ユニット ( Units )/歩兵 ( Infantry )

Last-modified: 2025-04-11 (金) 22:04:31
    • ver1.5

      民兵は安価な防衛ユニットです。 スピードが遅く素早く生産できるため、主に領地の防御と敵戦線への奇襲のために用いられます。 - 偵察能力: 対戦車は戦闘活動を行っていない場合、森林、丘、山岳部や都市地形に隠れています。同等またはそれ以下のレベルの装甲車、 自動車化歩兵、 迎撃機や諜報活動によってのみ探知されます。

       

    シンプルで安価な防衛用ステルスユニット
    歩兵が主として会戦への投入が想定されるのに対し、民兵は伏撃を旨とするゲリラ戦への投入が通例である
    それを反映してか丘、森、山では強度が最大 75% 増加する上、平地と山以外の地形でステルス性を持つ
    そして最大の強みは、同じく史実再現である圧倒的な生産コストの低さ
    兵舎単体で非常に素早く生産できる事ができ、歩兵ですら数時間かかるところを なんと数十分で作れる
    消耗する資源も生産費維持費共に安価
    研究回数も非常に少なく、設計図を含めても 4 段階なため終盤に慌てて研究しても数日で高レベルのものを運用できるようになる
    ステルスユニットとしても他が高コスト高スペックな奇襲隊 or ( 対戦車やパラシュート兵等 ) ステルス効果が出る地形が少ないユニットしかないので、低コストながら平地以外の全地形でステルス効果が出る本ユニットは なかなかに扱いやすい
    量産型奇襲隊と言ったところである
    研究コストが少ないので、奇襲隊と比べて 「 敵のアンチステルスユニットに合わせてレベルを上げる 」 というのもしやすい

    このように 「 すぐに高レベルのを研究できる、生産が早い安い、地形次第ではそれなりに強くなる、高ステルス性という厄介要素アリ 」 というのが揃っているため戦線の穴埋め等として非常に優秀
    使い方によれば、歩兵で戦線全体を維持するより、民兵の方が役立つ場合もある
    特にアジアドクトリンでは、森でのバフが 70% とかなり高く、1 ユニットでも歩兵数ユニットより戦闘力はあり
    またソビエトドクトリンでは山岳でのバフが75%と都市は25%とドクトリンによりバフが付き、うまく地の利を活かせば、絶大な威力を発揮する
    同じステルスユニットの対戦車とともに運用すると良いだろう

    ただし、これを主力として運用するのは なかなかに厳しい物がある
    まず第一に、機動力が致命的に低い
    車両ユニットどころか砲兵や対空等の非武装ユニットの足すら引っ張ってしまう
    防衛戦まだならともかく、侵攻時に こんなのを行軍させては進軍スピードに もろに影響するだろう
    また、単純に HP や火力が低い上に防衛向きのダメージ配分で、しかも ( ほとんどの歩兵系ユニットと違い ) 都市でのバフが無いので山森丘の防衛以外の用途には不向き
    おまけにダメージが対歩兵 > 対軽装甲 > 対重装甲となっているので、車両ユニット対策を考えると それすら対戦車等の支援を必要とするだろう
    上述のように急場の防衛戦争、あるいは上級者は戦線全体の主力ユニットにどうぞ

    一応、レベルを上げれば歩兵を超える能力を持ち、維持費も軽いので相当上手く やれば主力として使えて、総じて上級者向けであると言える

    低コスト故に島嶼への上陸などの戦闘能力を度外視した役割を任せるには便利

      このように尋常のプレイ環境では基本敵に歩兵の下位互換評価を免れない民兵だが、超大国間の戦争になると評価は逆転する
      対戦車と対空、砲兵の 3 点セットに壁役の民兵を混ぜてやることで、極めて お手軽かつ維持費が安価な防衛部隊を大量配備できるのだ
      特に食料消費が歩兵の半分程度なのが大きい
      移動速度が致命的に遅いのは変わらず難点なのだが、守備部隊としては比較的問題にならない
      また終盤の大部隊には列車砲も必須なので、速度差が比較的小さく最高レベル民兵には劣るコイツが居る分、実質デメリットが減ったりする
    • ver1.5

      歩兵は全ての軍隊の基礎ユニットを構成する防衛ユニットです。どのような地形でも不利にならず、安価で簡単に生産でき、都市の防衛において重要です。非武装のユニットに対する防衛戦に用いるのが最適です。

