フレ馬場

　フレ馬場・・・それは馬場の代名詞ともいえるWhirlwindをあえて多用せず、Frenzyをメインの攻撃手段に据えた攻撃的なビルド。

構想

　比較的名の知れたビルドでありながら、あまりにもメジャーなWW馬場の陰に隠れてPubでもあまり見ることはなかった。
　フレバグやスワップバグが発見された今、もう一度フレ馬場を見直してみようじゃないか。

戦い方

　敵を発見したらひとしきり吠えた後、Frenzyで襲い掛かって各個撃破。

パーティプレイ

　いつも通りの戦い方でOK。常に最前線に立って敵の群れと戦い、Frenzyの効果を継続させていくよう心がけよう。
　でも一人で先走るのは禁物。Frenzy中でキャラ、プレイヤー共にノッている時でも、パーティーの空気を読むことが必要だ。

良い点

• Frenzy効果中の高速移動、高速攻撃は気持ちいいの一言。
• WW馬場では活かせなかったOn Striking系の効果を持つ武器も最大限に利用できる。そのため、Barbarianビルド中ではUber Tristramのソロ攻略に最も適している。
• Frenzyの消費マナがたったの3と極めて低いため、マナバーンはあまり問題にならない。

欠点

• WW馬場同様、Iron Maidenには極めて弱い。しかしVer1.13以降、使ってくるモンスターはいなくなった。
• Frenzyへのシナジースキルが多いので、攻撃力を優先するとスキルポイントに余裕がない。
• 装備構成上盾ブロックが不可能な上、Def系スキルにも十分なポイントが割けず、他のMelee系馬場ビルドに比べると防御面で脆い。

スキル配分

Warcries

• Howl：1（経過スキル）
• Taunt：1～（Frenzyへのシナジーボーナス供給源）
• Shout：1～（Battle Orders/Commandへのシナジーボーナス供給源）
• Battle Orders：1～
• Battle Command：1（1+ブーストで運用）

Combat Masteries

• Sword/Axe/Mace Mastery：いずれかに1～20*1
• Increased Stamina：0 or 1（Speed共々切ることも可）
• Increased Speed：0 or 1
• Iron Skin：1（1+ブーストで運用）
• Natural Resistance：1（1+ブーストで運用）

Combat Skills

• Bash：1（経過スキル）
• Double Swing：1～（Frenzyへのシナジーボーナス供給源）
• Double Throw：1（経過スキル）
• Frenzy：1～

スキルオプション

　スキル配分の項目を見てもらってもわかるように、フレ馬場にはいわゆる「王道ともいえる振り方」というものが存在しない。本ビルドのメインスキルであるFrenzyでさえ、スキル後半の攻撃速度上昇の伸びが悪いという理由で20振らない人もいる。パーティープレイで欠かせないBattle Ordersも、攻撃重視の人は1+ブーストにしていたりする。

• Taunt、Double Swing…どちらも上昇率は8%と同じなので、Frenzyのダメージを重視するならば多めに振る。
  Double SwingはSLv9以上で消費マナが0になって使い放題になるのでブースト込みで達成させたい。

• Iron Skin、Natural Resistance…どちらも1+ブーストで十分に助けとなるので最低1は振っておきたい。それ以上振るかどうかは余剰スキルポイントと要相談。

• Frenzy…スキルポイントを振る際には、「FrenzyはVinc171（EIAS101）到達で最速の10フレ/2回攻撃（秒間5ヒット）となる」ことを念頭に置いて考えること。
  左手武器以外の装備IAS、（Frenzyの自己バフ以外の）スキルIAS、WSMを考慮し、FrenzyのSLvをどれだけ上げればVinc171達成に必要なスキルIASを獲得できるか、また目標となるSLvに到達するためのスキルポイント振りとスキルブースト装備をどうするのか考えよう。

　ただでさえポイントが足らないビルドではあるが、移動用にWhirlwindや、Iron Maiden、PI対策にBerserk（その際の安全確保にWar Cry）を取る場合もある。War Cryを使うつもりなら、Double SwingではなくTauntに振ると（若干だが）お得かもしれない。実際、このビルドではDouble Swingは育成を終えてしまうと出番が無いため、Double Throwを併用すると言うのでもなければTauntに振ってもあまり差は出ない。他にも狂信的な早足愛好家はIncreased Speed20とか。フレバグ利用で片手にPhase BladeベースのLightsabreやAzurewrathやRW Grief、もう片手にSchaefer's Hammerなど、マスタリ違いの武器を持つ場合は各武器マスタリに1+ブーストな場合もある。

　また、Berserkには「Frenzyの物理ダメージを（SLv）%分だけMagic属性ダメージに変換する」シナジーボーナスがあり、これも頭を悩ませる一因となる。
　Berserkに振ると物理ダメージは上昇しないどころかむしろ下がるのだが、Hellの敵の物理レジストを考慮すると最終的なダメージが高くなることも多いため、他のシナジーやマスタリーを削ってでも振る価値は十分ある。ただし物理ダメージが減少するため、Life、Manaの吸収量が減るというデメリットもある。
　なお、他にOn Strikingの呪いを使わないならば、ARが充分でないこともままあるためBattle Cryが非常に有用。兄貴がリーパー装備などの場合でも彼の前線到着まで、或いはDecの発動を助けてくれると思えば悪くない。

