Гангут

Last-modified: 2024-08-11 (日) 10:12:35
No.311
Здравствуйте.(こんにちは)Гангут(ガングート)Гангут級 1番艦 戦艦
艦船ステータス(初期値/最大値)
耐久59火力55 / 78
装甲55 / 73雷装14 / 28
回避23 / 47対空22 / 58
搭載4対潜0
速力低速索敵8 / 30
射程20 / 69
最大消費量
燃料75弾薬100
艦載装備
130.5cm三連装砲
130.5cm三連装砲
1未装備
1未装備
改造チャート
ГангутОктябрьская революция(Lv45) → Гангут два(Lv75)
図鑑説明
三連装主砲を持つロシアの弩級戦艦Гангут(ガングート)級、その一番艦だ。
革命後はОктябрьская революция(オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ)名前を変えたが、*1
近代化改装後、再びГангутの名に戻ったさ。冬戦争、そしてあの大きな戦いにも参加した。
地上戦支援で勝利に大きく貢献した私は勲章ももらったな。この戦い、私も貢献しよう。私に任せておけ!

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

CV:瀬戸麻沙美、イラストレーター:やどかり(クリックするとセリフ一覧が開きます)

CV:瀬戸麻沙美、イラストレーター:やどかり

定型ボイス一覧

イベントセリフ改装段階備考追加


 

追加
入手/ログイン貴様が提督というヤツか。ふん。私がГангут(ガングート)級一番艦、Гангутだ。いい面構えだ。いいだろう。*2××編集
戦艦Октябрьская революция(オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ)、出撃準備は完了だ!よし、貴様もいい面構えだな。いくぞ!××編集
Гангут(ガングート)級一番艦Гангут、近代化改装は完了済みだ。私を侮るな。貴様もいい面構えだな。よし、いくぞ!××編集
母港*3編集
母港1詳細Здравствуйте(ズドラーストヴィチェ)*4.×編集
名前が長いだと!ふん。××編集
母港2いいだろう。私がでよう、任せておけ。編集
母港3貴様、気安いな。銃殺刑にしてやってもいいのだぞ。まあいい、文化交流も大切か。次はないぞ、覚えておけ。×編集
貴様、気安いな。銃殺刑にしてやってもいいのだが、まあ、いい。貴様と私の仲だ。今は許してやろう。が、任務中はしっかり頼むぞ!××編集
ケッコンカッコカリ貴様、どうした? 私もこう見えて忙しいんだ。艦も意外と年季が入っているからな。そうだ、整備は欠かせない。んん? 手伝ってくれるのか? それはありがたいが…ん? 永遠に…か? …そのリング状の装備は…ぁ…す、Спасибо(スパシーバ)*5編集
ケッコン後母港貴様、少し疲れが溜まっているようだ。よろしい。今日は私の側で休息することを特別に許可しよう。特別だぞ? 意味はないが…まぁ、たまにはゆっくり休め。よし。編集
放置時貴様。きっ…ふん、何か忙しそうだな。仕方ない。私も昔貰った勲章の整理でもするか。十月革命…ふっ、懐かしいな。同志か…。その言葉の本当の意味。今は、感じられるな。編集
編成出撃編集
編成艦隊、出撃する。私に続くがいい。戦艦Гангут抜錨だ!×編集
艦隊、出撃する。Октябрьская революция抜錨!続け!××編集
出撃さあ、行ってみようか。艦隊旗艦Гангут抜錨する!×編集
ふん。任せておけ。いくぞ!艦隊旗艦抜錨する!各艦、遅れるな!××編集
艦隊、出撃する。私に続くがいい。戦艦Гангут抜錨だ!×編集
艦隊、出撃する。Октябрьская революция抜錨!続け!××編集
開戦・攻撃*6編集
戦闘1昼戦開始敵艦隊、捉えたぞ。艦隊、砲戦用意!編集
戦闘2昼戦攻撃右砲戦、開始、撃てー!××編集
左砲戦、開始、撃てー!××編集
砲戦、開始、撃てー!××編集
戦闘3夜戦開始ふっはは!痛快だな。突撃する、我に続け!Ураааааааа(ウラー)*7×編集
どこを見ている? すまないが、殲滅する。Ураааааааа!××編集
戦闘4夜戦攻撃よし、いいぞ、畳み込め!編集
戦闘時ステータス*8編集
小破ふん、甘くはないようだ。編集
うわぁっ!やるな…!編集
中破/大破ぐっ…!この私が、この程度で沈むと思うな…!あったまってきたぞ。編集
轟沈このГангутが…沈むのか…。これが…死か…。そうか。静か、だな…。編集
戦闘終了*9編集
勝利MVP何?この私の戦果が?そうか。なに、気にすることは無い。必然とはそういうものだ。貴様、何だその顔は?うむ、次も任せておけ!編集
旗艦大破ふん!甘くはないようだ!編集
装備・改修*10編集
装備1改修/改造Хорошо(ハラショー)*11!いいな。編集
装備2これはありがたい。Спасибо!編集
装備3改修/改造/開発/バケツ/遠征/発見До свидания(ダスヴィダーニャ)*12.編集
その他編集
帰投艦隊、帰投した。皆無事だな、よし。編集
補給Спасибо(スパシーバ)*13編集
入渠(小破以下)ふん。大した傷ではないが、一応な。編集
入渠(中破以上)私にこれほどの傷を…!?侮れんな…くっ…編集
建造完了建造完了だ。ふん。編集
戦績表示なんだ、情報か?待て待て、とってやる。編集

各ボイス項目の詳しい説明はこちらをご覧ください


時報ボイス一覧

時刻セリフ改装段階備考追加


 

