麗しくも凛々しき戦場の姫君に捧げた剣斧。
汚れ無きその姿は返り血を浴びても変わらない。
(竜姫の剣斧~ランドグリーズ)
戦場を駆け抜けた美しき姫君の剣斧。
赤き血の旋風の中で、その横顔はより美しく輝く。
(ハイランドグリーズ)
MHP3以降の作品に登場する、リオレイアの素材を主に用いたスラッシュアックス。
目次
概要
- リオレイアの甲殻と同じく深い緑色の外見。
冒頭のテキストにもあるように、リオレイアを戦乙女に準えて作られたようだ。
登場作品や強化段階によってテキストが微妙に変化するが、内容は概ね共通している。
- 高い攻撃力と火属性、強撃ビンによる火力を重視した旦那の剣斧とは対照的に、
こちらは主に毒属性とそれをさらに高める強属性ビンを搭載した搦め手を得意とする。
MH4までは毒ビンや覚醒の力を借りずとも毒属性を持つ唯一のスラッシュアックスであった。
- 見た目もなかなか秀逸で、武器の特性上ゴツイ外見の物が多いスラッシュアックスの中では、
珍しく繊細で女性的なデザインをしており、ユーザーからの人気はかなり高い。
デザインに惚れ込み、この武器に深い愛着を抱いて使い続けるユーザーは割と多い。- 剣モードでは斧刃が鍔となるが、剣刃は小ぶりで剣先の部分しかない。
フレーム軸自体が研がれて刃になっている珍しいタイプの剣斧であり、
その先端に剣刃がきて刃渡りを延長することで(スラアクとしては)細身の長剣を形成する。
MHW:I以降は各パーツの大きさが調整され、より自然で長剣らしいシルエットになった。
- 剣モードでは斧刃が鍔となるが、剣刃は小ぶりで剣先の部分しかない。
- 本項では二つ名持ちモンスターである紫毒姫リオレイアの武器も扱う。
性能
MHP3
- 竜姫の剣斧改、ランドグリーズを経て、ハイランドグリーズまで強化することで完成する。
- ハイランドグリーズは匠を付ければ斬れ味白まで到達するが、
攻撃力が平均的かつ強属性ビンのため、いまいちインパクトに欠ける。
ただ、村クエ攻略中は、後に毒に弱いウラガンキンやドボルベルクが控えているため、
作っておいても損はないだろう。
MHX
- 今作においてもいつも通りの無難な毒剣斧として出発する。
しかし、いつも通りでない点は武器強化システム。それぞれの攻略段階に合わせた武器を新調するのではなく、
既に持っている武器を強化することでそのレベル帯に合わせた攻略が可能。
そのため、途中で亜種武器に派生することなく、MHP3振りに通常種武器のまま最終強化を迎える。
ベルダーアックスやユクモノ剣斧等の扱いやすい下位スラッシュアックスが
多数存在する中で毒属性による差別化に集中していくことになる。- LV1段階での緑ゲージはやや心許ないが、LV2以降ならば実践的な下位武器の性能が得られる。
LV3でスロットが1つ追加される点もある程度の選考材料になるか。
上位リオレイアの登場もかなり早い時期で、レイアとレウスそれぞれの出現時期が強化タイミングになっているため、
まめな強化を施せば、これ一本でもHRに合わせた仕事が十分にこなせる。
- LV1段階での緑ゲージはやや心許ないが、LV2以降ならば実践的な下位武器の性能が得られる。
- 最終強化はお馴染みランドグリーズ。
- 上り詰めた攻撃力210に毒24+強属性ビン
- 素で青40、斬れ味+2でギリギリ白10。スロット1。
より物理と属性のバランスを取った武器がランドグリーズとなる。
攻撃力210という数値は他のスラッシュアックスと見比べても必要十分なもので、
強化素材の入手先である獰猛化リオレイアの登場時期を考えればこれ以上の性能は望めないだろう。
毒剣斧の数が少ないこともあるが、作成難度も含めて長い期間とても落ち着いたポジションを築いてくれる優等生。
MHXX
- ランドグリーズにG級リオレイアの素材を使い限界突破させることで、
ハイランドグリーズへと強化することができる。その性能は- 平均的な攻撃力310
- 会心率は変わらず0%
- いつも通りの強属性ビン
- 伸び悩んだ毒属性28
- 一つ増えたスロット2
