シナリオのネタバレになる可能性があります。閲覧にはご注意ください。
基本情報
画像 | プロフィール | |
---|---|---|
名前 | コージ(?) | |
所属勢力 | 魔女の夜 | |
性別 | 女 | |
活動地域 | ニューシティ・ ベルフェゴール美術館 | |
CV | 佳原萌枝 | |
経歴 | ||
美術館の油絵ゾーンに、コージと名乗る影の少女がいる。彼女は美術館から出られない子供を油絵の中に閉じ込めている。影の少女は様々なコンビクトに擬態し、油絵の中に身を隠すことができる。彼女はコージに擬態したと思い込んでいるが、とてもそうは見えない。 模倣した対象を言い当てると、彼女は恥ずかしさで怒りを覚え、逃げ足も遅くなる。何回も言い当てれば、彼女を捕まえられるかもしれない。 |
ルール説明
影の少女 |
影の少女はコンビクトの姿に化けて絵の中に隠れ、絵と絵の間を自在に移動し、攻撃のチャンスを窺っている。だが彼女の変身した姿には見覚えがある……彼女が擬態したコンビクトを指し示せば、彼女の注意力を逸らすことができるかもしれない。 |
*ルール説明:影の少女が、コンビクトになりすまして油絵の中に隠れた。絵の中から少女を見つけ、彼女が真似ている対象を当てると、報酬を獲得できる。 |
謎解き開始 | |
さあさあさあ、わたしを捕まえてみてよ、ひひひっ。 | |
A.正解 | B.不正解 |
なーにーよー!わ……わたしはコージよ! | うううぅ、かわいそう、話すらできないなんて。 |
そ、それはあんたたちの見間違いよ、きっと! | いっそ認めちゃおうよ、わたしがコージだって。 |
ルート:油絵ゾーン(ヘカテー・ラビリンス)
開幕
前の廊下から物音が聞こえると、コンビクトたちは音を辿っていった。 | |
動き回る影の跡を辿り、ある部屋に辿り着いた。 | |
部屋の中央には一枚の油絵が飾られている。絵に描かれているのは少女の影だ。 | |
絵の横には野良の子のマークの落書きが描かれている。だがそのマークの形はどこか間違っているように見える…… | |
影の少女 | ひひひひひひ…… |
ホールの方から不気味な笑い声が聞こえた。 | |
影の少女 | あんたたちも迷子なの?さあ、わたしのところに来て、案内してあげるよ~ |
ヘカテー | 敵だ、気をつけて。 |
影の少女 | 怖がらないで。どうやら……やっぱり、また道に迷った子供ね。 |
ラビリンス | お尋ねします。お相手の正体は何者でしょう? |
影の少女 | わたしのことを聞いたことがないの?わたしが誰か分からないの? |
影の少女は信じられないといった態度でコンビクトたちの前に一気に近づいてくる。 | |
影の少女 | ニューシティの最も恐ろしい都市伝説──ニューシティのチビ狂人、暗黒より生まれし魔王、野良の子のリーダー、大人たちの天敵、全ての子供たちを守る…… |
コージ? | コンビクトのコージよ! |
コージ? | じゃじゃーん! |
ヘカテー& ラビリンス | …… |
影の少女 | なによ?聞いたことない?「マークを持って彼女のとこへ行きなさい。大人なんて怖くない」って。 |
影の少女 | わたしは子供たちの守護者なの。だから怖がらないでね。 |
美術館の油絵の中から子供たちの泣き声が聞こえてきたが、その泣き声は再び濃い影にかき消される。 | |
ラビリンス | 警告。軽微ですが、子供の泣き声を検出しました。 |
ヘカテー | この子に捕まった子供みたい。 |
ラビリンス | 気をつけてください。ラビリンス、戦闘準備に移行します。 |
影の少女は素早い動きで何度も攻撃を避け、絵に逃げ込んだ。 | |
影の少女 | いきなり攻撃してくるなんて、本当に悪い子たちね。 |
彼女の姿が歪み、ゆっくりとコンビクトの姿を形作る。 | |
影の少女 | わたしを捕まえるにはまだ百万年早いよ。べろべろば~ |
影の少女 | 絵の中にいるわたしを捕まえられる? |
