アイテム/デカデカ柿

Last-modified: 2023-12-15 (金) 10:59:24

天狗獣ビシュテンゴが投げてくる、その名の通りとてつもなくデカい柿。
ここでは同じくハンターがビシュテンゴから入手可能な
デカデカ柿ドクドク柿ピカピカ柿シビシビ柿の4種類のアイテムについて記載する。

目次

概要

ビシュテンゴの柿

  • わざわざ2回も「デカ」と言っている名前が示す通り、とてつもなく巨大な柿。
    何でもかんでもデカく育つ事に定評があるMHの世界だが、柿もまたその例外ではないらしい。
    カムラの里の露店にとてつもなく巨大な栗が焼かれているがアレじゃなくて良かった。
    ビシュテンゴはこの4種類の柿をハンターに向けて投げて攻撃してくる。
  • デカデカ柿(オレンジ色)は特殊効果の無い純粋な飛び道具で、当たるとダメージを受けふっとばされる。
    投げ方も様々で、振りかぶって全力投球、後退しつつ投擲、尻尾で掴んでサイドスロー、と多彩。
    特に後退しつつ投げてくるものはハンターの位置を正確に狙ってくる上、間合いを離されてしまうため厄介。
    • 飛んでくる柿は、攻撃判定を当てると砕けて消滅する。
      狙って柿を撃ち落とすのは少々難しいが、攻撃判定が大きく振りが速い武器ならば
      適当に振り回していたときに偶然当たって割れてくれる事も多い。
  • 見るからに禍々しい紫色のドクドク柿はその名の通り当たると毒の状態異常を受ける。
    直線的に投げてくるデカデカ柿と違い、キツネザルのように横走りしながら投げ上げるようにしてぶつけてくる。
    また、尾で持って地面に叩きつける様な攻撃をする事もあり、
    着弾地点には毒霧が発生する。
    そしてよく見ると毒霧の発生直後に口をふさぎながら毒霧側を確認しているのが分かる。
    「”吸う”という行為がキケン」というのを理解していると受け取ることができ、かなりの賢さがうかがえる。
    尻尾で立ち上がり、大量のデカデカ柿とドクドク柿をランダムにばら撒いてくる攻撃もある。
    至近距離まで近づいてしまえば当たらないので、反撃のチャンス。
  • ピカピカ柿は黄色っぽい柿で、潰れると閃光を発し目をくらませる性質がある。
    ゲリョスの閃光やイソネミクニの使う閃光貝と性質としては近い。
    ドクドク柿と同じ様に翼で目をふさいでいることからこれまた賢さがうかがえる。
    それにしても閃光を発する柿とは一体……光蟲に虫食いされてる途中の柿だろうか?だとしたら想像したくない
  • シビシビ柿は緑色っぽい柿で、潰れると麻痺効果のある黄色い霧が発生する。
    上位以上だとドクドク柿を叩きつける攻撃がこちらに置き換えられるように使用する。
    また、柿をばら撒く攻撃にもシビシビ柿が混じるようになる。
  • 対ハンターのみならずオロミドロとの縄張り争いでも柿を用いて戦う。
    相手の攻撃を巧みに回避しながら首に飛び付き、なんと柿を頭に直接叩きつけて大ダメージを与える。
    その後反撃されることになるとはいえ、
    格上の相手にも効果を示す柿の強度と本種の柿に対する厚い(熱い)信頼が垣間見える。
    • 攻撃の際に用いる柿は配色からデカデカ柿と思われる。
      特殊効果のないデカデカ柿でそれなりのダメージを叩き出す以上、
      他の柿ならより大きな効果を期待できそうだが、他の柿を使うことはない。
      毒性を含む柿を叩きつけると、自分にもその毒素が降りかかってしまうためだろうか。
  • ビシュテンゴ自身の意思ではないが、操竜でも柿を投げつける攻撃を繰り出すことができる。
    ↓Aで大きく後ろに下がりながら柿を投げつけ、ボタンの追加入力でそのまま滑空→叩きつけに繋げることができる。
    回避でキャンセルすれば連続で柿を投げつけることもでき、
    当たったモンスターはダメージを受けて怯むので中々強力な攻撃モーションである。
  • サルが柿を投げてくるというのは民話「猿蟹合戦」が元ネタであると思われる。
    イタズラ猿の投げた柿でふっとばされるハンター・ダメージを受けて怯む大型モンスターの図は中々コミカルであるが、
    一般的な大きさの柿で200~250グラムほどの重量であるため、同じ比重のまま
    人間の頭よりも遥かに巨大なサイズに成長しているとすれば普通に数kg~十数kgほどあっても不思議ではない
    もはや大石を投げられてるのと大差が無く、ハンターでなければ普通に命を落としかねない攻撃である。
    身近なモノで喩えると、中身の入った10kg程度の米袋が豪速球で飛んでくるようなイメージである。
    • なお、元ネタの猿蟹合戦においても昭和末期以降に児童向けとして出版・収録される物では
      「サルに青い柿を投げつけられて大怪我をしたカニに代わって仲間たちがサルを懲らしめ反省させる」と
      マイルドな言い回しになっている物が多いが、元々はサルに柿を投げつけられたカニは死んでしまい
      そのときに産み落とされた子カニ達が同じくサルの悪事の被害者になった事がある臼、蜂、牛糞(?!)といった
      仲間を集め、力を合わせて仇討ちをするという筋書きである。仇討ち自体が美徳とされていた時代の事なので、
      当然親の敵であるサルの命を奪った所でめでたしめでたし、と結ばれるバイオレンスさが垣間見える。

