コンセプト
Necromancer実装直後Inarius Gem Necroとして一世を風靡してしまったばっかりに長き雌伏の時を過ごしたGrace of Inariusセット。
Diablo4での活躍(?)もあり、Googleに"Inarius"を入力すると「クズ」がサジェストされる(※2024/02現在)大変不名誉な大天使の名を冠するこのセット、その実buff対象が限定されていないGeneral Bufferセットであり、更にpatch2.7.7(Season30)で倍率強化を受けている。
そして現在、このセットのLeaderboard上位を狙えるトップビルドは、Trag'Oul Blood Novaのコピービルドである当ビルドとなる。
長所
- patch2.7.7(Season30)でnerfを受けたTrag'Oul's Avatarに替わり、各種Blood Novaビルド中火力最大の座に収まった。
- Cooldown Reduction依存度が殆ど無く、あったらあったで恩恵もあるので装備のmodsに縛りが少ない。
短所
- Grace of Inarius仕様かつWisdom of Kalan抜きのビルドは凄まじい脆さの補填に各種LegendaryやKanai's Cubeの枠を消費するため、CC回避行動等も考慮すると現行Trag仕様Blood Novaビルドとの火力差は倍率の数値ほどでもない。
- 元々Krysbin’s Sentenceの性質上Juggernautが苦手なクラスだが、高Life単体に時間がかかるビルドなので徹底無視を推奨。
- Bloodtide Bladeの性質のため、Rift Guardianがaddsを呼ぶタイプか否かが若干クリア可否を左右する。
戦い方
動かし方はTrag'Oul Blood Novaとほぼ同じ。メインセットがGrace of InariusなのでBone Armorのスタックをより強く意識する必要がある。
Iron Roseの効果でBlood Novaが自動発生するSiphon Bloodで闘い、Action Barに実装したDeath Nova/Blood NovaをHaunted Visionsで永続化したSimulacrum/Blood and Boneの二人にコピーしてもらう。
機動力/回避にBlood Rush、Krysbin’s Sentence起動にBone Armor/Dislocationを使うのも同様。
ただし、こちらは繰り返している通り、素の状態では非常に脆い。
記事のサンプルではGuardian's Jeopardyを重ね着してLifeを増やし、Aquila CuirassとDayntee’s Bindingを両方登用して被ダメージカットを図る。
CurseにLeech/Transmittableを採用するとTrag仕様Blood Novaビルドと遜色ない生存力を得られるが、Frailtyを失うと苦手の対単体(RGおよびEliteパックのリーダー)戦が長引くので、プレイヤーの好みでどちらを優先するか選ぶ。
アクティブスキル
patch2.7.5期の他ビルド同様、Death Nova/Blood NovaをSkill Barに実装しなくてもIron Roseの効果は発生する。
しかしこの場合はSimulacrumがコピーするDeath NovaがNo Rune版になってしまうため、これをBlood Novaに変更するために実装していると考えて良い。
後は強いて言えば壊れる扉を通過する際に直接使用するくらいか。
アイコンをクリックすると各スキルの個別ページへジャンプします。
Death Nova / Blood Nova | |
RuneはIron Roseの関係でBlood Nova必須。 | |
Blood Rush / Potency | |
こちらのバージョンでは全ルーン乗せではないので防御の足しになるものを選ぶ。 | |
Siphon Blood / Power Shift | |
同じく全Rune選択ではないのでFunerary Pickに記載のあるPower Shiftを選択。 | |
Bone Armor / Dislocation | |
Grace of Inariusセットの前提かつKrysbin’s Sentenceの起動キー。 | |
Frailty / Aura of Frailty | |
この枠も脆さの補填に使うならLeech/Transmittable等もオススメ。 | |
Simulacrum / Blood and Bone | |
分身が2体になることでBlood Nova3倍。装備で永続化はするが不死ではないので破壊され得ることに注意。 |
パッシブスキル
アイコンをクリックすると各スキルの個別ページへジャンプします。
Stand Alone | |
分身が2体居るものの、Pet系の大所帯ではないので十分。 | |
Spreading Malediction | |
Aura of Frailty使用時は意識せずとも恩恵に預かれる。 | |
Swift Harvesting | |
Siphon BloodのChannelingに影響あり。 | |
Final Service | |
保険用。死なない自信がある or 死ぬことがストレスでない場合はこの枠をフリーと捉えて良い。 |
装備
- メインスキルのダメージボーナスがrollし得る部位
- Helm、Boots、Phylactery