ラビリンス | スキャンします。ターゲットは影と化して絵の中に隠れていますが、その姿はコージではありません。 |
ヘカテー | あの姿は…… |
影の少女 | さあさあさあ、わたしを捕まえてみてよ、ひひひっ。 |
終幕
影の少女 | チチチッ、わたしを捕まえられるとでも思った? |
影の少女 | 忘れないでね、わたしは影の主のコージ。ここはわたしの縄張りなの~ |
遠くから面倒くさそうなため息が聞こえた。 | |
コージ | うるさいね…… |
周囲の影が生きているようにうねり、一箇所に集まった。影が集まった位置から、青い髪の子供が現れた。 | |
コージ | ……この子たちがあんたが誘拐して、油絵に閉じ込めた子供か……他にはまだいる? |
青髪の子供の後ろにある影の中で、子供が数人昏睡している。 | |
影の少女 | なんで?よくもわたしが捕まえたガキを……一体何者!? |
コージ | フッ……何者だって?偽物がそれを聞いてどうする。 |
コージ | 今まで散々わたしの名前を使っておいて。 |
ヘカテー | この子が本物のコージ? |
影の少女 | な、何言ってるの?わたしがコージなの、こいつは偽物よ! |
影の少女は叫びながら額縁から飛び出した。姿がどんどん大きくなり、展示ホール全体を覆う程まで影を伸ばす。 | |
重厚な影がホール内の光源を全て覆った。 | |
影の少女 | いいわ。偽物のあんたにわたしの実力を見せてあげる! |
影の少女 | くらえ!! |
ホールの中の影は棘の群れと化し宙に浮かび、それと同時に青髪の子供に襲いかかった。 | |
コージ | ……はあ。 |
コージの影は鎌の形状となり、その身体を中心として一閃し、襲いかかってきた影の棘を全て断ち切った。 | |
少女の影でできた武器はコージの一撃で霧散する。そして少女の本体が姿を現した。 | |
コージ | ……捕まえた。 |
コージの影が素早く近づき、影の少女が立つ位置に縛りつけた。 | |
コージ | ディスシティの全ての影は、わたしの縄張り。 |
コージ | 忘れないで。あんたもただの影でしかない。 |
黒の霧が消失する。影の少女はコージの影にしっかりと拘束され、身動きがとれない。 | |
影の少女 | ううう、こんなのいじめよ……わたしはコージ、わたしがコージなの! |
影の少女 | わたしはニューシティの最も恐ろしい都市伝説、負けを認めるわけにはいかないの! |
影の少女 | でも、あんたが影の主なら……ついていってあげても……悪くなさそうかも? |
コージ | ……え? |
影の少女 | わたしも影だし、年も同じくらいだしね。 |
コージの前で、影の少女は急に甘え始めた。 | |
コージ | ……面倒くさいな。 |
コージ | 子供たちを解放してあげて。そうすれば考えておくから。 |
影の少女 | やったー!じゃあ約束よ。 |
影の少女は嬉しそうにコージの後ろに飛んでいき、あなたたちに向かって舌を出した。 | |
だが、彼女の姿がだんだんと透明になっていく。黒の霧と化し、少しずつ消え始めていく。 | |
コージ | あんた…… |
影の少女 | あれ、どうやら影として従えないみたい……子供たちの心の中の恐怖が消えたら、わたしも消える…… |
影の少女 | じゃあね。いつか、また会えるかもしれないね……シンジケートの子供たちの王。 |
消えていく少女を見て、コージは何も言うことができなかった。 | |
影の少女が消えると同時に、美術館の中の泣き声も聞こえなくなった。 | |
コージ | ……あんたたちもここで道に迷った子供か? |
ラビリンス | いいえ、ラビリンスは子供ではありません。 |
ヘカテー | わたしたちは局長を探しにきた。 |
コージ | ……局長?見たことないし、興味もないな。 |
コージ | でも……あそこなら、探したい人がいるかもしれない。 |
コージは美術館の奥を指さした。 | |
ラビリンス | ラビリンスは疑問を感じています。なぜ影の主はそのような衣装を着ているのでしょうか。 |
