Bayard

Last-modified: 2023-12-18 (月) 07:29:39

軽巡洋艦バヤール(コルベール原案)

Bayard.jpg

装甲厚の詳細

Bayard000.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier7種別プレミアム艦艇
艦種巡洋艦派生元-
国家フランス派生先-
生存性継戦能力34,700
装甲6-120mm
・艦首・船尾 25-90mm
・対水雷防御 25-120mm
・上部構造 13-60mm
・砲郭 19-120mm
・主砲 20-100mm
・重要区画 25-90mm
対水雷防御ダメージ低減16%
機動性機関出力120,000馬力[hp]
最大速力34.0ノット[kt]
旋回半径730m
転舵所要時間9.3秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離13.2km15.8km15.2km6.7km
航空発見距離7.9km11.0km10.9km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
-mod.115.8km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
-152mm/55 Mle 19304基×3門HE弾 2200(12%)
AP弾 3300
7.5秒15.0秒


副砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
-100mm/55 CAD Mle 19454基×2門HE弾 1400(5%)3.0秒5.0km


魚雷艦体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ装填射程雷速発見
-550mm lance-torpilles2基×3門(3門)1483390秒9.0km60kt1.3km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
-57mm/60 ACAD Mle 1951
100mm/55 CAD Mle 1945
6基×2門
4基×2門
153
59
4.5km
5.0km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良2+20%:対空砲座の最大射程
2Damage Control System Modification 2-min.pngダメージコントロールシステム改良2-15%:消火時間
-15%:浸水復旧時間
Steering Gears Modification 2-min.png操舵装置改良2-20%:転舵所要時間
Propulsion Modification 2-min.png推力改良2-50%:最大出力への到達時間
3Concealment System Modification 1-min.png隠蔽システム改良1-10%:被発見距離
Steering Gears Modification 3-min.png操舵装置改良3-40%:転舵所要時間
-80%:操舵装置修理時間
Target Acquisition System Modification 1-min.png目標捕捉装置改良1+20%:最大視認距離
+20%:魚雷発見距離
+50%:敵艦強制発見距離
4Main Battery Modification 3-min.png主砲改良3-12%:主砲装填時間
-13%:主砲旋回速度
Torpedo Tubes Modification 3-min.png魚雷発射管改良3-15%:魚雷発射管装填時間
+50%:魚雷発射管の損傷(機能停止)の発生率
Gun Fire Control System Modification 2-min.png射撃管制装置改良2+5%:主砲最大射程
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良3+25%:平均対空ダメージ

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品動作時間:5 秒
準備時間:60 秒
十字キー上
水中聴音I.png水中聴音2 回魚雷の発見:3.1 km
艦艇の発見:4.4 km
消耗品動作時間:96 秒
準備時間:180 秒
対空防御砲火.jpg対空防御放火2 回平均対空ダメージ:+200%
消耗品の動作時間:40 秒
準備時間:150 秒
十字キー右
エンジンブーストI.pngエンジンブースト2 回最大速度:+20 %
消耗品動作時間:180 秒
準備時間:120 秒
十字キー下
主砲装填ブースター.jpg主砲装填ブースター2 回主砲装填速度:+50%
消耗品動作時間:20 秒
準備時間:150 秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

バヤールは巡洋艦ド・グラースの原案を発展させたものであり、主砲塔数を 4 基に増やすことで火力の向上が図られています。
就役:1953
同型艦数:1

解説

  • 抗堪性
    HPは34700とClevelandより僅かに低く、Ochakovより高い。後述のバイタルも相まって耐久力は同格最低クラス。機動力を活かして避けるプレイを心がけよう。
    また軽巡と異なりバイタルが喫水線上に出ている部分が多く、かなり抜かれやすい。
    対水雷防御は16%と平均的な値。
     
  • 主砲
    La GalissonniereDe Grasseと同じ152mm砲で、砲塔が1基追加され装填速度は7.5秒/発に短縮した。
    さらに砲旋回時間が15秒と比較的早いのも受け継いでいる。ただし射角は40~140°でかなり悪い。
    弾道も変わっておらず、Cleveland等より素直な低い弾道であり、鈴谷の155mm砲に近い。
    また、HE弾は貫通力優遇を受けており、30mmまで貫通する事が可能である。
    射程は15.8km、同格軽巡の中ではMainzおよび?長射程グループと米英軽巡との中間に位置している。
     
