- 「cheat(チート)」とは、「不正行為」「詐欺」「カンニング」「浮気」などの意味がある英単語。
- 例. I cheated on the exam. 「私は試験で不正をしました」。
- 転じて、コンピュータゲームにおいて、
非公開の機能や非正規の特殊なツールなどを用いて、パラメータやアイテムなどの状態を不正に操作する行為のこと。
「改造」とも。
本項目ではこちらを解説する。
目次
概要
- ゲーム界隈では単純な不正行為よりも「ゲーム周辺データの(不正な)改変」という意味で使われることが多い。
主にゲーム機やソフトのデータを書き換えたりすることで、
通常のプレイでは起きないはずの事象を引き起こす目的で行われる。
詐欺やカンニングが金銭や得点など直接の利益を不正に得ようとするのと同様に、
ゲームにおいても、「常時無敵状態」「お金やアイテムが無限」といった
プレイヤーに利益をもたらす為に使用されることが多い。
ただし、ゲームの場合「キャラクターの外見やサイズの変更」「とんでもなく強い敵キャラを出現させる」など、
プレイヤーに直接の優位や利益を生まないようなものも、ひとまとめにチートと呼ばれる。
- 後述するが、法律・規約双方の面で禁止されている物もあり、データ破損などの危険性もあるため、安易に手を出してはいけない。
- 外部から改変データを導入するため、コンピューターウイルスをはじめとするマルウェアのリスクも潜在する。
自分自身が痛い目を見るのに加えて、伝染性のものやアカウント・動作乗っ取り型マルウェアに感染した場合、
周囲の人間どころか広範囲のネットワークサービスにまで大迷惑を及ぼす危険性も認識しておこう。
- 外部から改変データを導入するため、コンピューターウイルスをはじめとするマルウェアのリスクも潜在する。
違法性
- 2023年現在、オンラインでのチートの利用は
「電磁的記録不正作出・供用罪」や「電子計算機損壊等業務妨害罪」
といった犯罪行為として処罰される。
これは、正常なオンライン環境におけるチート(プログラムの改ざん)が言うなれば
「バグやマルウェアのようなものをネットワーク上に意図的に流す事に相当する」
と見做されるためで、前者はそれらを用いてデータを不正に作成(偽造)すること、
後者はチートを用いることでネットワーク環境もしくはオンライン運営者に損害を与える事を指す。
こちらについては、平成23年以降より未遂罪も適用されるようになった。
従って、オンラインにおいてチートツールを用いてデータの改ざんを行ったり、
或いはチートプログラムを不特定多数に配布・販売する行為については
法的責任が問われる。- 2018年末以降は、後述するように不正競争防止法の改正により
オフラインであっても法的責任が問われる状況が起こりうる状態となっている。
- 2018年末以降は、後述するように不正競争防止法の改正により
- 2016年10月4日には、MHFでのチート行為が私電磁的記録不正作出・同供用の罪で摘発され、
容疑者が警察に逮捕されるという事案が発生している。
同容疑は他のプレイヤーのアカウントを(有料で)改変する、
MHF内で俗に言われる「育成代行」というもので、
匿名の告発により警察が捜査を進めており逮捕に至ったのだという。- これはMHFはもちろん、MHシリーズ全体を通しても初の事例だが、
他のオンラインゲームにおいても実際に逮捕者が出る事案が発生している。
これらはニュース等で実名・職業・年齢・居住地域が報道され社会的な制裁を受けるだけでなく、
更に訴訟に発展して、莫大な賠償金を払うことになったり、懲役刑などの刑事罰を受ける可能性もある。
そうなれば、実生活や家族にも大きな支障を来すことは想像に難くなく、
安易にチート行為に手を出す代償は余りにも大きい。
- これはMHFはもちろん、MHシリーズ全体を通しても初の事例だが、
- 一般的には不正データで作ったキャラクターやゲーム内通貨で、
RMT(リアルマネートレード)による莫大な金銭の入手を行って(企んで)逮捕される
ケースが多いように思われるが、
実際にはMHFの件のように金銭が逮捕理由に直接絡んでいない場合や、
金銭が一切絡まない純粋なキャラクターの強化改変のみを理由に逮捕されたケースすらある。
また、2016年11月にはMHFにて、チートツールを提供した人物が逮捕されている。
これは上記のチート利用で逮捕された容疑者にチート目的で使うと知りながらツールを提供した疑いでのことである。
自身がチートを行っていなくとも、それを行える環境の提供でも逮捕に至る前例になったと言えよう。
- 一方で、チートをオフラインで使用するだけならば積極的な取り締まりは行われていない。
ただし、ゲームプログラムを著作物と見なして、チート行為を事を同一性保持権の侵害(著作権法違反)とすれば、
権利者(メーカーなど)が訴訟を起こす事は可能である。
個別に訴訟を起こすにはコストがかかり過ぎるため件数は多くないが、実際に訴訟に発展しメーカー側が勝訴した事例も存在する。 - つまり、オフラインのみでの使用であってもSNSや動画配信サイトなどからチートの使用が発覚し、
これらの行為が悪質だと判断されれば、メーカー等から訴訟を起こされる可能性はあるということである。
簡単に言えば、オフラインのみの使用でも法的責任が発生するのだ。
従ってオンラインで使用していないからといって、チートの使用を公言してはいけない。- コンピュータソフトウェア著作権協会は「チートを行えるツールそのものが違法である」
という主張を展開していたが、実際に法的な裏付けと判例が出ていることになる。
- コンピュータソフトウェア著作権協会は「チートを行えるツールそのものが違法である」
- 2017年11月17日にはMH4Gの改造データを販売し利益を得たとして
大阪府の会社員が著作権法違反で書類送検された。- このケースは少々特殊ではあるが、
MHシリーズの改造データ販売者が著作権法違反で立件された初めての事例であり、
「完全オンラインではないメインシリーズでも改造データ販売者が書類送検される」という前例にもなった。
- このケースは少々特殊ではあるが、
- また、直接的な改造(改変)とは異なるものの、リバースエンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルなどと呼ばれる
「ゲームデータの解析」も、チート同様に是非が問われることもある。
こちらも日本では法整備が進んでおらず、グレーゾーン扱いなのだが、
ゲームを含めて大抵のソフトウェアではパッケージや説明書、利用規約に逆コンパイルを禁じる文言が掲載されている。
元々はプログラムの不正転用やコピー品製造を防止するための物だが、
契約上で非公開にするよう求められているデータを無断で公開してしまう行為は、
言うなれば約束破りをして企業秘密を不正に暴露しているものと扱われ得る。
- 総合的に言うと、現行法ではオフラインかつ私的利用でのチートの利用は見逃される事もあるが、
一度使ったからにはそのデータ(ゲーム機)はオンラインには絶対に接続してはならない。
当たり前だがオンライン前提のゲームではそもそもチート自体に手を出してはならない。- また、他人にチートツール・チートデータの提供も行ってはならない。
- オフラインのみの使用であっても法的責任が発生するので、
SNSや動画サイトなどでチートの使用を公言するのは避けた方が良い。
- 2018年11月末に不正競争防止法が改正され、
ゲームの保護されたデータを不正に取得または操作する行為は健全な市場競争を阻害すると認定される上に、
データの保護を回避する手段の提供も戒められるようになった。
これ以前はオフラインで他者に触れさせず自分だけでチートを利用する分には違法ではないとする見方が強かったが、
データの改竄をする機材や改竄したデータ自体をやり取りする事自体が明確に禁止されることになる。- この影響により家電量販店でも堂々と販売されていたチートツールは姿を消した。
中古品をオークションやフリマアプリ等に出品する事や、
自作問わずチートツールやチートデータを配布する事も違法行為として処罰される恐れがある。
- この影響により家電量販店でも堂々と販売されていたチートツールは姿を消した。
- 直接には法に触れない、あるいは法整備が追い付いていないグレーゾーンにあるようなチート行為でも
ソフトウェアの開発・販売元が購入時の同意条件や利用約款の一部として
改変や解析の禁止を明示していたなら売買契約に反する行為になる。
また、「販売状態でプレイに供すること」を指定して売られているゲームソフトを、最初から
「改変して遊ぶため」「解析するため」「チートによるRMTで金儲けするため」などの目的で購入する事は
立証こそとても難しいものの購入目的を偽った詐欺になりえる*2。
仮に各種チートや解析の技術的な行為そのものがグレーゾーンであっても、
立証の手間がかかるとは言え着手すること自体に契約違反や違法性を問う事は、
メーカー側が個人ユーザー相手にいちいちやっていないだけで、実際には不可能ではない。
法整備の進歩もあって、「法には触れてない」「個人的にやっているだけで迷惑はかけていない」を理由に
チートを正当化する事は、かなりの無理筋になってきていると言えるだろう。- 「具体的な法規制は無いが、契約や規約に反する」行為に対しては
普通なら同じ規約上に利用権の停止や参加アカウント削除などの罰則や対策がセットで明記されているため、
動作ログなどで特定さえできればメーカーや運営者の判断で対処できる。
購入時の契約と合意があり、明確な禁止事項に基づいて処理するだけなので、
むしろ訴訟などよりも遥かに素早く、かつ正当化の余地なくチート使用者を排除することも可能になっていると言える。 - ゲームと規約によっては、
「ボタン連打が必要な操作に連射機能付きハードウェアを使う」
「マクロ機能の付いたPC周辺機器を使用して操作を自動化する」
といった行為も、NGとされる場合がある。
これらは「ハードウェアチート」と呼ばれており、
「プログラムをいじっている訳ではない」「機器は一般販売されている」と正当化する使用者もいるが、
検出プログラムが実装されていたり、大会ルールで禁止されるなど、
プレイの公平性を妨げる点でチート同然の扱いになった事例は多い。
- 「具体的な法規制は無いが、契約や規約に反する」行為に対しては
事例
- モンハンの場合、典型的なものとしてはプレイヤーデータの改造、
或いはクエスト(内容)の改造が挙げられる。
- クエスト内容の改造については、俗に「改造クエスト」と呼ばれる。
これらのクエストは通常ではあり得ない設定になっており、- モンスターの数がおかしい(超大型モンスターが一度に複数体出るなど)
- モンスターが一切動かない、ステータスがあり得ない設定になっている(狩猟が著しく簡単になっているなど)
- そのクエストでは出るはずのないモンスターの素材が出る
(ドスファンゴ討伐で報酬にミラボレアス素材が出るなど) - 没アイテムや支給品専用アイテムを持ち帰る事ができる
- クリアが非常に簡単にもかかわらず、報酬が豪華(地図を納品するだけクリアでき、報酬にレア素材が出るなど)
- 通常のプレイではあり得ないサイズのモンスターが登場する(極端に大きい又は小さいサイズなど)
- 通常のプレイではあり得ないマップでモンスターと戦うクエスト(拠点やキャンプでモンスターと戦うなど)
- クエスト名や依頼内容がおかしい(作中でまず使われないネットスラングや下品な単語が使用されているなど)
- 支給品にあり得ないものが入っている(簡単に手に入らない素材が入っているなど)
後述するが、MH4(G)ではこれが非常に大きな問題になった。- ただし、稀にイベントクエスト等でこういった類のクエストが公式に配信されることもある。
上記の例に当てはまるからと言って、必ずしも改造クエストと断言できるわけではない点は注意。
特にMHFはエイプリルフールクエストや特典関係のものをはじめ、この点が顕著である。