- 斬れ味は白40斬れ味レベル+2で紫30と平均的
- 無難な性能だが、オオナズチのスラッシュアックス・幻界のザリエラの存在が痛い。
天鱗と獰猛化素材を使うことも考えると、出番は難しいだろう。- 白以上の斬れ味は同等だが、攻撃力280に強撃ビンと強属性のこちらを越える毒35に、
トドメのスロット3と剣モードでの性能ではこちらが負けている。
ただしあちらは素の攻撃力が低い為、斧モードを使うことの多いブレイヴスタイルの場合はこちらが適任だろう。
- 白以上の斬れ味は同等だが、攻撃力280に強撃ビンと強属性のこちらを越える毒35に、
MHRise
- 竜姫の剣斧として続投。リオレイア自体は下位から登場するが、武器は上位までお預けである。
精鋭討伐隊剣斧IIから派生し、マガイマガドの素材と雌火竜の紅玉を用いてランドグリーズに至る。- 攻撃力210
- 会心率0%
- 毒属性25
- 斬れ味青40、匠Lv4から白が出現
- 強属性ビン
- スロットなし
- 百竜スキルは「攻撃力強化II」「属性強化【毒】I」「小型特効」
- 高い攻撃力を持ちマイナス会心もない為物理武器としてはなかなか高性能だが、
単純な期待値では高会心率に素で白ゲージが出ている闇夜剣斧【弦月】が気になるところ。
毒ビンが覚醒速度最速へ一気に躍り出た為、高出力状態への移行にもやや後れを取っている。
スロットが無く拡張性に欠ける点も痛手か。
- 向こうに無い強みとして、精鋭討伐隊剣斧から百竜スキル「鉄蟲糸技強化」を引き継げる点がある。
強力な鉄蟲糸技である飛翔竜剣の爆発には会心が発生しないのもあり、
これを主軸にした戦法では攻撃力に勝るこちらに分がある。
- 百竜武器の百竜強化の
謎仕様の関係で、状態異常属性かつ強属性ビンの武器を作ることが出来ない為、
現時点で唯一の毒属性と強属性ビンを両立した武器となっている。
毒ビンは斧攻撃に属性値が乗らない*1ため、毒蓄積ではこちらに分がある。
- 今作のスラッシュアックスは剣モード時に稲妻状のエフェクトが迸り、
高出力状態の時にはエフェクトが強くなるのだが、同時に光線の様なエフェクトも発生する。
ほとんどの剣斧だと光線は軸と刃に隠れて真上や真下からしか確認できないが、
一部の剣斧は軸と刃の間に隙間があったりして光線をどの角度からも見る事ができる。
この武器は軸が細く刃幅もかなり狭い為に光線が見え、剣の中腹が光ってなかなかカッコイイ。
MHR:S
- サンブレイクでMRが実装されたことにより強化先が追加された。
傀異化した鱗が必要となるため、完成はラスボスを討伐し、MR20までお預けである。
最終強化銘はハイランドグリーズ改。その性能は- 攻撃力は悪くない340
- 増えなかった会心率0%
- 毒属性は倍近い45
- 斬れ味は白、匠延長分からは全て紫
- 強属性ビン
- スロット追加はなし
- 百竜スロットは各種特効対応のLv2、傀異錬成でlv3にすれば変撃竜珠も付けられる
- 毒、強属性ビンのライバルは下記の希少種派生しかなく、そちらよりバランスが良く安定している。
強撃ビンの面々にはさすがに物理火力で遅れを取るが、
強属性ビンらしく、覚醒の早さと圧倒的な毒の蓄積量で差別化できるだろう。
毒自体が逆風を受けているため影は薄めだが、スラアクと相性の良い状態異常確定蓄積をワイヤーステップなどで発動し、
攻勢や蓄積時攻撃強化で攻撃力を補えるなど追い風もある。
元々のスペックは優秀なので、エンドコンテンツにも担いでゆける実力は十分にあるだろう。
MHF
- MHF-Gで実装されたスラッシュアックスFは、
実装当初はCSシリーズのスラッシュアックスは遷悠種のものに限定されていたが、
MHF-G10下の、2016年5月25日よりランドグリーズと桜剣蒼斧が追加された。
なお、どちらも通常のG級武器となっている。
- G級リオレイアの素材で作成できるG級武器。
GRは3。 - Lv50時の性能は
- 空ゲージ持ち属性武器としてはかなりの高水準である攻撃力2700
- 決して低くはない火属性780
- デフォルトでごく僅か、斬れ味レベル+1で十分な長さとなる空ゲージ
