MHXに登場する四天王の一角、斬竜ディノバルドの素材で作られたスラッシュアックス。
叩き斬れ、その剣斧の名は灼炎のドラファー。
本項では二つ名持ちモンスターである燼滅刃ディノバルドの武器も扱う。
目次
概要 
- ディノバルドの甲殻を模した、濃い藍色と紅色の無骨で刺々しい外見が特徴。
特に斧刃は数あるスラッシュアックスの中でも、とりわけ幅広でごつい印象を受ける。
鮮やかな水色の尾刃は文字通り剣刃に用いているが、やたら斧刃が主張するため剣モードでもあまり目立たない。
また、ディノバルドの象徴ともいえる尾刃の赤熱状態は剣モードには反映されておらず、
残念ながらリオス剣斧のように刀身が赤熱したりすることは無い。これは他の武器種も同様。
性能 
MHX 
- 多くの武器種で「ストレートな高性能武器」という評価を受ける事が多いディノバルド武器。
灼炎のドラファーもやはり下位から攻撃力・属性値・斬れ味のバランスが良い。
…が、生産画面をよく見ると、そこにはスラアク使いを絶望の淵に叩き落とす強属性ビンの文字が。
ディノバルドは火属性攻撃自体よりも、自らの尾を大剣のように振り回す豪快な肉弾戦を得意とする
モンスターであるにも関わらず、なぜか強撃ビンではなく強属性ビンが装着されてしまっているのだ。
しかもMHXは、かつてないほど剣モードを重視される風潮である。
下位~上位序盤ではそれなりに便利だが、お察しの通り将来性は無い。
- 最終強化で斬竜斧グリマルスとなる。
斬竜斧よ、猛火を上げ、気炎を解き放て。
メインモンスター武器お約束の斬竜の逆鱗、斬竜の炎玉に加え、
獰猛化素材の獰猛な炎鱗と獰猛化斬竜鱗を要求されるため、最終強化の難度は割と高め。その性能は、- 高い攻撃力210
- まずまずの火属性26
- 斬れ味は青40の後ろに非常に長い緑、斬れ味レベル+2で白40が出現
- 会心率は無い
- スロット1つ
- 強属性ビン
このせいで攻撃力210も完全に腐り、剣モードの期待値は攻撃力180の強撃ビン持ち以下に。
さらに属性値も特に高くはないため、強属性ビン込みでも強撃ビンの焔斧リオエクスレイズに属性値で負ける。
そして火竜原種のリオヴェルグレイブと比べても、属性値はビン込みでたったの3上回るのみで、
物理期待値では大差を付けられる始末。要するに火竜スラアクには何ひとつ勝てるところが無い。
せっかくのメインモンスター武器だが、かなりの残念性能と言わざるを得ない。
仮にこちらが強撃ビンであれば、リオヴェルグレイブにはスロットで、
リオエクスレイズには物理期待値で差別化でき、そして両者には斬れ味で優位に立てるため、
継戦力重視のバランス型として良きライバルとなり得たはずなのだが…。
- 無理やりフォローするなら、物理と斬れ味は優秀なので斧としての性能はかなり高い。
ブシドースタイルのジャストアクションをひたすら狙うとか、開き直って匠を切り、
青ゲージの下に控える長大な緑を活かした鈍器運用をするとか、そういう使い方もできなくもない。
MHXの剣モードの強さから目をそらせば、それなりに使える…かもしれない。
MHXX 
- 斬竜斧グリマルスから、さらに3段階の強化を加える事で、大斬斧グリマノヴァに究極強化できる。
究極強化にはラスボス素材が要求され、本格的に使うにはHR解放後となる。
- その性能はというと、
- 属性武器としては高めの攻撃力320
- 十分な火属性32
- 素で白40、斬れ味レベル+2で紫40と優秀な斬れ味
- スロット1つ、会心率無し、強属性ビンは据え置き
属性値も及第点まで伸びているため、マガラ種など火属性の通りの良い相手に属性特化のスキル構成で挑めば
強撃ビン持ちにも引けを取らない活躍をすることも不可能ではない。