    しかしバヤールを最も特徴づけているのは、フランス巡洋艦お馴染みの主砲装填ブースターであろう。
    もとより装填時間が短い軽巡でこの消耗品を持っているのはバヤールだけであり、発動時の装填時間は3.75秒、理論上のDPMはレジェンダリーのWorcesterの124%に達する(素の状態でもDPMはAP弾HE弾ともにTier7巡洋艦で4位)。
    当然使用できる数は限られているのでここぞというときに使おう。
     
  • 魚雷
    De Grasseと全く同じ性能の9km魚雷で、門数も装填時間も据え置き。
    射角の広さも相変わらず良いのだが、片舷3門しかなくTier7では力不足の感がある。
    とはいえ護身用として「ある」ことに絶大な戦略的意義があり、また状況が許せば快速を生かした強襲も選択肢に入る。
     
  • 対空
    防空巡洋艦であるため、Clevelandほどではないがそれなりの対空能力を有している。
    残念ながら主砲は対空砲扱いでなく長距離対空砲はほどほど。しかし中距離が強くClevelandを上回る。
     
  • 機動性
    AtagoMogamiといった日本巡洋艦には劣るものの、34ノットの速度は彼女らに次ぐ快足。
    旋回半径、転舵時間ともに同格のほぼ中央値。
    しかしCharles Martelと同じ、高ティア仏巡規格のエンジンブースト(速度+20%)を所有している。
    この時の最大速力は旗込で42.8ノットに達する。敵駆逐のスポットを振り切ったり加減速回避が可能。
     
  • 隠蔽
    Clevelandより少し悪い。特化すると10kmを切り8.9km。艦長スキルのみでは10.16km。
    優秀な値ではあるが、このティアにおいてはこれ以上に被発見距離が短い巡洋艦も少なくはなく先手を取られうることを覚悟した方がいいだろう。
     
  • 総評
    軽巡版Charles Martelである。
    その島裏から出られる機動性は全ての軽巡*1が羨む能力であり、速射砲と主砲装填ブースターの組み合わせによる火力はTier7離れしている。
    とはいえ抗堪性に難があり、敵から見れば最優先攻撃対象である。射角の悪さから油断すると即死するようにもなっている。卓越した機動性をもって補うことができるものの、あくまでペラペラ高火力艦の類である。

史実

1950年代に「改ド・グラース級」として竣工した防空巡洋艦コルベールであるが、この艦の原案には「米製高初速152mm三連装砲を4基搭載する水上戦闘艦」という設計案が存在している
おそらく「バヤール」はこの案がWG設計局によって具現化されたものなのではないだろうか。

小ネタ

  • 艦名について
    艦名はPierre Terrail, seigneur de Bayard(ピエール・テライユ、バヤールの主*2、1473~1524)という、中世フランス末期で活躍した大胆不敵、勇猛果敢な騎士である。彼の死後、フランスでは彼を英雄視しており「屈辱を乗り越え、恐れを知らない騎士」「フランス騎士道の鑑」としてその名が知られている。「Le chevalier Bayard(バヤールの騎士)」とも呼ばれている。
    ちょっと詳しく

