目次
概要 
- 読んで字のごとく、弾の速さのこと。「飛距離」とも呼ばれる。
ひと口に「弾速」と言っても、
弾ごとに設定されているものとボウガン本体に設定されているものの2種類が存在し、
この2つを照らし合わせることで最終的な弾速(飛距離)が決定する。
シリーズ全体を通して存在する要素であるが、
MH3を除いたすべての作品においては隠しパラメータとして存在し、
MH3以外で、明確に弾速が異なる事が確認されているのはMHFのみとなっている。
弾 
- 通常弾は弾速が速く、貫通弾は遅いといった感じで、弾ごとに弾速が設定されている。
弾速が速ければ速いほど、弾を発射してから対象へ届くまでの時間が短くなり、
逆に、遅ければ遅いほどその時間は長くなる。
また、多段ヒットする弾丸はヒットする毎に弾速の低下が発生し、
貫通系弾の大半はその具合は少々であるが、MH3以降の滅龍弾は急激な速度低下が発生する。
加えて、弾速が速いほどブレの影響を受けやすい。
- こちらの弾速が意識されることはほぼ無いが、とりあえず覚えておいて損はない。
ただしMHWorldのボウガンのみ例外で、当てる段階で問題になる程に凄まじく遅い弾がいくつかある。
特にLV3貫通弾がクリティカル距離で当てるには先読みが必要なほど低速であるのと、
滅龍弾はもはや至近距離ブッパでなければまず当たらないレベルの超低速となっている。
この手の弾丸は弾自体の弾速もある程度考慮して運用した方が良いだろう。
ボウガン 
- 冒頭で述べた通り、ボウガン本体に設定されている。
弾丸と違い、ボウガンは様々な種類が存在し、使用者の意思で簡単に変更できるため、
熟練者からは、特に弾速性能の差異が明確になっているMHFと、
自分自身で弾速を大きく変更できるMH3では重要な要素の1つとして見做されている。
全シリーズ通して、弾速(飛距離)性能を変更するスキルは存在しない。- ボウガン本体毎に弾速性能の差異が確認されているMHFでは、
弾速は主に「遅い」「やや遅い」「やや速い」「速い」の4段階で言い表されることが多い。
ここに加えてレベルアップ加工が存在する作品では、この加工を行う毎に弾速も上昇、
MHP2Gまでの作品とMHFでは、オプションパーツのバレルを装着することでも上昇する。*1
レベルアップ加工が存在するもののそれが利用できない、
MHFの「進化武器」「G級武器」「G級遷悠武器」「辿異武器」は未加工、
つまり加工レベル1と同じものとして扱われ、
例外として「天廊武器」のみは加工レベル5、
つまりレベルアップ加工を最大まで行った状態と同じものとして扱われる。- MHFではこれに加えて天廊武器のみ、
武器自体の直接カスタマイズにて弾速を先述の4種から選択することが可能となっていた。
- MHFではこれに加えて天廊武器のみ、
- 飛距離という名称で可視化されているMH3では、
ボウガン本体となるフレーム毎に飛距離の性能が異なる形となっており、
それをセットで装着するバレルによって補正する様になっている。
このため、MH3では飛距離(弾速)の調整はある程度自由に出来る物となっている。
- これらとは別に、MH3とMH3Gにのみ存在する水中では、
「弾速(飛距離)が強制的に0.5倍される」追加補正が適用される。
- 高出力の表現の形の1つであるからか、
存在が明らかになり、公式側も意識して調整されているMHFを除き、
ライトボウガンと比べると、ヘビィボウガンには弾速の速いものが多めである傾向に見られる。
- ボウガン本体毎に弾速性能の差異が確認されているMHFでは、
- 弾に設定されている弾速と同じく、ボウガン本体に設定された弾速が速いほど対象へ届くまでの時間が短くなる。
特に通常弾は、発射直後からある程度の距離までがクリティカル距離と認識されているが、
厳密に言えば発射直後から一定時間の間である。
弾速が速ければその一定時間の間に進む距離が長くなる、つまりはクリティカル距離が伸びる。
通常弾自体、他の弾と比べて速い弾速で飛んでいく性質を持っているが、
それを更に強化する、という意味で通常弾を扱う場合は弾速の速いボウガンだと、
よりその恩恵を引き出しやすい。
- 一方、貫通弾は事情が異なる。
貫通弾は相手モンスターを突き抜けて多段ヒットする性質を持つ弾であるが、
一度ヒットしてから次にヒットするまでにほんの少し空き時間がある。
弾速が速いほどその空き時間の間に進む距離が長くなり、
結果としてヒット数が少なくなってしまいがちになる。
そのため、俗に言う「貫通ガン」として扱いたい場合は弾速の遅いボウガンが歓迎される。
また、オプションパーツで弾速を速めることが可能であるのは先に述べた通りだが、