       

    基本中の基本
    民兵ほどではないが、兵舎によって安価かつ簡単に生産できる

    地形順応性が高く、何処でも使える汎用性がある……が、装甲兵科に弱く、攻撃時ではダメージが低くなる
    守備で本領を発揮するので、対戦車や砲兵と協力して戦おう
    ただ、スピード勝負になると戦車群の足を引っ張ることも
    軍の車両化を進める場合は、後述の自動車化歩兵等も選択肢に入るかも知れない。

    注意点は生産時の高い人的要求と、後々響いてくる毎日の食料消費、そして中盤になると物足りなくなる性能
    二つ目は軍の規模に制約をかけることになるので安易な大量生産は禁物
    三つ目に関しては単純に、所詮シンプルな歩兵系ユニットなので性能自体は非常に低い
    序盤の終わり頃から各国が大量配備しだす機甲ユニットには火力面でも防御面でも一切敵わず、自動車化歩兵や奇襲隊等の上位歩兵系ユニットにも見劣りし、徒歩なので速度面でも ( 森や丘ばかりの所でもなければ ) 車両ユニットの足を引っ張ってしまい、ステルス性や要塞無効等の特殊スキルも持ち合わせていない
    中盤からは戦車等を主力とすべきだろう

    ただ、オイルがカツカツになる後半には 【 オイルを一切消費せず、奇襲隊より遥かにコストが安く、民兵よりは安定して強い 】 というポジションにより、陸軍の近距離戦要員としての再生産の選択肢が出てくる
    特に核戦争では、雪のように溶ける前線部隊の穴埋めに大量生産することとなろう
    また、( オイルや希少な物質等を産業のアップグレードへ投入しなければならない ) 最序盤の際にも軍事力を水増しするために生産した方が良いだろう
    最序盤に歩兵軍団で一気に突撃してくる人もいるため、オイルや希少な物質に余裕ができるまで待つことはできない

    • ver1.5

      自動車化歩兵は、通常歩兵の強み全部を併せ持ち、さらにスピードが高くなっています。通常の歩兵と異なり、都市の征服に適した攻撃ユニットです。 - 偵察能力: 自動車化歩兵は同等またはそれ以下のレベルの隠れた陸軍ユニットを探知するのが得意です。

       

    非常に強力な攻撃ユニット
    最も火力を与えられる兵科 ( 自動車化歩兵は非武装、中戦車は軽装甲 ) で比べると、なんと
    レベル 2 では同等程度、レベル 3 では中戦車のダメージを上回っているのである

    そしてその火力を持ちつつも速力は陸上最速クラス、状況によっては中戦車の速力の2倍になることも

    しかしネックはやはり体力、兵科の問題もあり、HPは著しく低いのだ、、そのため中戦車と自走砲と混ぜるのが良き
    ( 対空自走砲は もちろん )

    ただビジュアル的に かわいいので許される

    このように微妙な立ち位置のユニットだったが、アプデにより重要ユニットの一角となった
    装甲車と同様に 「 広大な視界 」 と 「 アンチステルス能力 」 を持ち、どちらかを偵察要員として運用する形となる
    ( 偵察要員と、その重要性については装甲車の欄を参照 )
    上述の通り、アンチステルスの能力を持ち合わせているため、一時期悪夢であった奇襲隊がすこし強い程度の歩兵になってしまったのだ

    そして今回のアプデにより駆逐戦車にステルスが追加されたため駆逐狩りにも使ってみてはおもしろいではないだろうか

    また、細かい点では 「 防衛ボーナスが付く地形と、増加率 」 「 レベルの上限 」 が異なっており、
    後者では こちらの方が 「 1 レベル高い 」 ため、より高レベルのステルスユニットに対応できる
    ( 代表的なステルスユニットである民兵や奇襲隊はレベル 4 が上限だが、対戦車 や駆逐戦車はレベル 5 以上のものを生産可能なため、装甲車では設計図の有無等によっては探知不可能になる 場合もある )

    • ver1.5

      機械化歩兵は通常歩兵の強みと装甲車の耐久性を併せ持っています。平地と都会の両方で、攻撃でも防衛でも臨機応変に対応万能ファイターです。非武装のユニットとの対戦に用いるのが最適です。

       