    主にイタリアにおいて武名を挙げており、その勇名は敵味方両方に知られている。1503年のガリリャーノ川での戦いでは、突撃してくる200名のスペイン軍をバヤール率いるたった13名のフランス騎士で守り切った話、フランソワ1世時代に神聖ローマ帝国(ドイツ)皇帝カール5世の軍35000に包囲されたメジェールをわずか1000人で守り抜き、敵をこの地に長期間足止めした話(1521年)がある。が、戦争自体には負けた
    また彼の最後の戦場である1524年のジェノヴァにおけるセージア川の戦い*3では、こんなエピソードがある。
    フランス大劣勢の中、勇敢に戦うバヤール。しかし数も質も敵が勝っており、ついにバヤールは敵軍の凶弾に倒れる。彼は重傷であり、どう見ても助からない。そんな中、彼に近づく男の姿が。
    彼の名はシャルル3世。バヤールの親友であり、フランスの由緒正しき貴族家ブルボン公の本流の子――だった。
    シャルル3世は時のフランス王フランソワ1世に忠誠を誓い、フランス軍元帥に叙せられた武勇を挙げた男だった。しかしセージア川の戦いの前年に、お家騒動*4によってフランスを裏切って神聖ローマ帝国皇帝カール5世やイングランド王ヘンリー8世と密約を交わし、忠誠を誓ったはずのフランソワ1世への謀反を企てていたのである。しかしその計画が政敵に露呈したため、イタリアに亡命。その後、カール5世の下で神聖ローマ・スペイン連合軍の指揮官として、このセージア川の戦いに参加していたのである。
    つまりバヤールは、かつて共に戦った友人、そして裏切り者に殺されたというわけである。
     
    かつての友人と、死の際で出会ったバヤール。シャルル3世は、
    「お前とこんな形で出会うことになるなんて悲しいことだ……お前は勇敢な騎士だった」
     
    と、死にゆく友人を見て嘆き悲しんだ。それに対し、バヤールはこう答える。
     
    「君は私の死を悲しむことはない。私は忠義を果たし、名誉の中で死んでいくのだから。だが私は哀しい。なぜなら君は、君の王、君の祖国、そして君の忠誠と戦っていたのだから――」
     
    そう答え、バヤールは名誉の戦死を遂げた。
     
    ――そしてその裏切り者ことシャルル3世は、その後も神聖ローマ帝国軍の一員として各地を奮戦。元々有能な騎士であったことから数々の勝利を挙げるものの、味方やスペインの貴族からは「主君を裏切った卑怯者」と呼ばれ続ける。
    その後、色々あってフランソワ1世がローマ教皇クレメンス7世と結託したため、1527年にシャルル3世を指揮官とする神聖ローマ帝国軍がローマに派遣される。戦いは帝国軍が優勢でありローマを包囲。しかしここで、裏切り者シャルル3世の命運は尽きる。彼は最前線に立って戦況を把握しようと梯子を上った時、敵兵から狙撃されて命を落としたのである。
    指揮官を失った帝国軍は怒りによって却って士気が上がったが、同時に統制を失たため、かの有名な「ローマ劫掠」が発生。ルネサンス全盛期のローマは神聖ローマ帝国軍により破壊・略奪・殺戮・強姦の限りを尽くされ、文化都市ローマの地位は失墜し、ルネサンス時代の終わりを告げた。
    こうしてシャルル3世は、このような不名誉の中で死を遂げた。ブルボン公本流は彼の代で断絶し、彼の人生は汚名に塗れたものとなったのである。
     
    こうした2人の人生の歩みの違いが、バヤールの死後、彼の騎士としての評価を上げることに繋がったわけである。

     
    ちなみにバヤールとはシャルルマーニュ伝説に登場する名馬「バヤール」である。作中においてこの馬を巡って戦争が起きている
    名馬バヤール

    余談ではあるがフランスの武勲詩やイタリアの叙事詩に登場する伝説の名馬にも「バヤール」の名がついている(特徴は赤毛で黄金の心臓、キツネの知恵を持つとされている)。フランスの武勲詩「エイモン公と四人の子ら」においてはエイモン公の息子ルノー(リナルド)の愛馬として登場するが、シャルルマーニュへの降伏条件としてバヤールは献上させられてしまう。シャルルマーニュはバヤールに重しを付けて水に沈め、殺そうとするが森の中に逃げていく(別の物語だと最終的に溺死してしまう話もある)。イタリア叙事詩の「狂えるオルランド」では絹の国セリカン(中国がモデル)の王であるグラダッソがリナルド(ルノー)の持つ「バヤール」とオルランドの持つ名剣を手に入れる為に海を越えてやってくる。つまり作中においてバヤールは世界最高の名馬という扱いなのである(赤毛の名馬を求めて中国の王が欧州にやって来るというモチーフには何となくやきもきさせられるが)。13世紀ごろまでは赤茶色の毛に黒いたてがみを持つ馬には「バヤール」の名を付けるのが慣習であったようだ。しかし、時代と共に魔法の馬という特徴は失われて行く…15世紀に書かれたカンタベリー物語にはバヤールという馬は登場するものの伝説の名馬や魔法の馬といった扱いは全くされていない。