追加
00ふん。貴様の為に私が秘書艦というものを務めてやろう。光栄に思うがいい。うむ。×編集
01まずは時間を報せるのだな。貴様ら式に…なあに、任せておけ。マルヒ、トマ…ル、マル!×編集
02マルフ、タ、マ…ル、マル!…ふっ、これでいいのだろう?楽勝だな!×編集
03マルサ…あ?何だ貴様その顔は。何?全然違う?…そんな筈は無い!え…×編集
04おかしいな…ちっこいのが、親切に読みを振ってくれたんだ。ほら、これだ。…え、ほぅ。ふむ。×編集
05マルゴーマルマル!どうだ、どうだぁ?…そうか。これでいいのだな。Хорошо!×編集
06マルロクマルマル。なるほど、これだな?よし、覚えたぞ。さすが私だ。ハッハッハ、よぉーし!×編集
07マルナナマルマル。うむ。慣れれば簡単だ。よし、次は朝飯だな。うむ、それも任せておけ。×編集
08マルハチマルマル!朝飯はкаша(カーシャ)*14でいいな。簡単だがうまいぞ。バターで栄養価もばっちりだ。×編集
09マルキュウマルマル!ふっ、いいな、この感じ。さあ、腹ごなしは演習だ。やるぞ!×編集
10ヒトマルマルマル。ふっ、金剛クラスか…相手にとって不足はないな!よし、かかってこい!×編集
11ヒトヒトマルマル。動くと腹が減るな…そうだ、イラコオとかいう小娘が作ってくれたんだ。えーと…×編集
12ヒトフタマルマル。貴様も食うか?イラコオのБлины(ブリヌイ)*15だ。イクラも美味いな…うん、いける。×編集
13ヒトサンマルマル。よし!昼飯を食ったら、また運動だ!どうだ?強いのをやるぞ!×編集
14ヒトヨンマルマル。…やはり出撃はいいな。身体が喜んでいる。…やはり戦艦は、撃ってナンボだ!×編集
15ヒトゴーマルマル。おぉ、お前が霧島か。噂は聞いている。うむ、戦隊を組む日が楽しみだ!×編集
16ヒトロクマルマル。…ああ、シュトゥーカか?あれは音も嫌なもんだ。…何っ!?友軍にも?…ほぉ…×編集
17ヒトナナマルマル。ほーぉ、綺麗なもんだな。ここの夕陽も。…ふ、そうか。ここは…いいな…×編集
18ヒトハチマルマル。っふ、夕飯だろ?私に任せておけ。何気に仕込みも始めている。×編集
19ヒトキューマルマル。そうだ、この匂いは、自慢のборщ(ボルシチ)*16だ!美味いし、あったまるぞ!×編集
20フタマルマルマル!пирожки(ピロシキ)*17のおかわりはどうだ?喰っておけ食っておけ!あっはははっ!×編集
21フタヒトマルマル。…我が妹たちか?そうだな…一人か二人にゃ、また会える気もするな…ふふっ×編集
22フタフタ…お、この艦隊のちっこいのも元気だが、我が祖国にも小さい奴がいるぞ。紹介したいものだ。××編集
フタフタ…あぁ。この艦隊のちっこいのも元気だが、我が祖国にも、小さいがすごいやつがいるぞ。Ташкент(タシュケント)…やつも元気にしているか…。××編集
23フタサンマルマル!貴様も今日はよく頑張った!明日もまた頼むぞ!доброй ночи(ドーブライノーチ)*18×編集


季節ボイス一覧


イベントセリフ改装段階備考追加


 

追加
桃の節句編集
春の訪れ編集
ホワイトデーこれを私に? 貴様、気が利くな! Большое спасибо(ボリショエスパシーバ)*19編集
編集
春本番おお……これが日本の桜。いいものだ。……なんだろう、懐かしい気がするな。不思議だ。……何だ、Верный(ヴェールヌイ)。……花見? ……いいだろう!編集
梅雨また雨か・・・よく降るものだなぁ。わかってる、ツーユーだろ?あいつらから聞いたさ。テーリーボーズを作るのだろう、任せておけ。編集
初夏うぉ?! 日本ではもうこんな季節に薄着になっていくというのか。そうか。夏用…買うか。編集
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盛夏編集
夏祭り編集
うむ、この季節は好きだ。秋は私が生まれた季節だからな。貴様はどうだ?編集
秋刀魚なにぃ、秋刀魚?! ああ、あの細長いサーベルのような魚か。いいだろう。秋刀魚漁も私に任せておけ。それで、装備はなんだ? …なんだとぉっ?!編集
晩秋ふん、やっと、この騒がしい艦隊も静かになってきたな。それは?なんだ…なに?コタツ?編集
ハロウィン編集
秋のワイン編集
編集
師走編集
クリスマスХорошо(ハラショー)*20!! 貴様もシャンパンを飲め! ほら、グッと♪ アッハハハハハッ!編集
年末オーソージだと? なんだか知らんが、任せておけ! それは何だ? ゾーキン? ……は!? 何故私が!編集
新年Поздравляю(パズドラヴリャーユ)*21! 貴様と共に、今年も戦うぞ!編集
節分何? セ、ツ、ブ、ブーン? 何だそれは。……おお、この豆を、投げる。そうか……ならば。……目標、前方のコンゴウクラス・キリシマ! いくぞっ!編集
バレンタイン貴様、これをやろう。……あぁ。ま、そういうわけだ編集

四周年記念編集
五周年記念Поздравляю! 艦隊は五周年を迎えたそうだな! うむ、めでたい。私も祝おう!編集
六周年記念編集
七周年記念Поздравляю! 艦隊は遂に、七周年を迎えたのか! 大したものだ! 貴様、すっかりいい面構えになったな、うむ!編集
八周年記念Поздравляю! 艦隊は遂に、遂に、八周年を迎えたのか! すごいぞ! 貴様も見惚れるようないい面構えになったな!編集



イベント名編集


内容編集



ゲームにおいて

  • Bismarck drei同様に雷装値を持ち雷撃戦に参加する。ただし魚雷は装備できない。
    • 消費燃料、弾薬がトップクラスに軽い。昼戦2巡要員としては優秀。
    • 雷装値がある分夜戦火力ではIowa(105)にほぼ並ぶ。
  • ただし、火力、耐久などハード面は実装されている全戦艦中ワースト1。
    • 改造前の時点では重巡リ級flagshipレベルの敵にドカンと大損害を浴びる事も。
      雷装値による火力の上昇を当てにして使う場合、戦艦に求められる火力は昼戦では発揮しにくいが、夜戦では存分に活きる。
  • 速力は「低速」だが、「中口径主砲を装備できない」「連合艦隊第2艦隊に編成できる」「入渠時間が重巡と同等」など巡洋戦艦(高速戦艦)らと同様の特徴を有する。
    また艦種ソートでの並ぶ位置から、艦種としては大和型等の戦艦とは異なり、金剛型・Bismarck級・VV級等と同艦種扱いであると考えられる。
    • 艦種によって脱衣かごの中身が変わる家具「脱衣所」でも、巡洋戦艦(高速戦艦)と同じ組み合わせが表示される。
    • ただし無意識に運用すると、連合艦隊で高速統一艦隊を組んだつもりなのに、うっかり低速混じりで違うルートに……となるので注意。
    • ルート分岐などで、艦種での判定は巡洋戦艦(高速戦艦)、速力での判定は低速ということになる。
  • 他の戦艦クラスと比べて、搭載可能な偵察機の機数が圧倒的に少ない。
    • 各スロ1ずつで計4と一般的な重巡にも劣る。改二にあたるдваまで改造すれば(1,1,2,2)の6に微増するが、やっぱり貧弱であることに変わりはない。
    • 特に気にする必要のない点ではあるが、一応、触接の発生率に影響する。
  • マンスリー任務『「水上打撃部隊」南方へ!」』では自由枠扱いとなるので注意。
    この任務の前提任務である「戦艦を主力とした水上打撃部隊を編成せよ!」で大和型・長門型・伊勢型・扶桑型が指定されているため。同じ例としてはWarspiteが当てはまる。
  • 春日丸同様、新規実装時にそのまま改二まで実装されている。実装と同時に純粋に改二まで改造できるのは共に初めて。
  • 余談だが実装直後Android版でのグラフィックが戦艦ル級になるという不具合があった。
    • 特に重大な問題は起こらず、症状もキャッシュクリアで解消可能だった模様。
      恐らく、実装時に内部IDの振り替えがされており、ГангутのIDにもともと割り振られていたル級のグラフィックが割り込んだものと思われる。