- プレイヤーデータの改造については、モンハンではハンター自身に攻撃力が設定されている訳ではないので、
武具を改造するケースが大半である。
詳しくは後述の「改造装備」を参照のこと。
初期作品
- 初期シリーズはハード側のチート対策は現在ほど強固なものではなかったため、
チートによるメモリ改ざんはさほど難しくはなかった。
ただ知名度の問題やオンライン(マルチマッチングBB)でチートを用いた場合
厳しい処分が下された事もあり、そこまで大きな問題にはならなかった。
- MHPシリーズにおいては、ゲーム起動中のメモリを変更する方法(メモリハック)と
メモリースティックに保存した外部ファイルを変更する方法(セーブデータハック)の両面から突かれている。
当然ながら使用する以上は自己責任であり、通信プレイ(特に不特定多数のプレイや配布)は絶対に使用してはいけない。
- MHPシリーズでは、PSPのCFW(非公式のファームウェア)を利用したチートやセーブデータハックを利用した
改造データや改造クエストが存在しており、
チートを使用したプレイ動画の投稿、改造データや改造クエスト、改造ツール配布行為と併せて一部で問題視されていた。
しかし、当時のマルチプレイは身内とのローカルプレイが主流であったこと、
Xlink kaiやアドホック・パーティーを利用したオンラインプレイは敷居が高めであり
更にXlink kaiのチート利用者に対する対応は非常に厳しいものであったため、
幸いにもオンラインでのチート行為はさほど問題にはならなかった。
MHP2G
- MHP2Gでは、新たにオトモアイルーの改ざん、通称「悪魔アイルー」が大きな問題になった。
更にオトモ配信機能を悪用して悪魔アイルーを配布する輩が現れ、
チートを理解していないプレイヤーにも悪魔アイルーが広がってしまったのである。
「自己責任で使うもの」であったが故に一部のプレイヤーに限られていたチートによるデータ改ざんが、
一般のプレイヤーの身近に迫るようになってしまったのであった。
MH4(G)
- MH4以降はオンラインプレイのハードルが下がった為か、
オンラインでのチート行為が大きな問題としてピックアップされるようになった。
本体側のプロテクトは強固なものの、
セーブデータハックは必ずしもそうではないためすり抜けるケースが多々みられる。
また、いくら本体のプロテクトが強固といえども、
知識さえあればすり抜けることは可能。
そういった専門知識をもった者が作業をいくらか自動でやってくれるツールを作成していたこともあって、
短時間でハックが完了するようになっていった。
ただし、こちらはミスすると最悪3DSが起動しなくなる(いわゆる文鎮化)ので、
なんの知識もない者でも…とはいかないのがまだマシなところ。
- 奇しくもオンライン(スマホゲームなど)でのチート行為が社会問題になっていた背景があり、
多くのプレイヤーを抱えるMHシリーズでもチートによる問題が大々的に取り上げられるようになった。
- 言ってしまえばチート全盛期。MH4では改造ギルドクエストが流行し、
ギルドクエストに本来は登場しないモンスターが登場するなどの改造を施したものが多く見受けられるようになった。
特にミラバルカンが出るクエストが有名で、
「ミラバル防具=改造」というイメージが付くという風評被害まで生じてしまったほど。
それ以外にも- 探索のゴール地点にモンスターを配置し一方的に攻撃してクリアするクエスト(通称ゴールクエ)
- 足場などの判定を大幅に改造し、緊急回避を繰り返す事でモンスターの攻撃が届かない高度に上昇するクエスト
- 強制的にエラーを出させるようにクエストデータを改竄し、
大量の文字とブルーバックが出た後強制終了させるクエスト - 本来は専用フィールドにしか出現しないモンスター(ダラ・アマデュラなど)を無理やり出現させるクエスト
- ギルドクエストは配信によって他のプレイヤーに配ることができるため、
改造の知識や機器がないプレイヤーでもこれらのクエストを入手することができ、問題の拡大に繋がった。
事態を重く見たカプコンはギルドクエストにおける出現モンスター一覧をクエスト初期レベルも含めて公開し、
更にアップデートで本来出現しないモンスターを弾く処置が行われたが、
これらの措置でも完全に改造クエストを潰すことはできず、
オンラインで改造クエストを貼るユーザーは最後まで存在していた。
- MH4GではMH4とは違った問題が発生し、「ラージャン2匹・初期レベル120」のクエストが問題となった。
一見普通のクエストに見えるが、探索の仕様上上記のクエストパターンは出現しない。
- MH4とMH4Gではランダムで性能が決定される「発掘装備」という要素があるが、
性能がランダムなのをいいことに、改造で本来あり得ない性能に変更するといった行為も横行した。
これについては「お守り」でも同様のケースが見られた。
なおガンランスに関しては、MH4時点ではLv5の砲撃と良質の斬れ味は両立できないと言われている。
- カプコンも更新データ(という名のチート対策パッチ)を複数回に亘って配信していたが、
先述した通りいたちごっこの状態になってしまっていた。
また、MH4においてはこの更新データによって
チートで設定された発掘装備の斬れ味が強制的に赤に変更されるというデマが広まる事になった。
このデマは長い間事実として認識されており、各種攻略サイトなどでもその痕跡が見受けられる。- チートとその是非が大論争になり、
更に様々な事情からモンハン板等で対立煽り*3が深刻化していた事もあり、
チート対策データの配布によって掲示板が大荒れになる事が度々起こっていた。
そんな中、アップデートがあった日に斬れ味が赤くなった画像を
面白半分に投稿して煽りをやっていた者がいるとの話が残っているが、
対策直後で祭り状態だったこともあってか釣りだったという話が
話題に上らず立ち消えてしまい、
結果的には「改造発掘装備は斬れ味が強制的に赤になる」という話だけが事実として残ったという事である。
要するに斬れ味が赤くなるという話は、チート騒動に便乗した荒らしの釣りである。
そもそも公式がこの件について言及していない事からも対策(改造発掘武器)などではない事が分かる。- ただし上記発言以外にも「斬れ味が赤色になった」という証言は存在しており、
正規のプレイ範囲内では参照されることがない部分のデータが
更新データで変更されたことによる「偶然の結果」として
改造発掘武器の斬れ味が赤になったという可能性は存在する。
- ただし上記発言以外にも「斬れ味が赤色になった」という証言は存在しており、
- チートとその是非が大論争になり、
- 上記の斬れ味問題だが、MH4→MH4Gの移行の際にはパラメーターの値自体が
実際に変更されていたと思われる事象が存在しており、
自分で斬れ味が異常な武器を作成していた者には実際に起こっていた。
データ引継ぎの際に改造データをある程度無害なものに変更するようなシステムが組まれていたのだが、
既存武器や発掘武器が増えてパターンを増やす必要が発生しそのために割り振りを変更するためなのか、
正規の仕様で出ない設定だったものについてパラメーター自体が変更されていた模様で、
その影響で、今まで極長紫ゲージだった値が偶然なのか開発が狙ったのかは不明だが、
赤斬れ味になる値に変更されていたのである。- ちなみに斬れ味の値は256通りあり、その大部分は未実装である。
そのため、普通ならありえない値を入力することによって、
偶然極長紫ゲージが出現するのを狙うことは可能。
MH4初期の改造紫ゲージも、総当りで検証した結果として
優れた斬れ味が出現する値が発見されたということである。 - ボウガンについても装填数において同様の変換が行われていたようであり、
同様に異常な装填数のボウガンも移行すると一般レベルの装填数になる。
- ちなみに斬れ味の値は256通りあり、その大部分は未実装である。
- デマとして広まったのも、チーターが情報共有する掲示板から画像や知識だけをとりあえず拾ってきて、
仕組みを理解せぬまま荒れればOKという目的だけで
ばら蒔いたというのが真相であろう。
改造クレクレ厨は改造掲示板にも大量発生しており、
そういった者が掲示板の議論内容をくすねることは多かった。
暗黙の了解でオンラインでは使わないというのがそういった掲示板のルールだったのだが、
改造クレクレ厨には通用するはずもないのが現実だった。
まあ大体の場合は相手するのも面倒でクレクレは無視されていたのだが……。
MHX(X)
- MHXにおいてはSDカードへのセーブを強制することによって対策しようとしたが、
現実は甘くなくMH4とは違う意味で問題が発生してしまった。
本作における改造はセーブデータハックが主流ということで、
非ライセンス商品などを用いずに、パソコンやスマートフォンさえあれば
誰でも手軽にチートに手が出せるという状況になってしまったのである。
- 確認された例としては、イベントクエストを改ざんし、
クエスト報酬を変更する形の改造(例えば古びたお守り150個確定など)がある。
また「正規のクエストと見た目は同じだが中身は改造クエスト」という
悪質なパターンも登場しており、知らぬ間に改造クエストに遭遇する事態もあった。- 特に悪質なのが異常なハンターランクポイント(HRP)を付与する改造クエストである。
MHXはハンターランク解放後もクエストクリア時に加算されるHRPによってHRが上がっていくのだが、
正規のクエストに偽装した改造クエストの中にはこのHRPを異常な値に設定しているものがあり、
何も知らずにこのようなクエストに参加しクリアしたが最後、
ハンターランクが一気に999まで上がってしまうほど膨大なHRPが付与されてしまう。
HRPはHR解放前から蓄積されているが、解放前には付与状況が一切表示されないため、
解放してからようやく気付く場合も多い。
こうなってしまえば正規の手段でハンターランクを戻すことは不可能で、
HRを上げるというゲームとしての小目標が奪われてしまう。*4
更には、プレイ時間やクエストクリア回数に対してHRだけが明らかに高くなっているなど、
あたかも自分が改造を行ったかのような不自然な痕跡がギルドカードに刻まれてしまい、
それを嫌って大事に育てたデータを消去するという決断に至った者もいる。
クエストクリア時にA連打をする癖がある人は特に注意するべきだろう。
また、これによりイベントクエストへの疑心暗鬼が広まり、オンラインで嫌厭される風評被害もあった。
- 特に悪質なのが異常なハンターランクポイント(HRP)を付与する改造クエストである。
- 2016年1月26日に配信が開始された更新データでは「不正なクエストに関する対策」が行われている。
同日には3DSの更新データも配信されているが、これもその一環なのかは不明。
以降は散発的なチート報告はあるものの、ある程度は鎮静化している模様。
また2017年2月8日にも更新データが配信されている。- だが一方で、この対策によって改造クレクレ厨が大発生することになる。
この現象は留まる所を知らず、
MHX後期にはイベントクエストで部屋検索すると半数以上の部屋が「改造募集」な有様で、
最悪の違反行為を堂々かつ平然と晒していることに多くのプレイヤーが嫌悪感を覚えた。
また、検索妨害としての迷惑行為でもあった。運営仕事しろ。
- だが一方で、この対策によって改造クレクレ厨が大発生することになる。
- 他には透明など異常な見た目や、名前が空白だったり使用不能な文字を使った改造オトモや、
二つ名や裏ボスなどの素材の不正入手等のチートが目立つ。
未解放フルアカムなどは幾重もの意味で地雷。
二つ名装備では、クエストに参加すらできないHRで一式揃えて魂まで発動させている例も確認された。
もちろんデタラメな組合せで普通のスキルすら発動してない例も。 - 一方で、悪魔アイルーや改造装備のような異常な強化チートは下火。
数値のランダム要素があまり無い事や、武器係数が無いため異常な値を判別し易く