    最高の機動力、異常な対人火力、それなりの装甲、対空をもつ
    よく言えばオールマイティ、悪く言えば器用貧乏なユニット

    ただ装甲を得た代償に、それまでは獲物だった駆逐戦車が天敵となったので、不用意な突撃は控えるべきか
    中戦車相手でも荷が重いが、こちらは最低限の抗戦は可能

    高い能力を誇れどなかなか重たい兵科なので、採用にあたっては そのコストに見合うのか慎重に判断しよう
    装甲化した事でオイルと金属の両方を食べてしまい、機甲ユニットと資源を奪い合い出すのも悩ましいポイント

    アプデ以後、研究負荷がグンと軽くなったので、一度使ってみてはいかがでしょーか

    アップデートにより、連合国ドクトリンでは、生産コストとヒットポイントが特別強化された

     
    • 恐らく

      開発陣が機械化装甲化を混同したコトにより誕生した不思議ユニット
      本来の機械化歩兵は不整地走破性能、すなわち履帯や装輪などを施し高い車高と高い出力を採用することにより、舗装されていない凹凸の激しい悪路を高速で機動できる能力を付与された歩兵、というのがコンセプトである*1

      しかし当該ユニットのスピードは不整地と解釈してもよいハズの丘や森でも同レベルの自動車化歩兵より小さい値を示す一方、自動車化歩兵と異なり何故か攻撃と防衛が同じ値に設定されている

       もっとも 「 足回りは完全機械化したけど微塵も装甲化されていない 」 歩兵がいるのかどうかなんて誰も知りたくないし、直訳すると狙撃兵になるハズの Schützen が大戦時には機械化歩兵の訳語に充てられていた あたり、あからさまに誰も気にしてないコトが露骨に分かるのに調べてみたい人は探してみよう ♪ 

       ただ残念なコトに、今後仮に調べた結果が書いてあっても誰も気にしてないんだなぁ 
       み◯お 

    • ver1.5

      奇襲隊は攻撃性のユニットで妨害工作や爆薬を使用し、軽装甲の攻撃目標に対する攻撃に適しています。敵の防御ボーナスも無視でき、防御が弱い場所への奇襲に最適のユニットでもあります。 - 偵察能力: 奇襲隊は攻撃中でなければあらゆる地形に隠れています。同等またはそれ以下のレベルの装甲車、自動車化歩兵、迎撃機や諜報活動によってのみ探知されます。

       

    試してみるか?
    俺だって元コマンドーだ

    老兵一人でアレなのだから、現役が集えば強いに決まっている

    グリーンベレーどころか戦車すら叩き壊す
    Mountain_Warfare

    • 意味不明

      そもそも山岳という地勢が軍事の知見をもとに観察した場合に戦場として どんな評価が妥当なのか知らなければ、" 意味不明 " たるコトも仕方の無いコトだろう

      我が国において山岳戦を強く念頭に置いた実力組織と言えば第 13 普通科連隊が それなりに有名かとは思われるが、そもそも長野県自体の評価がこんなモンであろうから、全国における知名度など たかが知れているのかも知れない

      そこでまず、山岳が戦場となる場合の課題について考察する
      まず軍事においては文脈を無視して特殊戦に含めるコトが むしろ通例と言える程、山岳戦とは極めて過酷、劣悪な環境での戦闘と評されるコトが多い

      それは他の地形との比較において、次のような性質を持つためである

      • 年中季節を問わず短期間であっても天候が強風、雷雨等の悪天候に切り替わるリスクが常にある
        → 落雷、雪崩、クレバス、濃霧など、危険な地形や気象現象に遭遇しやすい
      • 地表面の起伏が顕著
        → 登坂力や復元力を 自負 保証する装軌車や装輪車ですら殆どの領域で踏破不能
        → 分解すれば大口径砲であっても辛うじて運べるが、現場には基本的に斜面しか存在しない上、ゴツゴツとした岩が至るところで土壌から露出している中で据砲に適した地点を時間や手間を掛けず選び、足場を構築できるようになるまでには相当な年季が要る

