも存在している。


11では竜騎士のペットとして一緒に戦ってくれるようになり、
その存在感はこれまでとは比較にならないほど大きい。
その11以外ではブレスを吐くこともほとんどない。5では明確に吐けないと言われている。

FF2

【ひりゅう】

りゅうきしをのせてとぶように しこまれたりゅう。
からだは ひかくてきちいさいが ちからはつよく
4 5にんをどうじにのせて とぶことができる。

ディスト島に昔から住んでいたらしい。
ハーンというナイトが30年かけて飛竜との友情を暖め、
最初の竜騎士となったという話がミシディアで読める。


帝国との戦いの際飲み水に毒を盛られ、フリオ達が訪れた時には最後の1頭だけが残っていた。
彼女から託された卵は洞窟にある命の泉に沈める必要があり、その後も遠くから見守ることになる。
成長した子飛竜はフリオたちを乗せて竜巻へ突入する役目をはたす。
パラメキア城からの脱出にも使用される。

  • なお親竜は卵を泉に沈めてから戻ってくるまでの間に絶命してしまう。
    また、後述のペンダントを所持していない状態だとうなり声みたいなものしか言わない。

竜騎士はペンダントを用い飛竜と会話したり呼ぶことができるとの事。

  • フィン王女ヒルダによると、飛竜の力を借りたい時には鏡の間から呼び出していたらしいが、なぜ竜騎士と関係のないフィンが飛竜を呼び出すことができるのか…

一応、吐けるようだ。


作中、飛竜も竜騎士もあまりにいたたまれないため、「ついに りゅうきしと ひりゅうがそろった!」のナレーションは涙ものである。

FF3

サロニア王国の竜騎士団を発足した竜騎士の祖は、竜に乗って戦っていたらしいので、この世界にもいたかもしれない。

FF4

設定のみで本編には登場しない上に、本編で設定が語られることも無い。


FF4の世界にも飛竜の谷が存在するらしく、多くの飛竜はそこで繁殖していたと思われる。
竜騎士の乗る飛竜は、飛竜の谷から持ち帰った卵を雛に孵し、最低でも15年かけて訓練したもの。
訓練の過程で、飛竜の大半は過酷さに耐えきれず死んでしまうか、竜使いに刃向う邪悪な竜になる。
このために飛竜は絶滅しかけ、竜騎士団がナンバー1の座を飛空艇団に譲り渡す結果になった。


カインが竜騎士団の隊長になったのは、竜に心を開かせる才能があったため。
また彼は以前に、団員の見守る中、衰弱していた父の戦闘竜を助けたことがあった。


もしカインに彼専用の飛竜がいてくれれば、ローザに横恋慕することもなく、あんなことこんなことにはならなかったと思う。

  • カインが幼い頃から一緒にいたローザを好きになったことと飛竜に何の関係が…。
    • ローザへの恋慕はともかく、セシル、ローザ以外にも心を開ける親友というか相棒がいたかもしれないということでは。どうやらカインは自分の殻にこもるような性格であったらしいし

FF新聞によれば、バロンはかつて良質の飛竜の産地で有名だったらしい。

  • バロンの周辺はもっぱら開けた平野だが、飛竜の谷はどの辺りにあったのだろう。
    • バロンからすぐ北にあるミストの村周辺は険しい山岳地帯なので、可能性としてはその辺りでは。

FF5

文字通り空を飛ぶ竜で、人を4~5人も背に乗せて飛行することができる。
ただし高度はあまりとれないようで、山を越えることはできない。
ウォルスの塔を攻略して、隕石でワープしたらお役御免となる。


非常に知能が高い生物であり、鳴き声がとても愛くるしい。
昔は多くの飛竜が存在したが、軍事利用されたこと、舌が万病の薬になること、角が高価で取引されること、更に怪我をすると「飛竜草」という特殊な草を食べさせることでしか治療できないことなどの理由で絶滅寸前となっており第一世界のタイクーン城で飼われていた1匹、第二世界のバル城で飼われていた1匹の合計2匹のみがゲーム中で確認できる。
飛竜草の魔物化も絶滅寸前になった原因の1つ。