アイテムとしての柿

  • ビシュテンゴが尻尾で立っているときにひるませるとダウンし、その際に柿が地面に落とし物として大量にばらまかれる。
    拾う事で一時アイテムとしてハンターも使用する事ができる。
    いずれも支給アイテムと類似した性質があり、それぞれ近いアイテムが存在している。
    ゲームシステム上は支給品アイテム扱いであり、アイテムアイコンに支給品を示すマークが描かれており、
    解説テキストにも危険なのでクエスト終了時に回収される等と記載されている。
    • 落ちる柿の種類は確率により変動する。
      デカデカ柿とドクドク柿が落ちやすく、ピカピカ柿とシビシビ柿が出る確率は低いようだ。
      柿の形をした固有グラフィックなので普通の落とし物と見分けるのは容易で、
      種類により色がちゃんと分かれているので、欲しい柿だけを拾うこともできる。
    • ダウンして攻撃チャンスなのを他所に柿を必死に拾い集めるハンターの様は中々シュール。
      ただ他のアイテムで言い換えるならば応急薬毒・麻痺投げナイフ支給専用閃光玉
      地面にばらまかれるようなものなので、拾いに走る価値はあるだろう。
      クエスト終了時に回収されるため、使い切ってしまった方がお得である。
    • なお、1つの落とし物からは1人しか拾えない早い者勝ち仕様となっている。
      ハンター4人でシビシビ柿1つ落ちていたら、全員が拾ってシビシビ柿4つ…にはできないので注意。
  • デカデカ柿は使用すると体力を回復する効果。
    薬のように飲むのではなく食べるモーションで使用が早く、即時回復する。
    アイテムの効果的にはサシミウオに近いか。
    クエストが終わる頃には傷んで食べられなくなっているとのこと。
    その割には探索ツアーで拾った後使わずに何時間も長居していても傷んだりしないのだが
    ビシュテンゴが投げるサイズの柿をそのまま食べているのだが、食べるモーションはなぜか漢方薬や秘薬と同じである。
    • きっと丸ごとではなく砕けた柿を拾っているのだろう。
      いやそれはそれで汚い気が…
      もしくは、拾った時に食べやすいように加工しているのか。
      前述の通り、ビシュテンゴはハンターのみならずモンスター相手にも武器として使っているため、
      そのままでは硬くて食べられない可能性が高い。
      拾った途端ハンターナイフでヘタをとり皮を剥き…想像するとなかなかシュールである。
      しかし使用モーションが秘薬系なことを考えると、加工するにしてもデカデカ柿から少量抉り出している程度だろう。
      現実の柿も熟れやすく傷みやすい果物で、食べるために切ったものは数日もせずに腐敗してしまう。
      また、食べられる植物は巨大であるほどその傾向が強まるため、実はデカデカ柿の特徴はかなり現実的。
  • ドクドク柿は使用すると前方に放り投げ、ヒットしたモンスターに毒を蓄積させる。
    要は毒投げナイフと同じである。ただし本作の毒投げクナイのように照準はつけられない。
    ビシュテンゴの腹袋の中に入っている時間が長すぎて腐敗した柿らしい。
    腐っただけで大型生物をも脅かす毒を発生させる柿とは一体………。
    あるいはビシュテンゴの腹袋やそこに住んでいるであろう菌の力か。
  • ピカピカ柿も同じく使用すると前方に放り投げ、しばらく飛ぶと閃光を発しモンスターの目をくらませる。
    閃光玉と同じ効果だが、飛距離はピカピカ柿の方が長い。
  • シビシビ柿は上位以上で低確率で拾うことが可能。
    使用すると前方に放り投げ、麻痺投げナイフのように麻痺属性を蓄積させる。
    説明文によると痺れるくらいスパイシーな匂いを放つ柿らしい。
    柿である事を考慮するとスパイシーと言うより物凄く渋いのだと思われる*1
    麻痺を引き起こすほど渋い柿とは?
    • 緑色であることから未熟なのかもしれない。
      未熟な柿には渋み成分の可溶性タンニンが含まれているのでスパイシーという点にも合致する。
    • ビシュテンゴにシビシビ柿を投げ返してやると麻痺に陥る。
      当たっただけで麻痺するような柿を果たして食べるために備蓄していたのか否かは不明。
      外敵への攻撃用として別に保存していたのであれば、
      本種の柿という飛び道具への並ならぬこだわり知能の高さがうかがえる。
      上位限定で使用することから強力な個体でないと扱えないシロモノなのかもしれない。
    • 落とす確率まで渋いため、ハンターノートのビシュテンゴの落し物欄を埋める際に地味に苦労する。
      強大な古龍達の宝玉は持っているが柿は一度も拾えていないというハンターもちらほら。
  • デカデカ柿以外のアイテムは仕返しとばかりにビシュテンゴに投げ返すのもいいが、
    ビシュテンゴの状態異常耐性は他のモンスターと比べるとそこそこ高く、毒も麻痺も効果が薄い。
    他にターゲットがいれば投げておくぐらいの感覚で拾っておこう。
    ただし、シビシビ柿は蓄積値が高いので、1つ投げ当てれば1回は確実に麻痺が狙える。
  • ドクドク柿とピカピカ柿はアイコンも見た目通りそれぞれ紫と黄色なのだが、
    実際の見た目がオレンジ色のデカデカ柿のアイコンは緑、緑色のシビシビ柿のアイコンはオレンジであり、
    なぜか実際とはお互い入れ替わった色になっている。
    回復アイテムは緑というイメージに合わせてデカデカ柿が緑のアイコンにされ、
    その後シビシビ柿の実装が決定したのだろうか。