コージは服についているフードを触ってみた。 | |
コージ | ……なんで赤ずきんが?……え? |
コージは自分の服装が、悪夢の夜でのニュースタイルになっていることに今気づいたようだ。 | |
ヘカテー | 魔女の夜は人の心の奥にある恐怖を具現化する。そういう格好になるのが、あなたの最大の恐怖なのかもしれない。 |
コージ | ……格好なんて、どうでもいい。 |
コージ | ……わたしはこんなの気にしないから。 |
コージ | こんな変な場所にしか現れない服だしね。 |
そうは言うものの、コージの顔は赤くなっている。 | |
コージ | ……このことは誰にも言わないで。 |
コージ | じゃないと……許さないから。 |
そんな半ば脅迫的な宣言を残して、コージは子供たちを連れてこの場から立ち去った。 | |
影の少女の件はようやく解決した。あなたたちはこの魔女の夜で探索を続けることにした。 |
ルート:スタッフ専用通路(リザー)
開幕
前の廊下から物音が聞こえると、コンビクトたちは音を辿っていった。 | |
動き回る影の跡を辿り、ある部屋に辿り着いた。 | |
部屋の中央には一枚の油絵が飾られている。絵に描かれているのは少女の影だ。 | |
絵の横には野良の子のマークの落書きが描かれている。だがそのマークの形はどこか間違っているように見える…… | |
影の少女 | ひひひひひひ…… |
ホールの方から不気味な笑い声が聞こえた。 | |
影の少女 | あんたたちも迷子なの?さあ、わたしのところに来て、案内してあげるよ~ |
マックイーン | 待って、誰か来たようだよ。 |
影の少女 | 怖がらないで。あら……大人だったの? |
影の少女 | でもそっちのお姉さんは少しおばさんっぽいし、なのに心はまだ子供っぽいのね。 |
リザー | 誰が見た目ががおばさんで、心は子供ですって? |
マックイーン | おそらく君のことだろうね…… |
影の少女 | わたしのことを聞いたことがないの?わたしが誰か分からないの? |
影の少女は信じられないといった態度でコンビクトたちの前に一気に近づいてくる。 | |
影の少女 | ニューシティの最も恐ろしい都市伝説──ニューシティのチビ狂人、暗黒より生まれし魔王、野良の子のリーダー、大人たちの天敵、全ての子供たちを守る…… |
コージ? | コンビクトのコージよ! |
コージ? | じゃじゃーん! |
リザー& マックイーン | …… |
影の少女 | なによ?聞いたことない?「マークを持って彼女のとこへ行きなさい。大人なんて怖くない」って。 |
影の少女 | わたしは子供たちの守護者なの。だから怖がらないでね。 |
美術館の油絵の中から子供たちの泣き声が聞こえてきたが、その泣き声は再び濃い影にかき消される。 | |
マックイーン | よく聞いて……子供の泣き声が聞こえる。 |
リザー | ニューシティの都市伝説で、子供たちの王コージというのがあった気がするけど、それがこの子のことなの? |
マックイーン | どうやら試してみたいようだね。そろそろ始めようか? |
影の少女は素早い動きで何度も攻撃を避け、絵に逃げ込んだ。 | |
影の少女 | いきなり攻撃してくるなんて、本当に悪い子たちね。 |
彼女の姿が歪み、ゆっくりとコンビクトの姿を形作る。 | |
影の少女 | わたしを捕まえるにはまだ百万年早いよ。べろべろば~ |
影の少女 | 絵の中にいるわたしを捕まえられる? |
マックイーン | 影となって絵に隠れている。私たちの攻撃は効かないようだよ。 |
リザー | このコンビクトの姿は知っている……こいつはコージじゃないわ! |
影の少女 | さあさあさあ、わたしを捕まえてみてよ、ひひひっ。 |
終幕
影の少女 | チチチッ、わたしを捕まえられるとでも思った? |
影の少女 | 忘れないでね、わたしは影の主のコージ。ここはわたしの縄張りなの~ |
遠くから面倒くさそうなため息が聞こえた。 | |