MHFではライトボウガンのロングバレルに攻撃力上昇効果はないため、
ライトボウガンを貫通ガンとする場合にロングバレルを装着するのはおすすめできない。- これはクリティカル距離が極端に短くなる天、嵐ノ型でも同様の事が言える。
こちらでも触れている通り、
「発射されたフレームを基準に、ダメージにボーナスが付く時間帯」
がクリティカル距離の正体だからで、
弾速を上げると、同時にヒット間隔も開いてしまう
(=クリティカル距離が延長されていると錯覚する)ためである。
- 同じ性質を持つ、LV3通常弾の跳弾についても同じことが言えるが、
こちらは狙って当てることが難しい代物であるのに加え、
これは副産物といえるものであり、メインは通常弾としての性質であるため、気にする必要性は薄い。
例外は弾速(飛距離)が強制的に0.5倍される水中での運用で、
この時は跳弾のヒットが格段に狙いやすくなる。
- これはクリティカル距離が極端に短くなる天、嵐ノ型でも同様の事が言える。
- 散弾でも、弾速は遅い方が集弾効率は高い。
だが、基本的にPTプレイを推奨しているMHFにおいて散弾はメジャーな弾ではないため、
貫通弾ほど意識されることはない。
- MHW:Iでは弾丸重化パーツと弾速強化パーツが登場。
前者は弾速が落ちる分貫通弾のヒット数が増加。副次効果として減気や気絶効果にも補正がかかる。
後者は文字通り弾速を上げるため主に通常弾などに有効。
- MHR:Sではヘビィボウガンの鉄蟲糸技
「鉄蟲円糸【鈍】」「鉄蟲円糸【迅】」が登場。
この技で発生させたサークル内を通すように弾を撃つことで、弾速の低下/上昇を行うことができる。
前者は貫通系弾や狙撃竜弾と非常に相性が良く、
後者は主に散弾の適性射程を伸ばす手段として重宝されている。
ちなみに味方が発生させたサークルを通すように撃つことでライトボウガンでも恩恵が得られる。
余談 
- 現実での弾丸は、基本的に弾速が速いほど破壊力が高まる。
火薬を増量して弾速を上げた拳銃弾である「マグナム弾」あたりは知名度も高いだろう。
これは単純に、飛翔中の弾丸が持つ運動エネルギーの要素の1つに弾速が絡んでくるためである。*2
しかしモンハン世界に於いては「弾速が遅いが火力が高い」弾は普通に存在する。
それどころか弾速が遅くなるのに高威力なボウガンまでもが存在する。
回転力や弾丸形状などを工夫することで低弾速でも高い破壊力を実現しているのだろうか。
- 弾速という概念自体はMH2の頃から一部のハンターには知られており、
武器ごとに弾速が異なるということや、弾速が齎す影響を検証しているハンターも居たようである。
ただし、MH2の時点ではどの武器も最終的な弾速は「やや速い」か「速い」に属してしまうようで、
それによる決定的な差が生じることはなかったようだ。*6
そのため初めて視覚化され、
加えて調整も自由にできるMH3で弾速がもらたす影響について深く検証が進み、
熟練ガンナーを中心に広まっていくきっかけになった作品と言える。
MHFでは、長らくその存在が明らかにされていなかった上、
MH2ベース故に、同じく長い間弾速による変化が解りづらく、気にされていなかったが、
その存在が明らかになり、
かつ武器ラインナップが増えたことで明確な差が見られるようになったこと、
そして加工レベル1相当の武器が主力となる環境が構築されていった事で検証、認知が進んだといえる。
- ボウガンの弾速は隠しパラメータと述べたが、天廊武器だけはゲーム中で弾速の確認が可能。
弾速がパラメータとして可視化されたのは天廊武器が初であり、そして今のところ天廊武器のみ。
天廊武器のウリは「武器の全てのパラメータを細かく設定できる」ことであり、
ボウガンの場合は弾速も好きなように設定できるという訳である。
- ユーザー間で弾速が強く意識され始めたのを運営側も承知しているのか、
MHF-G9プレビューサイトにおいて、G級進化武器のライトボウガンの弾速が記載された(【玲瓏】以外)。
- かつて配信された「暴君のなわばり」というクエストを効率よく回す際に、
峡谷の崖の上から散弾をばら撒く、というハメ技がよく用いられており、
その際に使用されていたのがテオ=ヴェルメリオSPと真冥雷重砲【天鷹】である。
この時、「性能では真冥雷重砲【天鷹】の方が上なのにテオ=ヴェルメリオSPの方が回転効率がいい」
という謎の現象が発生していたのだが、その正体もこの弾速である。
テオ=ヴェルメリオSPは真冥雷重砲【天鷹】よりも弾速が遅いため散弾の集弾効率がよく、
結果的に真冥雷重砲【天鷹】よりも高いダメージを叩きだしていたのである。
関連項目 
システム/クリティカル距離 - これを強く意識する際には弾速も考慮する必要が出てくる。