武器/真名メルセゲル

Last-modified: 2023-11-29 (水) 09:57:35

「彷徨ウ魂ヲ率イル蛇」
金色煌めく宝鎌に記された、
失われし文明の記憶の欠片。
(宝鎌の金属器)

宝鎌の金属器最終形。
迷魂を導き、今再び世に現ず。
其身調停の女神が具す鎌也。
(碑文の鎌デヘネト)

MHXXのラスボスであるアトラル・カの素材から作られる太刀。

目次

概要

  • 「金ピカの板」と形容されることの多いアトラル・カ武器の例に漏れず、
    納刀時の見た目は「一端が尖ったでっかい板」。
    表面にはなにかしらの絵か古代文字が刻まれ、上部には紫色の宝石が輝く。
    よく見ると両腕を上げて威嚇するカマキリ…つまりアトラル・カが真ん中に描かれているのが分かる。
    この壁画のようなものはアトラル武器全てに描かれているため、ピンときたら探してみると面白い。
  • 武器名で既に分かる通り、抜刀すると鎌のような刀身が姿を現す。
    モンハンでは鎌型の太刀というのは別段珍しくもないのだが、
    この武器の場合は「?」マークのようにえぐれた形をしている。
    刃の内側は青と紫のグラデーションになっており、不思議な美しさを放つ。
  • 下記にあるように性能は非常に高く、業物&絶対回避【臨戦】とのシナジーもあり
    TAでも引っ張りだこな人気の太刀なのだが、
    如何せんサーフボードと比喩される鞘や、鎌としても微妙な刀身等から見た目の評価は非常に低い。
    せめて、刀身の先も尖っていたらまだ刀剣類に見えたものを…
    防具の見た目をユアミシリーズにして、孤島や密林に赴くのもネタとしてアリである。

