【ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅】

Last-modified: 2024-04-15 (月) 19:27:52

・DQモンスターズシリーズ

DQM1 - DQM2 - PS版1・2 - キャラバンハート - ジョーカー1 - ジョーカー2 - テリワン3D/SP - イルルカ - ジョーカー3 - DQM3

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DQM3関連一覧
キャラクター - モンスター - 地名 - スキル - 呪文 - 特技 - アイテム(道具/アクセサリー) - 音楽

概要

ドラゴンクエストモンスターズシリーズ25周年記念の年に発売された、同シリーズ通算7作目。2023年(令和5年)12月1日に世界同時発売、対応ハードはNintendo Switch。
モンスターズシリーズとしては2020年のイルルカSP以来3年振り、移植やプロフェッショナルを含めない新作としてはジョーカー3以来7年ぶり、正統ナンバリングとしては2001年3月9日に発売したDQM2以来約23年振りとなる。
コンシューマ向けモンスターズとしてはジョーカー2以来12年振りに海外でも発売された。英題は "DRAGON QUEST MONSTERS: The Dark Prince" でナンバリングがつかない(日本向け製品でも言語を英語に設定すればこのタイトルになる)。
公式サイト
通常価格は7,678円で、有料追加DLCとして【追憶のモグダンジョン】【エビ師範の修練迷宮】【時の無限ボックス】?がある。また、追加DLCに加えゲーム内アイテムがついてくるマスターズ版、さらにそれにオリジナルグッズがついてくる超マスターズ版が発売された。
12月27日にVer.1.0.3アップデート、2024年3月5日にVer.1.0.5アップデートが配信された。
 
【パッケージイラスト】に加え、【Vジャンプブックス】ではピサロ、【ロザリー】【ベネット】【アゲぴぴ】の公式イラストが掲載されており、【鳥山明】が生前に発表した最後のドラクエイラストとなった。
また、モンスターズシリーズでは初の【キャラクターボイス】が実装された。
 
売り上げは好調のようで店頭では早くも品薄が続出し、発売から約1ヶ月半で全世界の売上が100万本達成。
 
【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち】の公式スピンオフであり、DQ4の悪役かつリメイク版の仲間キャラである【ピサロ】【主人公】を務める。DQ4のストーリーと同時に本作のストーリーが進行するが、「これは誰も知らない、もうひとつの可能性の物語──」とプロローグで表示される。本作は「あったかもしれない」世界(いわばifルート)の話であり、途中でDQ4とは大きく展開が変わる。
また、その分岐点に関係なくDQ4と一致しない箇所も多々ある。
音楽もDQ4のものが多く使われており、DQ4でも登場した地域は当時のマップを3Dで再現されている。
 
本作のプロデューサーの【横田賢人】によると、従来のモンスターズシリーズに比べストーリーの比重が大きくなっているという。
このためか、配合システムをはじめとしたシステム面が前作のジョーカー3に比べてかなり簡略化されており、登場モンスター数も523種とテリワン3Dやイルルカよりも少ないうえDQ4、DQ10オンライン、DQ11、ジョーカー3に登場していたモンスターが大半を占めており(ジョーカー3程ではないが色違いの多さも目立つ。DQ4出典が多めな事に関しては本作の世界観を表現するうえで仕方ないともいえるが)、モンスターズとしてのゲーム性を求めていたユーザーからは一部不満の声が上がっている。
 
DQ10オンライン、PS4版DQ11のモンスターのモデルを使っているためか、本作では眠り状態になった時に専用のモーションが充てられる。
これはイルルカやジョーカー3のモデルを流用したモンスターにも新規で作られている。
また、モンスター名は基本的に初出の作品での名前を使っている。過去作では漢字表記だった魔王の使いや肩書がある大魔王ゾーマといったモンスターはいずれも名前を変えている。
例外はくさった死体ひかりの番人いっかく竜くらい。