キャラクター設定について

  • イラストレーターはやどかり氏で、駆逐艦以外の艦娘を描いたのはこれが初めて。これは、同じソ連海軍賠償艦のВерныйを描いた経緯からと思われる。
    • なお、やどかり氏が初期実装艦以外の艦娘を描いたのもこれが初となる。

小ネタ

艦名と設計

  • ガングート級はロシア帝国が計画した最初の弩級戦艦である。同海軍の正式な分類では「戦列艦」と呼ばれる。
    • ロシア帝国海軍は日露戦争で黒海の外に出られない黒海艦隊*22以外の主力艦のほとんどを喪失し*23、事実上壊滅していた。その上ドレッドノートの登場により、わずかに残った戦艦も建造中のものを含めて一気に旧式化してしまう。
      そこで海軍の再建をかけて計画されたのが本級である。
    • ロシアの建艦技術は発展途上にあり、英独伊米など国外からも設計案を募っている。最終的にはドイツの名門ブローム・ウント・フォス社の案を叩き台に、1909年4月、ペテルブルクのバルト工廠が設計を完成させた。*24
      なお、同工廠は船体・機関設計の最終段階でイギリスのジョン・ブラウン社の支援を受けている。*25
  • 艦名をラテン文字に転写するとGangutとなる。
    18世紀の大北方戦争中に、ロシア海軍がスウェーデン海軍を撃滅しバルト海の制海権を奪った「ガングートの海戦」*26にちなむ。
    戦争の帰趨を決定づけ、ロシアが大国として飛躍する契機となった記念碑的な戦いである。現在はフィンランド領のハンコ半島の沖合である。
    帆船時代から艦名として使われており、先代は1894年竣工の小型戦艦であったがわずか3年で座礁により沈没、放棄されている。
    • 余談ながら、ゲーム内の家具のモチーフになった映画で有名な戦艦ポチョムキン*27は反乱後パンテレイモンへと改名されたが、この名はガングートの海戦が聖パンテレイモンの祝日であったことにちなむ。
    • 本級の名は全て古戦場にちなんでいる。
      3番艦は大北方戦争の陸上での決戦だったポルタヴァ。2番艦のペトロパヴロフスクと4番艦のセヴァストーポリはクリミア戦争での戦場である。*28
      • ペトロパヴロフスクはカムチャツカ半島のペトロパヴロフスク=カムチャツキー包囲戦にちなむ。
        当時は極東におけるロシア最大の拠点であり、日露和親条約を締結したプチャーチン提督も帰路、戦闘の終わった同地にヘダ号で寄港している。クリミア戦争の戦火は日本の目と鼻の先にも及んでいたわけである。
        なおガングートを除く3隻は日露戦争でロシア海軍が喪失したペトロパブロフスク級戦艦からの襲名艦である。
  • 主砲の52口径30.5cm三連装砲は全て同一甲板の中心線上に配置され、背負い式配置は取られなかった。2番・3番両砲塔は艦橋や煙突などの上部構造物に前後の射界を大きく妨げられていた。
    舷側への火力投射に特化した設計思想であったことや、背負い式砲塔では上段の発砲炎が下段の砲塔に悪影響を与え、前方投射火力が増加しないと考えられていたことなどが理由として挙げられる。
    • この配置は負荷が分散して強度上有利・重心低下に有利・艦影が小さくなるといった利点があった。
      特に暗礁の多い内海での活動を重視するロシア海軍では艦の喫水を浅くするため重心の低下に熱心で、この後も非背負い式配置の戦艦の計画案を多く作成している。
      一方で弾薬庫と機関室の配置が複雑になり容積上不利・主砲発砲時の爆風が上甲板全体を覆うため対水雷艇砲の配置が不利という欠点があった。
      また、本級特有の配置ではないが弾薬庫と機関部が隣接しており、生存性の面でも不利だった。
    • 主砲口径は30.5cmでいわゆる弩級戦艦に分類されるものの、当時としては大重量の砲弾を高初速で発射する事から貫徹力は高く、第一次大戦期の超弩級戦艦にも匹敵する火力を有していた。
  • 副武装として50口径12cm単装砲を片舷8基ずつ砲廓式に搭載したほか、45.7cm単装水中魚雷発射管を片舷2基ずつ装備していた。
    乾舷が低くフォアヘビー気味でもあったため、前部副砲はおだやかな海況でもしばしば波に洗われたといわれる。副砲は一つの砲廓につき上下二段重ねで設置されていた。
    また、ド級戦艦らしく衝角は廃止され、かわりに冬季には結氷するバルト海での行動のため砕氷型艦首となっている。
  • 機関は定格42,000馬力で23ノット。ポルタヴァは公試で24ノットを発揮した。列国のド級戦艦に比べると1割以上優速で、射程の長さも相俟って同時期のドイツ戦艦に対して優位に立った。
    航続距離は16ノットで4000海里と、バルト海や黒海での運用には十分であった。
  • 防御面では日本海海戦の戦訓を取り入れ、外部装甲と内部隔壁からなる対榴弾防御を全体に施している。一種の全体防御であり、代償として主装甲帯は最大225mmと列国の1割から2割以上薄くなってしまった。
    特に仮想敵のドイツにはド級戦艦でも最大300mmの装甲を備えたものもあり、徹甲弾に対する防御では明確に劣っていたと言える。
    同じく日本海海戦の戦訓により舷窓を大幅に減らしたため、夏場の居住性は劣悪だったともいわれる。
    • また装甲配置にも問題があり、バーベット部の装甲が(舷側装甲の内側とはいえ)薄く、重装甲部分には弾片防御隔壁もなかった。
      何よりの問題は水雷防御を備えていなかったことで、魚雷・機雷は大きな弱点だったとされる。日露戦争では機雷で太平洋艦隊司令部もろとも戦艦を失っているのだが。
  • 準同型艦に黒海艦隊向けの発展型として建造されたインペラトリッツァ・マリーヤ級戦艦3隻があったが、1隻が1915年に事故爆沈し、残る2隻はロシア革命後のウクライナ地域の情勢に翻弄され第一次世界大戦期から戦間期にかけて姿を消している。