第一世界の飛竜はタイクーン王妃にとても可愛がられていたが、王妃が病に倒れたとき、娘のレナに舌を切られそうになる(この顛末はフェニックスの塔の頂上で見ることができる)。
しかしその後もタイクーン王やレナに愛情を注がれ、それに応えてレナの役に立つために第三世界のフェニックスの塔から飛び降りて不死鳥フェニックスとして転生した。

  • メリュジーヌにレナが囚われた際には、彼女を救うために捨て身で体当たりした。この時の傷から自分の死期を悟り、その僅かな命をもレナに捧げるためにフェニックスの塔までやって来たのだ。
    →厳密には飛竜草の魔物化により回復できる手段がなくなったからと解釈する方が正しい(本当に瀕死の重傷を負っていたら飛んでフェニックスの塔まで辿り着けない筈だ(どころか現場から動くことすら出来ずそのまま昇天するだろう))。

第一世界では北の山にて乗れるようになるが、新たに行けるようになる場所はタイクーンとウォルスのみ。
タイクーンへは攻略上必ずしも行く必要はないため、プレイの仕方によっては一度ウォルスに行くのに使ってさよなら、なんて事も。その後飛竜関連のイベントもないため、第一世界では非常に影が薄い。
第二世界の飛竜は対照的に、ガラフを単身エクスデス城へ届けたり、ギードの祠が沈んだ際に主人公たちを助けたり、ゼザの船団での戦いでギルガメッシュに道連れにされかけたガラフを助けたり…と様々な活躍を見せる。


第二世界の飛竜はクルルに可愛がられており、EDでも登場している。
また、第三世界でも乗り回せるが、飛空艇があるので趣味の範囲。
バル城にいるので話しかけると乗ることができるようになる。

クルルの両親が飛竜(クルルの飛竜の親兄弟かつがい?)を助けるためにグロシアーナ砂漠へ入り、行方不明になったと言うサイドストーリーがある*1
飛竜の谷の飛竜草が魔物化していたので、その飛竜は他の場所に飛竜草を探したのかもしれない。

  • 第二世界にあるフェニックスの塔に向かったのかもしれない。

乗り物としては飛空艇や黒チョコボに劣るものの、オープニングが飛竜の飛び立つシーンから始まり、エンディングでも飛竜の曲がアレンジされて用いられるなど、ゲーム全体としては優遇されている。
(FF6のエンディングが、飛空艇をテーマにしていたのとは対照的である。)
タイトルロゴにもその姿が描かれるなど、FF5の世界観を象徴する生き物の1つ。


SFC版ではカタパルトに飛空艇で着陸してから発進すると飛竜の色が変わる。第一世界でも第三世界でも同様。
町に入ったりメニュー画面を開くと解除されるが、おそらくカラーパレットのバグと思われる。


この飛竜の鳴き声はクロノトリガー等で有名な光田康典氏が作ったとか。

  • その鳴き声は2種類ある。翼を広げて元気よく鳴くものと、弱っている時のもの。
    北の山マギサ撃破後、飛竜草を食べさせるイベントで両方を確認できる。
  • 旧スマホ版では弱った声は省略されたようだ。

飛竜の頭部にある二双の角は、前向きに生えていたが、軍事利用の影響で数百年のうちに急激に変化した。

  • 前向きの角は攻撃用。竜騎士が乗っていれば不要。
    第一世界で数百年前から竜騎士団による空中戦が急増すると共に、完全に無用の長物な形状へと退化していった。
  • 第二世界でも似たような流れがあったのだろうか?