コージ | うるさいね…… |
周囲の影が生きているようにうねり、一箇所に集まった。影が集まった位置から、青い髪の子供が現れた。 | |
コージ | ……この子たちがあんたが誘拐して、油絵に閉じ込めた子供か……他にはまだいる? |
青髪の子供の後ろにある影の中で、子供が数人昏睡している。 | |
影の少女 | なんで?よくもわたしが捕まえたガキを……一体何者!? |
コージ | フッ……何者だって?偽物がそれを聞いてどうする。 |
コージ | 今まで散々わたしの名前を使っておいて。 |
リザー | なるほど、偽物が本物に出会ったってわけね。 |
影の少女 | な、何言ってるの?わたしがコージなの、こいつは偽物よ! |
影の少女は叫びながら額縁から飛び出した。姿がどんどん大きくなり、展示ホール全体を覆う程まで影を伸ばす。 | |
重厚な影がホール内の光源を全て覆った。 | |
影の少女 | いいわ。偽物のあんたにわたしの実力を見せてあげる! |
影の少女 | くらえ!! |
ホールの中の影は棘の群れと化し宙に浮かび、それと同時に青髪の子供に襲いかかった。 | |
コージ | ……はあ。 |
コージの影は鎌の形状となり、その身体を中心として一閃し、襲いかかってきた影の棘を全て断ち切った。 | |
少女の影でできた武器はコージの一撃で霧散する。そして少女の本体が姿を現した。 | |
コージ | ……捕まえた。 |
コージの影が素早く近づき、影の少女が立つ位置に縛りつけた。 | |
コージ | ディスシティの全ての影は、わたしの縄張り。 |
コージ | 忘れないで。あんたもただの影でしかない。 |
黒の霧が消失する。影の少女はコージの影にしっかりと拘束され、身動きがとれない。 | |
影の少女 | ううう、こんなのいじめよ……わたしはコージ、わたしがコージなの! |
影の少女 | わたしはニューシティの最も恐ろしい都市伝説、負けを認めるわけにはいかないの! |
影の少女 | でも、あんたが影の主なら……ついていってあげても……悪くなさそうかも? |
コージ | ……え? |
影の少女 | わたしも影だし、年も同じくらいだしね。 |
コージの前で、影の少女は急に甘え始めた。 | |
コージ | ……面倒くさいな。 |
コージ | 子供たちを解放してあげて。そうすれば考えておくから。 |
影の少女 | やったー!じゃあ約束よ。 |
影の少女は嬉しそうにコージの後ろに飛んでいき、あなたたちに向かって舌を出した。 | |
だが、彼女の姿がだんだんと透明になっていく。黒の霧と化し、少しずつ消え始めていく。 | |
コージ | あんた…… |
影の少女 | あれ、どうやら影として従えないみたい……子供たちの心の中の恐怖が消えたら、わたしも消える…… |
影の少女 | じゃあね。いつか、また会えるかもしれないね……シンジケートの子供たちの王。 |
消えていく少女を見て、コージは何も言うことができなかった。 | |
影の少女が消えると同時に、美術館の中の泣き声も聞こえなくなった。 | |
コージ | ……あんたたちもここで道に迷った子供か? |
リザー | MBCCの局長を探しているの。彼/彼女に会ったことある? |
コージ | ……局長?見たことないし、興味もないな。 |
コージ | でも……あそこなら、探したい人がいるかもしれない。 |
コージは美術館の奥を指さした。 | |
リザー | ありがとう。ついでに言うけど、赤ずきんのコスプレをしたいなら化粧くらいしといた方がいいわ。目の下のクマがみっともないわよ。 |
コージは服についているフードを触ってみた。 | |
コージ | ……なんで赤ずきんが?……え? |
コージは自分の服装が、悪夢の夜でのニュースタイルになっていることに今気づいたようだ。 | |
リザー | 暗い童話風の衣装なのかしら?よく似合っているわ。 |
コージ | ……格好なんて、どうでもいい。 |
コージ | ……わたしはこんなの気にしないから。 |