第一次大戦とロシア革命

  • ユリウス暦1909年6月3日*29、ガングート級戦艦は一斉に起工された。ガングートとポルタヴァはペテルブルクの海軍本部工廠で、残りはバルト工廠で建造された。
    この時点では砲塔や弾薬庫の設計が未完了という見切り発車で、また議会の反対でなかなか予算がつかず、工事は遅々として進まなかった。
  • ガングートは姉妹の中では最後の1911年10月7日に進水し、就役も最も遅い1914年12月末だった。姉妹揃って第一次大戦がはじまってからの就役であり、既に世界の主流は超ド級戦艦へと移り変わっていた。
    • なお、進水・就役が最も早かったのはセヴァストーポリであり、本級はロシアでは「セヴァストーポリ級」と呼ばれることが多い。
  • 就役後は揃ってバルト海艦隊の第一戦艦戦隊に配備され、フィンランド湾口の防衛に当たった。しかしドイツ海軍主力が進撃してくることはなく、もっぱら訓練や機雷敷設作戦の火力支援を行っていた。
    • 1915年8月14日には現在のラトビア南部沖で機雷敷設を支援したが、これが第一次大戦においてロシアのド級戦艦が最も南に進出した事例となった。暗礁の多い沿岸での行動は危険を伴い、28日には触礁により軽微な損傷を受けている。
  • 同年10月末、載炭作業後の昼食として恒例だった肉とマカロニの昼食が供されなかったことで、艦上で小規模な抗命事件が発生した。
    所用から帰艦した艦長が夕食に肉の缶詰を出すと宣言したため事は収まったものの、好転しない戦局や苦しい戦時勤務への不満は水兵の間に鬱積していった。
  • 1917年2月23日、ついに首都ペトログラード*30で暴動が発生した。混乱が混乱を呼び、3月2日には皇帝ニコライ二世は退位に追い込まれ、ロマノフ朝が幕を閉じた。ロシア二月革命である。
    • 報せを受けたバルト海艦隊では3日より反乱が勃発。彼女の乗員たちもこれに加わり将校を排除すると、下士官・兵士を中核とするソヴィエト(評議会)を結成。
      「パン・土地・平和」をスローガンとするボリシェヴィキが多くの支持を得て実権を握った。
  • しかし立憲民主党や社会革命党を中核とする臨時政府は、国民の望んだ講和ではなく英仏など同盟国の望んだ継戦を決定する。
    大規模な攻勢に出るものの士気は上がらず、ドイツ・オーストリア軍の反撃に遭って戦線は崩壊、逆に戦線を押し込まれてしまった。
    • これに対し兵士や労働者の不満が爆発した。幾度かの曲折の末ついに10月25日夜、バルト海艦隊の防護巡洋艦アヴローラ*31がボリシェヴィキの蜂起に同調、臨時政府の置かれた冬宮を砲撃した。
      臨時政府は倒され、ボリシェヴィキが政権を掌握。こうしてロシア十月革命がなったのだった。
    • しかし反ボリシェヴィキ勢力や独立を求める諸民族の勢力が各地に乱立し、革命波及を懸念する列強による干渉もあって、ロシアはこの後約5年にわたる内戦の坩堝と化すのであった。
    • 兵士たち、とりわけ水兵のソヴィエトは二月革命以来ほぼ一貫してボリシェヴィキを支持し続け、様々な場面において実戦力の中核として活躍した。
  • さて、ドイツ帝国は革命政権の出した「無賠償・無割譲」という条件を受け入れず、ペテログラードへと猛進撃した。
    革命政権にこれを止める力はなく、1918年2月、ガングートを含むバルト海艦隊は結氷したバルト海を渡り、エストニアからフィンランドへと後退することになる。
    さらに対独講和でフィンランドの独立を認めたことにより3月、彼女たちは再び凍った海を渡ってクロンシュタットへと戻った。
    一連の行動は「氷結巡航」と呼ばれる。決して簡単な航海ではなかったが、幸いにして氷海による損失は潜水艦1隻のみですんだ。
    • その後しばらくは革命・内戦の混乱のため、海軍はほとんど活動状態になかった。
      中枢を担う高級・中堅将校はもちろん、ありとあらゆる場面で人員不足が顕在化していたからだ。
    • ガングートはグレゴリオ暦1918年11月9日*32に予備艦となった。様々な運命をたどる妹たちを横目に見ながら、彼女自身はほとんど放置された状態で数年間を過ごしたのだった。
  • 1921年、未だ港が凍結している三月頃、内戦が終了したにもかかわらず戦時体制を続けたボリシェヴィキ一党独裁政府に対する不満を背景に、クロンシュタットの水兵たちにより言論,出版,集会の自由や政治犯の釈放など十五項目綱が採択され、社会主義体制内部からの民主化を求めた。しかし、クロンシュタットの水兵たちは革命仲間として平和的に交渉することができるだろうと錯覚してしまった。レーニンは自らクロンシュタットの最高司令官として旧ロシア軍将軍を配置したにもかかわらず、「白軍の陰謀」「反革命反乱」だと捏造し、武力鎮圧を命じた。鎮圧を命じられた赤軍兵士は動揺し、要求内容も知らされずに革命に大きく貢献した同志を見捨てることはできないと部隊丸ごと出動を拒否し、クロンシュタット側に同調する者たちが続出した。そこでレーニンは赤軍を再編し、寝返ろうとした者たちを皆殺しにした。そして赤軍鎮圧部隊5万人により、クロンシュタット島民4万5000人が粛清され、うち8000人がフィンランドへと亡命した。軍当局の発表にはクロンシュタット側の死傷者数が含まれておらず、残りは戦闘で死亡したのか、収容所に送られたのかは不明である。ソ連解体後、大統領令により彼らの名誉が回復されたのは1994年1月になってからのことである。