キックによる排除が容易なためか問題にはなりにくくなっている。 - 不正改造されたギルドカードを受け取ったためにデータが消えてしまったという報告が
度々あったが、プログラムに詳しい人の間ではギルドカードを渡されただけで
セーブファイルに影響が及ぶのは考えにくく別の原因ではないかと言われていた。*5
実際、MHXXでは当初SDカードのアクセスに不具合が頻繁に発生し、
公式に調査した結果SDカードの劣化によるデータ破損が原因と突き止められ、
同類の現象が原因の一つと目されている。
- MHXXでは、解析によって体験版からイベントクエストの画像が判明してしまい、
発売前から(当時)情報未公開であったモンスターの情報が出回ってしまうという事態が起こった
(アトラル・カやミラボレアスなど、新モンスターや復活モンスターの情報が出回ってしまった)。
これによって多くのユーザーが期待や楽しみを奪われたのは言うまでもなく、
解析によるネタバレを批判する声も見受けられた。
ただ、解析された情報が出回ることはMHXXに限った話ではなく以前から存在しており、
解析によってマスクデータの詳細が判明することも多いので、
解析行為については否定派と擁護派で決着が付くことは恐らく無いと思われる。*6
MHW(:I)
- PS4、Xbox ONE、PCにハードを移行したこちらでもチートは横行している。
ただし、本作はオンライン接続が前提のゲームであるため、チートを利用する法的なリスクは非常に高い*7。
- 今作では度重なるアップデートにより、バージョンが更新される度に追加要素が全て露になる為、
歴戦王のγシリーズや春夏秋冬に行われるアステラ祭で追加される新たな装備のネタバレ情報が
海外の配信を通して流出される事になった。
そのネタバレ画像を積極的に攻略サイトの掲示板に貼り付けようとする輩も居るので、注意が必要になるだろう。*8
- データを弄りやすいPC版は兎も角、CS版でも非常に数が少ないながらもチーターは存在している。
ストーリー攻略時点で武器防具が黒龍派生一式という如何にもなモノから
全スキル常時発動という過保護にも程があるチキン装備だったり、攻撃力、防御数値や耐性値がカンストしていたり。
しかし大抵チーターは根本的に実力が伴っていないせいで、
武器防具を一式揃えて尚その辺の中級モンスターにボコられる等、殆ど性能頼りなことが多い。
その上で最初から最強装備故にモンハンの醍醐味たる強敵を倒した達成感もなく、
或いは一向に勝てずに更に火力系チートに手を染めた結果、
淡々と武器を振り回すだけの作業と化して飽きて引退するか、
ゲーム・現実でリアルギルドナイトにBANされて姿を消す運命にある。
- 各ハードの中でも特にPC版は非公式ながらMODを作成、簡単に導入できるので、
どこからがチート扱いなのか不透明である。
オリジナルや別ゲーのキャラクターを防具デザインとして導入するものや、
武器にオリジナルギミックを搭載するものなど
(つまり導入した本人にしか見えない、テクスチャやモデル変更のみの物)は、
直接ゲームバランスに関係しないため、チートには見なさない人も多い。
だが、公式の声明は一切なく、公式の判断次第ではチートとしてみなされる可能性もある。
したがって、万全を期すのであればMODも使用しない方が良いだろう。
アイスボーン以前は落し物が視認しづらかったので、
公式に先んじて光の柱が出るMODが人気を集めた*9。
また、既存モンスターに飽きた強者ハンターは魔改造して強化されたモンスターと戦っているようである。
そしてリオレウスやオドガロンといった大型モンスターを
MHSTのオトモンのように仲間にして一緒に新大陸を冒険出来るMODまである。
しかしながら、中にはアイテムショップで全アイテム販売だったり、
全装備生産可能だったりと、チート同然なものも多くあり、個人の良識に任せるとしか言いようがないのが現状。
更には全種類のカスタム強化を枠数を無視して付与したり、
MRが足りていないのに導きの地の地帯レベルが全て7になっているプレイヤーも出没している。
ちなみに闘技大会の記録は酷く、オンラインランキングは00:00が上位を独占している。
クエスト開始と同時に強制的に体力を0にする事が出来る為に一切の操作を必要としないという、
最早何のためにゲームをしてるのか分からなくなる所業である。- MODコミュニティ最大手のNexusでは、
ゲームバランスに影響を及ぼすが元々がおかしい仕様*10を修正するMODは、
ある意味当然だがバグ修正MODとして扱われている。
また、プレイヤーの間でも度々物議を醸す2回組の傷付けを1回にするMODも
一般的にはチートに分類される類の物であるが、
同サイトの運営との協議の結果で「バランスの取れた」「バグ修正」のタグを付けられている。
- MODコミュニティ最大手のNexusでは、
- また、PC版のデータを解析すれば、未実装の情報をたやすく得られるというのもあるのかもしれない。
- なおPS4やXbox Oneでは本体内蔵の物とは別にHDDを増設して容量を追加できるが、
そのHDD自体はフォーマットが独自のものとなっている為、直接データを解析する事は出来ない。
- なおPS4やXbox Oneでは本体内蔵の物とは別にHDDを増設して容量を追加できるが、
- 解析によるネタバレの対策も兼ねてなのか、MHWの後半やアイスボーンになってからは
武器・防具のデータを先んじて投入する事は減り、アップデート当日に配信する傾向が出てきた。
ただこの影響もあってか、歴戦王ナナ・テスカトリのチケットが
本来想定されていた場所とは違う場所にしまう事が出来るなどの不具合も散見される。
MHR(:S)
- Switch、PCで発売された本作でもチートは存在している。
オンライン接続前提ではなくなったものの、オンラインプレイが当たり前である環境のため、
前作同様にチートを利用するリスクは非常に高い。
- また、PC版は前作同様に非公式ながらMODが導入可能であり、
ゲーム性に影響を及ぼさない物からチート同然の物まで存在する。
ただし、前作同様に公式の声明は一切なく、MODもチートの一種として処罰される可能性はある。
MODの注意点に関しては前作同様といえる。
- 他方、本作は再びオトモを複数雇えるようになったが、他プレイヤーへの配布機能はオミットされた。
これにより、悪魔アイルー問題に関しては終焉を迎えるに至った。
さらにMHR:Sではオトモスキルを後から変更できるようになり、ますますオトモを改造する旨味がなくなった。
- …のはずなのだが、MHR:Sの発売以降にYoutube等で上げられているTAの動画は、
動画の説明文で平然とMODの使用を公言しているものが溢れており、
2022年7月末の現在、それに対してCAPCOM側が一切の声明を出していないのが現状である。- MODによる理論値のお守り生成によるスキルの差はもちろん、初期位置固定、体力最小固定に加え、
挙句の果てにはこっそりモンスターの行動まで操作することができるため、
このような動画がまかり通ってしまえばPC版とSwitch版のTA環境があまりに大きく乖離が生じてしまい、
最悪こういった文化そのものの衰退に発展してしまうことは想像に難くないだろう。 - タチの悪いことにMODを使用していても動画説明文に書いてあれば良い方で
無記載であたかも通常プレイでのTAかのように動画が投稿されていることが多いのが実情である。
理論値のお守りを複数使いまわしている、毎回最小サイズ等不自然な点が多い投稿者の記録は
参考程度に見て置くのが無難だろう。 - 新システムの傀異錬成は付与されるスキルやスロット数が抽選式であるため、
その抽選結果を意図的に操作するMODも横行している。- このMOD利用であることを隠し、正規の手段では絶対に入手できない傀異錬成を元に
装備を紹介する悪質な動画がYouTubeに投稿されたが、後にカプコンによる権利者削除が行われている。
- このMOD利用であることを隠し、正規の手段では絶対に入手できない傀異錬成を元に
- MODによる理論値のお守り生成によるスキルの差はもちろん、初期位置固定、体力最小固定に加え、
- Ver11.00では傀異討究クエストが登場。
MH4G以来、久方ぶりの他人に配布できるクエストであるが
クエスト条件が様々に変わることから既に正規に見える改造クエストが出回ってしまっている。- 最も有名なのは「ディアバゼ」ことディアブロス+紅蓮滾るバゼルギウスがターゲットのクエスト。
これだけなら問題は無いのだが、制限時間が25分に設定されているものが出回っている。
現状の多頭クエストでは制限時間は30分が最小であり、
単体クエスト以外で25分というものは存在しないのである。
制限時間が短いほど体力が低い、という仕様だけを認識していると気づかないかもしれない。
詳細はシステム/傀異調査クエストを参照。 - 最も有名なのは「ディアバゼ」ことディアブロス+紅蓮滾るバゼルギウスがターゲットのクエスト。
MHST
- MHXに続き3DSでリリースされたストーリーズもセーブデータはSDカードに保存される。
この作品は他作品に比べ低年齢層もターゲットにした内容になっていたため、
発売前にはやはりチートに対する不安の声も多く聞かれていた。
- しかしカプコンも事前に対策を打っていたことと、
ゲームシステムがメインシリーズと大きく異なるRPGであり、
オンライン要素はDLCと本筋から外れた通信対戦以外存在しないことから、
オンラインプレイヤーの絶対数が少なく、
初期のMH4やMHXなどに比べればチートの報告数はかなり抑えられており、
オンライン対戦環境は快適であると評価する声が大多数である。
- だが、中には対策の網の目を掻い潜ってチートでオンライン対戦につなぐ不届き者も一部いる模様。
内容としては、有り得ないほどの耐久力や火力を誇るオトモンを参戦させているというものが多い。
レベルが揃えられるルールで対戦しているにもかかわらず、
特に能力の補正や属性耐性など掛かってないはずなのに
相手にダメージがほとんど与えられない、
或いは相手のオトモンの攻撃で1000以上のとんでもないダメージを余裕で食らうと言った場合は、
相手がチートを使用して対戦に参加している可能性が高い。
もし出会ってしまった場合は早めに戦闘を切り上げ、ブロックリストに入れておこう。
ちなみに、ライダーの能力に関してはチートによる能力操作が行われているような様子は今のところない。- アップデートを経るに従いチーターとの遭遇報告は減っており、
(単純にオンライン接続者が減っているのもあるかもしれないが)現在ではほぼ皆無となっている。
- アップデートを経るに従いチーターとの遭遇報告は減っており、
改造装備
- データ改造により入手した装備を指す。主な例としては
- 明らかに高すぎる攻撃力や防御力を持つ装備(悪魔武器、悪魔防具などと呼ばれる)
- 防具の構成に対してスキルの数や組み合わせが不自然な装備
- 訓練所専用の装備や没データ等の、正規プレイでは入手不可能な装備
(MHP2G、MHP3における魔刃のピアス、MHGにおけるWレックスメイルなど) - 生産手段の解禁が予定されている(と思われる)が、現状では入手手段が未解禁の装備*11
- 装備自体は正常なものの、HR等の条件で本来なら受注出来ないはずのモンスターの装備*12
- システム上絶対に出ない数値設定のお守り(匠+10、運気+10など)
装備自体のデータを改ざんする、或いはプレイヤーの装備情報を改ざんするため、
古くから存在しうるチートの(目的の)一つであるともいえる。
MHシリーズでは装備をプレイヤーに渡すことができないため、
改ざんされたデータ(装備)の配布という事態は起こらないが、
他のゲームでは改ざんされた装備を現金で売買するなど、深刻な問題になることも少なくない。- 大抵のケースでは装備品のスペックは個々の装備品で決まっており*13、
アイテムボックス内やプレイヤーが所持しているアイテムとしてのデータにおいては