性能

  • 「宝鎌の金属器」から「碑文の鎌デヘネト」を経て最終的に真名メルセゲルとなる。
    メルセゲルの性能は
    • 太刀全体からみてもそこそこ高めの攻撃力330
    • 無属性&会心率0%
    • 素で白10紫20を持ち、匠で延長可能
    • スロット3防御+60
    と、文句なしの性能。
  • 攻撃力・スロット・斬れ味いずれも申し分なし。おまけに防御+60まで付いて来た。
    欠点らしい欠点はなく、モンハン最終ボスにしては使い勝手のいいクセのない性能。
    そして作成難易度も、LV2の強化で必要な獰猛化濃縮エキスを除き、
    大半はアトラル・カを狩っていれば貯まる素材ばかり。
    「お守り探しに乱獲していたらいつの間にか作れる様になっていた」というほどお手軽で強力な武器といえる。
  • 性能面で見ると、素の状態での期待値は第2位でありスロット3に素紫20、匠で延長可とかなりの高性能。
    更にこの素紫20と言うのは太刀ならば業物+絶対回避【臨戦】で維持できる量なのも利点。
    他のアトラル武器同様、この武器もまた最終装備となりうるスペックを持つ。
    • とはいえメルセゲルに匹敵する無属性太刀も数多く、本作の無属性太刀は超激戦区となっている。
      • ダークサイス究極強化のダークインザダーク
        攻撃力360、匠+2で紫を出すのが前提だが、紫が出る太刀の中では最高の攻撃力を持つ。
        マイナス会心があるものの、それを差し引いても真名メルセゲルより期待値はずっと高い。
        紫の長さは30だが、斬れ味維持スキルが1つあれば十分実用圏内。
      • アオアシラ武器の青熊長筆【鮭獣戯画】
        攻撃力350、素が白ゲージだが、その時点でメルセゲルを上回る攻撃力期待値を持つ。匠+2で短い紫。
        匠で紫を出すのもいいが、紫の弱体化によって白でも火力があまり落ちないのでそのまま扱っても良い。
        匠+2と剛刃研磨で紫ゲージを維持できれば…と考えるなら、
        二つ名アオアシラの紅熊長筆【百蜜夜行】が攻撃力350で匠+2で短い紫、
        さらに会心率10%と狩技ゲージ上昇ボーナスがつくので、こちらの方も候補に挙がる。
      • ナルガ武器の無明刀【空諦】
        攻撃力は290しかないが、会心率が45%と高く、斬れ味も素で紫と優秀。
        こちらは超会心や連撃、見切りと組み合わせ、常時会心の方向で超火力を叩きだせる構成が人気。
        匠が要らないので、生存スキルを積みたいならお世話になるだろう。
      • ノギス龍識船武器龍識究刀ノニアス
        攻撃力300、会心率25%、スロ3、斬れ味は素で紫、かつ匠は無効。
        メルセゲルと無明刀の中間的な性能。
      • 鎧裂ショウグンギザミ武器の鎧裂鎌ドヒキサキ
        攻撃力330、会心率5%、素で白120という業物も臨戦も切り捨てられるぶっちぎりの継戦能力を誇る。
        こちらは匠で紫ゲージが出るが、あえて紫にせず長い白ゲージのまま、
        攻撃力スキルや快適化スキルを盛る形での運用が理想となる。狩技ゲージも溜まりやすい。
      • 岩穿テツカブラ武器の渦紋鬼懐刀【下剋上】
        攻撃力は340と真名メルセゲルより高く、会心率も5%あり、
        スキル無し白ゲージの時点でほぼ横並びの期待値。
        匠で伸びるゲージが全て紫だが、素でも白40と継戦能力もそれなり。
        狩技ゲージも溜まりやすい。
      • 影の薄さもナンバーワンオオナズチの太刀エスペイズム
        MHXでの性能がひどかったためか、話題にのぼることも少ない。
        しかし攻撃力320、会心率20%、白ゲージの無属性太刀はコイツだけ。
        そもそも無属性であることを知らなかった人もいるかもしれないが。
        斬れ味+2かつ超会心構成時の期待値は
        "相手の状態によらず全戦闘通してアベレージ665というとんでもない期待値を発揮する。
        素材元同様、隠れた名刀といえるだろう。
      • アカムト武器の覇威刀イクセタンカム
        攻撃力370、会心30%という意味不明な数値を誇るが素の斬れ味はなんとも悲惨な緑。
        見て分かる通り鈍器に適性を持つが、匠+2で青30を出してやればその辺の紫を出した太刀を軽く凌駕する。
        そこに弱点特効と超会心をセットで付けてやれば笑えるほどの破壊力を手に入れる。
        斬れ味の鈍さはやはり人を選ぶが、相手や使用者の腕前によってはこれが最適解になることも。
      ココに並ぶのはほんの一部。挙げればまだまだ候補が並ぶ。
  • このように無属性太刀の候補は色々と存在するため、一概に真名メルセゲル一強とは言い難く、
    真名メルセゲルは万能ではあるが、最強ではないので注意したい。
    狩技選択によって露骨に相性が変わるため、絶対回避【臨戦】を使うなら業物メルセゲルが光るが、
    使わないなら継戦能力の高い他の太刀でも良いだろう。
    また、モンスターの弱点・肉質次第では、それに合わせた属性武器を担いだ方が良いことは言うまでもない。
    己の腕(弱点部位の肉質ほど物理優位になりやすい)、モンスターの肉質、
    スキル選択(太刀で採用されやすい火力スキルは軒並み物理強化)、
    攻撃力・属性値以外の要素
    (ドヒキサキのような斬れ味の武器はダオラ=ストーム赫醒刀【閃武】ぐらいしかない)など、
    様々な要素を勘案して武器を選択しよう。
  • 今作は斬れ味至上主義にメスが入ったことで、紫ゲージは絶対優位ではなくなったことも大きい。
    斬れ味ゲージ色による物理ダメージ上昇補正が過去のシリーズより下がり*1
    火力の確保に最低でも青ゲージ、特定部位に弾かれるかどうかを決める点で白ゲージが必須となる。
    紫ゲージはウラガンキンの顎など、かなり硬い部位を殴った時に弾かれるかどうかの判定には使われるものの
    物理ダメージの上昇率としては微々たるものになってしまった。
    これらの環境の変化により、メルセゲルの斬れ味白の短さはまさかの弱点となってしまったのである。
    この『白ゲージ以上なら良し』という風潮と、さらに太刀の狩技がどれも優秀であり
    臨戦に固定してしまうのは逆に火力ダウンを引き起こしてしまうという環境も相まって、
    メルセゲルは優等生だが絶対王者たり得なくなってしまったのだ。
    • 具体的には、ステータス画面で確認できる倍率が330であるなら紫は白と比較して1.05倍。
      攻撃中と同程度の火力増強であり、
      それならば攻撃大相当の強化スキル+白ゲージのほうが火力が出てしまうのだ。
      ゆえに白と紫の長さ、そして武器倍率の全体バランスを見ることが今作では重要になったのである
      (斬れ味+スキルは継戦能力上昇も兼ねている点で攻撃中より未だに優秀なことは言うまでもない)。
      例えば、ドヒキサキのような素で白ゲージが長い武器は臨戦や斬れ味系スキルが不要なので、
      会心を上げたり攻撃スキルをつけることで、期待値では紫ゲージありの他の武器を圧倒する。
      このように、匠で紫ゲージを出さずに、白ゲージ運用などの戦術も開発された今作では、
      無属性武器の最強候補は実に多く、シリーズかつてない激戦区となっている。
  • 尚、匠抜きでの期待値TOP3はまさかの牙獣種・甲殻種・甲虫種と言う事になる。
    期待値TOPの話に限らず上記のライバル達も二つ名を含むと言えど、
    骨武器に蛙に蟹にノギスに熊の筆、となんとも言えないものが多い。
    どうしてこうなった

余談

  • 究極強化銘のメルセゲルとは他のアトラル武器同様エジプトの神から取られており、
    他の武器は2つの名前を合わせたものが多いが、メルセゲルは一人の神の名前である。
    メルセゲルには「静寂を愛する者」という意味がある。
    • ちなみにメルセゲルはコブラの胴に女性の頭部で描かれる事が多く、
      「人々の悩みの相談相手」「迷える魂の調停者にして導き手」「喜びと苦しみの審判者」と伝えられている。
  • 独特な形状をしているが、エジプトにはこれに近い形状の剣が実在する。
    ケペシュと呼ばれる剣で、フック型の先端は相手の盾に引っ掛けて剥がすためのもの。
    もちろん普通に切りつけて攻撃することもできる。
  • 他のアトラル武器は変形ギミックを有する中、唯一この武器のみ変形しない。
    気刃斬りをキメてオーラを上げたとしても刀身は一切変化しない。そう、刀身は。
    抜刀して鞘をよく見てみると、何故かフチが無い
    だが納刀してみるとフチの欠けた部分がピタリと埋まる
    …そう、この武器はパズルの如く刀身と鞘が合体するのである。
    尚、この武器の刃は刀身の紫色の部分であるため、一応鞘としての役割は果たしている。

関連項目

モンスター/アトラル・カ - 素材元
武器/アトラル武器


*1 白→紫が物理ダメージ約1.05倍