コージ | こんな変な場所にしか現れない服だしね。 |
そうは言うものの、コージの顔は赤くなっている。 | |
コージ | ……このことは誰にも言わないで。 |
コージ | じゃないと……許さないから。 |
そんな半ば脅迫的な宣言を残して、コージは子供たちを連れてこの場から立ち去った。 | |
影の少女の件はようやく解決した。あなたたちはこの魔女の夜で探索を続けることにした。 |
ルート:彫刻ゾーン(ヘラ・EMP)
開幕
前の廊下から物音が聞こえると、コンビクトたちは音を辿っていった。 | |
動き回る影の跡を辿り、ある部屋に辿り着いた。 | |
部屋の中央には一枚の油絵が飾られている。絵に描かれているのは少女の影だ。 | |
絵の横には野良の子のマークの落書きが描かれている。だがそのマークの形はどこか間違っているように見える…… | |
影の少女 | ひひひひひひ…… |
ホールの方から不気味な笑い声が聞こえた。 | |
影の少女 | あんたたちも迷子なの?さあ、わたしのところに来て、案内してあげるよ~ |
ヘラ | 誰?早く出てきて! |
影の少女 | 怖がらないで。どうやら……やっぱり、また道に迷った子供ね。 |
ヘラ | ははっ、聞いた?あんたは子供なんだって。 |
EMP | 子供はてめえの方だろうが! |
ヘラ | なに調子に乗ってるの。シンジケートの恥さらし!誰が子供だって! |
影の少女 | わたしのことを聞いたことがないの?わたしが誰か分からないの? |
影の少女は信じられないといった態度でコンビクトたちの前に一気に近づいてくる。 | |
影の少女 | ニューシティの最も恐ろしい都市伝説──ニューシティのチビ狂人、暗黒より生まれし魔王、野良の子のリーダー、大人たちの天敵、全ての子供たちを守る…… |
コージ? | コンビクトのコージよ! |
コージ? | じゃじゃーん! |
ヘラ& EMP | …… |
影の少女 | なによ?聞いたことない?「マークを持って彼女のとこへ行きなさい。大人なんて怖くない」って。 |
影の少女 | わたしは子供たちの守護者なの。だから怖がらないでね。 |
美術館の油絵の中から子供たちの泣き声が聞こえてきたが、その泣き声は再び濃い影にかき消される。 | |
EMP | ヘラ、聞こえた?今のは子供たちの泣き声か? |
ヘラ | なにが子供たちの守護者よ?どう見ても誘拐犯じゃん。 |
ヘラ | なに言ってもどうせ無駄でしょ?行くよ! |
影の少女は素早い動きで何度も攻撃を避け、絵に逃げ込んだ。 | |
影の少女 | いきなり攻撃してくるなんて、本当に悪い子たちね。 |
彼女の姿が歪み、ゆっくりとコンビクトの姿を形作る。 | |
影の少女 | わたしを捕まえるにはまだ百万年早いよ。べろべろば~ |
影の少女 | 絵の中にいるわたしを捕まえられる? |
EMP | おい!なに絵に隠れてるんだ?出てこい……よいっしょ…よいっしょ…ああ、本当にずるいな! |
ヘラ | へへっ、尻尾を出したみたいね。この子はコージじゃない! |
影の少女 | さあさあさあ、わたしを捕まえてみてよ、ひひひっ。 |
終幕
影の少女 | チチチッ、わたしを捕まえられるとでも思った? |
影の少女 | 忘れないでね、わたしは影の主のコージ。ここはわたしの縄張りなの~ |
遠くから面倒くさそうなため息が聞こえた。 | |
コージ | うるさいね…… |
周囲の影が生きているようにうねり、一箇所に集まった。影が集まった位置から、青い髪の子供が現れた。 | |
コージ | ……この子たちがあんたが誘拐して、油絵に閉じ込めた子供か……他にはまだいる? |
青髪の子供の後ろにある影の中で、子供が数人昏睡している。 | |
影の少女 | なんで?よくもわたしが捕まえたガキを……一体何者!? |
コージ | フッ……何者だって?偽物がそれを聞いてどうする。 |
コージ | 今まで散々わたしの名前を使っておいて。 |
