システム/カテゴリ指定

Last-modified: 2023-07-27 (木) 00:20:56

MHXから導入された、武器・防具のレベルアップの際に使う素材の新たな指定方式。

目次

概要

  • 4G以前でのシリーズでは、武器や防具の生産・強化に素材を使う場合、
    例としてマカライト鉱石を3個・火竜の鱗を5個といった具合で
    たとえ採取素材だろうがコモン素材だろうが必ず『特定の素材が何個』という形式での納入が要求されてきた。
    その素材を求めてクエストを繰り返す際、鉄鉱石はたくさん手に入ったのにマカライト鉱石は何故か一つも出てこない、
    リオレウス狩猟の報酬が何故か火竜の甲殻ばかりで火竜の鱗が集まらない……という苦い経験は
    過去シリーズ経験者のハンターにもあったのではないだろうか。
    カテゴリ指定は、そういったコモン素材の収集難度を緩和する新たな要求素材の指定方式であり、
    この指定のもと同カテゴリ複数種類の素材を流動的に納入できるようになった。

手順

  • 前述のとおり、通常の素材指定では『マカライト鉱石を3個』という形式で
    一種類の素材を指定された数だけ納入することになる。
    カテゴリ指定では、これが『鉱石素材を評価値4』という形式に変化する。
    さらに武具強化の際、必要素材にカテゴリ指定が含まれていると、
    武具強化先の選択と強化の最終確認の間に専用の素材選択画面が挟まる。
    ここでいう評価値とはカテゴリ指定における素材の価値のことであり、
    鉱石素材で例を挙げると「鉄鉱石は1」・「大地の結晶は2」・「マカライト鉱石は4」といった具合で、
    それぞれの素材ごとにレアリティに見合った評価値がつく。
    カテゴリ指定での素材選択画面では、
    左側には上から『必要な素材のカテゴリと納入済評価値/必要評価値』・『納入済みの素材名と個数』、
    右側には『そのカテゴリに所属する素材の評価値と所持数』が一度に表示される。
    納入した素材の評価値の合計が必要値に達するまで、
    プレイヤーは右側の素材一覧にあるすべての素材の中から自由に素材を組み合わせ納入できるのだ。
    • 鉄鉱石はたくさん持っているがマカライト鉱石は在庫が不安というならば、
      鉄鉱石を4つ納めれば必要値まで持っていくことができ、
      マカライト鉱石の在庫が潤沢でむしろ鉄鉱石の消費が気になるならば、
      マカライト鉱石1個の納入だけで必要値に達する。
      鉄鉱石と大地の結晶を優先して使いたいなら、
      鉄鉱石2個と大地の結晶1個で必要値をクリアすることも可能である。
    といった具合で、同じ評価値4をプレイヤー各々の持っている素材の在庫と相談しつつ納入素材を選択できる。
    必要値をクリアした時点で確認の選択肢が現れ、「はい」を選ぶと通常の最終確認の画面に戻る。