改名と大改装

  • ようやく内外の状況が落ち着いてきた20年代なかば、ガングートはついに現役復帰を果たすことになり、第一次近代化改装が行われた。
    工事中の1925年6月27日、彼女は新しくОктябрьская революция(オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤ)すなわち「十月革命」の名を与えられた。
    彼女は翌年3月23日に再就役し、新たな艦歴を歩み始めたのであった。
    • 彼女の改名は、1921年3月31日にペトロパヴロフスクとセヴァストーポリがそれぞれ「マラート」「パリージスカヤ・コンムーナ」へ改名されたのに合わせるため行われた。
      独裁を強めるボリシェヴェキ政権に対して水兵が決起したクロンシュタット反乱で二隻は指導的な立場にあり、彼女たちの改名はその記憶を抹消するために行われた。*33
    • 残るポルタヴァはというと、1919年にボイラー室で大火災を起こして大破しており、活動不能状態だった。
      彼女は26年に、夭折した内戦期の名将にちなみフルンゼと改称され、復旧作業が断続的に行われたが、結局現役復帰はかなわなかった。
    • なお1920年代において、同型艦であるフルンゼの損傷復旧時に、大改装する計画が存在した。一つ目は「装甲」空母化であり、機関換装で最大30ノット化した上で、舷側装甲250ミリ、甲板装甲100ミリと、戦艦並みの重装甲を纏わせ、50機程度を搭載する予定だった。この計画の甲板装甲100ミリが、飛行甲板防御を指すかはどうか不明だが、装甲厚自体は装甲空母大鳳(舷側55~165ミリ、飛行甲板95ミリ)をも上回る重防御だった。ちなみに水中装備の魚雷発射管4門を残す設計であり、改三などでこれが実現すれば「本体が雷撃できる」という謎の装甲空母となりかねない。
    • もう一つのフルンゼ改装案は高速戦艦化であり、船体中央部の3番砲塔を撤去して大出力機関を装備し、23→27~30ノットの高速化を行った上で、艦首も合わせて延長し、さらに艦橋と2番砲塔を「移設」して前部主砲塔を背負い式配置に改めるという、イタリア改装戦艦もびっくりの魔改造計画だった。なお、計画レベルでも戦艦で主砲位置の移設を計画したのは、扶桑型戦艦に41センチ砲を搭載する計画くらいである。主砲発砲の強い衝撃に耐える船体強度を持つ必然が戦艦にはあり、主砲位置を変更することは、大幅な艦内構造の変更が必要となるため、こうした大改装計画は非常に珍しい。だが、財政難のため空母化も高速戦艦化も実現できずに、結局フルンゼは放棄された。
  • オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤの大改装は、31年10月より行われ34年8月に完了した。
    • 主砲は天蓋装甲が大幅に強化され、第1・第4砲塔天蓋には3インチ単装高角砲が3基ずつ搭載された。
    • 25基あった混焼缶は12基の重油専焼缶に置き換えられた。これにより余ったスペースは水密区画に改造され、弱点だった水中防御力は大きく向上した。
      なお、改装後は出力が61,000馬力に増大し、最大速力は24.6ノットに向上したとする資料もあるが、不詳。
    • 同世代の列国戦艦の改装と同様艦橋機能も拡充され、艦橋は直後にあった第一煙突を抱き込む形で肥大化した。
      これに合わせて煙突は途中で後方に大きく折れ曲がる形に改装されており、外観上の特徴となっている。
      その姿はどことなく極東の十三重の塔を思わせるとも。
    • また巨大な艦載艇用デリックが後部マスト両脇に設けられているが、これは同型艦の中でも彼女に特有の配置である。
    • 凌波性向上のため変更された艦首形状や煙突など、鋭角や直線が目立つ艦影となっており、極めて前衛的な外観を呈している。
      どことなくソ連の勤労ポスターの構図やデザインに通じるものがあると言えなくもない……かもしれない。
    • このほか、カタパルトは設置されなかったが水偵が1機搭載されたようである。
  • こうして順当に強化が行われた「レヴォリューツィヤ」だが、装甲だけはほとんど強化されなかった。
    • 舷側装甲は金剛型やライオン級といった巡洋戦艦の竣工時と同等のまま、水平防御に至っては最厚部でわずか50mmの甲板一枚のみと輪をかけて薄弱だった。
    • もっとも、ヴェルサイユ体制下でのバルト海や黒海ではガングート級が圧倒的に強力な主力艦であったことは間違いなく、そこまでコストをかける必要がないと判断されたのかもしれない。
  • この時期には内政も落ち着き工業化も軌道に乗っており、革命以来初の大型水上艦であるキーロフ級巡洋艦の計画が始動していた。
    さらにはかのソヴィエツキー・ソユーズ級を中核とする整備計画も構想されており、ソ連海軍が発展へ向けて大きく前進した時期でもあった。*34