- 強い個性となるスタンビン
スラッシュアックスFはビンによる格差が無いので、
現状唯一の「単純火属性*2スタンビン武器」という個性を活かしたい。
- スタンビン武器はどの属性も現状似たような性能になっているので、
単純に属性で差別化するものと考えておけばいいだろう。
また、この武器はヒプノック武器のフェザーツェクリの次に低い難易度のリオレイア素材が主体のため、
空色ゲージが伸びるLv20までで言えば、かなりの作りやすさがあると言える。
桜剣蒼斧
蒼火竜と桜火竜の甲殻を用いた剣斧。
一対の火竜を制した証であり、その証たる力を秘める。
(桜剣蒼斧~桜剣蒼斧【狂咲】)
MH3G
- G級解禁にともなって、ハイランドグリーズの強化先に桜剣蒼斧および桜剣蒼斧【花天】 が追加された。
名前から想像がつくとおり、桜火竜と蒼火竜の素材を用い、剣刃と斧刃がそれぞれ桜色と蒼色を帯びる。
- 3Gでは毒属性の蓄積の仕様が再び変更され、毒武器の評価が見直された。
斬れ味も匠で紫40出現、攻撃力も悪くないため強武器の仲間入り…かと思われたが。
- 覚醒が必要で属性値も低いものの、毒属性を帯びるスラッシュアックスとして七星剣斧【開陽】が登場した。
この開陽、攻撃力こそ花天にやや劣るが、それを補うかのような会心率30%、
素で紫50という凄まじい斬れ味、トドメに強撃ビンというトチ狂った性能であり、
見事に花天の上を行くのだった。
開陽と非常に相性の良いネブラXシリーズが存在することも大きいだろう。
…開陽だけでなく、同攻撃力に同じく強撃ビンと爆破属性を備える破岩剣斧エクリクシーの存在も問題だが。
- 一応、毒属性値は強属性ビンによる強化も含めてかなり高いほうなので、
毒を最優先する場合には頼りになるかもしれない。
また、花天は素で毒属性を持っているので、覚醒させる手間がないというメリットもある。
実際のところ、性能的にはエクリクシーとほぼ拮抗、むしろ斬れ味ゲージの長さでリードしているため、
相手によってはエクリクシーよりこちらを担いだ方がいい場合もある。
特にドボルベルクやディアブロスなどの毒が効果覿面な大型モンスターの複数頭クエに担いでいくと
その強力さが実感できるだろう。
獄界の門番や魔物に至っては物理肉質が硬い一方、毒のダメージが半端ではないので
立ち回りやスキル構成次第で開陽にも負けないパフォーマンスを見せてくれるかもしれない。
MH4
- MH4にも花天を除いて続投。
…なのだが、なにかおかしいことになっている。
- この時点で既に相当強い。斬れ味に難がありすぎる夫の斧よりよっぽど強い。
さらにこちらは相手を選ばない毒属性である。
しかもこれだけの性能でありながら、レア素材は逆鱗1つのみで希少種素材はおろか玉ひとつ使わない。
上棘の要求こそ多めだが、背中破壊もありマルチも容易な今作ではそこまで苦労しないだろう。
つまり、HR6という破格の早さで最強クラスの斧が比較的簡単に手に入ってしまうのである。どうしてこうなった。
- なお発掘装備でも竜姫の剣斧が登場する。カラーリングの変わる部分は刃の部分のみと少々地味。
せっかくなのだから武器全体の色が変わってもよかったのに。
MH4G
- G級解禁に伴い花天が解禁され、更に強化先「桜剣蒼斧【狂咲】」が追加された。
その狂咲の性能はというと、- 生産武器の中では高い攻撃力1512
- 更に高くなった毒属性400
- 属性値を更に引き上げる強属性ビン
- 素で白、そして匠で短いながら紫が出る
- 引き続きスロット2
- 4では早く長く活躍した桜剣蒼斧、ならばこの花天及び狂咲も……と思うかもしれないが、甘い。
花天に強化する為にはG2にならなければならず、
リオス亜種夫妻の素材とセミレア素材の「雌火竜の秘棘」が必要になる。
狂咲はG3で強化できるようになるが、またも秘棘、
そしてナズチの剛角・靭尾、更に「雌火竜の天鱗」まで要求される。
手軽かつ早期に作れた桜剣蒼斧であるが、どうしてこうなった……
- さらに今作ではもう一つのデフォルト毒剣斧、ナズチ武器の「ステアライズ=ワンド」が新規参戦している。