そのアイテムを表すID番号のみが表記されることが多く、
ここで本来の進行からは想定外となる値を参照させる類となる。
ただしMH4(G)の発掘装備やMHFの天廊武具といった
「スペックの一部がランダムもしくはプレイヤーの任意選択で決定される」
というものにおいては、その変動する要素の組み合わせが
本来の仕様ではありえない形(天廊武器で言えばコスト制限オーバーなど)であれば改造装備であるといえる。
- 大抵がモンスターを狩るのは面倒くさいけど良い装備は欲しいなどという、
もうゲームなんかやめてしまえと言いたくなる寄生の末路のような思考回路をしているため、
どれだけ良い装備をしていようがハンターとしての腕前にはまず信頼を置けない。
あからさまに改造装備だとわかるプレイヤーも多いため、判別もしやすいことだろう。
- 問題は改造の程度にもピンからキリまで存在するということ。
例えばお守りを例にとると、聴覚保護+100・匠+100などという
あからさまそしてマヌケ過ぎる改造品もあるが、
「秘伝+4・匠+7・スロット3」等と言う一見して分かりにくいものもある。
中には、ゲームの仕様を深く詳しく理解していないとチートで生成されたものと判別できないケースすらある。- 作品やお守りの種類によってスキルやスキルポイント、スロットなどの設定は異なるため、
作品ごとのシステムやデータ内容をしっかり把握していないと「チートだ」とは判別できない。
表示攻撃力に武器係数のかかる作品では、武器種毎の表示攻撃力が大きく違うため、
係数の知識がないと普段使わない武器種では異常な数値を判断しづらいだろう。 - また、後述するように「非常に低確率だが設定上は存在する可能性があるお守り」を
チートで作り出して所持するというケースもあり、
極端な例でもない限りお守りに関してはチートかどうかの判断は非常に難しいのが現状である。
- 作品やお守りの種類によってスキルやスキルポイント、スロットなどの設定は異なるため、
- 近年ではオンラインのチート利用に厳しい目が注がれていることもあって、
チートによる改造装備が現実的に入手できる範疇(入手自体は不正に行っている)か、
もしくはゲームデータに深く精通していないと見抜けない巧妙なレベルでの改造も少なからず見られる。
その為、改造装備を手に入れたプレイヤーに厳しい対応が(プレイヤー間で)される一方、
その見極めが極めて難しいというジレンマが起こっている。
プレイヤーが他人のゲームデータを直接閲覧できない以上、安易にチート認定するのはご法度であるが、
現実には正規の手段で入手したプレイヤーがチート認定されてしまうというケースも発生している。
- MHXでは「正規の範囲を超えたお守りはオンラインでは反映されない」
という仕様があるため、
上で書いた聴覚保護+100・匠+100というお守りをオンラインに持ち込むのは不可能である。
一方、「斬れ味+5・攻撃+10・スロット3」のような
「超低確率であってもデータ設定上出現する可能性のあるお守り」であれば、
改造産であってもオンラインに反映される。
たとえそれがどんなに低い確率でも、通常のプレイ中に入手した可能性を完全に否定できないために、
本人が改造したと自白しない限りは識別が事実上不可能に近い。
逆に、正規の手段でお守りを入手したプレイヤーでもそれを証明する術を有さないという点も相俟って、
極めて優秀なお守りについては真偽を問わず改造扱いされてしまう場合がある。
仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが、
改造に手を出していないにも拘らず改造認定されてしまった側の心情は察するに余りある。
正直これについては神おまに対する嫉妬や僻みも多分に含まれていると思われる。
- また、装備自体は正規のものでも素材などを不正に入手していれば、他のプレイヤーがそれを知る術はない。*14。
MH4のミラバル防具のような「チートによる入手が問題になった装備」は、
後に正規手段で入手したプレイヤーがチート利用扱いされてしまう場合もあった
(これはチート認定した側の情報収集能力にも問題があるが)。
- 同様の問題は改造されたオトモアイルーでもありうる。
初期のものについてはあからさまに改造と分かるものが大半だったが、
近年では「低確率だが正規入手が可能なオトモアイルーをチートで生み出す」
というケースも確認されるようになっている。
- なお、改造装備を使っている人とは問答無用でお付き合いをお断りした方が良いが、
上述したように近年ではその見極めが極めて難しくなっている事を念頭に置くべきである。
「見たことが無い装備だから」と言う理由だけで改造認定するようなことは以ての外であり、
ネットで「改造だ」と話題になったものについても、
後に正規の入手手段が用意されたという可能性は考慮すべきだろう。
改造でしか手に入らなかった品と名前も性能も似ているために
改造品だと思われたケースすらあるぐらいなので、
改造プレイヤーであると言う認定を下すなら、
ゲームに対する深く正しい知識と最新情報のリアルタイムチェックは最低限の条件である。
MHF
- 上述したように、MHFにおけるチートは規約違反、更には犯罪として認知されていた。
ここではそれ以外の事象を記す。
- MHFでは「不具合の悪質な利用」も規約で禁止されている。
これは(主に)海外製のオンラインゲームで「グリッチ」と呼ばれているものに該当するが、
日本国内においてはやや普及が遅れた概念であることもあってか、
隔週で更新される運営レポートでは、これも「チート行為」に含まれて報告されていた。
上述したチートの例とは異なるが、プログラムの穴を付いて意図しない状態に持っていくという点では
共通するものがあると言える。- この注釈が付くようになったのはシジル生産時の不具合による大規模BANが行われて以降である。
元々MHFでは前例の無い問題であった上に、この当時(2013年)はまだ国内のオンラインゲームにおいて、
「グリッチ」という用語にはなじみがない状態であった*15。
その為急遽その枠で扱う事になり以後そのままになっているものと思われる。
- この注釈が付くようになったのはシジル生産時の不具合による大規模BANが行われて以降である。
- また、開発運営レポート上の記述では「モンスターの体力を画面上に表示させる」といった
データの改変を行わなず正規の仕様では表示されない情報を表示するだけの行為もチートとみなしている。
- MHFでのチート行為に対しては永久的なBANが原則とされているが、
2017/04/10~2017/04/23の期間中のチート行為に対する対処件数では
警告が26件、一時停止が2件という特異な事態が確認されている
(この他、平常通りと思われる永久停止が2件)。
永久停止でない28件について何が原因かは公表されていないが、
緊急迎撃戦関連の不具合への暫定対処に絡んで発見された、
緊急迎撃戦の不正な連続プレー(いわゆる上述した「グリッチ」)ではないかと言われている。
- また、UNKNOWNは過去のチート事案と縁が深いモンスターであるというネタ的な解釈も存在している。
元々の出現形態が「一定確率でクエストが差し替わる」という物であり、
またUNKNOWN自身の姿形が「漆黒のリオレイア」とでもいうべき風貌であることから、
「リオレイアのクエストをチートでミラボレアスに差し替えていた」という事件への
オマージュとまで言われているのが一例。
生産した武器を強化すると「刻竜~」となり黒龍と重なることもこの解釈を補強している。
- MHFでは元々解析についてはチートと同質の規約違反行為ではあるが、
効率至上の風潮が強かった同作においては、攻略を円滑に行う為の情報収集として重宝されていた。*16
MHF自体の風潮の変化などもあって近年では解析データ自体が攻略面では重宝されなくなってきている。
また、解析とチートが同義となっているMHFにおいては、
それの使用を公言するプレイヤーに対する風当たりは昔から強い。
後述する「検証」を解析によるものと誤解して批判するなどのトラブルも度々ある。
- 後述するように、一見するとチートに見えるが実際には仕様上可能だったりするケースもある。
該当するケースの大半は、マイガーデンに設置されており同アカウント内のキャラクター間で
アイテムを共有できる「宅配ボックス」を利用することで、
「キャラクター追加サービス」によって同アカウント内に追加されたキャラクターが恩恵を受けるという物である。
チートと断言できない事例
- たびたび「チートか?」と言ってしまうようなプレイや装備などをみかけるが、
実は開発者が想定したスタイルであることも少なくはない。
ちゃんと解説書や攻略本等を読んでゲームの仕様を把握しよう。
何でもかんでも「チート」の一言で片付けるのは思考の次元が低すぎる。
証拠なしにチート認定する輩は一層悪質であることも列記する。
上記の「改造装備」にもある通り、
近年では一般のプレイヤーがチートかどうかを見極めるのは極めて難しくなってきている。
装備の早期入手
- 例えばMHP2G以降の「G級」がある作品では、村上位がある関係で低いHRで上位装備やG級装備を作ることができる。
集会所を一切プレイしていなくてもHR1で上位(G級)装備にできる作品も存在する。
これは比較的現実的に出来る話であり、チートによる改造での入手とは言い切れない
(言い切れない、という所が「やろうと思えば何でもできる」チートの性質である)。
オフラインにG級相当クエストの無いシリーズから入ると、「改造による入手」と誤解しかねない部分である。
- MHP2G
- 理論上、HR1でG級の装備を作ることもできる。
村長クエスト上位の「モンスターハンター」は村上位クエスト扱いだが、
クリア報酬にG級素材(天鱗含む)が出るためである。
この場合はクエスト補正で各モンスターの戦闘力がG級に匹敵するこのクエストを
上位以下の装備でクリアしたということを意味しており、
実現難度は極めて高いが不可能かと言われるとそうとも言い切れない。
当たり前だが、クエスト内で絶対出ない素材で作成するG級装備を使っているのであればアウトである。
- MHP3
- 一部を除いた村クエストをクリアした段階で
農場で一部上位素材が入手でき、温泉クエストでも上位の物が一部解禁されるため、
理論上「HR1でありながら上位装備を持つ」ハンターは存在し得る。
- MHX
- 村の高難度クエストは上位相当の扱いであり、入手素材もそれに準じるため、
下位ランク(ただしHR2以上)でも一部の上位装備の作成や上位相当の強化が可能である。
なお下位時点で出せる高難度クエストはいずれも闘技場が舞台となるため
上位の採集・採掘素材が必要な装備の作成・強化は基本的にできない。*17
また村最終の報酬の各種羽飾りや煌竜剣も高レアリティ高性能で誤解されることがある。
- MHXX
- バルクシリーズの作成にバルファルク素材の他、
集会所☆3以降の古龍クエストでなければ入手できない素材が必要なためHR2以下の一式使用者が誤解された例がある。
しかし、それらのクエストは参加条件なしなので、他の人に受注してもらえば普通に参加できて入手も可能である。- MHXXではHRを上げなければ村でもドス古龍クエストは出現しない。
特に上位ドス古龍はG級に入る頃まで戦えず、それ未満では通常はドス古龍S装備は作れない。
しかしデータを引き継いで始めた場合、モンニャン隊での出現フラグの一部も
引き継ぐため、冒険度を満たせばHR1でもドス古龍の上鱗や上端材などは入手可能。
オトモ用S装備や一部の防具などは十分に制作できる。
- MHXXではHRを上げなければ村でもドス古龍クエストは出現しない。
- MHF
- 旧仕様の時代など、クエスト受注条件と参加条件でHRの値が異なるケースもある。
この場合「自分で受注することはできないが参加なら可能」という形で入手可能な素材が発生する。
例えばMHF-G3~G9.1におけるエスピナスを例に挙げれば、
HR30で発生する公式狩猟試験の参加可能HRは20以上であるため
