ギア抜け

Last-modified: 2024-05-16 (木) 16:04:49

筐体のシフトレバー(ギア)が何らかの不具合を起こした事で、走行中に突如シフト位置がNになってしまう現象のこと。

 

公式の説明によると、シフトレバーを短時間で何度も操作した*1場合に故障を防ぐための機能との事である。*2

 

ただし多くの場合は、メンテナンスがきちんとされていない店舗の場合にシフトレバーのユニットの内部にあるマイクロスイッチと呼ばれる部品が接触不良を起こし、電気信号が伝達されずに筐体の制御装置がギアが入ってると認識しないことがある。もしくはスイッチ配線の急激な曲げ伸ばしを繰り返された事による内部断線。
そうなるとゲーム(機械)側の認識はシフトレバーをニュートラル(N)にしているのと同じ状態になりギアが抜けた状態になってしまう。
マイクロスイッチは消耗品であり、ギアチェンジの度にどんどん接点が磨耗し接触不良が起こるようになる(一部の噂では数百回程度で寿命になるとも)。ギアガチャはその磨耗を進めることになる行為であるため絶対にしないように。
とはいえもっと耐久力の高いパーツ(ギアで12、34、56の左右を判定するフォトスイッチ等)はあるため将来的に新筐体に変わるなどしたときにそちらのパーツを使うようになって欲しいものである*3

 

シフトレバーを再度入れ直すことで直る場合もあるが、再発する可能性もあるためすぐに店員にお願いして修理して貰う方がよい。店舗によってはお詫びとして修理後にクレジットサービスを行ったり、正常な筐体で無料で遊ばせてくれる場合もある。また、ギアのところを下から叩くギアパンという方法もあるが、むしろ故障にトドメを刺す事があり、台パンと勘違いされる可能性もあるためおすすめはしない。きちんと店員にお願いして修理してもらう方がよい。


*1 いわゆるギアガチャ行為。1986年にSEGAが発売した有名レースゲーム「アウトラン」でギアを素早く何度も切り替えることで本来減速するはずのコース外(ダート部分)で減速しなくなることから走行タイム短縮のための裏技として広まったのが由来とされる。当然ながらシフトレバーが過酷な扱いを受けて故障の原因にもなるためこの技を嫌うプレイヤーもおり、店によっては明確に禁止したり筐体を改造して後付のスイッチでこの現象を起こせるようにしていたこともあると言われている。
*2 この場合、一定時間ギアは入らなくなる。
*3 他作品では実際に「実車っぽさを諦めてギアを上げる/下げるの操作に絞った上下に倒れるだけのレバーに変更、構造をシンプル化・ギアガチャ自体を不可能にする」ことで解決した頭文字D(現在は「ニュートラル位置に入っている場合は即座にATに換装」という形でH型シフトに再変更)、「H型シフトではなく、ハンドル部に上げる・下げるパドル型のレバーを設ける(実際のレースカーに近い構造なので元ネタ再現ではある)」構造を選択したSEGA World Drivers Championshipなど、耐久性を優先したと思われるケースも散見される。湾岸マキシはもちろん実車っぽさという価値があるのでMT7~9速で収録されている車種の再現を別にすれば一概にこれらに劣っているとは言い難いが