飛竜草を常食とする生態だが、草食性ではなく昆虫なども食べる雑食性。
竜にはブレスを吐くための危険物質を作る独特の器官があるが、飛竜は竜なのに存在しない。
 
NTT出版基礎知識編41Pによれば、鳥と違い腕が翼ではなく、肩甲骨が進化して翼となっているため、はばたくのにかなり体力を使う。
飛竜が羽ばたくのは高度を上げるためで、体力を使わない滑空メイン。山越えする高度まで羽ばたくのは体力消耗が激し過ぎて並大抵の飛竜にはできないし、気流に流されてしまう。
常にはばたき続ける黒チョコボと違って山を越えられないのはこのため。


天野氏が描かれた飛竜だと、イメージ図であるためかかなりの高度がある。

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万病の薬になる舌の効力は絶大で、飛竜は毒に侵されたレナを舐めるだけで完治させた。
基礎知識編によると、飛竜が長寿であること、飛竜の血液中に細胞の欠壊を食い止める物質が含有されていることから、飛竜の舌は万病に効くといわれている。
細胞を破壊する系統の毒や病気に対してなら特効薬になるといった所か。


厳密には『絶滅寸前』なのだが、本編中では、

  • ガラフ「これが飛竜が絶滅したわけ?」
  • バッツ「飛竜たちが絶滅したのはこの草のせいだからな…食べたくないのも無理はないか…」

と度々『絶滅した』と言われてしまう。タイクーンの飛竜はゲーム途中で死亡するため、最終的に生存が確認できているのはバル城の1匹のみ。
残念ながら絶滅は必至である。

  • 邪悪な心を持つ飛竜の一種って設定のワイバーンや、古代から存在してる飛竜って設定のレッサーロプロスなどと交雑できれば良いのだが、異種間交配は成功したとしても子に生殖能力が無いこともあるらしい…。
  • 後のOVA版では伝説の存在とされている。…のだが…。
  • 或いは、EDで光の中から現れた飛竜が別個体で尚且つ異性であれば或いは…。
  • タイクーンとバルの2匹が結ばれて子供を産む…なんて展開を密かに期待してたのになあ。

フェニックスの塔の攻略はストーリーに関係せず任意なので、クリアしなければ両方とも生き残る事になるが、しかしタイクーンの飛竜はこの時既に命が尽きかけている(フェニックスの塔にいたのも自分の死期を悟っていたため)。
フェニックスの塔をクリアせずにゲームクリアしても、そう遠くないうちに天に召されることになると思われる。


イベントシーンでは気合の入った凛々しい姿をしてるのにマップ上での見た目がとても可愛らしい。

  • 次回作のFF6でマップ上にいる伝説の八竜はサイズから何から全く異なるが、横向きの顔の大部分は同じ。

エンディングを信用するなら、クルルは鞍も鐙も手綱も何もつけない飛竜にただ跨るだけという豪快極まりない乗り方をするようである。

  • 裸馬に乗って走るより危険だよね…空飛んでるんだし。

シルドラやボコと違い、メインキャラのパートナーにもかかわらず2匹とも名前が無い。
いっぱいいたであろう昔は別として、城に1匹しかいないのなら名付ける必要も無いのかもしれないが、
ストーリーにも何度か登場し(単純な出番の量なら他以上?)、キャラとの絆も描かれているだけに、
「飛竜」としか呼ばれないのはちょっと寂しい。
そして、第三世界では乗り物として使う意義がなくなるのも寂しい。

  • 第2世界の飛竜ってなんの説明もなく出てくるから、初プレイ時は第1世界の飛竜と第2世界の飛竜が同じ子だと思って混乱した。それぞれに名前が付けてあればこんな勘違いもしなかったんだろうか…

FFに限らず、多くのファンタジー作品でドラゴンといえば強さの象徴、モンスターの頂点的な存在として描かれるが、本作の飛竜は弱ったり死んだりする描写ばかりが目立ち、力強いイメージは全く無い。ほぼ愛玩動物同然の扱いで、病気に罹ったペットを見ているようなハラハラ感がある。