ヘラ | え?あんたが本物のコージなの?なら急いで!早くこの偽物を倒して! |
影の少女 | な、何言ってるの?わたしがコージなの、こいつは偽物よ! |
影の少女は叫びながら額縁から飛び出した。姿がどんどん大きくなり、展示ホール全体を覆う程まで影を伸ばす。 | |
重厚な影がホール内の光源を全て覆った。 | |
影の少女 | いいわ。偽物のあんたにわたしの実力を見せてあげる! |
影の少女 | くらえ!! |
ホールの中の影は棘の群れと化し宙に浮かび、それと同時に青髪の子供に襲いかかった。 | |
コージ | ……はあ。 |
コージの影は鎌の形状となり、その身体を中心として一閃し、襲いかかってきた影の棘を全て断ち切った。 | |
少女の影でできた武器はコージの一撃で霧散する。そして少女の本体が姿を現した。 | |
コージ | ……捕まえた。 |
コージの影が素早く近づき、影の少女が立つ位置に縛りつけた。 | |
コージ | ディスシティの全ての影は、わたしの縄張り。 |
コージ | 忘れないで。あんたもただの影でしかない。 |
黒の霧が消失する。影の少女はコージの影にしっかりと拘束され、身動きがとれない。 | |
影の少女 | ううう、こんなのいじめよ……わたしはコージ、わたしがコージなの! |
影の少女 | わたしはニューシティの最も恐ろしい都市伝説、負けを認めるわけにはいかないの! |
影の少女 | でも、あんたが影の主なら……ついていってあげても……悪くなさそうかも? |
コージ | ……え? |
影の少女 | わたしも影だし、年も同じくらいだしね。 |
コージの前で、影の少女は急に甘え始めた。 | |
コージ | ……面倒くさいな。 |
コージ | 子供たちを解放してあげて。そうすれば考えておくから。 |
影の少女 | やったー!じゃあ約束よ。 |
影の少女は嬉しそうにコージの後ろに飛んでいき、あなたたちに向かって舌を出した。 | |
だが、彼女の姿がだんだんと透明になっていく。黒の霧と化し、少しずつ消え始めていく。 | |
コージ | あんた…… |
影の少女 | あれ、どうやら影として従えないみたい……子供たちの心の中の恐怖が消えたら、わたしも消える…… |
影の少女 | じゃあね。いつか、また会えるかもしれないね……シンジケートの子供たちの王。 |
消えていく少女を見て、コージは何も言うことができなかった。 | |
影の少女が消えると同時に、美術館の中の泣き声も聞こえなくなった。 | |
コージ | ……あんたたちもここで道に迷った子供か? |
ヘラ | へへっ、本当に生意気なガキね。あんたの方がガキじゃん……さあ、お姉さんって呼んでよ! |
EMP | 局長のことを探しにきたんだ……だから、まずはお姉さんって呼びな! |
EMP | あー、影をしまってくれよ。悪かったからさー |
コージ | ……局長?見たことないし、興味もないな。 |
コージ | でも……あそこなら、探したい人がいるかもしれない。 |
コージは美術館の奥を指さした。 | |
ヘラ | それにしても、なんでそんな格好してるの?赤ずきんのコスプレ?結構可愛いじゃん。 |
コージは服についているフードを触ってみた。 | |
コージ | ……なんで赤ずきんが?……え? |
コージは自分の服装が、悪夢の夜でのニュースタイルになっていることに今気づいたようだ。 | |
ヘラ | あはは、可愛いガキね。よく似合ってる。 |
コージ | ……格好なんて、どうでもいい。 |
コージ | ……わたしはこんなの気にしないから。 |
コージ | こんな変な場所にしか現れない服だしね。 |
そうは言うものの、コージの顔は赤くなっている。 | |
コージ | ……このことは誰にも言わないで。 |
コージ | じゃないと……許さないから。 |
そんな半ば脅迫的な宣言を残して、コージは子供たちを連れてこの場から立ち去った。 | |
影の少女の件はようやく解決した。あなたたちはこの魔女の夜で探索を続けることにした。 |