      そのため特殊戦の専門知識を全く持たない通常戦力を山岳戦に投入してしまうと、都市が持っているインフラを直接 / 間接的に利用するにあたり車両を以て補給や連絡が行える等の前提条件を満たす範囲が行動限界となる
      そしてゲーム内の仕様では それらの範囲を逸脱してもスピードが小さくなるだけで済んでしまうが、現実であればノウハウの足りない人手が上記のような具体的課題への対応のため無駄に動員されてしまい、他に必要不可欠な意思決定を行うための労働力まで枯渇してしまいがちである

      そうして部隊を個人に喩えた場合の比喩的なセンサーにつき過労の状態となれば、交戦前から落命する隊員が出るのも時間の問題という危機的な環境で駐屯、展開しているコトになる
      特に車両 / 航空機部隊などは切迫したリスクを察知しても足回りの問題で そもそも逃れられず、もはや準備運動で骨折 どころの騒ぎではない

      他方、山岳戦部隊の方は普段から山地での訓練に余念が無い
      サバイバル技術、つまり最低限の人手で必要な情報やモノを仕入れるノウハウが卓越しており、敵が現在地の特定すら ままならない状態で まごついているのを尻目に、有利な地形を占有すべく哨戒網、ブービートラップの敷設や狙撃兵その他の戦力への擬態、配置を易々と完遂した上、敵が味方の有効射程に誘い込まれ退路を失う様を どこかで監視しながら虎視眈々と その時を待っている

      言わば、かたや正体不明の酔っ払い、かたや効率的な殺人に精通した精鋭である

      むしろ武器や兵数で覆せるようなオーダーではなく、現実的な数で解決できるゲーム仕様の方が割と" 意味不明 " だったりする

      なお著名、有名な古戦場としては朝鮮戦争における亥安盆地周辺や、硫黄島の戦いにおける摺鉢山などが挙げられるだろう

    なバフの発動する山岳であれば、もう誰も手を つけられない荒神となろう

    生産コストと解禁日から考えると破格の戦闘力を持ち、最初から最後まで最強の歩兵として都市に君臨する
    中戦車と前衛の二本柱をなす存在だ

    都市でのデバフが存在しないのが欠点とも言えるが、市街戦の機会は そうないので、歩兵系ユニットは基本コイツ一本でも十分だろう

    流石に火力戦はできず航空機も落とせないので、砲兵と対空は つけてあげよう

    また、“( 水上以外の ) 全地形でステルス効果がある“という非常に強力な能力も所持しているため、奇襲隊単独で運用しても強力
    数を揃えて敵の砲撃部隊を待ち構え肉薄攻撃したり、敵部隊に接近させて詳細を偵察させたり、敵の勢力下に浸透作戦を展開させたりと数々の特殊任務を任せられる
    特に浸透作戦は ( 戦線に穴さえ作れれば ) なかなかに強力で、充分な空軍が居なければ対応に かなりのリソースを投じなければ ならなくなる場合も多く、戦況によっては国家自体にトドメを刺されかねない

    • ver1.5

      パラシュート兵は敵戦線後方への奇襲のために用いられる攻勢に特化した攻勢ユニットです。彼らは飛行機として生産され、飛行にあたっては滑走路または航空機工場が必要です。飛行機タイプのパラシュート兵は攻撃命令が出されて攻撃地点へ降下する際に自動的に歩兵に変わります。降下後は可動化フェイズに耐える必要があり、その間移動することはできません。パラシュート兵は飛行機タイプと歩兵タイプに手動で変えることができます。 - 偵察能力: パラシュート兵は攻撃中でなければ森林や丘に隠れています。同等またはそれ以下のレベルの装甲車、自動車化歩兵、迎撃機や諜報活動によってのみ探知されます。

       
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    後述するパラシュート兵を目標に届けるために用いる輸送機

    HP 40 程度
    作戦半径、速力は初期略爆程度で航続距離は極めて短く、護衛も付けられないという致命的弱点を持つ

    都市に投げ込めば占領維持は不可能でも絶大な設備破壊活動を行えるので、高価値目標が射程内なら狙っても いいかも
    弾道弾と組み合わせるのが吉
    また、中核領の都市や資源産出地であれば ( 相手の備蓄次第では ) 大儲けすることが可能
    どちらにせよ、中核領の都市なら占領すれば相手の資源事情に かなりの大打撃を与えられるだろう

