モンスター/ビシュテンゴ

Last-modified: 2021-05-05 (水) 12:14:02
種族
牙獣種
別名
天狗獣(てんぐじゅう)
英語表記
Bishaten
危険度
MHRise:★4
登場作品
MHRise
狩猟地
水没林, 大社跡

目次

生態・特徴

現大陸の温暖湿潤な地域に生息する大型の牙獣種。
頭襟(ときん)のような角や、その角と繋がった嘴のような器官を有する顔、
「腕羽」と呼ばれる小ぶりな翼のような器官を生やした前脚、先端部が5方向に展開する尻尾など、
牙獣種の中でも一際個性的な姿をしており、ハンターズギルドからは《天狗獣》という別名で呼ばれる事もある。
自分の近くを通り行く生物にいきなり攻撃を仕掛ける姿がよく確認されるが、
これは縄張り意識や攻撃性の強さの表れというよりも、多くの個体が共通して持っている「趣向」によるもの。
非常に好奇心旺盛で悪戯が大好きであり、前述した攻撃もビシュテンゴにとっては悪戯の一環らしく、
襲撃した相手の反応を見て楽しんでいるような姿が度々目撃されている。
遠くへ逃げようとする相手をわざわざ狙って追撃するなど、その性格と手法は時に悪辣とさえ言え、
旅人や行商人などを襲撃する事案も少なくない。
しかし、遭遇する者に手当たり次第にちょっかいをかけようとするため、
自分の実力では手に負えないような強力なモンスターにまで手を出してしまう場合もあり、
結果的に手痛い反撃を受けて慌てて退散する姿も確認されている。
そのような様子から「山林の荒法師」や「慢心の権化」などの異名でも知られている。
余談だが、悪知恵が働く個体ほど角の形が立派になるという噂がある。
雑食性で、特にを好んで食べる。
腹部にある袋状の器官の中に収集した食物を溜め込む習性があるが、
その中身はほとんどの場合、どこからか調達してきた無数の大きな柿である。
この袋は収納している食物を急速に熟成させる性質があり、
普段はこれによって熟成させた柿を好きな時に取り出して食事を取る。
なお、この袋による熟成は柿以外の食材でも作用するが、
あまりに急速に熟成するためか非常にクセが強いものとなってしまい、大概は人間の口に合わなくなってしまう。
熟成が進行しすぎると食材が毒性を持つ場合もあるため、食材の管理や調理への利用には不向きとされる。
しかし、カムラの里ではこの性質を利用して発酵させた食材の強い匂いを漂わせ、
その匂いによってモンスターを誘導するという特殊な罠の開発に成功している。
尻尾は普段は窄まっているが、展開すると手のような構造となっており、
実際に手のようにものを握ったり、地形や壁をしっかりと捉えて張り付く事ができる。
尾甲を有しているため見た目以上に頑丈で、特に強靭な個体の尻尾は勢いよく叩きつければ岩石をも穿つ殺傷力を持つ。
また、尻尾で立っている状態のまま先端を窄め、
その状態で独楽のように回転しながら地面を滑るように移動するといった器用な動き方も可能。
尻尾を利用して不規則に動き回るビシュテンゴを追い回すのは容易ではなく、狩猟時に翻弄されるハンターも多い。
牙獣種の中では珍しく、腕羽を用いて完全な飛行を行う事ができる。
しかし、この腕羽はそもそもはどんな体勢でも上手くバランスを取れるように発達した器官であり、
飛行が可能とはいえ決して得意としているわけではない模様。
ビシュテンゴが積極的に飛行するのは、敵から逃れて態勢を整えるためか、
あるいは勢いに任せて外敵に突撃を仕掛ける場合などに限られる。
尻尾で立っている場合は巧みにバランスを取りつつ腕羽を振るって打ち払うように周囲を攻撃する事もある。
外敵と本格的に戦う場合は大声を張り上げて威嚇し、
袋の中に隠し持っている大量の柿や頑丈で強靭な尻尾を主な武器として活用する。
特によく行う攻撃が、前脚や尻尾で持った柿を全力で投げ付けるというもの。
ビシュテンゴが特に好んで食べる「デカデカ柿」は人間の頭よりも大きく、
それなりの硬度もあるため、直撃すればそれだけで怪我をし兼ねない。
また、袋の中で熟成された柿は、その過程で特異な性質や毒性を得ている場合もある。
特に毒々しい紫色の果汁が染み出した柿や、一部の個体が用いる緑色の柿は、
それぞれ別々の強い毒性を持っている事が確認されている。
また、やけに眩しく輝く柿を取り出す事もあり、こちらは割れると同時に強い閃光を発する。
ビシュテンゴはそのような柿の性質を理解した上で武器として活用してくるため、
こちらもビシュテンゴが取り出した柿を見極め、それに応じた対処を行う必要がある。
なお、ビシュテンゴ自身も熟成された柿の毒性に耐性を持っているわけではないようで、
破裂した柿から噴き出した毒素を自分の鼻や口を腕で塞ぐ事で回避する様子が確認されている。
もしビシュテンゴから毒性を持った柿を奪い取る事ができれば、
それを狩猟に利用する事も不可能ではないだろう。
一部地方ではビシュテンゴは「神の使い」として奉られており、
質の良い爪はお守りの首飾りに加工される事などから高額で取引されている。
また、その素材から作られた衣装は山の神々と語り合うための正装として古い文献の中に登場し、
徳を引き寄せ、穢れから身を守ると伝えられている。