HR20以上であればこのクエストに同行することでエスピナスの素材を入手できたことにより、
HR30未満でも(アカウント内の他キャラからの宅配なしに)課金防具のF Lv1への強化*18や
エスピナス通常種武具の生産ができたことになる。
また、G10以前におけるHR50公式狩猟試験では、
この仕様により双龍剣そのものと互換武器で入手可能なHRに差が存在していた。*19- MHF-G9.1中期以降は、HR帯における防具のレベルアップ強化素材が
一部を除き鎧玉になったこととフィールド報酬の仕様*20から、
HR30以下(G10以降のHR1~2)/HR31~99(G10以降のHR3~4)における防具の強化限界が
それぞれHR30(G10以降HR2)/HR99(G10以降HR4)における限界に揃えられている。
例えばクオイズシリーズを例に挙げれば、以前はスロットを3つにする時点(クオイズF Lv4)で
ネオジムメモの影響でHR61以上を要求されていたのが、
レベルアップの素材が尖鎧玉となったことでHR31(G10以降HR3)の時点でスロットを3つにでき、
更にその先もクオイズF Lv7までは堅鎧玉なのでHR31(G10以降HR3)時点で強化可能になった。
これもこの仕様変更を理解していないとチートと勘違いしかねないので注意。 - なお一部「派生だけならHR30以下でも可能だが、Lv2への強化については素材の関係上HR31以上を要求される」
といったケースに該当するもの(コーヒージャージーなど)もあるが、
こういったものは当該アップデート以降も「派生させる素材のランク帯はそのままで、
レベルアップの素材が尖鎧玉→堅鎧玉となっている」という形で踏襲されている。 - 余談だが、MHF-G9.1中期の時点ではいわゆる課金防具にはこの変更が適用されておらず、
MHF-G10において「旧HR10までに相当するHR1時点での強化限界が以前より下がる*21」という事案が発生した。
後のアップデートで「次の段階への素材」も含めて鎧玉に変更されたことにより解消されている。
- MHF-G9.1中期以降は、HR帯における防具のレベルアップ強化素材が
- MHFにおいては「追加キャラクターサービス」という
1つのアカウントで複数のキャラクター(ハンター)を管理することができる課金サービスがある。
エクストラコースを利用してマイガーデンにいる宅配ネコの「宅配ボックス」を用うことで、
同一アカウント上のキャラクター相互で素材を送ることができるようになっている(一部制約有)。
これを利用することで、本来そのランクでは手に入らない装飾品や装備を装着させる事ができる。
「装備自体は正常なものの、HR等の条件で本来なら受注出来ないはずのモンスターの装備」や
「防具の構成に対してスキルの数や組み合わせが不自然な装備」に該当するケースもあるが、
もちろん正規利用の範囲内でありチートではない。
- 2018年時点では、G級昇級前のプレイヤーがG級武具を用意することは絶対にできないようになっている。
G級昇級まで生産メニューが解禁されないのと、G級素材は宅配ボックスに入れることができても
非G級のキャラクターが取り出すことはできない*22ため「既存装備のG級強化」も出来ないのである。
G級専用武器種である穿龍棍やスラッシュアックスF、マグネットスパイクを
非G級(HR表記)で装備することもできない*23。
G級装備の精錬装飾品は非G級でも受け渡し可能なため、「HR帯キャラクターのG級スキル発動」や
「GR500未満(HR帯含む)キャラクターの珠秘伝装備」は可能である。- 「GR500未満(HR帯含む)キャラクターの珠秘伝装備」について補足すると、
元々秘伝防具の生産条件は「当初はSR300~、G10以降はHR5~*24」となっており、
秘伝防具を生産できないHR4以下のキャラクターでは
本来は秘伝スキルの発動手段が一切存在しておらず、
生産はできるが精錬はできないHR5~7やGR1~499のキャラクターは
秘伝防具の装備による発動が本来の手段となるのだが、
既にGR500~に到達しているキャラクターが「秘伝珠」を精錬*25し、
それを宅配ボックスで送ってGR500未満のキャラクターが利用することで、その他の装備でも発動できるということである。
- 剛種武具(剛猫武器含む)は現HR5(旧HR100)~生産可能なため
現HR4(旧HR99)以下では所持できないが、剛種武器(剛猫武器は不可)や剛種防具においては
それらの制限はMHF-G(2013年4月中旬以降)で初めて用意されたものであるため、
それ以前から実装されていた物であれば現HR4以下でも正規に所持している可能性はある。
また、天嵐・覇種武器が個別生産となるボウガンでは不可能*26だが、
それ以外の剛種武具(剣士武器・弓・防具)であれば
MHF-G以降でも現HR4(旧HR99)以下でありながら天嵐・覇種強化を正規に行うことが可能であるケースもある。
余談だが、一時SP防具の生産に同様の制限がかかる不具合が発生していたことがある。
- 「GR500未満(HR帯含む)キャラクターの珠秘伝装備」について補足すると、
- G10アップデート(2016年4月)に伴ってHR帯褒章の受け取り状況がリセットされているため、
「それ以前から獲得していたキャラクターでは持て余している」などの理由付けをして
現HR4以下の追加キャラクターに改めて受け取った証を送る
(その追加キャラクターが超絶のピアスを装備する)といったことも可能。
- 実はセンショク草はレア度3であるため普通に受け渡しが可能であることから、
G10以降は追加依頼達成証をアカウント内の他のキャラからの宅配でもいいので確保すれば
HR1の時点でもコムラダSPを装備することが可能となっている。
また同様の方法で、ボウガンはHR2時点で、他の武器種もHR3時点でSP武器を所持可能。
不正に見える装備・アイテム
- MH4(G)では通常登場する武器と同じ名前で、性能が全く異なるという事案は現実的に存在しうる。
発掘装備があるからである。
そのため、「レア度5の星砕きプロメテオルなんて存在しない!チートだ!」などとは騒がず、
どうしても気になるのであればまずはその装備の発掘装備バージョンがあるか否かを調べておくべきである。
また、発掘装備は名前や色すら異なる場合があるため、
「輝剣」などといったこれまでであればチートの疑いを掛けられてもおかしくない名前の武器も、
やはり発掘で入手可能である。
上述したように、それを正規手段で入手したか不正に入手したかは本人にしかわからないのだが…
- MHX(X)で登場した研磨術にはガンナー武器を研げるという意表を突いた効果があり
それを知らない人から「不正なアイテムを使用している」と誤認されることがあった。
- MHXXでヘルブラザーズ・赤鬼が独自に改造した
ヘビィボウガン「アルバレッド」が別のモノと勘違いされる事がある。
銘は赤(鬼)のアルバレストのような意味と思われ禁忌でも何でもなく、
設定上、作中の人物が武器に施した改造は当然チートと関係は無い。
生産解放条件の依頼は村を進めれば出るので、HRが下位でも入手可能。
- MHFにおいては、クエストの内容によっては登場するモンスターと無関係の素材が出ることもある。
なわばりシリーズのような救済系のクエストや、
イベントに付随して配信されるクエストに多い。
例えば下位の課金防具強化素材クエストである「着々強化!特典防具【下】」を例に挙げれば、
狩猟対象はリオレウスでありながら報酬にはイャンクック・ゲリョス・ヒプノック・フルフルの物も含まれている。- その他、2018年8月以降はアカウント移行の関係で
「PC版プレイヤーがXbox 360版やWii U版でのみ入手できたアイテムを持っている」
というケースも存在する。
基本的にはそれらから移行されたキャラクターが所持しているというものだが、
入手がそれらのハードに限定されていたのが武具の生産素材であるため
「素材となるアイテムを移行されたキャラクターから宅配ボックスで
元々PCで使用していたキャラクターに送ることで、
PC版で作成されたキャラクターが本来PC版では入手できないアイテムを所持する」というケースも起こりうる。*27
- その他、2018年8月以降はアカウント移行の関係で
検証
- プレイヤーが実際のクエストなどで効果・性能を確かめる「検証」は、
真っ当な手段で行われているのであれば当たり前だがチートにはならない。
モーション値や肉質など、一見すると解析でしか得られなさそうな詳しい数値の情報でも、
多大な労力をかければ検証で導き出すことは絶対に不可能という訳ではない。
特に解析がチート使用と同じ規約違反行為となっており、尚且つ過去からのデータの積み上げがあるMHFでは、
このような検証が一部のプレイヤーの間で精力的に行われている。
- MH3Gにおいても攻略本発売前に弱点特効の効果を有志の検証で特定(後の攻略本で検証結果が正しいことが判明している)、
新規かつ禁忌モンスターで情報が特に乏しいグラン・ミラオス辺りも肉質の人力解析が行われたりもしていた。- 例えばモーション値の場合、特定のクエストに登場する特定のモンスターを特定の武器で攻撃し、
その後にキックや石ころなどで1ダメージを積み重ねて討伐するまでの回数を数えることで、
計算によって導き出すことができる。 - 近年のダメージが表示される作品であれば、相手の肉質、武器の攻撃力が明らかになっているなら
ごく簡単な計算でモーション値を特定することが可能。
肉質に関しても同様に計算できるが、こちらはそもそもゲーム内で情報が開示されている作品も存在する。
トレーニングモードに類する機能も存在するので検証難度は飛躍的に低下した。
- 例えばモーション値の場合、特定のクエストに登場する特定のモンスターを特定の武器で攻撃し、
メーカー等の対応
- オンライン接続のゲームが普及するようになったことで、
このようなチートのオンラインでの横行がメーカー問わず大きな問題になってきている。
その為、メーカーもチートに対し厳しい対応で臨むケースが少なくない。
- メーカーサポート以外の点で言えば、
「チートを行った人を判断して何かしらの処罰を課す」方法と、
「ハード・ソフトの両面でチート自体を行えなくする」方法の2つが主な対処手段として挙げられる。
前者はチート自体の発生は止められないが、チートを行ったプレイヤーをゲームから排除する事ができ、
後者は万一それを掻い潜った場合無防備になってしまうが、チート自体は易々と行えなくなる。
ただし前者はチートの発生自体は止められないという点で、後者は
「ソフト・ハードの防御を潜り抜ける手段を開発される」可能性があるという点で万全ではなく、
両者を併用しているゲームでさえ、チートが蔓延しているという事例は枚挙に暇がない。- 中には「チート利用者の隔離部屋」となるエリアを作成し、
チート利用者を完全にBANするのではなくそういった環境にのみ接続されるようにするメーカーもある。
これはチートによって一般のプレイヤーが害を被る可能性を少しでも減らしつつ、
BANされたチート利用者が「復活」する可能性を減らす試みと言えるだろう。
- 中には「チート利用者の隔離部屋」となるエリアを作成し、
- アカウントをBAN*28された場合、それを解除することはできない。
メーカーやネットワークサービスの管理者側が解除する訳はなく、
アンダーグラウンドではBAN解除ツールなる怪しい代物も出回ることがあるが、いずれもガセであるとされる。
厳しいようにも思えるかもしれないが、
それほどオンラインにおけるチートの使用というのは重大な問題であると考えればよいだろう。- 前述のように逮捕されてしまうなどの例を除くと、BANされるのはアカウントやハードウェアなど、
チート利用者に紐づいたリソースでありチート利用者そのものではないため、
その気と費用さえあれば、新たなハード・アカウントで「復活」することは別段難しくはない。
