モンスターのステータスの1種。
モンスターへのダメージに大きく関与する重要なシステムである。
当記事では、属性版の肉質とも言える「耐属性」についても触れる。
目次
概要 
- モンスターの体表の硬さ、言ってしまえばモンスターの防御力を指す。
ほとんどのモンスターは部位を複数持っているが、肉質はその部位ごとに個別に設定されている。
そしてその部位内の肉質についても、対斬撃、対打撃、対射撃の3種類が存在する。- 狙う部位や斬撃と射撃で狩猟時間が異なってくることがままあるが、
大きな理由の一つはこの「肉質」というシステムである。
極端な場合、「打撃は通りやすいが、射撃はまるで通らない」などという例もあるため、
モンスターの肉質をある程度把握しておくことは必須に近いと言える。
- 狙う部位や斬撃と射撃で狩猟時間が異なってくることがままあるが、
- 単位は百分率で、大雑把に言えば、70なら「ダメージを70%に軽減する(ダメージ-30%)」という意味になる。
つまり、肉質の数値が小さければ小さいほど、与えられるダメージは小さくなる。
逆に、肉質が100を超えると与えるダメージは大きくなる。- 稀に勘違いしているプレイヤーもいるが、全体防御率とはまた別物である。
あちらはあちらで個別に設定されたシステムで、肉質と乗算して計算する。
- 稀に勘違いしているプレイヤーもいるが、全体防御率とはまた別物である。
- 近接武器の場合、命中した部位の肉質と斬れ味補正によって斬れ味が判定される。
計算式は「斬れ味補正×肉質」で、この数値が一定値(弾かれライン)以下だと攻撃が弾かれ、
その攻撃による斬れ味消費が2倍になってしまう。
逆にその一定値を上回るとヒットエフェクト(血飛沫)が発生、更にこの数値が高くなるとエフェクトが派手になり、
かつヒットストップ(攻撃時の武器の引っ掛かり)が発生するようになる。
堅い説明をしたものの、モンスターを攻撃していると、
流血のエフェクトの派手さが部位ごとに異なることがわかるだろうが、要はそれである。
ちなみに耐属性はリアクションに影響を及ぼさない。
なお、上述した弾かれラインの数値は作品シリーズやクエストのランク帯、斬れ味ゲージなどによって若干上下する。- G級になると、この弾かれ判定の閾値が変化し、上位までより弾かれやすくなる。
基本的に「斬れ味補正×肉質」の値が、上位までは25、P2G、3GにおけるG級では29、
4G、XXに於けるG級では27を下回ると弾かれるようになる。
とはいえ、正確な肉質の数値と斬れ味補正なんていちいち計算するというのは難しいし、
更に武器自体に斬れ味補正が存在する片手剣や太刀はもっと面倒ではある。
いちいち計算するより、モンスターごとに大体の弾かれる部位を覚えておくほうがよほど簡単である。
- MHFでは青ゲージ以下と白ゲージ以上で弾かれ、ヒットストップの閾値が変化し、
クエストランクの補正は発生しない(青ゲージ以下の場合は23以下、白ゲージ以下の場合は16以下で弾かれ)。
また太刀の練気ゲージ点滅状態では「斬れ味補正×肉質×1.125×1.1(刀神スキル発動時のみ)」で、
弾かれ、ヒットストップの判定が行われる。
MHP3では肉質が柔らかいほどヒットエフェクトが大きく派手になり、
MH3G、MH4(G)では肉質45未満の場合、ヒットエフェクトの周りに飛沫が飛ぶようなエフェクトが入る。
MHX(X)では、肉質45以上の場合白い丸のようなエフェクト(クリティカル距離開始の黄色っぽい丸とは別物)が入り、
より視覚的に分かりやすくなっている。
またMHX(X)では、肉質の柔らかい部位に武器内蔵弾の
痛撃弾を当てることでヒットエフェクトがピンクとなり、弱点部位がより見極め易くなった。- 過去作品ではヒットエフェクトの変化が存在せず、血飛沫のみで判断しなければならなかった。
攻略本などで肉質を知っていないと近接武器より狩猟が困難になるため、
ガンナーのプレイヤースキルの8割は知識、ともされていた。
- G級になると、この弾かれ判定の閾値が変化し、上位までより弾かれやすくなる。
- MHP2G以前のシリーズにおいては、肉質の「25」と「20」との間には壁が存在する。
25とは緑ゲージでなんとか弾かれずに済む(弾かれやすくなるMHP2GのG級では青以上が必要)値だが、
20とは白ゲージ(G級では紫ゲージ)でなければ歯が立たない値である。