  • 飛竜が強かったらバハムートとキャラが被るので仕方ないと言えば仕方ない。

フェニックス入手時におけるレナの回想の際、飛竜を殺す選択肢を取ると、タイクーン王に「バカモノー!」とレナが吹っ飛ぶくらい思いっきりしばかれる。

FF11

詳細はこちら→飛竜


竜騎士が呼び出せるペット。プレイヤーからは「子竜」や「みかん」と呼ばれたりする。
竜騎士を取得するクエストのさなかに生まれた竜であり、全長はタルタルよりやや大きい程度。
人に仇為す悪しき竜と異なり「聖なる印」を宿している。


戦闘ではマスターのターゲットした敵に通常攻撃を行うほか、マスターのウェポンスキルや魔法に反応してブレスで追撃も行う。
条件によっては回復の出来るブレスも使用できたりとかなり器用。
場にいることでマスターに強化効果をもたらす場合もあり、いなくてはならない相棒である。
……なのだが、実装当初は呼び出しアビリティが2時間に1回しか使えず、その割に戦闘不能になりやすい環境だった。
それでいて竜騎士の性能は飛竜込みの前提であるがゆえに、苦境に立たせる一因となっていた。
その後の再呼び出し時間の短縮や飛竜へのサポート手段の充実を経て、漸く共に戦いやすい環境に至っている。

光の4戦士

まんま名称「ドラゴン」がいる。
位置的にFF5の飛竜とほぼ同じ。

FFL

暁の章のラストと竜騎士編に登場。
生息数は比較的安定しているようで、前者では集団で空中戦艦に襲いかかり、墜落させた。
歴代で初めて「モンスター」として主人公側と対峙することとなるが、
イベント戦扱いであり、バルバラによって宥められる。
アヴァロン帝国の侵略で竜騎士が全滅したことで人間に愛想を尽かし、住処に隠れ住むようになった。
彼らと心を通わせられる人間はアベルの娘であるバルバラのみである。
竜騎士編の終盤でもアルジイなる兵器を投入しようとする帝国の飛空艇にやはり集団で襲い掛かっている。
シリーズで初めて名前のある飛竜が登場した。

  • 実際には帝国が飛竜を凶暴化させた後弱らせる毒を撒いた事、また帝国が竜騎士のみならず飛竜をも滅ぼすべく狙っていた事から、人間を守る(危害を及ぼさないようにする)ために自ら人間達から離れていったというのが真相だったようだ。

PFF・PFFNE

レナプレミアムスキルで登場する。
チャージ速度は中速。祈りメメント対応。
HPを少し回復し、味方全体の状態異常を全回復する。
飛んできてレナをつつくモーションは、原作で飛竜草を食べたのを回復するのと同じ。


状態異常回復技の中で、一番発動が早い。
回復はおまけレベルだが、状態異常が多い高難度クエストなどでかなり使える。

メビウスFF

アビリティカード「飛竜:FFV」が登場。

FF(OVA版)

表記は「飛」。タイクーンの守護神として飛龍の塔に眠るとされる伝説の存在。
塔の地下へ向かったプリッツリナリーにより復活を果たす。
しかしその姿はFF5本編とは似ても似つかない緑色のチビ竜(CV:松井摩味)。
顔もちょっと不細工で、例えるなら『らんま1/2』の八宝菜のような感じ。
 
後にリナリーがさらわれた際、怒りによって山の如く巨大化する。
でも顔はそのまま。世界観と合わせて微妙に東洋的なイメージのフォルム。
プリッツ達はこの伝説の飛龍の力添えによって飛空艇で宇宙へ向かい、デスギュノスの待つ本拠地「黒い月」へ向かう。

  • そもそも本編でタイクーンの飛竜はフェニックスになってたような……

*1 バル城 兵士の台詞より