仕様の詳細

  • ここまでの記述の中で、カテゴリ指定を『レアリティが低いコモン素材でも数さえ納めれば強化できる夢のシステム』
    のように認識した方もいるかもしれない。
    だが実際は、レベルアップの際カテゴリ指定と同時に通常の指定で素材を要求されることがほとんどである。
    そして、後者は多くの場合モンスターの部位破壊専用素材や逆鱗級レア素材であることが多いため、
    武具強化自体の難易度はこれまで通りである。
    むしろ、カテゴリ指定が持つ『レアリティの高い素材でコモン素材の消費を抑える』役割も見逃せないところである。
    入手難易度の高い素材がたくさん余っているならば、
    これらを納入することで少ない素材数で手早く強化することも検討すればよい。
    • ちなみに、防具も素材での強化を採用していたり、逆鱗などのレア素材が存在するモンスターでは
      どの武具(武器1本、防具1部位)でも最後の強化でそれを要求される。
      そのため、MHXシリーズでは強化に必要な連戦回数がかなり多かったりする。
      生産時点での要求量は少なく、レア素材はほとんど使わないため、作るのは簡単だが。
  • カテゴリ指定の素材選択にて、納入した素材の評価値が必要値に達した時点で確認が出るが、
    このとき納入評価値が必要値をオーバーした場合でもカテゴリ指定をクリアすることができる。
    もちろんオーバーした分の評価値はどこにも還元されないので、なるべく必要値ジャスト分の納入を心掛けたい。
    先に評価値の大きい素材を納入し、評価値の小さい素材で端数を埋めると無駄が無くなりやすい。
    一応、要求値をオーバーしている場合はその旨が伝えられるが、別に確認が増えるといったことは無いため
    無駄がないかはしっかり確認しよう。
  • これまでオトモ武具の製作にしか使い道がなかった端材は、
    今作ではカテゴリ指定の中で評価値1の素材として納入できる。
    オトモ武具に加工するつもりのない端材の使い道がひとつ増えたといえるだろう。
  • 素材の特性によって、複数種のカテゴリにまたがって評価値が定まっている素材も存在する。
    この場合、どのカテゴリでも評価値は一定である。
    • 例えば、黒真珠はダイミョウザザミとショウグンギザミの両方から入手できるため、
      盾蟹素材と鎌蟹素材の両方のリストに出てくる。
      このとき、黒真珠は盾蟹素材としても鎌蟹素材としても「評価値3」である。
  • カテゴリの指定は特定のモンスターを指すものから、「骨素材」「鳥竜種素材」のような広い範囲のものまで存在する。
    また、とあるモンスターの素材が指定されているとき、
    そのモンスターがボス個体や二つ名などを有するモンスターの場合は、
    それらの素材も併せて使用することが可能である。
    例えば「マッカォ素材」が要求されている場合、小型モンスターのマッカォから採れる素材のみならず、
    ボス個体であるドスマッカォの素材も同時に投入することができる。
  • カテゴリ指定にも当然下位・上位・G級の区別が存在する。
    下位の素材は数字のみの評価値がつくが、上位の素材には『上位○○』、
    G級の素材には『G級○○』という形式の評価値がつく。
    下位の素材を上位のカテゴリ指定に納入できないのはもちろん、その逆も不可能である。
  • 二つ名武具の強化では、各モンスターごとの狩猟の証も評価値1として使用できる。
    これら狩猟の証は、武具を一式揃えてしまうとボックスを埋めがちなので、
    余っている証を強化素材に使うと無駄がない。

余談

  • どうやらこのカテゴリ指定の考案者は、ジャンボ村の工房のばあちゃんであるようだ。
    少なくとも龍歴院の飛行船で行き来できる村々の工房にカテゴリ指定を取り入れた加工技術が
    取り入れられているあたり、現時点での工房同士の技術交流が活発に行われているのだろう。
    • メタな事を言えば、MH2の防具強化システムを柔らかくして武器にも使える形で取り入れた物である。
      考案者の工房のばあちゃんに武具づくりを頼めたMH2、
      及びそのシステムを継承するMHFでは防具も素材を用いて強化するシステムとなっており、
      手間が掛かる分、強化の伸び代が高いという特徴がある。*1
      カテゴリ指定はP2G以降の鎧玉強化という環境に適応させつつ、それを取り入れたものと言える。
      なお、簡略化されているとはいえ、素材による強化の伸び代の高さは残っている。*2
  • MHWorldでは、鎧玉による防具強化の仕様がこのカテゴリ指定に近いものへと変更された。
    また、マカ錬金による消耗品の錬金に似た仕組みが利用されている。
  • MHRiseでは武器の強化素材としてカテゴリ指定が復活している。
    なお、強化の巻き戻しを行った際には指定されたポイントと同量の端材になって還元される。
  • このカテゴリ指定のシステムはMHSTシリーズの武具の強化方法にも導入されている。

関連項目

登場人物/工房のばあちゃん - 考案者


*1 1回の防御力上昇値が鎧玉強化のそれより高い、スロットが空く等
*2 事実、防具強化にてカテゴリ選択、または最終強化を除いた鎧玉+素材の要求場面では単純に鎧玉で強化するより防御力の伸びが良い傾向にある。ただしスロットは最後まで増えない。