具体的な部位で言えば25がグラビモス原種の胸、20が亜種の胸である(切断武器)。
- 爆発などの「肉質無視攻撃」と、毒などの「防御率無視攻撃」は
肉質を無視して固定のダメージを与えることができる。
肉質無視攻撃は硬い部位の破壊に、防御率無視攻撃は全体的に高防御力なモンスターに有効。- これらは今までは常に安定したダメージを与えられる代わりに、上位、G級と進むにつれ、
敵の体力上昇に追い付かず、力不足になることも多かった。
しかしMHWorldでは、上位に該当する探索やクエストでは、肉質無視ダメージに1.2倍の上昇補正が掛かり、
従来よりダメージソースとして頼れるようになった。
- これらは今までは常に安定したダメージを与えられる代わりに、上位、G級と進むにつれ、
肉質に関連するスキル 
- ある肉質の部位を攻撃すると効果が発動するスキルも存在する。
特に有名かつ採用率が高いのは弱点特効だろう。
「肉質45以上の部位を攻撃したときに会心率の大幅強化や肉質に加算してダメージ」という効果であり
弱点部位へのダメージをさらに加速させる点、また効果に対して要求スキルポイントが少ない点などから
採用率の高い火力スキルである。
- またMHRiseの心眼には「硬い部位へのダメージを上昇させる」という
弱点特効とは対照的な効果が追加された。
これによって、弱点を狙いにくい相手に対しても新たな選択肢が増えたと言えるだろう。
- また肉質に関連するスキルの登場に伴い、これらが発動しないように調整された(と思われている)部位が
散見されるようになった。
例えば肉質44以下であれば当然だが弱点特効は発動しない。(ドボルベルクの後脚やリオス希少種の翼など)
さらに上記のMHRise版心眼(斬れ味緑)でも肉質43以上は対象外となる。(ナルガクルガの前脚やヤツカダキの脚など)- したがってMHRiseにおいては、肉質43~44は弱点特効と心眼のダメージ補正の両方が発動しない数値となり
これらを採用しているプレイヤーからは「露骨な調整」「新手の糞肉質」などと評されることもあるようだ。
いくつかのモンスターで、当てやすい部位が狙ったかのように肉質43~44であることも批判される原因と言える。
しかし弱点特効にしろ心眼にしろ、発動する部位は他にもあるし、これらスキルを切って別の火力スキルを
優先するなど他の選択肢は十分あるので、むしろ「プレイヤーの作戦やスキル選択の幅を狭めない要素」
「狙わずとも攻撃が当たりやすい部位がこれらの対象外なのは、スキルの特性を考慮すると当然」として
肯定する声もあり、現状では賛否両論である。
- したがってMHRiseにおいては、肉質43~44は弱点特効と心眼のダメージ補正の両方が発動しない数値となり
- MHFでは肉質の数値自体に影響を与えるスキルが存在する。
詳しくは関連項目を参照して欲しいが、これらはダメージ計算の関係で非常に強力な火力スキルになり得るのに対し、
「条件が厳しい、発動難易度が高い、一定時間しか効果を発揮しない」といった要素を持っていることが多い。
耐属性 
- 物理攻撃への耐久力を肉質と呼ぶのに対し、属性攻撃への耐久力は「耐属性」として使い分ける。
やはり部位ごとに、また火、水、雷、氷、龍の5種類の属性ごとに分かれている。
肉質と耐属性の関係についてはモンスターごとに様々なので一概には言えない。
物理と属性の弱点部位が共通している例もあれば、全く異なる場合も多い。- どちらも「与えるダメージの割合」を示すことに変わりはないため、
現在では物理属性問わずダメージの通りやすさを纏めて「肉質」と呼称し、
必要があるときだけ「物理肉質」「属性肉質」と呼び分けるプレイヤーも多い。
- どちらも「与えるダメージの割合」を示すことに変わりはないため、
- 斬れ味やヒットストップといった要素は、耐属性には一切ない。
純粋にその属性がどの程度効くかというだけである。
- 肉質は部位によってかなり差があるが、
耐属性に関しては防具の耐性値などより「これが弱点属性」として設定されているのであれば、
その属性は全部位に一律以上には通る場合がほとんどである。
耐属性値が極端に高い場合は、物理面を捨てて属性特化で攻めた方が早く狩猟できるなんてケースも。
しかしMHFでは、物理弱点が「本当の弱点部位」以外に存在しないのみならず、
属性が追加ダメージとしてはかなり有効だが主たるダメージソースにできるほどではない、