概要

     幽明の際 番人気取りの 悪たれ坊
獲物めっけと 尾っぽを振って 柿を礫に 勝手次第
慢心の権化 不届き千万     
  • MHRiseで初登場した牙獣種のモンスター。
    別名通り天狗がモチーフだが、どちらかと言えば近いのは烏天狗のほうであり、
    一見猿のようだがクチバシのように尖った鼻先などに類似点が見られる。
  • 発売前はPV2でイソネミクニと共に公開された。
    立った状態から大量の黄色や紫の柿を投げまくる攻撃を披露し、
    その尻尾で立つというユニークな姿も相まって注目を集めた。
  • この柿はPV通り、戦闘中でも頻繁に投擲したり、柿を叩きつけてその効果を発動させたりする。
    これらの柿には名前が付いており、黄色い柿はデカデカ柿、紫の柿はドクドク柿
    薄い黄色の柿はピカピカ柿、緑色の柿はシビシビ柿と言う。
    デカデカ柿は特に何も効果は無いが、ドクドク柿は毒煙が発生し、ピカピカ柿に至っては閃光を発する
    閃光を発する時の予備動作はわかりやすいので準備をしておきたい。
    シビシビ柿は上位から使用し、麻痺になる煙を発生させる。
    • 柿の使い方は妙にバリエーションが豊富で、
      普通に手を使ってほぼストレートにぶつけてきたり、
      尾で二つ同時に握りこんでスライダー軌道を描くように飛ばしてきたり、
      手で顔や腹部を隠しながら柿を取り出し尻尾に握らせてから地面に叩きつけたり、
      尻尾で立って両手でいくつも乱れ投げしたり、
      こちらを挑発するようなおどけた調子で横歩きしながら山なりにぶつけてきたりと様々。
      ストレートと横歩きからの投擲は非常に精度が高く、ハンターのいる場所を正確に狙い撃ちしてくる。
      疲労していてもストレート投げは使用するが、完全なノーコン状態になる。
    • ちなみに、柿による毒には耐性が無いようで、ドクドク柿やシビシビ柿を使う時は
      自らの顔を覆って煙を吸わないようにしている。ハンターが投げた柿で毒や麻痺にもなるし。
      また、ピカピカ柿を使う時には目を覆う。この様子は三猿のようである。耳を覆う行動はない。
  • ドスマッカォを思わせるような、手のような形に発達した尻尾が特徴的。
    用途もやはり類似しており、尻尾だけで立った状態から前脚でなぎ払ったりしてくる。
    また、唐笠お化けか何かのように一本足でスムーズに移動もできる。
    空中で前転するように何度も尻尾を叩きつけてくることもあり、受け身を取るタイミングには注意。
    さらに、体を捻る予備動作からホロロホルルのように回転しながら突っ込んでくることもある。この大技の構えを取った時はハンターが警告する。
    • この尻尾を生かし、特定のエリアでは、壁に張り付きその状態で柿を投げて攻撃してくる。さらに壁からハンターめがけて回転突進も行ってくる。
  • 尻尾に攻撃を当てて怯ませることで思い切り転倒してチャンスを作れる他、
    同時に大量の柿が周囲にばら撒かれ、落とし物として拾える。
    ただの精算アイテムなどでは無く実際にアイテムとして使用可能であり、
    デカデカ柿は回復、ドクドク柿とシビシビ柿は投擲して毒または麻痺状態に、
    ピカピカ柿は閃光玉のように使えるため、拾っておいて損は無い。
  • 百竜夜行にも登場。柿を投げて遠くから狙ってくる遠隔型…ではなく、
    意外にもハンターを直接狙ってくるため武器であるはずの柿をほとんど使わず、
    せいぜい近距離からデカデカ柿を1発投げてくる程度で、連発したり状態異常系の柿を使ったりはしない。
    メタ的なことを言うと大量のモンスターに加えて大量の柿まで散らばると処理落ち等の危険もあったのかもしれない。
    柿をほとんど使わない関係上、頭の位置が高めなのでバリスタで徹甲榴弾を当てやすい
    ……かと思いきや、アクロバティックにグルグルと回転するため案外当てづらい。
    素早い動きの関係で不意を取られることも多いため、後退弾で怯ませる等上手く対処したいところ。
    • ビシュテンゴは攻撃モーションを開始(逆立ち)するまでは攻撃対象の方向を向かない。
      また、遠くから回転攻撃を仕掛けてくるために、一見誰を攻撃対象にしているのか分かりにくいという
      なかなかに厄介な特性があり、対策を怠ると奇襲攻撃で狩猟設備を破壊されてしまう。もちろん、ハンターも負傷は免れない。
      特に射撃型・破壊型と組んで登場した時には、そちらに気を取られてビシュテンゴの体当たりを食らわないように細心の注意を払いたい。
  • 操竜状態ではX、Aの攻撃が尻尾で立ってから放つ攻撃のため、リーチがさほど無く初動が潰されやすいという特徴がある。
    ここは↓Xと↓Aで出せる柿投げで立ち回った方が戦いやすいかもしれない。
  • 登場ムービーでは大社跡エリア1にある巨大な石鳥居にぶら下がりながら、
    眼下を歩くブンブジナに柿を投げつけ、爆ぜる様を見てケラケラ笑う…
    という中々ショッキングな光景が展開される。
    自身の生理的欲求を満たす以外の目的で他のモンスターを害する一面を持つという意味では、
    同じく狡猾・知恵者なモンスターとして知られるイャンガルルガと通じる所があるかもしれない。
    攻撃が決まった際にこちらをあざ笑ってくるケチャワチャとも近いものを感じる。
    ちなみに、こんな事をやらかしたせいか登場ムービーのナレーションにはボロクソに貶されている

