RespecとはPatch 1.13にて導入された、スキル/ステータスの振りなおしのこと。
解説 
- A1Q1のAkara報酬
各難易度1回ずつで計3回まで。 - Token of Absolution
どちらかを使用すると一瞬でRespecされ、ステータスとスキルが初期値に戻り、その分のステータス、スキルポイントが戻ってくる。
- 例えば全クエストをクリアしたLv99のキャラクターがRespecをすると、ステータスポイント505とスキルポイント110がまだ振り分けられていない状態に戻る。
この際、各種召喚スキルにより召喚されたペットはunsummonされた状態になり、BarbarianのBattle Orders等の持続性のあるスキルの効果も消滅する。
- D2CやD2Rのコントローラーモード(=コンソール版)には5ポイントずつ割り振るとかそういった便利な機能はなく、地道にポチポチ割り振るしか無い。
- この時間違えてShiftクリックすると悲惨なことになる。
- また、ラグでポイントを振り過ぎたりとか、そういうミスも考えられるので十分注意して割り振ろう。
Token自体は簡単に作れるのでいいが、失われる労力とやる気は大きい。
- 1.12以前は別ビルドを試したい場合は、新たにキャラクターを作成するしか方法が無かった。
この為複数のビルドを楽しむためには、ビルド数だけキャラクターを保持することが必要であった。
また、ステータスやスキルの振り間違いを救済する方法もなかったため、作成時では極限まで突き詰めたステータスとスキル構成のキャラクターを作成したが、当時の最終装備として採用した装備より更に良いものを入手した結果、再度新キャラクターを作成することに・・・ということも少なからずあった。
特にPvM専門のビルド*1とPvP専門のビルド*2の相互利用はほぼ不可能であった。
しかし、Respecを利用すればいつでも調整が可能なため、極端な話、各クラス1体の高Lvキャラがいれば用が足りるようになった。
また、「トータルで見ると無駄になるが初期育成時には使える」というスキルを利用することにより育成が楽になるという点も注目に値する。
加えて、今まで困難を極めてきた趣味ビルドへの挑戦の敷居が大きく下がったことも特筆すべき点であろう。
使い道 
Respecの主な使い道は、育成を楽にすることと、ステータスの無駄をなくすこと。
育成は一定の装備に頼っているビルドで有効。
例えばRW Infinityに頼るLight Sorcでは傭兵がInfinityを装備できるまでLIがきついが、MeteOrbなどとして育成することによってその点を解決できる。
犬馬場などは攻撃スキル自体がないので育成が大分楽になるだろう。
ステータスは最終装備が最初から決まっていればいいが、特に1stキャラなどは資産の問題もあり、大分余分に振ってしまったりするだろう。
Respecすればそういう無駄をなくすことが出来る。
場合によっては大分生存率が上がるだろう。
あとは狩場に合わせて変えてみたりだとか、作ったビルドとは違うビルドの最終装備が手に入った時など、キャラを作り直すことなく対応できる。
Respecは今までかかっていた時間を節約できるシステムだと言える。
Respecを使った育成 
Amazon 
低レベルのうちは、スキルブースト可能な装備にも限りがあるため、PierceやCritical Strike、Penetrateに多めに振り込むという手がある。
これらのスキルは上昇率の悪くなるレベルの分岐点があるが、最終装備あるいはそれに近しいものに換装するタイミングでRespecすれば、育成中は捗ることも多いだろう。
序盤から弓アマをやりたいという人にはMagic ArrowのMax振りをお勧めする。normalまでならレベル比例の追加ダメージもあり楽に進める。
後々Javazonをやる予定でもCharged Strike、もしくはLightning Fury習得レベルまで弓アマで過ごす、といったおいしいとこ取りも可能。
また、
- NMで俺TUEEEEEEEEした勢いでHell入りしLI相手に涙目になっている時も、Decoyを取り直してなすりつけて逃げる。
- 避けバグを嫌って避けスキルを取らずにいたら接近戦でボコられて涙目、避けスキルをやっぱり取る。
という使い方もあったりする。
Assassin 
序盤の育成はWake of Fireが非常に使いやすくて強い。
Dragon TalonとShadow Disciplinesのスキルを取りつつ、Wake of FireとFire Blastにポイントを注ぎこむとノーマルはかなり楽に進められる。
Lv90以上を目指してのレベル上げはRW Infinity傭兵を擁し、RW Enigmaで飛び回るTrapアサシンが最も効率がいいだろう。鍵集めやCS、Pitなどでトレハンしていれば自然とレベルも高くなってくる。
Barbarian 
冒頭の犬馬場のように要求レベルに達するまでお茶を濁すほか、スキルブースト装備を充分に纏えない低レベルのうち或いは貧乏な間はNatural ResistanceやBattle Ordersに多めに振るのも有効。