というG級モンスターが多く存在し、属性選びだけでなく、
プレイスタイルに応じてそのような肉質の影響を受けにくいスキルを選択していく事も重要視される。
- MHFには「属性吸収肉質」と呼ばれるシステムが存在する。「マイナス肉質」などとも。
これは読んで字の如く、
属性を吸収してダメージを軽減してしまう肉質である(1ダメージ未満にはならない)。
変種や奇種、剛種、ごく一部のG級モンスターが持ち、
これらのモンスターを相手取る時はより属性の選択が重要となる。
場合によっては無属性武器や状態異常属性武器、
近接武器の技が固定ダメージになる爆撃剣晶などを駆使したほうが早くなることもある。- ごく一部のG級モンスターとは、
ディオレックス、オルガロン、紅龍、祖龍が該当する。
祖龍を除く3体(厳密には4体)はいずれもMHF-GGにて実装されたモンスターである。
とうに過去のものとなっていた属性吸収肉質を復活させる構想があったのかもしれないが、
それ以降に属性吸収肉質を持つモンスターは祖龍しか登場していない。 - なお、この属性吸収肉質の存在や、炎妃剣【渇愛】のような
インフレ的数値の武器を考慮した剛種(フォワード.5実装分まで)の高い耐属性、
そして物理部分しか強化できない秘伝防具の大量普及によって、
凄腕クラスにおいては耐属性はかなり軽視されていていた。
G級では肉質が軒並みやや硬くなった代わりに耐属性がほぼ原種並み、
モンスターによっては原種以上に通ることが判明しており、「属性も非常に重要な要素」となっている。
- ごく一部のG級モンスターとは、
余談 
- 「弾かれるとダメージが減る」「攻撃力が低いと弾かれる」と勘違いしている人もいるが、
上記の通り弾かれ計算には斬れ味補正と肉質しか使われないので、攻撃力やモーション値は全く関係ない。
つまり"与えるダメージ"と"攻撃の弾かれ"は全く別のもの……なのだが、肉質が影響する時点で
弾かれる→硬い部位に攻撃している→結果的にダメージが低いということになる点には注意。
- 当然ながら軟らかい(防御の低い)部位があれば、
部位破壊などを狙うのでない限りそこを攻撃するのがセオリーだが、
目立って軟らかい部位が無いモンスターも少なからずいる。
「弱点特効が発動する肉質45以上の部位が無い」場合や、
弱点こそ存在するが背中など普通は届かない箇所だけ、といったモンスターは
俗に「糞肉質」などと形容され、嫌われる原因になりやすい。
- 現時点において最も硬い肉質は驚愕の0%。
ゴグマジオスおよびアトラル・カ(本体)が有する、それぞれ「撃龍槍」「瓦礫」という部位がこれに該当する。
前者は背中の部位破壊2段階目を達成するまで存在し、後者は特定の行動を行うと出現するが、
この部位は切断、打撃、弾に対する肉質が一律0%であり、更にはあらゆる属性を一切通さないため、
攻撃判定があるにもかかわらず、攻撃しても一切ダメージを与えられない。*1
システム上は「部位」であるが、設定的にはあくまで「そのモンスターが纏った人工物」であるためだろう。- ちなみに、ジャンプ攻撃による特殊ダウン値は蓄積できる模様。
ジャンプ攻撃による衝撃によってモンスターがダウンする…という設定なので、
肉質の硬さやダメージが与えられるかどうかは関係ないということか。
ババコンガ、アトラル・ネセト*2、狂竜化ケチャワチャ亜種、狂竜化ディアブロス(亜種)、狂竜化ジンオウガ、
アクラ・ヴァシム、アクラ・ジェビア、G級ナナ・テスカトリ(MHF)、極み吼えるジンオウガが存在する。- 具体的に言えば、ババコンガは原種亜種問わず、ガード中の腹が全属性に対して、
アトラル・ネセトは硬い瓦礫の箇所が全属性に対して、
狂竜化ディアブロスおよびジンオウガは尻尾先端が弾に対して、
狂竜化ケチャワチャ亜種は耳で覆われている状態の頭部が全属性に対して、
ヴァシムは尻尾の先端にある結晶が切断、転倒していないときの尻尾が打撃に対して、
ジェビアは1段階破壊前の頭、左爪、右爪と、尻尾の先端の結晶が切断に対して、
転倒時以外の尻尾と1段階破壊時の左右の爪が全属性に対して、
G級ナナ・テスカトリは背中が打撃系統に対して、極み吼えるジンオウガは尻尾の弾系統に対して5%となる。
特にアクラ・ジェビアに関しては生半可ではないレベルで切断と打撃の棲み分けが行われていると言える。