育成・収集要素があるゲームならそれを失う事になるが、チートを使う輩にとっては些細な問題であろう。
この辺りも、チートが一向に無くならない理由と言える。
- 前述のように逮捕されてしまうなどの例を除くと、BANされるのはアカウントやハードウェアなど、
- MHFの項で記した「グリッチ」については、基本ソフトウェア側での対処になるため、
ハードメーカーが対処するということはまずなく、
ソフト側でのオンライン・アップデートなどで修正され使えなくするというケースが大半である。
これを行ったプレイヤーを罰する規約があるかどうかはソフトメーカーによって異なるが、
オンラインゲームにおいては影響が大きいグリッチもあり、アカウントの凍結・隔離などがされる事が近年では多い様子。
ソフトウェア側の対策
- MHシリーズにおいては、作品によってどのような対策が講じられているのかは異なる。
具体的には下記の通り。
- MH・MHG・MH2・MH3
- ゲームソフト側でのチート対策は特には講じられていない。
- MHP・MHP2・MHP2G・MHP3
- こちらもゲームソフト側での対策は特になし。
- MH3G・MH4(G)・MHX・MHXX(3DS版)・MHST(3DS版)
- 本体とゲームソフト双方にチート対策が行われるようになり、
先述したメモリ改ざん式チートが極めて難しくなった。
また、MH4(G)/MHXではオンラインにおける改造ギルドクエストの蔓延や
チートの横行から、更新データ(という名のチート対策パッチ)を適用しないと
オンラインに接続できなくなる措置がとられている。
一方でアカウントのBANが行われたケースは報告されていない(後述するが、BANが出来ない仕組みではない)。- ちなみにオンライン通信プレイならばモンハンも例に漏れないのだが、
ローカル通信プレイまでできなくなるかどうかはソフトによって異なる。
- ちなみにオンライン通信プレイならばモンハンも例に漏れないのだが、
- MHST2
- Switch、Steamとも後述の「ハードウェア・ネットワーク側の対策」が行われているが、
作品側にも不正検知機能が存在しているようで、Switch版ではローカル通信も制限するようになっている。
ところが、心当たりが無いにもかかわらず、「不正なデータがあります」、"Corrupted Data found"などと表示され、
通信プレイが出来ないという報告がタイトルアップデート第1弾までの間に国内外で幾つか挙がっており、
タイトルアップデート第3弾で修正されるまで、この不正検知機能が誤作動する不具合を抱えていたことになる。
- MHF
- PC版についてはnProtect GameGuardというハッキング対策ソフトが標準で導入されており、
これによってチート自体を容易に行えないようにしつつ、
それでもチートを行った場合同ソフトの機能によってMHF運営に通報が行き、精査の後BAN等の処分が行われる。
また、プレイヤーが他のプレイヤーの違反行為を通報する窓口が存在するため、
基本的にキャラクターが衆目に晒されるMHFでは、
HRやキー素材の関係で作成が不可能な装備を所持・装備していたりすると、
他のプレイヤーから通報されたり、運営に発見されたりした時点で終了である。
MHFは「オンラインゲーム」というジャンル上プレイヤーのチート利用に対する反感は極めて強く、
プレイヤーからもそのようなチート利用者に厳しく対応してほしいという声がよく寄せられるとのこと。
違法性のあるものについては、警察への情報提供も積極的に行っていく姿勢であることが度々明言されている。
なお初期のMHFでは自動検出のシステムが原因で誤BANになったのではないかとされる事件があった(後述)。
- MHXR
- どのようなソフトを用いているかは明言されていないが、
チートを用いるとMHF同様に通報が行き、即座にBANされるようになっていると言われている。
MHXRはスマートフォンアプリだが、BANされた後再インストールしても、
ログインが不可能になるため同一アカウントでのプレイ続行はできない。
ハードウェア・ネットワーク側の対策
- 基本的な部分だが、ゲーム機本体を弄った*29場合、
万が一故障してもメーカーサポートは一切受けられない。
以下ではその他の形でのハードウェアやオンラインサービス側での対策を挙げる。
- PS2(MH・MHG・MH2)
- PS2本体では対策は行われていない。
ただしオンラインサービス(マルチマッチングBB)側でチート行為を確認した場合、
ネットワーク側で接続禁止処分(いわゆるアカウントBAN)が実施されていたようである。
- PSP(MHPシリーズ)
- こちらもハードウェア側での対策は行われていない。
MHPシリーズのマルチプレイはどれもアドホック通信によるものであるため、
後述する3DSとは違い本体の改造を検出して排除することは不可能となっている。*30
ただし、オンラインプレイ手段として著名な「Xlink kai」は、
チートを用いるプレイヤーに極めて厳しい対応を行うことでも有名であり、
チートの利用が確認されたり、場合によってはそれを匂わせる発言をしただけでも同様にBANが実施されていた。
余談だが、PSPではセーブデータの改造で正規システムから
非正規のシステムを呼び出すというケースも多く、
その影響で標的にされたソフトのダウンロード版販売が一時的に停止されたケースが多い。
- Wii(MHG・MH3)
- PS2と同様に基本的にはネットワーク側での対応となるが、
PS2と違いハードウェア側もオンラインアップデートに対応しているため
そちらの面でも対策自体は可能なものの、
実際にハードウェア側で対策されていたかは不明。
- Xbox 360(MHF)
- Xbox Live側で改造されたハードウェアを即座に検知して本体に対するBANを行うシステムが実装されている。
アカウントに対するBANは他プレイヤーからの通報ベースで行われている模様で、
システム側のメニューには通報に関する項目も存在している。
- PS3(MHP3HD・MHF)
- ネットワーク上での行為に対しては、PSN意見箱などでの通報ベースでBANが行われる場合がある模様。
本体に関しては改造された本体を検知してBANを行っているかのような告知はあったものの
実際に行われているのかは不明だと言われていたが、
「中古品のPS3を購入して既に持っているアカウントを登録したところ、
そのPS3が改造品だったためにアカウントが巻き添えを食らってBANされた」
という報告もあり、実際に行われてはいるようだ。
MHP3HDの発売に伴いSCEの管理するアドホック・パーティーでも
PSPタイトルのオンラインプレイが可能になったが、
これも自身のPSP・PS3共に改造されていないにもかかわらず
同行している別のプレイヤーのPSPが改造品だったために巻き添えでBANされる可能性は存在している。*31
ちなみに初期のPS3はPS3本来のシステムとは別のシステムを組み込んで
動作させることが可能な構造になっており、
それを利用して別システムからチート操作を行えるようになっていたのが問題視されたから
後のアップデートで当該機能が削除されたとする見方も存在している。
- 3DS(MH3G・MH4(G)・MHX(X))
- 本体側でもかなり強固なプロテクトがされており、メモリ改竄式のチートは非常に困難となっている。
セーブデータ改竄などについても、特に重大な不正データの場合は本体が動作しなくなるケースがあり、
この場合には修理の対象からも外されてしまう。
ただ、最近は一部のソフトを利用したハッキングにより不正検知が感知しなくなる問題が指摘されている。
またカプコンの一存でできないものであるためかMHシリーズでは確認されていないが、
任天堂のお膝元であるポケットモンスターなどにおいては
ニンテンドーネットワーク側でのBANが行われた事例が存在する。
これはハードウェアに対して行われている模様である。- なお、Miiverseでは当初はID単位でのBANを行う仕様だったのだが、
2015年6月下旬に本体単位でBANを行うよう変更している。
この際に「利用制限を受けても別のユーザーで利用を継続するケースが
数多く見られる」とコメントされている通り、
ID単位でのBANではらちが明かないといういうこともあるのだろう。- 実はこの本体BANだが、なんとすり抜けることができてしまう。
本体には固有のID(シリアルナンバー)がつけられており、ネットワークに接続する際に参照されるのだが、
このときBAN対象に一致するとサービスが受けられないという仕組みである。
つまり、書き換えればもうその本体は別物と判定されるので、
再びサービスを受けられるようになるのである。
まあ、正常な本体ではシリアルナンバーは変更不可能なので、
実際に行うにはものすごい手間がかかる。
- 実はこの本体BANだが、なんとすり抜けることができてしまう。
- なお、Miiverseでは当初はID単位でのBANを行う仕様だったのだが、
- Wii U(MH3GHD・MHF)
- プロテクトの強度については3DS程ではない可能性もあるが、基本的には3DSと同様のレベルと思われる。
- PS Vita(MHP2G・MHP3・MHF)
- PSNへの接続時におけるシステムのバージョンチェックは行われている。
ただしMHPシリーズはPSNを利用していないため効果はない模様(PSPと同様のネットワーク側の対応頼り)である。
また、PSP同様にPSPソフトのセーブデータ改竄によって
非正規のシステムを呼び出すケースも確認されており、
とばっちりでPSPソフトの販売が一時停止されるケースも確認されている。
- PS4(MHF・MHWorld)
- システム面での対策については不明。
ちなみにネットワークがPSNである関係上、アカウントのネットワーク接続がBANされた場合、
紐づけられている全てのゲームでオンラインプレイが不可能になる。
- Xbox One(MHWorld)
- こちらもシステム面では不明だが、Xbox Liveの仕様上は改造された本体に対するBANはあると思われる。
- Nintendo Switch(MHXX・MHRise・MHST2)
- メーカーにチートを察知されると、検知されたSwitch本体のシリアルナンバー(書き換え不可)と、
使用していたニンテンドーアカウントの両方がBANされる。
Switchではそれなりにチートが確認されており、その影響でBANされた本体が中古市場に出回っている事がある。
もしその本体のシリアルナンバーがBANされたSwitchを買ってしまうと、
オンラインに接続出来ないという事態が起こる。
対策としては見た目では絶対に分からないので新品のSwitchを買う方が安全である
(起動確認まではしてくれる店舗が大多数だがオンライン接続まで確認する店舗は少ないだろう)。
- Steam(MHWorld、MHRise、MHST2)
- Valve Anti-Cheat(VAC)というチートプログラム検出およびアカウント制限機能があるが、
Steamで販売されている全ての作品に適用されているわけでは無く、
MHWorld、MHRise、MHST2はいずれも対象とはなっていない。
その他
- これまでのタイトルには通常のプレイでは決して作ることの出来ない
強力な装備などが内部データとして入っていることが確認されている(没データを参照のこと)。
他の武器と比べて非常に強力(片手剣なのに攻撃力が500を超えていたり属性値が4桁あるなど)であることや
必ず全武器種に同じように存在する事などから、
プレイヤーの間では「メーカーがチートを炙り出す為の罠ではないか」と推測されており、
俗に「チートホイホイ」などと呼ばれている。*32
- ツールを販売しているメーカー自身も改造データをオンライン通信で使用しないよう注意はしている*33が、
それを聞かずオンラインやすれちがい通信で悪用するプレイヤーも多い。