戦火の下で

  • 1939年、ソ連は宿敵ナチスドイツと不可侵条約を結び、東欧諸国を互いの勢力圏として分割する秘密協定を結んだ。
    ソ連はポーランド東部(西ウクライナ)・バルト三国・フィンランドなど革命での失地を勢力圏と認められ、これらの諸国への恫喝・侵略を開始した。
    • 対独戦争中に背後から襲い掛かられたポーランド、圧力に屈したバルト諸国とは異なり、フィンランドは恫喝を毅然としてはねつけた。
      これに対してソ連は「フィンランドによる先制攻撃」をでっち上げて侵攻を開始*35、こうして始まったのが冬戦争である。
    • 12月、レヴォリューツィヤはマラートとともに*36フィンランド湾の沿岸要塞を攻撃したが、恒久的な打撃は与えられなかった。
      至近弾が送り込まれ始めたことで二隻はそのまま撤退し、やがてバルト海が結氷したことで活動は終了した。
    • 余談であるが、冬戦争の結果ソ連が租借地として獲得した中に、ガングートの名の由来となったハンコ半島も含まれている。
  • 1941年の2月から3月にかけて、レヴォリューツィヤは対空火器の増強を受けた。高射装置も2基設置されている。
    後甲板に3インチ連装高角砲2基を増設し、かわりに両舷最後部の副砲は取り外され、砲廓が高角砲弾薬庫に転用された。
    また、37mm単装機銃が12基搭載された。このうち2番・3番砲塔の天蓋にそれぞれ3基ずつが設置されている。
    • 特徴的だったクレーンはスペースを空けるため、ドイツから購入した重巡洋艦リュッツォウ*37の、より小型のものに換装された。
  • ドイツが不可侵条約を破ってソ連への侵攻を始めた1941年6月22日、レヴォリューツィヤはエストニアのタリン軍港にいた。
    クズネツォフ海軍人民委員*38は一か月ほど前から警戒態勢を独断で*39命じており、トリブツ提督の指揮するバルト海艦隊も6月21日には第一種即応態勢に入っていた。*40
    しかしドイツ軍の進撃は迅速を極め、レヴォリューツィヤもクロンシュタットへの撤退を余儀なくされた。
    • バルト海沿岸に再獲得した軍港はドイツに奪われ、今やバルト海艦隊に残された軍港はクロンシュタットのみだった。
      また、8月から9月にかけてドイツ海軍がティルピッツを含む大艦隊を護衛につけて機雷を敷設し、艦隊はすっかり封じ込められてしまった。
  • ドイツ軍がレニングラード*41に迫った9月8日、バルト海艦隊は満を持してその砲門を開いた。
    主砲から対空砲まで用いた艦隊の猛射と陸軍の堅固な陣地にドイツ軍の攻撃は撃退され、その方針は持久戦へと転換された。
    以後、彼女たちはレニングラードをほぼ封鎖した枢軸軍との間に死闘を展開していくこととなる。
    • 当初の活動場所はレニングラードのまさに至近だったが、水道が浅く狭いため行動に支障があり、沈没時には閉塞してしまう恐れもあった。
      そのため戦艦は場所を移し、たとえばマラートはクロンシュタット軍港に着桟したまま砲撃を行っていたという。
  • 9月21日、レヴォリューツィヤは艦首に爆弾3発を受け、主砲塔二基が使用不能となる大損傷を被った。
    レニングラードの造船所で修理を受けながら対空砲を増設し、37mm機銃が4基、3インチ連装砲が1基追加されている。
    この間42年4月4日夜に4発、24日には3発の大型・中型爆弾の直撃を受け、修理が完了したのは11月に入ってからだったとされる。
    • ただしこの頃乗組んでいた将校の回想では、造船所付近で停泊と移動を繰り返しながら艦砲射撃を続けていたとのことで、四六時中修理に専念していたわけではないことがわかる。
    • また、ド級戦艦にとっては相当な接近戦であり、重砲もしばしば撃ち込まれた。特に晴れた日が危険だったとのこと。
      艦体自体にはさほど効果的ではないが、死傷者は非常に多かったそうだ。
      セヴァストーポリ陥落後は攻城砲がレニングラードに転用され、砲撃は激しさを増していった。
      • ある時には、搭載していた機雷が砲撃のため誘爆の危機に見舞われた。二人の水兵が文字通りの火事場の馬鹿力で機雷を投棄し、からくもレヴォリューツィヤは難を逃れることができたのだった。
        艦を救った二人は名誉乗組員として永遠に記録されたのだが、ともに後に戦死してしまったという。
      • 43年4月16日にも砲撃により、左舷3インチ連装高角砲弾庫で火災が発生した。
        この時砲長のトンバーソフ一等兵曹が決死の弾薬投棄作業にあたり、ついに最後の砲弾が手の中で爆発し戦死した。
        その英雄的行動は大いに宣伝され、兵曹には赤旗勲章が追贈された。また、1964年にはレニングラードのアルタイ通りがトンバーソフ通りに改名され、ソ連崩壊に伴い街の名がペテルブルクに復した現在もその名を保っている。
  • レニングラード包囲戦は封鎖による飢餓で知られ、スターリングラードの市街戦とはまた違った意味で凄惨なことで有名である。
    さすがに戦闘部隊で餓死に至ることはなかったが、パンの配給が一日300グラム*42にまで落ち込んだ時期もあったという。
    将校の昼食が一塊のパンだけ、というような状況もざらで、マラートでは軍医が野草の煎汁を開発して食事に供しさえしたという。
補足:レニングラード方面の姉妹艦

補足:レニングラード方面の姉妹艦

  • レヴォリューツィヤと肩を並べて戦ったマラートは41年9月23日、クロンシュタット港内で二発のSC1000爆弾を受けて大破し、乗員約1200人のうちイヴァノフ艦長以下324名が戦死した。そのうちの一発はかのルーデルの乗機からのものである。
    • 格納庫内の魚雷が誘爆し船体は第1煙突と第2砲塔の間で断裂、艦橋を含む艦首側は水深11mの海底に着底した。しかし艦尾側は浮力を保ち機関部も多くが無事であり、艦は間もなく戦闘力を取り戻した。
      10月末には第3・第4砲塔が復旧、翌42年秋までには第2砲塔の修理も完了した。*4312cm副砲は全て陸揚げされたものの、事実上の浮き砲台として、これらの主砲で地上戦を支援し続けたのだった。
    • 戦後はフルンゼの艦首を用いて復旧する案が出たものの採用されず、50年には訓練艦となり53年に解体された。
  • フルンゼは30年代後半には武装を取り外して宿泊艦となり、40年末からは解体が始まっていたが、開戦により作業は中断された。
    船体はクロンシュタット軍港に曳航されて擱座させられ、小艦艇の拠点として活用されたのち44年に浮揚され、49年に解体された。
  • 44年1月、ついにレニングラード方面でもソ連軍が本格的な攻勢を開始。レヴォリューツィヤは激しい砲火でこれを支援した。
    6月にはフィンランド方面での攻勢を支援し、同月9日、彼女はソ連戦艦として最後となる実戦射撃を行ったのだった。
    • なお、44年から翌年にかけてイギリスから供与されたレーダーを増備しているが、内訳ははっきりしない。
      Type279対空警戒レーダーのみとする説のほか、加えてType285対空射撃レーダーを装備したとされることもある。
      また、Type281対空警戒レーダーとType284主砲射撃レーダー、そしてアメリカのSG-1水上捜索レーダーだったとする資料もある。
    • このほか、44年中には魚雷発射管が撤去されたようである。
  • 44年7月22日、それまでの功績に対しオクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤに赤旗勲章が授与された。
    • 赤旗勲章はソ連最初の勲章であり、また軍事勲章としては事実上最高位にあり続けた、歴史と実力を兼ね備えた勲章だった。*44*45
    • ソ連の勲章は各級部隊や団体にも授与される物が多く、正式名称にその勲章の名を戴いた。つまり、彼女の正式名称は「赤旗勲章受勲オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤ」となったわけである。
      黒海艦隊の旗艦として対地支援に活躍したパリージスカヤ・コンムーナあらためセヴァストーポリも、戦後まもなく赤旗勲章を与えられている。
  • 以降、レヴォリューツィヤをはじめバルト海艦隊の大型水上艦は活動をほぼ終了させた。
    • バルト海には開戦前後からドイツ軍が濃密な機雷原を構築しており、安全な海面はレニングラード・クロンシュタット近辺に限られていたのだ。
      ドイツ海軍も残存艦艇を可能な限りかき集めたため掃海作業はなかなか進まず、戦後も数年にわたって続くことになる。
  • オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤは1954年に練習艦となり、1956年に除籍された。
    解体作業はゆっくりと行われ、船体は58年になっても残っていたという。