果ては吼え馬場でなくともBattle CryやWar Cryに振って貧乏時期を乗り切るのも悪くないかと思う。
Double Swingも気兼ねなく取れるようになった。9ポイント振ってしまえばマナを気にせず使える。
また、武器マスタリーに迷わなくてもよいのも大きい。
1stキャラで育成計画がまったく白紙だったり、ポールアーム選択だけど序盤はロクな武器が・・という場合、とりあえず剣やメイスなどに振ってしまうことで序盤を有利に進行できる。
うっかり超級武器を入手してしまった場合もどうぞ。
Druid 
複数の敵を容易に攻撃できる、あるいは低レベルから使用できる強力な装備orスキルがあることが、育成時に「楽」ができるという条件と定義するならば、装備の代表例がRaven ClawやSigon's Complete Steelであり、スキルの代表例がNecromancerのRaise SkeletonやBarbarianのDouble Swingである。
火エレドルの育成方法が上記の「楽」ができる条件に当てはまるため、Respecの登場によりDruidの育成は実に快適なものとなった。
代表的なビルドのうち、狼ドルと熊ドルは、低レベル時には上記のような有用なスキルが無い。
複数攻撃可能なスキルは狼ドルがRabies(LV18)とFury(LV30)、熊ドルはShock Wave(LV24)のみ。
攻撃速度も遅く、Ribcrackerが装備できるまでは、人型で戦った方が早いと言われるほどである。
風エレドルも本格的に攻撃できるのはTornado(LV24)とHurricane(LV30)を覚えてから。それまではやはり殴りが基本となる。
召喚ドルはSummon Spirit Wolf(LV6)が早い時期から使用できて安全ではあるが、手下任せにすると殲滅速度に欠けるきらいがある。まったり進行したい人以外にはお勧めできない。
これらのビルドと違い、火エレドルの取得スキルは低レベルから使用でき、NMまでなら十分すぎるほどの殲滅力を持つ。固定でFIとなるのはBishibosh、Grand Vizier of Chaos
、Colenzo the Annihilator
の3体のみ。それらも手下はFIではないので、手下を始末すれば傭兵任せで倒せる。
召喚スキルを1ずつ取得する以外はnormalクリアまでと割り切るならFirestormに集中。その後Fissureを上げていけば苦戦することもなくbaalrunに向かえるだろう。特に、物理ビルドで嫌なFetish等、ライフが低く素早い敵は簡単に掃除できる。
NMクリアまでを目標にするなら、Molten Boulderを中心に上げる。たまにFIが出てきても全く問題ない。Volcanoのレベルが上がりきる頃には、ペットを前線に召喚しておけば、自分は無傷で戦闘は終了しているだろう。
Necromancer 
ネクロのメジャーなビルドとしては召喚、骨、毒の三種があるがこの内最も育成が楽なのが召喚である。
Normalディアブロ戦などでこそ骨が育っていないため苦戦させられるが、土ゴレ連続召喚&Iron Maidenのパターンで負けることはない。
進行速度の問題があるとはいえLV1から主要スキルを強化でき、かつマナ消費の点でも最初の骨軍団作成、Corpse Explosion連発以外に難点が無い点から低レベル帯のソロ進行の確実さは群を抜く*3。
Poison Novaが使えるようになるLV30までの毒ネクロは以前ならば土ゴレと傭兵で地道に行くか、サブにRaise Skeletonを取るスタイルの場合幾らか先取りしてポイントを取り貧弱な召喚ネクロとして耐えていた状態が解決された。
つまり、通常の召喚ネクロのように育成しLV30でRespecを使用、毒ネクロのスキル振りに変更するというわけだ。
骨ネクロでも主要攻撃スキルの一つであるBone Spiritの取得LVが高い。
またマナ消費の激しさから低レベルで常用するには辛いので、傭兵にRW Insightを装備させられるLV帯…結局は毒ネクロ同様LV30前後まで召喚ネクロスタイルで進行するのも良い。
とはいえ毒ネクロに比べればBone SpearがLV18で使える分まだマシとはいえるので、最初から骨ネクロ一筋ということであればそれも問題ないだろう。
さて召喚ネクロであるが、ネクロは序盤からスキルブーストできる装備が豊富でスキルLVを伸ばしやすいとはいえやはり低LVのAmplify DamageやCorpse Explosionの範囲には不満がある。
高LVになればより装備によるブーストが大きくなり、1+ブーストというスタイルで効果範囲に何ら問題は無くなるのだが、Respecを前提に低レベル時に少々振り込むと頼れるようになる。勿論Raise Skeletonも序盤から強化したいのでそうそうつぎ込むことも出来ないのだが、どちらか一方を強化する程度には余裕があるだろう。
Raise Skeletonという低レベルから振り込むことが出来、かつ主戦力足りえるスキルを所持するネクロにとって育成にRespecを活用するメリットは大きい。
