筐体

Last-modified: 2025-03-17 (月) 02:58:47

筐体(きょうたい):何らかの機能を有する機械や電気機器などを中に収めた箱のことを言う。フレームを含めた外装を指す。
「筺体」と、王じゃなく"玉"になっている漢字表記揺れもあるがどちらも正解。

アーケードゲーム業界では、中身を含むゲームの機械全体を指して呼ぶことも多い。
「台」という言葉と似ているが、微妙に使い方が違う。

例えば「対戦筐体」は、対戦のための構造をしている箱のこと(ハードウェア)。
「対戦台」は中身のゲームの設定(ソフトウェア)が対戦向けになっているものを指す。
「禁煙台」と言うことが多く「禁煙筐体」とはまず言わない。
撮影機材が設置されている筐体は「撮影台」と呼ばれる。

 

湾岸マキシにおける筐体

6RR+現在稼働している通称「第三世代」は、湾岸マキシ4より使用している。2021年12月15日をもって稼働10周年となった。4より数えて7回バージョンアップを行っており、よく言うとロングセラー。悪くいうと型落ちという状態が今の湾岸マキシである。実際コイン投入/返却口周りやシートをよく見ると『4』のデザインからほぼ変わっていない。

エアロ全復活後版のドレスアップレベルの解説ページで少し触れられているが、

  • モデルになった道路を考えると自由分岐を追加or実装してもいいはずの福岡や広島名古屋同様の一本道コースで実装
    邪推していいのならば「難易度を特に高めにすることで、阪神や名古屋同様に『悪い意味でコースを覚えてしまいやすく、オーバーテイクポイントが決まり切ってしまうなど単調なレースになってしまいやすい』でプレイヤー同士が揉めるのを回避した」ようにも見える神戸や広島
  • マキシ6以降に参戦した車種は5DX+までの参戦のと比べてエアロパーツの種類がめちゃくちゃ少ない、一部なぜドレスアップ非対応*1なのかわからない車種がいる*2

…などは筐体やハードウェアの老朽化によるデータ容量不足でやむなく削られたとする説がある。

北米のマリオカートACやマキシマムヒートで使用している第4世代にいい加減変えろという声も多い。といってもあちらも稼動から5年以上経つが。

…という問題が議論されてきたが、日本最速王座決定戦2024にて5DX+までのプロデューサーだったマエダ氏の復帰と同時に湾岸マキシの新プロジェクト始動が告知されたが、その中には筐体の一新も含まれるとのこと。Xではアカウントも開設されているので、続報を待とう。

価格

初代マキシ~3DX+まで(旧筐体)の筺体価格は1台約120万円。

マキシ4(新筐体)の販売価格は、本体4台+ターミナル1台+バナパス200枚のDXセットで約600万円、本体2台+ターミナル1台+バナパス100枚のSDセットで約330万円。

消費電力

湾岸Rは1台420W。ソース https://bandainamcoent.co.jp/am/vg/wanganmidnightr/
旧筐体(2代目筐体)は1台480W。ソース http://www.tops-game.jp/machine/machine_list.htm
新筐体(3代目)はドライブ筐体が1台340W、ターミナルが1台250W。ソース http://www.am-j.co.jp/newmachine/201109/003.html

これまではディスプレイが消費電力が大きく体積・重量ともに大きいCRT(ブラウン管)であったが、4以降の新筐体では32インチ液晶になっており、奥行きが大幅にカットされたほか、消費電力も低下。
筐体イルミネーションも従来は蛍光灯であったが、4以降の新筐体ではフルカラーLED(発光ダイオード)になっており、消費電力も低下したうえ、プログラミングで自由自在に色が変わるようになった。
イベントモードでは青・緑など普段見慣れない色が点灯する。イベントがあった際は是非見に行く価値あり(普段は使われないので勿体ない気もするが)
同じ筐体をベースにしているマリオカートACDXでは、上部イルミネーションLEDがレインボー発光しており、その真価を活かしている。
因みにプレイ中にコードを抜くなど悪いことしたらLEDが点滅し「係員を呼んでください」と大きく画面表示される。
一発で分かるので止めよう。

新筐体なら、2台設置の時点でも旧筐体に比べエコである(30W低い)。4台設置なら310Wも削れる。


*1 例えば実際にはサードパーティー製エアロパーツがたくさんあったはずのPS13シルビアなど。というかドレスアップパーツを一回大幅に削ったうえ、一部は6RR+でも復活していないことそのもの。
*2 ドレスアップについては実際に開発スタッフのムネカタ氏は氏の愛してやまないS130Zを例に挙げて「自分ひとりの意見としては、こういった車種もドレスアップ対応にするべきだと考えている」「ステッカーについても3時代からのエアロ同様に復活させたい気持ちがある」という趣旨の未来研通信を出している。