こちらの性能は攻撃力1458・毒属性300と狂咲よりもひと回り低いが、
狂咲よりも長い白を持ち、匠で長い紫も出る為継続戦闘力は高い。
更に強撃ビンを装着している為、剣モード時の強さは比べるまでもない。
そして素材的な問題として、狂咲はナズチの物を使うが
ステアライズはナズチから獲れる素材+古龍汎用素材で作れてしまう。
……そう、下手をすると狂咲の為に素材を集めていたら
ステアライズ=ワンドが作れるようになっていた、という事もありえる。
- ただし、属性値に関しては元の段階からステアライズ=ワンドよりも高いうえ、
それを強化する強属性ビンのため、こちらが圧倒的である。
そのままだといささか過剰な属性値ともいえるが、クシャルダオラ相手の場合は
毒状態にしてそれを維持することが最優先となるので非常に活躍できる。
このように毒状態にすることへ特化した運用を行うとよいだろう。
MHF
- G級リオレウス・リオレイアの亜種素材を元に作成できるG級武器。
通常G級武器ではこれまで、複数モンスターの混合素材で作成できるものは一切存在していなかったため、
これがその第一号であると思われる。
武器GRはリオレウス亜種に合わせて5(レイア亜種は4)。
- Lv50時の性能だが、
となっており、現在実装されている遷悠武器などと比較しても十分張り合える性能を示している。
スラッシュアックスFは強撃ビンでないことが特段デメリットにはならず、
属性値自体は少し低めだが、シジルで補強すれば問題はないだろう。
- 前提スキルは増えるが、状態異常追撃を用いて毒の追加ダメージも狙っていくという事もできる。
紫ゲージも比較的長いため、消費特効を発動させるのもよいだろう。
プレイヤーの考え方次第で様々な運用ができる剣斧と言える。
- 強化素材については通常のG級武器に準拠はしている。
ただし、G級希少素材はリオレウス亜種とリオレイア亜種の両方が必要。
前者はLv48、後者はLv50(レシピ1で一応回避はできる)で必要になる。
煌戦の金剣斧
女王を照らす金色の月光、その輝きを宿す剣斧。
気高き女王は先陣を切り、闇夜を進軍する。
(煌戦の金剣斧)
月の女王が導く、煌戦の金剣斧最終型。
夜陰を切裂く月光が、鮮血に染まりし乙女を禊ぐ。
(月裂きディアーナ)
MHX
- 今回の竜姫の剣斧は、前述通り通常種素材のまま最終強化を迎えることもできるが、
同時に唯一の派生先が存在する。
LV3まで強化を進めると、そこには全体が黄金色に染まった竜姫の剣斧らしき姿の「煌戦の金剣斧」なる
聞き慣れない名前の武器が。
そう、亜種の不在によって花天が去り、新たにリオレイア希少種由来のスラッシュアックスが誕生したのである。
- 煌戦の金剣斧の最終強化、月裂きディアーナの煌びやかなその性能は…
- 攻撃力220+強撃ビン、毒14
は添えるだけ - 素で青20、斬れ味+2で白20
旦那譲りの物理重視性能へと大幅な方向転換を果たした。
強撃ビン持ちに限定するとこの攻撃力は、復活した白雨の最終形態「天嵐ノ剣斧【碧天】」、
巨獣の最終兵器、巨攻・餓斜ン牙機ンに次ぐ第三位の数値。同率三位に旦那(通常種)のリオヴェルグレイブがある。- 素の会心率や斬れ味も含めて見ると四者の期待値の中ではリオヴェルグレイブが大分離されるが、
四者共通で斬れ味+2により白ゲージをわずかながらに得るという点が大きい。
新たに追加された研磨術スキルの効果によって、業物とは違う方向で継戦能力を上げることが出来ることと、
今作の匠防具には研磨術が備わるケースが多いことが非常に大きなアドバンテージ。ディノバルドさんありがとう。 - 倍率の高い武器のもう一つのアドバンテージがエネルギーチャージ。
IIIで30%もの会心率向上が見込めるこの狩技をもっとも活かせる武器達である。
スラッシュアックス使いから人気のあるであろう白疾風シリーズは本来これに拍車をかけるのだが、
斬れ味の関係から、これらの武器のポテンシャルを引き出せるとは言い難い面がある。