万が一、何かしらの事情で改造を行いたいのであれば、個人の範疇に留める事。
改造を行ったデータではオンラインやすれ違い通信を絶対に利用しないこと。
もちろん、改造に頼らず正規データで楽しむのが望ましいのは言うまでもない。
チートを知って、「あの素材さえあれば楽になる…」「手こずっているモンスターが楽に倒せる…」
等と思っているそこのアナタ。
ゲーム性を破壊し虚栄心を満たそうが、それもプレイ方法の一つだろう。
だがたとえ、自分の行動によって法に触れ、罰を受けることになっても
それはあなたの「自己責任」。後悔しても遅いのだ。
チートを選ぶか自分で努力するかは君の選択次第だ。
- なお、オンラインでのチート行為を動画でアップロードしたり生放送を行った場合、
コメント機能のある動画サイトなどでは激しい非難に晒されるのは勿論、
最悪、通報の対象となってしまうだろう。
MHFではチートを他人に薦めるだけでも永久停止処分の対象となることが規約で明記されており、
上記のような事を行った場合、仮にチートを薦めるだけ(実際には使わない)でも処分される可能性が高い。
MOD
- 一部のゲーム(オープンワールド系のRPGやSLGなどに多い)では、本来のゲーム内容とは別に、
ユーザーが独自にゲーム内容を拡張するコンテンツを作成できる機能を公式に搭載しているものが存在する。
この機能で作成されたコンテンツ自体はMOD*34と呼んでチートと区別される
(ただし、「MODもチートの一種」または「チートもMODの一種」とする考えもあり、後述するようにカプコン公式はこの見解を示している)。
あくまで公式に認められた範囲内であればこれらが問題視されることはないのだが、
上述したチートそのものが問題視される昨今では、上に挙がったチートと同一視されてしまう事も多い。
「レアアイテムが確定で入っている宝箱」「マスクデータの常時表示」などといった、
ゲームバランスに直接影響する物の場合はチートMODとも呼ばれる- MODに対応しているゲームは海外製の作品に多く、
日本ではユーザーやメーカーの意識やサービスの違いから、MODに対応しているゲームは数少ない。
また、MODついて肯定的、否定的な立場を取っているかも作品やメーカーによって異なり、
例として、世界一売れているゲームで有名なMinecraftでは、MOD作成、導入に肯定的な立場を取っており、
モンハンシリーズ開発元であるカプコンに関しては後述の通り、否定的な立場を取っている。
もしMODの作成、導入を検討したい場合は、
事前に各ゲームタイトルやゲームメーカーのアナウンスを確認して、
MODの扱いに関して事前に把握しておくことが望ましいと言えるだろう。
- MODに対応しているゲームは海外製の作品に多く、
- 基本的にMODはベースとなるゲームに、新しいデータを追加するという仕組みを取っているため、
MODを大量に導入したり、高グラフィックス化を謳うMODを導入すると、
要求スペックのハードルが上がるのが普通である。
そのため、MODを沢山導入してゲームを楽しみたいのであれば、
ゲームメーカーが提示している推奨スペックより高いスペックを有するPCを使用するのが望ましい。
過去の例だが、MHFは基礎設計を変えずに高画質化を実現するために、
一部のデータを差し替えたりなどのMODに近い手法を採用し、
その結果、要求スペックが一気に跳ね上がったという事例がある。- また、MODは基本的に個人または小規模のグループが開発している事が普通であり、
企業のように、細かいところまでデバッグが行き届いているとは限らない。
そのため、MODによっては不具合が発生したり、
最悪、ゲームがクラッシュする事が頻発するといった事が起こるため、
MODの導入やトラブル対処に関しては、完全に自己責任として扱っている所が多い。
- また、MODは基本的に個人または小規模のグループが開発している事が普通であり、
- 公式にそういった機能を搭載していなくても、
ゲーム内のグラフィックに関するデータを(解析などによって)探し当て、
その部分のデータを差し替える類のことが行われているゲームもある。
また、元々のゲームプログラムに付随して動作する外部プログラムを併用するなどの手法をとるものもある。
そういったものもMODに含まれる場合もあるが、
プログラム的な改変を伴うものとなるとチートとの線引きがあいまいになるという問題もある
(後述するようにMHFではチートとされる類のMHWorld用MODもある)。
- MHWorldやMHRiseのPC版では、有志によって様々なMODが作られている。
公式が方法を説明したり保証したりといったことは全くないが、
仕組みとしてはオリジナルのファイルのかわりにMODファイルを読み込ませることで実現可能。
特定のファイルを指定場所に置くだけなので、MODを使ってみるだけなら専門知識は必要ない。
モンスターや受付嬢のテクスチャ(見た目)を変えたり、
ボタン表記を変えたりといったMODとしては定番のものから、
モンスターの落し物を分かりやすくするものなどの便利系MOD、
果てはスキルなどはそのままに見た目だけを好きな防具に変えるものといった、
疑似的ながら数多のハンターが求めていたシステムが追加可能なMODまで出始めている。
中にはDPSチェックやアイテム無限などの、上述のMHFでの判断基準に当てはめればチートに分類されるものも多い。- カプコンは長らくMODに対する見解を出していなかったが、2023年10月26日に行われた
技術講演の「RE:2023 PCゲームにおけるチート・海賊版対策 内製化のススメ*35」にて明かされ、
GIGAZINEがそれを大きく取り上げた。
それによると、- 大多数のMODはゲームに対してプラスの影響を与えてはいる。
- しかし、公式が対応していないMODは、実装過程や挙動的にチートツールと区別することが不可能*36。
- 公序良俗に反するMODが広まると製品のイメージ毀損に繋がり、ブランディングにも悪影響が出る。
本来は正式にサポートされていないMODを正式実装だと勘違いされ、ゲームの風評被害や悪評につながる恐れもある。 - MODによってセーブデータが破損するなどの影響が出た場合、
その修正等に関係する問い合わせが増大しサポートスタッフへの負担が急増、
その結果リソース不足でゲームの品質低下や売上減少、ユーザーからの信頼失墜に繋がる恐れがある。
この事から、2023年現在カプコンの見解はMOD使用に否定的であると言える。
一方で記事内ではMODがゲームに与える良い影響についても言及があり、
カプコン側も一定の理解は示しているという解釈もできるが、
公序良俗に反する問題や、権利問題に発展するリスクは上述の通りである。*37
再三ではあるが、カプコンがMOD使用の是非については否定的なスタンスであることは念頭におくべきだろう。 - 注意しておきたいが、これは「チートや海賊版などに対するセキュリティシステム」を考える際に、
MODも仕組み的にはチートと同様なのでチートに含めると定義する、という話であり、
カプコンが大々的に全てのMODをチートと見なし積極的に取り締まると発表したとか、そういう話ではない*38。
無論、そのセキュリティにカプコンが言う「大多数の良い影響を与えるMOD」も巻き込まれる可能性は高いが、
カプコンの全社的なスタンスを確認するには、引き続きその動向を注視する必要があるだろう。 - なお、「公序良俗に反するMOD」に関しては既に半年以上前から公開している、
個人向けの動画ガイドラインにおいて、(少なくとも動画化に関しては)認めないと断言している。
そのようなMODを公認する企業のほうが稀かもしれないが、頭に留めておこう。
Steamで展開している一部カプコン製タイトルで「(一部の)MODが使えなくなる」対応が行われ始めた。
一部からは批判の声も挙がってはいるが、その大半がMOD歓迎ユーザーに限定されやすい事実と、
上述したカプコン公式の見解を踏まえると、
「ゲームメーカーからゲームソフトを提供して貰う側」である消費者は、
カプコンを始めとした、ゲームメーカーの考えを理解した上で、
MOD等の外部付加価値機能に対して適切な行動した方が良い、と言える。 - カプコンは長らくMODに対する見解を出していなかったが、2023年10月26日に行われた
- なお、MODに使用されたデータに別作品の著作物や実在の人物・団体などが含まれている場合は、
著作権・肖像権・商標権・パブリシティ権などの問題も大きく関わってくることになる。
これに関してはカプコンの見解以前の法的な話であるため、
そう言ったMODの使用については必ず権利関係を事前に確認し、アウトだったら絶対に使わないように。
また違法にアップロードされた著作物を違法だと知りながらダウンロードする行為自体も違法行為に含まれる。
- 最後になるが、前述したMinecraftのような「メーカーがMOD文化を容認している」ゲームタイトルであっても、
実際にMODを導入してゲームをプレイすることは全て自己責任となる。
MODを利用する場合、
該当ゲームプレイ環境下ではメーカー公式サポートが一切受けられなくなる事を肝に銘じておくべきである。- 余談となるが、カプコンがMOD文化に対して否定的な立場を取っている理由の一つとして挙げている、
「ユーザーサポート部署にかかる負担の増加」は、
このMOD導入によってゲーム開発者側が一切想定していない動作が発生した際に、
ユーザーがユーザーサポートに問い合わせる事で、
開発側が動いてもどうにも出来ない部分にかかるリソースを割くのを避けたい…、
という意図があると考えられる。
実際、(例えMOD文化に対して肯定的な立場であっても)全てのゲームメーカーが前述した通り、
MOD導入、及びMOD導入環境下でのゲームプレイは全て自己責任として扱っている事実がある。
- 余談となるが、カプコンがMOD文化に対して否定的な立場を取っている理由の一つとして挙げている、
余談
- チート使用者のことをチーター(cheater)という。*39
…言うまでもないだろうが、同名のネコ科の動物(cheetah)とは関係ない。
ネットスラングでは「升」という単語も使われる。「チート」を縮めると「升」に見えるからだろう。
これから派生しネット上ではチーターのことを「升er」と呼ぶこともあった。
- SNSや掲示板において、
「オンラインで出会ったチート使用者によってセーブデータやハードが破壊された!」と騒がれていることがある。
しかしこれはデマの場合が多く、オンライン上で相手のシステムに対するチート使用は
せいぜいフリーズさせてゲームを強制終了させるくらいのことしかできない。
公式が「改造クエストによるセーブデータへの影響はない」と声明を出しているの場合もあるので、
この手の騒ぎはまず疑ってかかるべきである。- 上述したPSPやPS Vitaにおけるセーブデータ改変からの非公式システム起動のように、
改変されたデータによってシステムの動作上想定外の事象が起きる可能性は存在する。
その結果としてセーブデータに異常が出るとか、あるいは最初から迷惑行為目的の愉快犯が
そうしたデータを作っているという可能性だけならゼロではないが、
実際にそんな例があったとすれば、それこそSNSでどうのどころの騒ぎではない。 - 改造オトモや改造ギルドクエストなど、すれ違いで手に入れたデータが明らかに不正と思われる場合、
そのデータを受け取ってセーブした場合はチートの影響を受けてしまうことになる。
どちらにしろセーブしなければデータは無事で済むので、
もしオンライン上でチート使用者に出会ってしまったらセーブせずにゲームを再起動するのがいいだろう。
改造クエストの見分け方を公式側が教えてくれることもあるので、事前に調べておくと安心。
- 上述したPSPやPS Vitaにおけるセーブデータ改変からの非公式システム起動のように、
- 俗に「公式チート」と呼ばれるものも存在する。
これについては大きく分けると「隠しコマンドや専用のモードとして公式に用意されたもの」