ちなみに育成時に筋力など無理してでも持たせたいような装備はネクロにとってはあまり無いので、ステータス面でのRespec活用手段はENEに振り込んでのマナ強化程度に基本とどまる。
余談ながらNoRushパーティでわいわい言いながらクエストを進行するならばいっそCursesに特化するのもあり。
NormalならばPubでもクエスト進行部屋が多いのでサポートネクロとして颯爽と参加してみよう。
勿論ほぼバールランとトレード部屋だけになるHell入り時にはRespecで独り立ちしておくこと。
Paladin 
なんといっても序盤にHoly FireやHoly Freezeに振っていけることが強み。
特にHoly FireでRaven Clawを運用すると育成はかなり快適になる。
特化させればLV15時点で67-87のダメージを確保できる。これはレベルを上げなくてもact3までそのまま乗り切れる程のダメージだ。
Resist Lightningに1pt振ったりできるのも心強いだろう。
育成序盤はHoly Fire、育成中盤はZealot、後はHammerで…という美味しいとこ取り育成も可能。
また、ConvictionやHoly Shieldを調整したり、防御オーラを全切りしたりする場合にも世話になる。
Sorceress 
ソサで特に取得スキルのこだわりなくソロ育成を行なう場合、Blizzardが使えるようになるまでがなかなかしんどい。
Fire Ball、Lightning、Chain Lightningなど高レベル専門ビルドならば主砲となるスキルは低レベル帯では消費マナと威力の釣り合いが取れないのだ。
Blizzardもシナジーを積み重ねて威力を発揮するタイプだが、この段階においては前述の各種スキルとは一線を画する使いやすさを持つ。
つまりLV24まで上げてしまえば後はスムーズにRW Insight、Frozen Orbといった強力なRW、スキルを手にすることができる。
それまでをいかに凌ぐかだが…。
昔から使われている手法は魔法をサポートに近接攻撃を行うスタイル。
この場合サイゴン、天使セットに身を包みFrost Nova、Static Fieldで敵を弱体化させつつ斬り込むわけだが、今までなら氷以外の専門職の場合Frost Novaなんぞにポイントを振る余裕は無かった。
しかしRespecを使用する前提ならば問題なくサポートスキルとして取得できるし、後の装備ブーストを期待して1ポイントで運用(我慢)していたStatic Fieldにも序盤から気にせず振り込むことができる。
これは非力なソサにとっては大きい。
また経過スキルが必要な為諦めざるを得なかったShiver Armorも育成時に取得することができる。
将来的にStrは徹底的に抑えたいとしてもサイゴンなど必要ステータスの高い育成装備を使用できる点においてもRespecの恩恵は大きい。
また序盤から魔法攻撃に徹底する場合も、Respec前提でENEに振込むことで快適さは上がる。
装備が充実した本気キャラでも育成目的で気軽にマナを伸ばせるというわけだ。
勿論以前どおりTirを敷き詰めた装備などでマナkillを稼ぐべき。
一方でサイゴンはおろか愛染様すら持っていないような1stキャラ、つまりびんぼうトレハンソーサには近接攻撃すら敷居が高い。
その場合はCharged Boltにひたすら注ぎ込むのがおすすめ。低レベルスキルながら高威力、複数攻撃可なため火力不足に悩まされる事なくサクサク進められる。
固い敵はFrost Novaで遅くしてから密着Charged Bolt、Blazeで逃げつつダメージを与える、Fire Wallで遠くからこんがり等が有効。
他にも役立つスキルは色々あるが、どうせRespecするしあちこちポイントを割くよりはstaffmodで個別にスキルをつまみ食いしていくのがLv30までの近道だろう。
LV30になれば待望のFrozen Orbが使用可能になる。育成時にこだわりがなければ、以後は最終状態までこのスキルに徹底的に頼るのが楽。
LV30到達時にRespec、Teleportなど必須スキルを取得後Frozen Orb・Ice Bolt・Cold Masteryに集中的に割り振り、RW Insightを傭兵に装備させればNMバールまで本当に楽々到達できてしまう。
NMバールランで経験値を稼ぎ、ソサ定番最終装備候補の多くが装備できるLV70前後*4でもう一度Respec、各種ビルドに沿ったステータス・スキル振りを実行し万全の状態でHell突入という次第。
なおHell進行が心もとないビルドでとにかくHellバール到達したい!という場合、一回目のRespecでMeteOrb SorcなどのスタイルにしそのままHellバールを目指すのが良い。
Frozen Orb特化スタイルは、あくまでNM育成を楽に乗り切るためのものである。
その他 
関連 
- Token of Absolution
- Respec用アイテム。Andariel(Duriel)、Mephisto、Diablo、Baalの落とすEssence4種を合成することによって作れる。数の限りRespec可能。