そちら側に伸ばすならば、素の斬れ味が他より多少マシでスロットが1つ付く巨攻が多少リードしているだろうか。 - 上記以外の武器を挙げるならば、
圧倒的汎用性の燼滅斧グリマルス、素で白50の黎明剣斧【慧日】、
立ち回り次第では砥石無しで戦える叛逆斧バラクレギオン。
この3つは十分な攻撃力に加えて、素で白が出ていることも含めて自由度が高いことが強みになる。
他にも各属性内の強撃ビン持ちに十分な実力者がいることから、
剣運用に絞って見ても過去の作品に比べて武器選びに悩める調整になった。
- 攻撃力220+強撃ビン、毒14
- 他の武器との関係だけでこの武器の居場所が定まる訳ではない。どちらかというとこれは問題点だが。
- スキル自由度よりも問題なのは毒属性値。14という貧弱な数値がスラッシュアックスにおいて
どのくらいかと言うと、相手によっては普段の立ち回りで一毒拝めるかどうか…
というレベル。スタイルやPTの影響も大きい。
毒を狙う為には手数の出る属性解放突きなどの特殊な行動に頼るケースが生まれるが、
斬れ味の消費が激しいためやはり剛刃研磨はこの武器には必須と言える。
高HR帯において、一討伐に一毒という明確な目標が持てる範囲ではあるので遊びとしては程良いかも。
- スキル自由度よりも問題なのは毒属性値。14という貧弱な数値がスラッシュアックスにおいて
- 毒武器にありそうでなかった、制約をくぐり抜けて初めて真価が発揮されるこの武器の性能は
また一つの新しいスラッシュアックスライフを提供し、そして華やかに毒々しく演出してくれる。
かなりピーキーな性能をしているため、最初の一本に勧めるものでは決してないが
剣斧愛好家の諸兄諸姉には新たな風になり得るのではなかろうか。
MHXX
- こちらは月裂きディアーナの究極強化系である金鉤のトリウィア。その性能は…
- 平均的な攻撃力320
- ギリギリ実践レベルまで上がった毒20
- 変わらず強撃ビン
- こちらも一つ増えたスロット1
- 斬れ味は素で白30、斬れ味+2で紫30
- 高い属性値を持つハイランドグリーズに対してこちらは物理偏重である。
- 今作の他の毒属性スラアクで強撃ビンが装填されているのは、
ハイランドグリーズの節で触れたザリエラと後述のエピネのみであり、
どちらにも大差をつけて物理火力で勝っている。
ただし属性値は低く特にエピネには斬れ味で負けている。 - 尤も匠さえ付けてしまえば、毒属性最高の火力に強撃ビン補正が乗るので、
弱点のばらけた大連続狩猟では役に立つだろう。 - しかし、汎用剣斧としては真名アナトカルナイムの壁が厚い。
攻撃力斬れ味スロットで劣り、唯一勝る毒属性もたった20となると、
相当毒が効きやすく手数で押せる相手でないと厳しい。
毒にすることに意味があるような場合には最適解になるかもしれない。 - 最適な場面は少なくとも、斬れ味やスロットは上位に比べて改善されているため、取り回しは良好。
HR解放後の強豪モンスター相手でも十分担いで行ける一振りではある。
- 今作の他の毒属性スラアクで強撃ビンが装填されているのは、
MHW:I
- MHWorldでは影も形も無くなっていたリオレイアのスラッシュアックスだが、
MHW:Iで復活を遂げた。夫と違い皮ペタでは無く、過去作のデザインそのままである。夫涙目
- 最終強化で煌戦の金剣斧となる。
二つ名を除いても二種類に派生したMHXと違い、希少種の斧まで一本化されている。
その性能は- 攻撃力1015(武器倍率290)
- 会心率15%
- 毒属性390
- 強撃ビン
- スロットはLv1が1つ
- 斬れ味は素で白60、匠Lv5で白110
- 攻撃力1015という値だが、これはなんと今作の最高値*3。
高い攻撃力で知られているハデスや断滅の一閃【破】とすら同値なのである。
その高い物理火力を会心率15%や強撃ビン、長い白ゲージがサポートするため、
総合的に見た攻撃性能は飛び抜けており、並ぶのは悉くを殲ぼすネルギガンテの剣斧ぐらいしか存在しない。- 今作では属性武器や強属性ビンが強化され、属性武器も活躍することが可能となっているが