「他の装備や戦術と一線を画す性能を持つもの」がある。
前者は文字通り公式な仕様であるものの、ゲームバランスを崩すことがわかりきっているため
マルチプレイに持ち込めないなどの制限が付随しているものも多い。
後者はいわゆるネットスラングで「ズルイほど凄い」「反則級の強さ」という程度の意味であり、
初心者救済策や高難度クリア報酬、バランス調整失敗の産物など色々なパターンがある。
チートがゲーム界隈において大きな問題になってきている昨今においては
「強力だ」という理由だけで軽々しくチート呼ばわりすると
本来の意味でのチートと混同され大きなトラブルになる可能性もある。
そもそも語源としては貶める言葉である事から、軽々しく使わない方がいいのは言うまでもない。
昨今の創作物や動画サイトなんかで「チート無双」だの「チート能力」だの「チート性能」なんて言葉に
見覚えがある人も多いかもしれないが…。- HR1で「モンスターハンター」をクリアするなどのとんでもない腕前や
物欲センサーをねじ伏せるほどの豪運、
もしくはそれらの持ち主のことをリアルチートなどと呼ぶ場合もあるが、これも上記のスラングが語源である。- 凄すぎる腕前がチート検知プログラムにチートと誤認識されてBANされるという
文字通りのリアルチート事件が起きたこともある。
- 凄すぎる腕前がチート検知プログラムにチートと誤認識されてBANされるという
- HR1で「モンスターハンター」をクリアするなどのとんでもない腕前や
- モンハンシリーズに限らないことだが、
プレイヤー側を意図的に不利な状況へ追い詰める不自然なゲームの挙動を批判する目的で
「チートだろこんなの」といった表現が出ることもある。
この場合、そもそも正規のプログラムとして組み込まれているものなので
たとえどれほど不愉快だったり不条理だったとしても、それは作り手の意図した仕様である。
その仕様の匙加減がヘタクソな事への不満の捌け口やゲームバランスへの侮蔑として、
やはりスラング的に「チート」という言葉が使われているに過ぎない。- モンハンで言えば亜空間タックル、執拗な軸合わせ、正確な起き攻め、緻密な隙潰しなどが槍玉に上がりやすい。
- モンハンは企画開発担当者のメディア露出が盛んで、スタッフの名前と顔が割と知られているゲームの一つである。
そこへ来て、社長の身内が部下に対して悪ふざけしたり、「プレイヤーを悩ませたい(笑)」などの言動が
クローズアップされがちなこともあって、
「開発側は性格が悪い=不条理なプログラムとわかって嫌がらせで入れてるんじゃないか
=立場を悪用したチートも同然」というイメージを持たれやすい面もある。
- モンハンは企画開発担当者のメディア露出が盛んで、スタッフの名前と顔が割と知られているゲームの一つである。
- コンピューターゲームの黎明期には、例えば麻雀ゲームにおいて
「確率的に有り得ないレベルの早さで役満を揃えて和了るCPU」などのあからさまなものが横行していた。
格闘ゲームにおいては
「プレイヤーがジャンプ攻撃をするとCPUがそれを撃墜するための対空技を出す」といったアルゴリズムが
よく知られているが、
これも「人間には不可能な反応速度で反撃してくる」「CPU専用の高速技が用意されていて、条件が不公平」などの
内容によってはチート呼ばわりされることもある。*40
また、「反応速度などについては問題ないものの、よく見ると本来とるべき行動をとっていない」というケースもある。*41
こういったCPUの不可解なアルゴリズムについては、
麻雀におけるCPUの不可解な行動を無力化したりプレイヤーに同様の特典をもたらす
アイテムといったものの総称からか「イカサマ」と呼ばれることもある*42。
- モンハンで言えば亜空間タックル、執拗な軸合わせ、正確な起き攻め、緻密な隙潰しなどが槍玉に上がりやすい。
- チートを使用した画像や動画(主にPシリーズのもの)を動画サイトやSNS等に公開している者もいる。
オフラインに関しても自キャラの強化系のチートであった場合、
コメントにおいて激しい批難に晒されていることが多い。- また、チートを利用してゲーム自体を(場合によっては進行不能なレベルまで)弄り、
ムーンジャンプやモンスター巨大化等、摩訶不思議な世界を楽しむというコンセプトの動画もある
(最近のハードでは技術上不可能なので、無印やMHPなどの旧作で行われることが多い)。
これらは基本的に古い作品で行われていることや、
ステータス強化や素材増殖といったゲームを進めやすくするチートと異なりネタ色が強いためか、
この手の遊び系チートを咎める者は少ない。
だが、チートがコンシューマーゲームなどでも問題になることが多くなった昨今では、
(対象としたゲームにもよるが)これらに対する反応もやや厳しくなってきている。
また、ネタ系のチートを使ったデータもオンラインプレイに接続するのは厳禁である。 - なお、プレイ動画の公開自体が著作権侵害になる作品もあるので注意。
- 中にはチートを「モンスター側をより高難易度になるよう強化」という方向で使用し、
いわゆる強化クエストを自分で作り出し腕試しを楽しむチーターも存在する等、
必ずしもチーター=手抜きプレイヤーとは言い切れない。
とはいえ、そのデータでオンラインに繋ぐのはご法度であり、公言もしない方が良いのは言うまでもない。 - この手のお遊び目的のチート動画を上げる際のもう一つの重大なリスクとして、
(当該プレイヤーが)オンラインや普通の狩猟動画でもチートを使っていないと保証できなくなる、
というのが挙げられる。
たとえネタでも当該ゲームでチート動画を上げてしまえば、
そのゲームの通常プレイではチートをしていませんといくら主張したところで信用を得られないのは自明の理であろう。
まして上述のとおり「チートを使っているか判別し難い」例が増えた昨今では猶更のことである。
- また、チートを利用してゲーム自体を(場合によっては進行不能なレベルまで)弄り、
- 過去にはチートへの対処が裏目に出た(と思われる)事例も存在する。
MHFでは、サービス開始直後(2007年)に「身に覚えのないのにBANされた」というプレイヤーが多数現れ、
まとめwikiが作られるなど、一時騒ぎとなった。
解説すると長くなるので、詳細を知りたい方はリンク先を参照いただきたい。- この手の「不正自動ブロックシステム」が裏目に出る事はモンハンに限らず事例があり、
たとえば「ポケットモンスター X・Y」では、過去作(遡るとモンハン無印が発売される更に前の作品)との
微妙な仕様の違いから、
正規のモンスターが改造データと認識されてしまうケースがあった(現在は修正済み)。- 掘り下げると、同シリーズの続編である「ポケットモンスター サン・ムーン」では、
過去作品から連れてこれるモンスターとボールの組み合わせが膨大であったため抜けている部分があり、
正規データであるにもかかわらず改造データと判断され
モンスターの希少価値を大幅に損ねるという事件が発生している(現在は修正済み)。
更にこの暫く後に、バグで取得した不正なモンスターを正規に獲得したモンスターとして
送れてしまうケースも報告されている。
上述のように「あまりにも上手すぎるプレーがチートと誤認された」というレベルのものも存在する。
現在の技術ではユーザーからの通報等で事態を確認してからBANを行うなど、
人の手による対応が必要なのもまた事実である。
現在のMHF-Zにおいては、必ず人の目でログを確認し、
チート行為者とともにチート行為と判断する根拠を確認した上で処罰を行っている事が明らかになっている。 - 掘り下げると、同シリーズの続編である「ポケットモンスター サン・ムーン」では、
- また、ゲーム自体は問題ないのに
不正自動ブロックシステムの方が最新のOSに対応できていないために
最新OSがインストールされたPCでプレイできないという事例もある。
事実MHFが見事に該当していたこともあり、解決まで2ヶ月を要した。
- この手の「不正自動ブロックシステム」が裏目に出る事はモンハンに限らず事例があり、
- MH4のオンラインにおいては、プレイ年層の低年齢化により
かなりの量の改造クエストが出回った(現在は広く対応されている)。
そんな中それらのクエストは「バグクエ」と呼ばれたりするのだが、
バグとチートの意味は全く違うので気を付けよう。
バグは製作者の予期せぬ構造上の欠陥の事であり、
所謂裏世界やMHP3の端材増殖、MHPの戦わずして撃退、
MH3Gの想定外の支給品による即時帰還、
MH4の臆病なオトモアイルーが消える現象が該当する。
対してチートは意図した改変である。- チートはセーブデータやゲーム機の改造で成しえるものであるため、
チートが原因で発生するバグもある。
セーブデータの破損等が代表的だが、上述したようにメーカーのサポート対象外となる。
- チートはセーブデータやゲーム機の改造で成しえるものであるため、
- MHSTには「改造○○(モンスター名)」という特殊なモンスターが出現する。
詳細はここでは省略するが、当項目で解説しているゲームの改造(チート)とは何の関係もない。
また上述したアルバレッドもこれに近い部類である。
- ゲームのセーブデータがソフト内ではなく専用の媒体に保存されるハードのゲームでは、
メーカー自身が特殊セーブデータを配布することもあった。
特にネットワークに接続されることが想定されていなかった初代プレイステーションの作品に見受けられ、
PS2/DC時代でもそういったデータを収録した付録が付いた雑誌があった。
こういったものを公式改造データと呼ぶ人もいる。
- 改変ではないが不具合やシステムの穴を突く「グリッチ」も、
アイテム増殖などチート同様のことが出来てしまう場合があり、オンラインゲームの黎明期より問題視されてはいた。
しかし、古いコンシューマーゲームで言う「裏技」の多くは今で言うグリッチだったこともあり、
「正常な仕様として販売されていたのだから、知識やテクニックとの境界線が曖昧」という認識になりやすく、
メーカー側が悪質性を説いても、特に国内のプレイヤー側の理解を得ることは難しかったようだ。- 前述したMHFのケースでも、当初はグリッチ利用者の処罰に対する極めて強い反発がグリッチ利用者から噴出していた。
もちろん規約に気を付けてグリッチを避けたり、不正同然として手を付けなかった、
そもそもグリッチの存在を知らなかったプレイヤーも居たわけだが
「開発側の手落ちで、プレイヤーにあまり重い責任を負わせるのはいかながものか」という意見は見られた。
『ドラゴンクエスト10』でも、類似の騒動があった際、
アカウントBANへの抗議サイトがグリッチ利用者によって作られた事がある。 - しかし現金なもので、2014年ごろから海外のPvPオンラインゲームが日本でもメジャーになると、
グリッチでPvPを有利に進めるプレイヤーの存在が問題視されるようになった。
グリッチの有無がプレイヤー間に実害を及ぼすようになると、
「オンラインゲームにおけるグリッチ=BANされても文句の言えないルール違反」という傾向が強まり、
メーカーとしてもプレイヤーの信頼を失わないために厳しい対応を取るようになった。 - 一方、スマートフォン向けのMHNow初期バージョンでは「相互ペイント」を利用した、
ゲームバランスを崩壊しかねないグリッチが横行していたが、
公式からは利用者に対する処罰は一切与えないと達しが出されている。
- 前述したMHFのケースでも、当初はグリッチ利用者の処罰に対する極めて強い反発がグリッチ利用者から噴出していた。
関連項目
モンハン用語/悪魔アイルー - 改造によって攻撃力が異常に強化されているアイルーのこと。配布で広まり問題となった。オトモってどっちだっけ
システム/ギルドクエスト - 改造されたギルドクエストが出回り大きな問題になった。
モンハン用語/高台ハメ - グリッチと呼ばれるようになる前からある不具合の利用の例。
ゲーム用語/バランスブレイカー - 高性能故に多くの人から公式チートと呼ばれている仕様。