コメント欄

  • まさかの修理班無しか… -- 2022-10-10 (月) 18:37:31
    • 火力特化軽巡だから仕方ない。これで修理班ついてたらOPどころかワイマールの二の舞のなるからね。 -- 2022-10-10 (月) 19:23:02
    • とは言っても外すとしたらエンブーか装填ブースターだから、もしあっても誰も修理班使わそうだけどな。 -- 2022-10-10 (月) 20:06:15
      • 個人的には、装填ブースターはマルテルみたいにソナー(対空防御砲火)とトレードオフになるもんだと思ってたんだけどなあ -- 2022-10-10 (月) 21:35:02
      • 当たらなければどうということは無いというのを地でいく攻撃特化構成ということか… -- 2022-10-10 (月) 23:02:06
  • 影薄いけど、ウィチタ並みに害悪じゃね?こいつ。固さがない代わりに過貫通バリアもやっぱ持ってるみたいだし。 -- 2022-11-01 (火) 21:32:28
    • コイツは腹撃ったらちゃんと死んでくれる方だと思うぞ。喫水線以下にバイタルが沈んでる奴等は距離近いと抜くのほぼ無理になるからな。過貫通はもう諦めろ。各艦の距離ごとに抜けるか否かを覚えて、バイタル狙うか上目狙って数当てるか切り替えていくしかない。 -- 2022-12-22 (木) 10:52:01
  • いやぁ、どうかなぁ -- 2022-11-01 (火) 22:25:01
  • もうほぼ見かけなくなった。つまり、そういうことだ -- 2022-11-08 (火) 09:02:50
    • 戦艦乗ってて、3回ハカイチできた。マインツとかヴァイマルの装甲がインチキに感じる、バヤールの柔らか装甲。 -- 2022-11-08 (火) 12:11:49
  • きれいな船だなあ、思わずそれだけで買っちまったわ。戦果は度外視で。 -- 2022-11-09 (水) 15:35:12
  • こいつってpcと同じく29mm貫通HEなのか?そこがだいぶ重要なんだが -- 2023-02-03 (金) 23:35:11
    • 試しにAI戦でエディンバラだと(装甲外縁がちょうど30mm)貫通しましたので30mmまでなら貫通可能ですね。 -- 2023-02-08 (水) 03:30:54
      • 情報ありがとう。エディンバラも貫通するなら巡洋艦とのタイマンで困る事は無さそうだな -- 2023-02-08 (水) 16:25:50
  • 新アズレン艦長のサンルイが装填ブースターの持続と回数増加を持ってるので相性が抜群に良いと思われる -- 2023-02-04 (土) 00:27:09
  • 確証は無いけど、ボルチモアとの至近距離での撃ち合いでHEがほとんど貫通していたので貫通力は口径の1/5っぽい -- 2023-02-07 (火) 05:00:37
    • PC版ってティア8以上の殆どの152mm砲が30mmまで貫通するらしいから、それが適応されてるんじゃね? -- 2023-02-08 (水) 19:03:21
  • サンルイ積んだバヤールは装填ブースター4つもあるから積極的に使うべきかな 使い切れない場面が多々あったり… 駆逐の有無で変わるけど -- 2023-02-23 (木) 13:40:25
  • こいつにサンルイ乗せてブースターバンバン切りながらエピックブースト発動させまくるの楽しい。ただ巧妙なくてヘイト管理しづらいのがメッチャ辛い -- 2023-02-26 (日) 22:51:05

*1 Colbertを除く
*2 “seigneur de~”は英語の“Lord of~”に相当する語。領主とか王とか、だいたいそんな意味
*3 フランス軍 vs 神聖ローマ・スペイン連合軍
*4 相続問題