フルでパフォーマンスを発揮するには属性強化Lv6と真・会心撃【属性】又は属性加速など、
非常に重いスキルを複数発動することを要求される。
対してこの剣斧に必要なのはただ物理火力を伸ばすスキルのみ。
紫ゲージが出ないのは残念な所だが、逆に考えれば斬れ味を補強するスキルすら不要とも言える。
このような圧倒的スキル自由度もその強さを支えている。
- 今作では属性武器や強属性ビンが強化され、属性武器も活躍することが可能となっているが
- 無論、毒属性も忘れてはいけない。
390という値は全ての毒属性剣斧で見れば中間ぐらいではあるが、
この総合性能に加えてこの数値は正直、破格とさえ言える。
毒属性は強力な属性とは言い難いものの、縁の下からしっかりとその火力をサポートしてくれるだろう。
- 難点はやはりその製作難易度だろうか。
リオレイア希少種は導きの地で荒地地帯か溶岩地帯の地帯レベルを6以上まで上げないと出現しない。
一度出現させれば捕獲などによってフリークエストが追加されるとは言え、
戦うまでには多大な労力が必要とされる。
勿論その労力に見合った性能はあるのでクリア後の一つの目標として見よう。
- ライバルとなるのは前述した断滅の一閃【破】だろう。
会心率の分物理火力ではこちらがリードしているものの、あちらは微量とはいえ龍属性に加えて龍封力:大を持ち
そして何より白110という斬れ味フォローを一切必要としないトチ狂った継戦能力が最大の武器である。
さすがに龍属性弱点の相手では劣る場合も多いので、相手を選んで武器を選択する必要があるだろう。
MHR:S
- Ver.11.0にて希少種が追加され、煌戦の金剣斧が復活。
通常種の続きではなく、派生強化となっている。
- その性能は
- 攻撃力330に低下
- 代わりに会心率20%を獲得
- 毒32と属性値は下がる
- 斬れ味の白は伸びたが紫は匠4から
- 強属性ビン
- スロットLv4を獲得
- 百竜スロットLv2
一応白ゲージでの期待値は通常種武器を超えるものの、紫が遠いのが痛い。
- 攻撃力を犠牲に会心率を伸ばす方向性は、スラアクの仕様とスキル環境の両面で不利が多い。*4
匠のLv差で武器スロットの優位が帳消しな上、強属性ビンの持ち味である属性値まで低下している始末。
残念ながら、作成難度に見合った性能とは言えないだろう。
- 一応、匠は積みやすいが会心系をフルには積みにくいといった構成の場合は、
通常種武器より有利になる事もあるだろう。
たとえば、巧撃+状態異常確定蓄積のビルドは
会心まで伸ばす余裕があまりない一方、匠はLv2以上が自動的についてくる。
紫毒姫の剣斧
MHX
- 二つ名リオレイアの登場に伴い追加された新顔の毒属性スラッシュアックス。
緑に紫色が差した、いかにもな毒々しい色合い。
二つ名武器の特性である狩技ゲージが貯まりやすい効果に加え、強撃ビンと高い属性値を両立する。
スラッシュアックス専用の狩技はやや過剰供給気味になる節があるため、
絶対回避を主軸にして回避性能を切るなどのコンセプトを立てた起用で差別化したいところ。 - 最終形態に至るまでの強化回数は9回。過程は割愛し、
その果てに立つ「ランドグリーズロゼ」の性能を見てみよう。- 攻撃力190+会心率10%、属性値は34まで向上
- 素で青60、斬れ味+2で白40
- 二つ名武器共通のスロット0
そこに極めて高い毒が付いて回ることになる。
毒スラッシュアックスとしては一つの到達点にあり、今回のステアライズ=ワンドはここから火力を落として
拡張性に傾倒したような性能。この武器が一つの基準と言っていいのではないだろうか。
素の継戦能力が安定していることだけでなく、斬れ味+1でも白ゲージを引き出せることから
研磨術との併用が容易であったり、狩技ゲージの特性もある等々演出の幅は非常に大きい。
強化の苦労に見合った楽しさや自由を得ることの出来る武器だろう。- ここまで来ると毒属性内のみならずスラッシュアックス全体の中でも存在感を放つことになる。
何よりも似たような方向性に立つ二つ名ディノバルド武器の燼滅斧グリマルスとは、3Gにおける