補足・その他

  • 43年5月31日、マラートはペトロパヴロフスクに、パリージスカヤ・コンムーナはセヴァストーポリにとそれぞれ旧名に復した。
    日本語資料ではオクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤもガングートに復したとされているのだが、ロシアの文献では確認できない。
  • 母港であったクロンシュタットの「錨の広場」には、彼女が完成以来終生使い続けたとされる一対の錨・主砲塔装甲板の一部・トンバーソフ兵曹が指揮していた高角砲が展示されている。
  • ゲームにおいてはサービス開始以来4年間、1911年起工・1912年進水・1913年就役の金剛が最年長艦としてネタにされてきた君臨していたが、1909年起工・1911年進水のガングートが新たに最年長艦の座につくこととなった。
    ただし前述の通りガングートの就役は1914年にずれ込んでいるので、就役日基準だと金剛が先輩になるかもしれない。
    その後進水日基準はConte di Cavourに約1ヶ月更新された。ただし起工基準であれば未だに最年長記録…であった。
    • 2023夏イベで朝日が実装されて起工・進水・就役基準の全てで最年長記録を明け渡すことに。
  • 41年9月21~23日に受けた6発の爆弾のうちいくつかは、かのルーデルが投下したもの。しかしすべて不発だったため逃げ延びることができた。
    あのルーデルから生き延びるとか本来なら幸運値は雪風なんかぶっちぎっててもいいんじゃないのか?
  • BismarckZ1Z3が日米開戦を知らない、深雪が日独伊軍事同盟を知らないなどのネタがあるが、この法則で行くとガングートの祖国が2度目の崩壊を起こしたのを知っているのは皮肉にも冷戦において敵対したIowaIntrepidだけである。
  • World of Warshipsというオンライン海戦ストラテジーゲームにて、「Oktyabrskaya Revolutsiya」の名で彼女が実装されている。……のはいいのだが、このゲームの日本語Wikiの記述がとても赤いことになっているリンク

この艦娘についてのコメント

  • さっき初めて邂逅して嬉しくって見に来たんだ!だんだんトーンダウンした俺提がいる・・ -- 2021-09-20 (月) 19:25:17
    • 二巡要員にはなるから北方西方ウィークリーとか演習に放り込む戦艦としては燃費がちりつもなんだよなぁ そして使い続けているとやはり愛着が…… -- 2021-09-21 (火) 17:21:58
  • 初めて数ヶ月、今回が初イベでネルソン掘るために丁だけどe2-3周回。結果ガングード3隻で来たんやが何隻残せばいいんだろう…?(まだ増える可能性も微レ存) -- 2021-09-21 (火) 23:28:17
  • 改造してむりやり支援に組み込むなんて事やってるわ -- 2021-12-06 (月) 09:57:46
  • 今回の秋イベE3-2では、第一・第二艦隊・ボス支援・道中支援の全部にガングートを編成して突破できた。楽しかった -- 2021-12-11 (土) 01:02:23
    • 途中送信してしまった。好きな艦をフル投入出来て良かった -- 2021-12-11 (土) 01:20:45
  • パズドラって言ったんだけどこの子 -- 2022-01-14 (金) 15:28:55
  • ガンちゃんってチョコくれる艦だったんだな。いまさらながら何となく意外な気がして嬉しかった。…ハッ、これがギャップ萌え!? -- 2022-02-19 (土) 10:05:27
  • ドロップまだか~^ -- ? 2022-04-07 (木) 22:17:24
  • 今日沈んだらしいモスクワが艦これに来る日も近そう -- 2022-04-14 (木) 18:24:55
    • いやーきついっす -- 2022-04-15 (金) 09:18:03
    • レニングラード級駆逐艦のモスクワ(1938年就役、1941年沈没)ならあるいは。ちなみにこいつもルーマニアとの海戦の結果黒海で沈んでる -- 2022-04-15 (金) 09:27:07
      • 割り込み失礼。有り得んとは言い切れないね。ゴトランド姐さんの前例もあるし、いちおうWWⅡ時代、だから。ここは冷静に考えましょ -- かぼちゃ大王? 2022-04-15 (金) 17:36:11
      • モスクワの回収を試みた潜水艦救難艦コムーナなら行ける。1913年進水、今も現役で活動している大長老。これより古い現役艦にヴィクトリーとコンスティチューションの二隻があるが、その二隻は形式上の名誉職でしかないのに対してコムーナは実働している最古の艦。ちなみに大戦中は潜水母艦としてバルト艦隊に所属していたのでガングートとも面識がある。 -- 2023-06-13 (火) 01:43:04
    • 釣り針がデカ過ぎる上にエアプを自分で暴露していくスタイル -- 2022-04-15 (金) 09:27:37
    • ソビエト時代の'80年代のヘリ巡洋艦にも「モスクワ」って無かったですかい? -- かぼちゃ大王? 2022-04-15 (金) 17:31:13
      • ありました。90年代まで使われていました。 -- 2022-04-15 (金) 17:37:40
      • ご返事ありがとうござんす!!m(_ _)mだいぶ前にワールドフォトプレス&光文社の文庫本で”旧海軍の伊勢級航空戦艦(つまり伊勢・日向姐さん)がSF風にアレンジされたようなカタチ”と、写真付きでヘリ巡洋艦のモスクワ級が書かれていたのを覚えていました。なるほど、言い得て妙だな、と。 -- かぼちゃ大王? 2022-04-16 (土) 10:19:03
    • 100年後の艦これなら深海文化遺産姫とか出てくるかもしれんな -- 2022-05-20 (金) 01:19:18
    • 政治ネタ持ってきてニコ静で艦これのソ連艦の漫画荒してるのお前だろ -- 2022-05-29 (日) 23:13:03
  • 現代艦は実装されないよ。 -- 2022-04-15 (金) 09:20:47
    • 現代艦は強すぎか? -- 2022-04-21 (木) 18:40:31
      • アイオワ・イントレピッド・宗谷「ごめんなさいね」 -- 2022-04-21 (木) 19:43:20
      • 気にしないで -- 2022-04-24 (日) 08:49:53
      • むしろ現代艦なのに100年前の船より弱い、ソードフィッシュどころかカ号に一発轟沈させられるとか -- 2022-04-28 (木) 21:39:26
      • 大昔の壊れた戦艦を超科学で改造したヤマトよりも超科学を使って新造したアンドロメダが性能だけなら上というのが当たり前だろうになあ。弱かったのは乗り手の問題だしもしヤマトの乗組員がアンドロメダに乗っていたなら鬼に金棒、虎に翼だっただろうな -- 2022-07-23 (土) 22:13:41
  • あくまで運営の匙加減次第なんだろうけど、タシュケントも含めて今のこのご時世じゃドロップ機会は当分来ないんかね? -- 2022-07-23 (土) 21:48:03
  • コンビニのフリーズドライのスープが置いてある棚でボルシチを見つけたので、これは!と思って手に取ったら見事に紛い物でした・・・紹介にトマトベースの・・・ってボルシチの赤は本来テーブルピートの色なのにテーブルピートはエキスのみって即ちトマトの赤かよって、思わずツッコミそうになるのを気合で押さえ・・・地方によっては「白い」ボルシチも在る事はあるが(最初からサワークリームが上にかけてある、意外とロシアはサワークリーム好き) -- 2022-08-19 (金) 20:17:46
  • カクテルのブラッディマリーにもウォッカ(とトマトジュース)が入っておるが、ガン姐さんも呑み味わうのだろうか? -- かぼちゃ大王? 2023-02-26 (日) 13:09:45
  • 戦果報酬から戦艦ネバダがイベで来るという説、速力20ノットとかどうすんのって思ってたがこの子も割と似たような速力だったな。ということはスペック的にはガンちゃんみたくなるのか? -- 2023-07-07 (金) 12:32:27
  • ヤフーでコムーナが話題になったから実装、ってまぁ無理ゲーだよな・・・潜水艦救難艦なんて艦種じゃ(練習特務艦時代の朝日は潜水艦救難艦も兼ねてたが 特務曹長・・・じゃなかった特務艦、良い響きだ)ロシア帝国、ソビエト連邦、ロシア連邦と渡り歩き、、ロシア革命と二度の世界大戦を経験したお婆ちやん艦だからガングートとも面識有るか、話が合うんじゃないかな? -- 2024-04-28 (日) 08:40:31
  • …今回来ると思ってたけど君はいつ来るんだい? -- 2024-08-11 (日) 10:12:32