余談

  • ビシュテンゴが持っている時~地面に散らばっている間は
    いくら豪腕のハンターでも投げるのが厳しそうなサイズ感をしているが、
    アイテムとして使用する際は普通にオーバースローで投げる共通モーションである。
    • 余談だが、前足を使って物を投げるという行動は霊長類に幅広く見られる行動である。
      しかし、投げると言っても肩の可動角の問題で石や木の実などをアンダースローで山なりに投げる/投げ落とすか、
      地面にある枝や石などを全身の力で真上に投げ上げて威嚇するという程度しかする事ができない。
      現在の所霊長類で唯一例外と言えるのがヒトで、
      肩の可動角や各部の関節を連動させられるようになっており、
      オーバースローで勢いよく物を投げる事ができる。
      弓矢や銃砲の存在を抜きにしても飛び道具にかけては地球最強クラスの生物と言える。
  • ちなみに、猿は柿の甘いところを選り分けて食べ、残りは捨ててしまうという習性を持つ。
    一見勿体無く見えるが、捨てられた柿は木登りの苦手な動物や昆虫らの貴重な食料となる為、無駄にはならないのだ。
  • ドクドク柿やシビシビ柿を地面に叩きつける際には毒霧を吸わない様に手で口を覆い、
    ピカピカ柿を叩きつける際には目を覆っているのが分かるが、
    そもそも数種類の柿の性質を正確に把握し、
    効果的に用いるビシュテンゴはかなり知能が高いのではないかと考えられる。
    また、後述のムービーにて小型モンスターを虐めて嘲笑う様に見える姿が映るが、
    これに関しても卓越した知能と感情を持ち合わせる証左となる。
    現実世界でもカラスが胡桃を車に轢かせて割らせたりする報告がある様に、
    周囲の自然物を道具として使いこなす様子は少々恐ろしさを感じる。
    ハンターの武器や道具を与えてもそれなりに使えるのではないか……?とすら思えてしまう。
  • ビシュテンゴ初遭遇時のムービーでは、大社跡エリア1に生息するブンブジナ達が柿の犠牲となる。
    当然、巨大な柿の礫を受けたブンブジナは爆発するのだが…。
    ブンブジナの生態に詳しくないハンター諸氏においてはこの食べかけのデカデカ柿自体に
    爆発する特性、ないし爆破属性が備わっていると勘違いした方もいるかもしれない。
    実際はそんなことはなく、ブンブジナが勝手に爆発しているだけである。
  • 柿とはツツジ目カキノキ科カキノキ属カキノキの俗称。
    植物の名前は「カキノキ」であり、実も「カキノキの実」と呼ぶのが正確である。
    高級木材で知られる黒檀(エボニー)もカキノキ属である(ではない)。
    • ちなみに同じように木に実をつけるリンゴはバラ目バラ科なのでまったくの別物。
    • 英語では「persimmon」と表すが、こと果実に関しては「kaki」とも呼ばれる。
      これは欧米諸国に柿が日本から伝わった事が由来で、カキノキの学名も「Diospyros kaki」となっている。