とはいえ、前作に比べれば様々な面で調整されてはいるものの、強撃ビンとそれ以外の差はまだまだ大きい。
しっかり斬竜の天鱗、獰猛化素材も要求されるのにこの性能では、なかなか出番は訪れないだろう。
MHW:I 
ディノスマッシャー 
- MHWorldでは出番が無かったディノバルドだが、アイスボーンで堂々の参戦。
しかし武器の方はと言うと馴染みの灼炎のドラファーではなく、
ボーンアックスにディノバルドのパーツを取り付けた、いわゆる皮ペタ武器としての登場である。
カラクルウルムーIから派生し、オドガロン亜種の牙と斬竜の天鱗を用いて、
ディノスマッシャーIIで最終強化となる。- 攻撃力875(武器倍率250)
- 火属性420
- 斬れ味白50、匠Lv3から紫が出現
- 会心率0%
- Lv1スロットが2つ
- 強撃ビン搭載
- レア度10、カスタム強化枠は最大10枠
- パーツ強化対応
- ドラファーと違うからか、ここに来て強撃ビンへと鞍替えしたが、
肝心の攻撃力は最終強化武器の中ではワースト2位のグループである。
その代わりに属性値は火属性強撃ビン剣斧の中では最も高く、斬れ味もレア度10の武器の中では優秀。
Lv1とは言えスロットを2つ持っているのも見逃せない。
運用の際は高い拡張性で攻撃力を補っていく形になるだろう。
- 単純な性能においては依然として強力な火竜武器の煌竜斧シルバーギアや、
鑑定武器で強属性ビン持ちの皇金の剣斧・王が立ちはだかっているが、
こちらもきちんとした強化・運用を行えば、持ち前の高い属性値が幸いし、
ソロであってもアルバトリオンのエスカトンジャッジメントの抑制をも可能となる。
属性値をあげつつ低めの攻撃力を補佐してやれば、討伐も充分視野に入る。
皇金武器や赤龍武器を入手できていない場合の選択肢にもなり得る、意外なポテンシャルを秘めている。
爆焔のトラヴァー 
MHX 
- こちらは、二つ名持ちモンスター燼滅刃ディノバルドの素材で作られたもの。
9回の強化を経て燼滅斧グリマルスとなる。
灼炎のドラファーの色をより暗くしたような見た目だが、切っ先など一部が明滅するギミックを持つ。
またディノ武器にしては珍しく、最終強化前の名前も若干違う。
- 強化には燼滅刃の塵粉3つ、斬竜の逆鱗、獰猛な炎鱗、更に斬竜の炎玉を2つ要求され、
作製難度はまさに鬼畜の一言。
しかしその見返りにスラアク使いが歓喜する強撃ビンの文字が躍る。
- 最終強化の性能は
- 攻撃力200
- 僅かな会心率5%
- それらを高める強撃ビン
- 破格の爆破属性30まで持つ
- 斬れ味は素でMAX白ゲージ20
- 二つ名武器の特性として狩技ゲージ補正効果の強み
- 二つ名武器故にスロットは0
ただ白ゲージの長さは少々心許ないので、絶対回避【臨戦】などを用いてカバーするのが好相性。
- この通りかなり強力な武器なのだが、ライバルがいない訳ではない。
- 爆破の本家ブラキ武器の爆斧グランスラッシュはかなりの業物。
この武器を上回る攻撃力210と強撃ビンを持ち、匠で長い白ゲージを得る。
ただ「匠の有無」という大きな差別点があるので、さほどの競合はしないか。
また爆破といえばテオ武器のテオ=キャッスルもあるが、これは低攻撃力で強属性ビン。
威力に差がありすぎて勝負にならない。かなり特殊な状況でなければ使われないだろう。
- 素白の強撃ビンスラアクとしては、叛逆斧バラクレギオンと黎明剣斧【慧日】がある。
バラクレギオンは素で白30に加え、お馴染みの斬れ味回復機能持ち。さらにスロット2つ。
慧日は物理性能ではほぼ同じだが素で白50という圧倒的斬れ味が売り。
また二つ名武器であるため、グリマルス同様狩技ゲージが溜まりやすい。