七星剣斧【開陽】と破岩剣斧エクリクシーの関係を思い起こさせる。
グリマルスがエクリクシーを引き継いだのに対し、こちらは斬れ味要素が分割されたような…
やや属性寄りである為に完全な汎用剣斧とは言いかねるが、
他の英傑達と比べても引けを取らないことに違いはない。
MHXX
- ランドグリーズロゼも、紫毒姫リオレイアのG級素材をつぎ込むことで限界突破し、
ランドグリーズエピネと銘を変える。その性能も見てみよう。- やや低めの攻撃力290
- ささやかな会心率10%
- 前作から変わらず強力な強撃ビン
- 非常に高い毒属性41
- 斬れ味は大幅に強化され素で紫20、さらに匠で延長可能
- 二つ名武器の狩技ブースト
- 二つ名武器なのでやはりスロットは無し
- 平均的な火力に強撃ビンと攻撃性能は中の上と言ったところだが、匠有効の素紫が非常に強い。
と言うのも、匠珠のスキルポイントが倍近くに増え非常に強力な匠装備が登場した為、
前作とは打って変わって匠の発動難易度が大幅に下がったのである。- そこに立ちはだかるのは今作初登場の真名アナトカルナイム。
攻撃力330に素で紫20にスロット3、更に匠が有効と至れり尽せりの性能である。
ただし今作は、エネルギーチャージの必要狩技ゲージ大幅増加に剣鬼形態の効果時間減少と
狩技の回転率が大幅に下がっているので、二つ名武器であるこちらは狩技ブーストで差別化出来ている。 - また毒属性スラアクには前述した希少種素材の剣斧やワンドの究極強化であるザリエラもあるが、
こちらは斬れ味と属性値で勝っている。 - 真のライバルは二つ名武器であり、前作でも競合した、
グリマルスの強化系真滅斧グリマノヴァと慧日の強化系曙光剣斧【暁風】だろうか。 - また、前作では眼中になかった紅熊豪斧【摩雲天】も浮上してきた。
あちらは毒ビンとはいえ属性値は39とこちらに肉薄し、攻撃力も350とビン込みのこちらを超える。
とはいえ、剣鬼形態では逆転するうえ、あちらは素で青どまりの斬れ味+2で紫10と斬れ味は貧弱。
ブレイヴスタイル強変形斬り時の確定蓄積などあちらだけの強みもあるため、
ブレイヴならあちら、剣鬼エネチャならこちらと使い分けよう。
- そこに立ちはだかるのは今作初登場の真名アナトカルナイム。
余談
- ランドグリーズとは、北欧神話のヴァルキリーの一人で、「盾を壊す者」という意味を持つ。
なお、MHFにも「角耀剣ランドグリーズ」というディアブロスの大剣が存在する。
- MH4ではリオレウスのスラッシュアックスが登場。
MHP3でリオレイアのスラッシュアックスが登場してから遅れること3年、
遂に夫婦のスラッシュアックスが揃い踏みすることとなった。- また、同じようなコンセプトの下デザインされたと思われるチャージアックスも登場している。
こちらは「竜姫の盾斧」といった名称になるのだろうか?
…と思われていたが、実際は「ディア=ルテミス」という名前だった。
- また、同じようなコンセプトの下デザインされたと思われるチャージアックスも登場している。
- MHXで初登場した月裂きディアーナだが、ディアーナとはローマ神話に登場する、狩猟、貞節と月の女神の事である。
ダイアナという呼び方が此方では有名だろうか。
ギリシア神話では「アルテミス」に相当しており、ユーピテルとラートーナの娘で、アポローンの妹とする説がある。
なお、そのユーピテルが時として女性化・女体化して女神となり、その姿がディアーナであるという言い伝えもある。- 続編のMHXXで登場した金鉤のトリウィアは、ヘカテー及びディアーナの形容語であるトリウィアが由来と思われる。
関連項目
モンスター/リオレイア
モンスター/リオレイア亜種
モンスター/リオレイア希少種
モンスター/紫毒姫リオレイア
モンスター/リオレウス亜種 - 桜剣蒼斧系統で、蒼火竜の素材も併用。
武器/火竜武器
武器/桜剣蒼盾【燕】 - 桜剣蒼斧とよく似た名前のチャージアックス。素材元も同じ亜種夫妻。
武器/焔斧リオブレイアード - 遅れて登場したリオレウス剣斧。