発売までの経緯

モンスターズシリーズの新作については2018年のモンスターズ20周年記念番組でDQ11の【カミュ】【マヤ】を主人公とした新作が制作中と発表されていた。2021年5月27日(ドラクエの日)の「『ドラゴンクエスト』35周年記念番組」での発表でその作品は【ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤】へと変更されたものの、モンスターズの新作については別途制作中であることが語られた。
そして2023年のドラクエの日に公開されたモンスターズ25周年記念サイト【はなまきドラゴ】のイラストとともにNintendo Switch向けに新作開発中と明記され、6月22日に正式にタイトルと発売日が発表された。
 
YouTubeの公式動画「#ドラゴンクエストモンスターズ」の歴史【#スクエニの創りかた】【#DQM3】」によると、ジョーカーシリーズの全てを引き継ぐと実質ジョーカー4になってしまうので、無印ナンバリングに戻す意味合いも込めてGB時代とジョーカー時代のノウハウの融合をコンセプトにしたという。
またジョーカー3Pの時点で特技・特性が増えすぎたりサイズ・特性の入れ替えもどこに手を付けていいか分からないなど新規ユーザーが受け入れづらくなった為、直感的に遊んでもらう為であると横田は語っている。
また主人公がピサロである理由は堀井雄二がテリー&ミレーユを主人公にしようと考えたがすぐに新鮮さが無いと判断し、数週間後に横田がピサロを提案した為。
 
ちなみに【ドラゴンクエストモンスターズ 20thアニバーサリー モンスターマスターメモリーズ】によると、【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】は企画段階ではドラゴンクエストモンスターズ3というタイトルだった。

ストーリー

【藤澤仁】が執筆。
魔界を治める【ランディオル大帝】と人間の母の間に生まれた【ピサロ】は、父王に魔物を攻撃できなくなる呪いをかけられて人間界に追放されてしまう。魔物を攻撃できないピサロは自らモンスターマスターとなり、父王に復讐し自らにかけられた呪いを解くべく魔界中を巡る冒険へと身を投じてゆく。

システム

モンスターの育成(スキルや特性)は基本的にジョーカーシリーズやテリワン3D、イルルカを引き継いでいるが、【配合】システムには大きな変化が見られた。まず位階配合、プラス値が廃止され、配合結果がモンスターの見た目や設定から想像しやすくなった。性別の概念もジョーカー3のように存在しない。また、モンスターの特性を組み換える配合も存在しない。この影響で、対戦では同じモンスター、似たようなパーティのぶつかり合いの時代に回帰している。
配合の際低確率で「キラキラ」と呼ばれるエフェクトが発生し、いずれかの能力が通常より高い個体が生まれることがある。キラキラが発生したモンスターはステータス画面のアイコンにマークが付く。
また、3枠・4枠のモンスターが廃止されてSサイズ(1枠)、Lサイズ(2枠)の2つだけになった。サイズが特性として決まっているわけではなく、配合の際に親のサイズから子のサイズが決まるので、全てのモンスターがSサイズ、Lサイズになることが可能。(ただし同じサイズ内でもいくつかの大きさに分かれており、見た目でもよく違いがわかる他ステータスも微妙な違いがある。)
また、前作までモンスターはF~S、SSの8つのランクに分かれていたが、今作ではG~S、Xの9つに分かれていて、それに伴いモンスターのランクは刷新されている。
【スカウト】システム自体は続投だが、一部仕様が変更されている。

  • 攻撃力と賢さの高い方が【スカウトアタック】に影響する
  • ストーリーでクリアしたエリアのモンスターをスカウトする方が成功率が上がる
  • スカウトアタックで0%になる場合、肉を与えようとしても跳ね除けられて与えられない
  • スカウトアタックが必中になり、身かわしや【幻惑】によるミスが起こらなくなった

 
フィールドは初めて春、夏、秋、冬の四季が登場。
出現モンスターや行ける場所が同じフィールドでも変化する。四季は時間経過か特定のアイテムを使うことで変えることができる。
 
戦闘面では、味方がピンチの時にモンスターがバーストと呼ばれる状態になることがあり、与えるダメージや行動回数が増加する。
 
【モンスターのタマゴ】システムが復活し、レア度が低い順に白、銀、金、虹の4種類がフィールドで発見することができ、タマゴからしか手に入らないモンスターやスキルも存在する。
 
その他の変更点