これらと比べる場合、爆破属性にどれだけ価値を見いだせるかが差別点になるだろう。
- 爆破の本家ブラキ武器の爆斧グランスラッシュはかなりの業物。
- 総評すると、二つ名武器とあって強化は極めて難しいが完成すれば他の属性武器の立場を脅かす、
前作でいう発掘武器的立場にあると言える。
しかし使い方を熟考すれば他の武器もグリマルスに劣らぬ活躍が見込める事、
前述の製作難度等からバランスブレイカーまでには至っていない。
MHXX 
- 燼滅斧グリマルスもさらに5段階の強化を経て真滅斧グリマノヴァに究極強化できる。
天鱗2つに、塵粉も追加で2つ要求され、強化難度は果てしなく高い。
- その性能は、
- 及第点の攻撃力300
- それを高める強撃ビン
- 会心率5%は据え置き
- 爆破属性35で物理火力を補う
- 素で匠無効の紫30と斬れ味は極めて優秀
- 狩技ゲージ補正効果・スロット0
エネルギーチャージIIIによる維持を行う上での二つ名武器の優位性が高まったことも追い風となり、その評価は高い。
- しかし、本作では非常に手ごわい強撃ビン持ちのライバルたちが立ちふさがっている。
- 汎用性という点では、ラスボス武器の真名アナトカルナイムが攻撃力330に匠で伸びる紫20にスロット3、
おまけに防御力+60とまるで隙のない大業物。
こちらには爆破属性があるとはいえ、攻撃力UP【大】以上の期待値差はなかなか埋まるものではない。
二つ名武器の優位性、素の斬れ味の優位性などで差別化を図ろう。
- 爆破属性武器としては、ブラキ武器の爆斧エクスグランドが再び立ちはだかる。
あちらは爆破属性30に斬れ味+2でようやく紫10と属性、斬れ味ではこちらの完勝だが、
攻撃力は330と逆にこちらが圧倒される形に。
とはいえ流石に斬れ味が違いすぎるため要求スキルは全く異なり、あまり競合はしないだろう。
- 次も同じくブラキ武器の砕巌剣斧エクリクシー。むしろこっちの方が問題かもしれない。
攻撃力300に属性値40、会心率が無い代わりにスロット1を持つ。斬れ味は素だと長い白だが、
匠を付ければこちらより長い紫40が出てくる等々、全体的なステータスでこちらを上回ってくるかなりの業物。前作と比べて匠が付けやすくなっているのも向かい風か。
こちらが明確に勝っているのは、素の斬れ味と会心率5%、そして狩技ゲージブーストの3点。
匠抜きによるスキルの軽さと、狩技の回しやすさで勝負していきたい。
- 二つ名武器としては、前作でもライバルだった白疾風武器の曙光剣斧【暁風】も怖い。
攻撃力は290と一歩劣るが、会心率が20%に上昇し、物理期待値ではこちらを超える。
更にあちらは素で紫50の圧倒的斬れ味を誇る。爆破属性を活かして差別化しよう。
また、銀嶺武器の餓斜ン牙王の大解放という意外な伏兵も。
素では緑しかなく斬れ味+2でようやく白20という劣悪な斬れ味に
氷属性20もオマケ程度だが、圧巻の攻撃力370に5%のプラス会心まで持つ。
白ゲージ時の期待値は紫に換算して355.759もあり、こちらを50以上引き離す。
とはいえ、匠込みでもこちらの方が最高ゲージが長い。運用しやすさではこちらに分があるだろう。
- 汎用性という点では、ラスボス武器の真名アナトカルナイムが攻撃力330に匠で伸びる紫20にスロット3、
- このように、強力なライバルがひしめいているものの、その全てに対し差別化は出来ている。
前作ほどの手に取りやすさは無くなったものの、苦労して作成するだけの価値はある一振りである。
余談 
- 武器説明文には変形時に昇る炎が獲物を畏怖させるとあるが、実際にはそのようなギミックは無い。
一応変形斬りを当てたり、テンペストアクスを発動して斧モードに変形させる*1などすれば嘘ではなくなるが…。