*1 「Октябрьская революцияと」の部分はテキストでは表示されずボイスのみ
*2 「私が」の部分はテキストでは表示されずボイスのみ
*3 母港ボイスは各艦娘につき3つ割り当てられています。「詳細」ボイスは編成画面の「詳細」ボタンをクリックすることで聞くことが出来るボイスです。母港画面でも聞くことが出来ます。「母港3」ボイスは「母港画面でのクリック」もしくは「母港画面への遷移」でのみ聞くことが出来る、いわゆる「提督お触りボイス」です。編成画面での「詳細」ボタンでは聞くことが出来ません
*4 (目上の人に対して)おはようございます/ こんにちは/ こんばんは。(直訳:健康であれ)
*5 ありがとう
*6 4つの基本ボイス(昼戦開始・昼戦攻撃・夜戦開始・夜戦攻撃)がありますが、各ボイスはその他の色々な場面でも使われます。各ボイスをどのフェーズ(航空戦/開幕雷撃/先制対潜/昼戦攻撃/各種CI...など)に割り当てるかは艦娘によって異なり、例えば開戦ボイスを攻撃でも使ったり、夜戦攻撃ボイスを昼戦でも使ったりします)
*7 万歳 自分や味方の鼓舞のために使われることが多い
*8 「小破」ボイスの2つ目と戦闘撤退時の「旗艦大破」ボイスは共用化されています
*9 「小破」ボイスの2つ目と戦闘撤退時の「旗艦大破」ボイスは共用化されています
*10 装備ボイスは3ボイスありますが、改修/改造ボイスと共用化されています。また、ボイス3は「改修/改造」「開発」「バケツによる即時修復」「遠征出撃」「アイテム発見」ボイスと共用化されています
*11 良い・素晴らしい
*12 さようなら・また会いましょう
*13 ありがとう
*14 ロシアのおかゆ
*15 パンケーキ。ボイスではブルヌイと読まれているが本当はブリヌイ
*16 テーブルビート(ビーツ)をベースに人参・牛肉・玉ねぎなどを炒めて作る深紅色の煮込みスープ
*17 小麦粉を練った生地に具材を包み、オーブンで焼くか油で揚げて作る総菜パン
*18 「お休みなさい」「良い夢を」等の意味
*19 どうもありがとう
*20 良い・素晴らしい
*21 おめでとう
*22 国際条約において出入口となる海峡をロシア軍の主力艦が通行することが禁止されていた
*23 完成間もないスラヴァと青島で武装解除を受けた後に返還されたチェサレーヴィッチしかいなかった
*24 ドイツ案がそのまま採用されなかったのは、パテント料がドイツに入ることにロシアの債権国だったフランスが難色を示したのも一因と言われる
*25 日露戦争終結により英露対立も終焉を迎えており、両国は対独牽制で足並みをそろえ始めていた
*26 スウェーデンでは「ハンゲの海戦」。「ガングート」はスウェーデン語で「ハンゲ半島」を意味する"Hangö udd"(ハンゲ・ウット)の転訛である
*27 正式名称は「クニャージ・ポチョムキン・タヴリーチェスキー」。訳すと「タヴリーダ公ポチョムキン」となる
*28 この三姉妹の先代も揃ってペトロパヴロフスク級戦艦であった、日露戦争開戦時には旅順の太平洋艦隊に三姉妹全てが所属しており、長女のペトロパヴロフスクは日本軍の機雷に触れて沈没、次女のポルタヴァは大破着底したのち、日本軍が引き揚げて「丹後」となり、第一大戦中にロシアに返還されたがチェスマと改名された、既にガングート級戦艦に名前が使われていたからだった、三女のセヴァストーポリは旅順沖で自沈した
*29 グレゴリオ暦16日。以下暫くはユリウス暦を用いる
*30 対独開戦に伴い、ドイツ風の「ペテルブルク」をロシア風に改めていた
*31 日本海海戦を生き延びた古強者であり、現在もネヴァ川に係留されている
*32 以下、日付はグレゴリオ暦に従う
*33 上記した帝政時代のポチョムキンと同じ改名経緯である
*34 一般的なイメージとは裏腹に、スターリンは内憂外患の時期を除いて海軍戦力の整備に極めて熱心だった
*35 この結果ソ連は国際連盟を除名させられることとなった
*36 パリージスカヤ・コンムーナはローザンヌ条約の下で黒海に入り、黒海艦隊に転属していた
*37 アトミラール・ヒッパー級5番艦。名前は後に装甲艦ドイッチュラントの改名時に使用された。
*38 海軍大臣に相当。クズネツォフ提督はなんと1904年生まれと、革命で若返った赤軍を象徴するような人物である
*39 ドイツ軍の集結や偵察など予兆はあったが、スターリンはドイツを刺激する行動を避けるよう厳命していた。この措置は、陸空軍の戦闘準備のみならず新型兵器転換訓練にも大きな悪影響を与えたとも言われる
*40 一説には、クズネツォフ提督に対応を迫ったのはトリブツ提督だったとも言われる
*41 かつてのペテルブルク・ペテログラード
*42 包囲開始当初の一般市民(各種労働者でない市民、おそらくは主婦や高齢者)向けと同量
*43 第2砲塔は42年の春までに修理が完了したという証言もある
*44 軍事勲章の最高位は勝利勲章だが、授与対象がごく一部の将帥に限られていた
*45 軍人に対象を限らないものとしてはレーニン勲章や十月革命勲章、また勲章ではないがソ連邦英雄称号が上位に存在する