- ちなみに狂竜化の場合、本来は10%の部位が狂竜化により硬化することで5%となる。
ババコンガは狂竜化しても肉質は変化せず、現在のところアトラル・カに狂竜化個体は存在しないため、
狂竜化の肉質変化をもってしても肉質5を下回ることはなく、肉質下限が5という法則性は保たれていた。 - なお、MHRise Ver3.0のアップデートで追加された百竜ノ淵源ナルハタタヒメは
それまでの法則を破り脚ヒレの弾肉質1という数値になっている。
かつそもそも(その武器種で)狙われることを想定していない部位であることが多い
(言うなれば「この状態・武器でここを狙うのは間違っている」という開発側のメッセージである)。
そのため、意図的に狙いでもしなければ影響を受けることはあまりなく、
あくまで数値上極めて硬い部位はここである、という程度の話ではある。 - ちなみに、ジャンプ攻撃による特殊ダウン値は蓄積できる模様。
- 一方で最も柔らかい肉質はというと、現時点で250というこれまたとんでもない数字が存在する。
どんな攻撃でも与えるダメージが2.5倍になる夢の様な肉質である。
上でも触れたアトラル・ネセトの巨大繭(斬・打)と、
下位と上位で、カウンター判定中かつ激昂中のゴゴモアの頭(打)がこれに該当する。- アトラル・ネセトの繭は、
通常時の肉質は75で大ダウン時のみ250になるというやはり特殊な部位。
まあ75でも相当柔らかいが……。
巨大繭を攻撃するのは基本的にダウン時のみなので、
そういう意味では常時250と言っても間違いではないかもしれない。 - ゴゴモアの頭は上記の通り非常に限定的な条件下でのみの数値であり、
カウンター判定中(糸を用いた高速移動中)に
牙獣種特有の小さな頭を正確に捉えるのは困難を極める。
とはいえ同条件下では他の部位も頭ほどではないにせよ相当に軟化しており、
普段の狩りにおいてはそう気にする必要はない。
そもそも下位・上位程度ならこの条件を整えるよりも普通に戦った方が早い。
- アトラル・ネセトの繭は、
- 耐属性に関しては、数値が0ということは珍しくない。
単純にその属性が効かないというだけだからである。
一方、最も高い耐属性値はと言うと、初代MHを中心に耐属性100が存在する。
言うまでもなく、属性ダメージを100%通すとんでもない肉質である。
属性肉質が非常に高く設定されていた初代MHには多数存在するが、
MHG以降ではラオシャンロン及びシェンガオレンの弱点(体内)が龍属性100となっている位で、ほとんど存在しない。
龍属性に極端に弱いとされるミラボレアスの頭でさえ、MHG以降では龍80に抑えられているため、
耐属性100がいかに規格外の数値かわかるだろう。
最も新しい耐属性100の部位はというと、MHFのギアオルグ(通常個体)のアイスブレードに火属性100が存在する。
これは純粋な氷そのものであるため、火もこれほど通るのだろう。- ちなみに辿異種ギアオルグの場合は50にまで半減してしまっている。
とはいえ、全体的に肉質や耐属性の厳しい辿異種としては破格の数値ではあるが。 - 大型モンスターに限らなければ、MHG以降にも耐属性100はそれなりに存在する。
特にアイルー、メラルー、モスは全シリーズ通して、ケルビはMHXXまでの全作品で
龍を除く全ての属性に対して耐属性100という異常なまでの柔らかさを誇る。
そもそも体力が低すぎて全く意味のない設定だが
- ちなみに辿異種ギアオルグの場合は50にまで半減してしまっている。
- 昨今では肉質で検索をすると「モンハンにおける肉質」が上位に挙がってくるが、
元々は筋骨隆々なさまを「筋肉質」、サボテンやアロエの様な葉や茎がブ厚い植物を「多肉(質化)植物」、
といい表す様に「肉の性質」を表す言葉。
あるいはA5ランク和牛やらC3ランク和牛なんかの様な肉質等級、つまり「肉の品質」の事を表す言葉である。
高級食材「ビッグサーロイン」がある一方で「くず肉」がある様に、
MH世界でも『品質と言う意味での肉質』によるのランク付けが確認できる*3。
なお、この肉質等級が示すのは肉の味ではない。
関連項目 
システム/ダメージ計算式
システム/防御力
システム/全体防御率
システム/攻撃系統
システム/属性
システム/変種 - 属性吸収肉質についても記述有
スキル/痛撃
スキル/精密射撃
スキル/属撃
スキル/適応撃
スキル/纏雷
スキル/一点突破
スキル/不退