    超大国同士の戦争くらいでしか割に合わないだろうが、後方の要塞を占領して荒らしたり、着上陸前に前もって沿岸を確保したりもできる

    空軍主力国家の場合、特有の運用も可能

    空母に載せれん

    また、離島の占拠にも役に立つ
    .
    反乱に反乱で飛び地に なったところに使えそう滅多にない
    Fortress_suppression

    • 陣地制圧

      史実の “ D-day ” におけるブレクール砲塁攻略戦での第 506 歩兵連隊 ( 506th Infantry Regiment ) の活躍は現代でも しばしば称揚されるが、CoW においても列車砲や海空軍による支援火力だけを頼りに敵前強襲上陸を行おうすると、たいてい相手の火力の方が大きく 極端に不利な戦闘を強いられる
      善戦しても膠着、基本的には返り討ちに遭うリスクが高いコトから、海岸堡の構築に対する妨害を逸らすべくパラシュート兵を投入して上陸地点周辺にある敵の陣地を混乱させる ( = 後方攪乱 ) 戦法は検討の価値がある
      味方が上陸している最中にパラシュート兵が敵要塞帯後背への降下に成功した場合、敵が上陸しつつある味方への攻撃を継続するために要塞守備隊の犠牲は受忍せざるを得なくなる
      すると、仮にパラシュート兵を全滅させられたとしても、その間に上陸部隊が上陸に成功してしまったり、逆に上陸部隊が海に追い落とせたとしてもパラシュート兵によって要塞が陥落してしまうリスクを強要できる
      また無論ながら、付近に水域が無い陣地においても この戦法を有効に活用する方法はあるが、海岸と接していない陣地の場合は敵も同じ戦法を採用できる
      したがって、この場合に有利な状況を生むためには敵のパラシュート兵への対抗策も併せて用意しなければならず、この努力を欠くと戦闘は単に互角な条件で推移する

    上級者向け
    安易な使用は非推奨

    新しい歩兵の仲間

    降下してから行動可能になるまで 6 ~ 18 時間の拘束時間が存在する ( レベルで変動 )
    丘陵ボーナス持ちの歩兵ユニット
    ぶっちゃけると ちょっと強い民兵程度でしかない

    • 解囲戦

      空挺部隊は幾種類かある特殊戦専門部隊の中でも、対包囲戦が最重要視される歩兵と評される事が多い
      それは水際作戦、雪中戦、山岳戦といった過酷な自然環境への適応が重視される特殊戦とは異なり、空挺は降下先の自然環境が仮に過酷でなくとも、

      • 敵対的な勢力圏内での特殊 / 長距離偵察、浸透を主任務とする
      • 輸送機の離陸重量に基づく制限により、使用可能火器と輸送車両の数量 / 質量 / 弾数に限りがあるため慢性的に火力と機動力が不足する

      ためである
      これらの課題に対応すべく、空挺部隊は特殊な教育 / 訓練を施されているコトが多い
      例えばゲームの仕様では通過に時間を要する地形はあれど不可能な地形は存在しない
      しかし現実の戦場では散乱する倒木や瓦解した建造物が行く手を阻むなど、地図に記されている経路が確実に通行できるとは限らず、事前の隠密測量が不充分な外地では特に そうした不測の事態が多発する
      しかも延期や中止が起こり得る援軍の到着まで完全に補給が絶たれた条件で会敵を回避すべく不定期に機動し続けなければならない
      障害物の撤去は通常の歩兵も基本技能として与えられてはいるが、人手も工具も時間も不足し深刻な包囲のリスクに晒されている状態で手間暇を掛けて突破すべきかどうかは状況を見て判断せねばならない
      このように実践的な論理力が生死を分ける環境でありながら、最適解に固執したくなる心理も抑制できる精神的なタフさも求められる


*1 車輪だけを改善しても ある程度のオフロード性能は達成できるが、車体下部を擦ってしまうので低重心の車両で凹凸の激しい経路を通過するのは難しい
また単に車輪を頑丈にしただけだったり馬力が足りない場合は急な傾斜を登攀できない事から、強力な動力と摩擦力の大きな車輪が求められる
しかも短絡的に そのような変更を行うと重量増大や大型化を招き乗員数や燃費が減少してしまうため、高い技術力も必要である
のみならず、単に凝った造りを採用してしまうと故障時に修理できる施設や人員が限られてしまい稼働率の低下を招くリスクがある事から、性能を犠牲にしてでも単純な機構を採用したモデルの方が、後に傑作機などと評される事になるケースも多い