  • 実在の柿で実が最も大きくなるとされている品種は「基肄城(きいじょう)」という甘柿の品種とされ、
    重さ400~500gとなり、ものによっては600gを超えるものもあり、
    ポピュラーな柿である「富有柿(ふゆうがき)」が250g程であることを踏まえるとかなり大型の柿である。
    しかし現実世界の柿の限界がこれであるのだから、デカデカ柿が如何に規格外な大きさか分かるだろうか。
    • 柿以外の果物も見るのであれば、デカデカ柿といい勝負をする果物も実在しており、
      現実世界最大の木の実である中央アジアのパラミツの実(ジャックフルーツとも)は
      ものによっては長さ70cm・重さ50kgを超えるものもあるという
      デカデカ柿もビックリな大きさを誇る。
  • 「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあり、
    柿はビタミンCを始めとする栄養価が豊富な食物として知られている。
    デカデカ柿を食べると体力が回復するという効果も十分納得がいくものと言える。
    ちなみに、国や地域によっては柿ではなくトマトやリンゴに置き換えられていることもある。
  • オトモ広場のフクズクの巣にもデカデカ柿が入っている。
    フクズクの巣では採取できるが残念ながらデカデカ柿を貰うことはできない。
    というか、フクズクのモチーフとなったフクロウおよびミミズクは肉食なのだが、
    フクズクはフクロウとは異なり雑食なのであろうか?
    明らかにフクズクの等身を超える大きさだが食せるのだろうか
    • 最大の5クエスト分のアイテムが貯まるとデカデカ柿が追加されるようになっており、
      どれぐらい放置しているか忘れた場合はカキがあるか無いかで過不足がないかが確認できる。
    • なお、西洋風であるエルガドの騎士団指揮所にあるフクズクの巣にはデカデカ柿が登場せず、
      代わりにアイテム数が最大になると巨大なマスクメロンが置かれる。
  • MH2以外のMH世界は何時でもが採取できる事から
    「"繁殖期"付近(冬の終わりから初夏の辺り)で固定されている」という認識で通っているが、
    カキノキが実を付けるのは大体「8月から12月」くらい、MHで言えば恐らく"寒冷期"に相当する時期である。
    まあ現実における柿の話なので、デカデカ柿が繁殖期に取れても何もおかしくはないが。
    畑に植えた植物が1クエ後には採取可能になる位だし。

関連項目

モンスター/ビシュテンゴ
アイテム/回復薬
アイテム/投げナイフ
アイテム/閃光玉


*1 「渋い」は味ではなく痛覚・触覚に近い概念だとされている(味覚は甘い・酸っぱい・塩っぱい・苦い・旨いの五つ)。これは「辛い」も同様なので「渋い」ことをスパイシーと表現しても(相手に通じるかは別として)おかしなことではない。ちなみに柿の渋みは由来はタンニン