武具

  • ビシュテンゴから作られる武器は、仏教に纏わる道具がモチーフになっており、
    片手剣は俱利伽羅剣と団扇、ハンマーは五鈷杵、ライトボウガンは常花、
    スラッシュアックスは法輪、弓は光背が元ネタになっている。
    銘の「天具」はビシュテンゴのモチーフになった「天狗」と掛けていると思われる。
    • 性能としては良く言えば素直、悪く言えば特徴の無い無属性武器。
      Lv3のスロットが1つ開いているので拡張性は多少高い。
      また、ビシュテンゴ自身が然程強敵ではないことや、
      獣玉ぐらいしか難しい素材が無いのもあり生産難易度は低め。
      • スラッシュアックスは発売当初時点では数少ない滅龍ビンを持つという独自性がある。
      • またライトボウガンは毒弾と麻痺弾それぞれLv1が歩き撃ちかつ速射に対応している。小回りを利かせつつ状態異常をばら撒けるため、百竜夜行の状態異常任務を達成しやすい。
    • 百竜スキルは「攻撃力強化II」「空棲系特効*1」「鉄蟲糸技強化」が付与可能。
      無難なのは攻撃力強化だが、リオレウスなど相手に空棲系特効を使ってみたり、
      鉄蟲糸技強化で鉄蟲糸技中心の戦いをしてみるのも面白いかもしれない。
  • 防具はテンゴシリーズ。
    かなり派手な色彩だったり装飾が大量に付けられているが、
    一応天狗らしく山伏の服装をモチーフとしているようだ。
    説明文によるとかつて山奥で修行する者のために作られた服装であるらしい。
    • 牙獣種らしいモフモフとした質感、獣耳にも見える頭装備、腰に付いた大きなリボンなどから、
      公開時から早速「かわいい」と評判になった装備である。
      体験版では弓を選ぶとこの装備でクエストに出発する。
    • 一式装備するとアイテム使用強化広域化渾身などが発動する。
      アイテム使用強化はビシュテンゴが柿を使う事が元ネタだろうか。
      今作では数少ない渾身が発動する防具ではあるものの、
      今作の渾身はMHW:Iから極意だけが無くなったかなり使いづらい仕様であり、
      残念ながらあまり使い所は多くない。
    • 雷耐性が高い上、脚装備をクルルヤックの物に変更すると気絶を完全に無効化できるため、
      下位でトビカガチ&ジンオウガを相手にする時に役に立つ。