ステータス配分

• STR: 最終装備の要求値
• DEX: 最終装備の要求値
• VIT: 残り全部
• ENE: 初期値

　スワップバグを利用する場合はReqSTRとDEXに注意。

装備例

• 右手＆左手：下記装備オプションを参照。
• 頭：Arreat's Face、Crown of Ages、Vampire Gaze等。
• 胴：Shaftstop（Upgraded）、Leviathan、RW Fortitude等。
• 手：Dracul's Grasp、Blood Craft、Laying of Hands等。
• ベルト：Thundergod's Vigor、Verdungo's Hearty Cord、String of Ears等。
• 足：Gore Rider。
• 護符：Highlord's Wrath、Metalgrid、Crescent Moon、Blood Craft等。
• リング1：Raven Frost。
• リング2：Bul-Kathos' Wedding Band、両吸い＆レジリング等。

装備オプション

　D2Xではフレバグが利用可能で、ベースアイテムの組み合わせによっては攻撃速度を大幅に早められる。フレバグが修正されてしまったD2Rでは、プライマリーウェポンにWSMの速い物を選ぶこと。
　裏装備には吼え+3の片手武器を二個持つか、PI対策の武器を用意する。
　AR重視ならばAngelic Raimentセットの護符とリングを装備する手もある。

片手剣＆両手剣

• 右手：RW Death、RW Breath of the Dying等。
• 左手：RW Grief等。
• PI対策：Azurewrath、RW Lawbringer、RW Voice of Reason等。

　D2Xでは「右手に石Colossus Sword発動RW Death+左手にPhase Blade発動RW Grief」の組み合わせが頭一つ抜けて強い。
　フレバグを発動させればWSMは-50となり、スワップバグも併用可能。最速Frenzyに必要となる残りのVinc51は護符にHighlord's Wrath+CLv10 Frenzyで到達。
　PI対策にはAzurewrathやRW Voice of Reasonといった属性ダメージ重視の物を。また左手にPhase Blade発動RW Lawbringerを選んで常用するのもあり。CS等アンデッドの多いエリアでは十分な破壊力となるし、そうでなくともDecrepify投射は非常に有用。ただしドラクル等他の呪い投射装備との併用が難しくなる。
　最終装備までのつなぎ候補としては、Lightsabre、The Grandfather、RW Oath、RW Unbending Will等がある。中でもRW Oathは破壊不能が付与されるので石物を使え、必要ルーンもそこそこで、剣・斧・メイスいずれにおいても発動可能…と便利。

片手斧

• 右手：RW Beast等。
• 左手：RW Death、RW Grief、Death Cleaver、石5穴Rune Master等。
• PI対策：Gimmershred等。

　WSMの最速がWar Spikeのｰ10、最遅がEttin Axeの10なのでフレバグは発動しても恩恵が薄い。よってルーンワードを発動させる際の武器はフレバグの使用にこだわらず、WSM0＆Range3のBerserker Axeを用いるのがよい。
　加速用にRW Beastを採用する際は40%IASを活かすため、あえて右手側に装備させるのを推奨（Vinc59相当の加速となる。左手にBeastだとVinc29にしかならない）。
　PI対策は3属性追加ダメージ＆安さが売りのGimmershredがおすすめ。

メイス

• 右手：Schaefer's Hammer、Stormlash等。
• 左手：RW Beast等。
• PI対策：Baranar's Star、RW Voice of Reason等。

　WSMの最速がｰ10、最遅が1Handed Hammersの20なので、D2Xではぜひともフレバグを利用したい。
　加速用にCaduceus発動RW Beastを採用し、左手側に装備させる手もある。
　PI対策は3属性追加ダメージ＆安さが売りのBaranar's Starがおすすめ。RW LawbringerはSceptersでも発動可能だが、他に使い回しがしにくいのでおすすめはしない。
　最終装備までのつなぎ候補としては、Stone Crusher、Horizon's Tornado辺りがある。本命を手に入れる際の副産物として安く出回っているので、トレードや撒き部屋で入手できるだろう。

その他

育成

　Frenzyを覚えるまではDouble Swingでしのぐ。
　シナジー供給源にするつもりなら序盤からポイントを振ってもかまわないが、Double Swing自体は伸ばしてもそれほど変化しないのでポイントを貯めておくのも手。

傭兵

　Act2のMight兄貴か、Shoutを削ってDefiance兄貴にするのが一般的。
　変わり種としては、Act1の弓傭兵にVigorオーラ付きのRW Harmony等を持たせてみるのも面白い。リッチな人はRW Faithを持たせてみる？

注意

• 強くするにはやはり資産が必要。Dracul's GraspやStormlashなど強力なOn Strikingの効果を持った装備を活かして戦おう。
• WW馬場と違い、完全に取り囲まれるとLeapやHowlなどのサポートスキル抜きでは脱出できないので気をつけること。
• Uber TristramではHowlが攻略の肝。取り巻きは片っ端からこれで散らし、ボスとの一騎打ちに。

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