余談

  • ビシュテンゴというネーミングはのように器用な(尾手)+「てんご」(京都方言でイタズラ・わるふざけの意)、
    天狗(テングザル)からか。民話では天狗達も中々のイタズラ者とされており、天狗の住む山中に立ち入った人間に
    火の玉などの幻を見せる、家や小屋を揺する、大木が倒れる音や岩雪崩の音をさせて驚かす、
    落書きをするなど様々な逸話が残されている。
    • イタズラ者としての面がある一方、天狗たちは学問や知識、技術に長じているという一面もあり、
      気に入った人間に自身の持つ知識や術を授けたり、病を治す薬の作り方を教える事もあるなどかなりの教えたがり。
      現在の天狗のイメージのモデルとなっているのは密教や山岳信仰との関わりが深い山伏であり、
      山野の動植物などに関する深い知識を持っている事から根付いたものと考えられているが、
      中世以降の仏教的観点では仏道を知っているために地獄に行くことはないが、
      傲慢さや邪法を使う事から極楽にも行けない天狗道にある者たちとされる。
      現代でも増長する事を「天狗になる」と慣用的に言うが、これは傲慢な性格の僧侶や戒律を破った僧侶が
      こうして来世で天狗に生まれ変わると言われていた事からきた言葉である(「鼻が高い」も同根)。
      非常に高い知能を持つ一方でそれをイタズラに活かしてくるビシュテンゴのイメージに通じる所があると言えるだろう。
    • 尾は主に手のように使うが、その形状は「天狗の葉うちわ」ことヤツデの形に似ていなくもない。
    • 柿を投げる猿、ということで昔話の「さるかに合戦」を思わせる面もある。
      ダイミョウザザミとの縄張り争いなどがあれば見てみたかったが現状不参加。
      ふせ栗だんごを食べて、ふんなど用いて出演できなかった彼の無念を晴らしてやるのも一興か。
      特に理由のない暴力がビシュテンゴを襲う!!
    • 柿を投げつけたり、落とし物でばらまくという行動を見るに、
      柿の木の妖怪であるタンコロリンもモチーフの一つになっているのかもしれない。
    • 牙獣という事でヒンドゥー教(サンスクリット語)のビシュヌ神や、
      英名のBishatenから毘沙門天もチラつくが、
      ラージャンやガムートに比べると流石に仰仰しすぎるか。
  • 開発者へのインタビューによると、尻尾を軸に回転するアクションには
    お正月に回す独楽の動きがフィーチャーされているのだとか。

素材

天狗獣の毛
ビシュテンゴの毛。
それなりに丈夫であり、首周りの毛は外敵に噛まれた時の緩衝材になる。
上質なものは「剛毛」と呼ばれ、丈夫さに加えて毛並みも整っており実用性が高い。
天狗獣の爪
ビシュテンゴの爪。
器用に物を扱えるように小振りに発達しているが、それでも油断できない攻撃力を持つ。
より鋭さを増したものは「尖爪」と呼ばれ、ビシュテンゴを神の使いと奉る山村では
この爪がお守りの首飾りとして使われるという。
天狗獣の腕羽
ビシュテンゴの腕の羽。
尾で直立した際は、この羽を使って安定を保つ。自由奔放な動きの要。
上質なものは「上腕羽」と呼ばれる。
天狗獣の頭襟
ビシュテンゴの頭襟のような角。
身に着けると、途端に賢くなる……という昔話が存在する。
悪知恵が働く小賢しい個体ほど立派になると言われており、
より堅牢に発達したものは「堅頭襟」と呼ばれる。
  • 「頭襟」とは、山伏が被る多角形状の帽子のこと。
    山伏の装束を纏う天狗もこの頭襟を身に付けている。
    仏教の考えの一つである十二因縁にちなんで12の"ひだ"を持ち、
    無明暗黒の煩悩を表すために漆黒に染められているのが一般的。
天狗獣の尾甲
ビシュテンゴの尾の甲殻。
とても硬く、尾を軸にして独楽のように回転しても支障が無い。
長年使い込まれ、巨石をも穿つほど硬質化したものは「堅尾甲」と呼ばれる。

関連項目

アイテム/デカデカ柿
モンスター/ケチャワチャ - 前脚に翼のような器官を持つ猿仲間。鼻が長いという点も共通している。
モンスター/ゴゴモア - 毒のある物体を投げ付ける猿仲間。投げるのはの巣。
武器/イシュワルダ武器 - 仏教に纏わる道具がモチーフとなっているのが共通している。

ビシュテンゴ素材の装備

武器/天具・法輪の斧 - スラッシュアックス


*1 スラッシュアックスは装着ビン強化、ライトボウガンは放散弾追加、弓は曲射効果持続