- 優先mods
- Crit Chance、Crit Damage、Area Damage、Attack Speed(武器以外の2部位のみ)
- Class Set
- Grace of Inariusセット
- Bone Armorを前提とするGeneral Bufferセット。
記事のサンプルではGuardian's Jeopardyセットと重ね着するため、Body ArmorかShoulderを除いた5部位を装備しCubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保。
Intクラスの定番であるInt・Vit・Armorを基本に。Cooldown Reductionは不要だが、あればあったでBlood RushやBone Armorの頻度を上げられるので困りもしない。
Increased Attack Speed7%が2部位ほど欲しいのでGloveとRing片方が推奨。
- Bone Armorを前提とするGeneral Bufferセット。
- Grace of Inariusセット
- Craft Set
- Guardian's Jeopardyセット(Aughild's Authority)と択一
- 装備にRollしたStatを倍増するセット。当ビルドは防御面がスカスカなので単純Life量で優先候補になる。
作るのはBelt+Bracersで固定と思って良い。
CubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保。
- 装備にRollしたStatを倍増するセット。当ビルドは防御面がスカスカなので単純Life量で優先候補になる。
- Aughild's Authorityセット(Guardian's Jeopardyと択一)
- 一応、生存性に自信があるなら火力自体はこちらの方が高くはなる。
- Guardian's Jeopardyセット(Aughild's Authority)と択一
- Main Hand
- Funerary Pick
- patch2.7.4で強化された1-handed Scythe。Legendary Powerが長文になったが、要約すると
・Siphon Bloodのターゲットが2体増加して3wayに。
・Siphon Bloodのターゲットが1体しか居ない場合以外は、それらはNecroからのダメージが最大300%増加。
・Siphon Bloodのターゲットが1体しか居ない場合は、ダメージ倍増。
・Siphon Blood/PowerShiftのStackごとのダメージ増加が20%になり、全スキルが強化対象になる。
- patch2.7.4で強化された1-handed Scythe。Legendary Powerが長文になったが、要約すると
- Funerary Pick
- Off Hand
- Iron Rose
- patch2.7.4で強化されたPhylactery。
Siphon Blood使用時にDeath Nova/Blood Novaが自動発生し、Channeling継続中は連発状態に。
当ビルドがLifeを継続的に喪失・回復しながら敵にダメージを与える根本手段なので必須中の必須パーツ。
理想はInt・Crit Chance・Death Nova+15%だが、これを狙う場合は確定RollのVitを切る必要があるのでほぼ完璧な初期Rollを引く運が必要。
この手の部位では忌避されがちなVitもGuardian's Jeopardyが採用されやすい当ビルドなら歓迎で、最大1000と高い部位でもある。
- patch2.7.4で強化されたPhylactery。
- Iron Rose
- Body Armor(下記Mantle of Channelingと択一)
- Aquila Cuirass
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの防御的な選択肢。
当ビルドではほぼ常時発動なので確実性でDayntee’s Bindingを上回る。
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの防御的な選択肢。
- Aquila Cuirass
- Shoulder(上記Aquila Cuirassと択一)
- Mantle of Channeling
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの攻撃的な選択肢。
Siphon BloodはGeneratorのChanneling SkillなのでTaegukはトリガーできないものの、こちらは対象。
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの攻撃的な選択肢。
- Mantle of Channeling
- Belt
- Dayntee’s Binding
- Curseがかかっている敵が居る間は最大50%のダメージ低減効果があるベルト。Aura of Frailtyなら接敵するだけで常時起動する。
Guardian's Jeopardyを使わない場合はBeltにこれを装備。
- Curseがかかっている敵が居る間は最大50%のダメージ低減効果があるベルト。Aura of Frailtyなら接敵するだけで常時起動する。
- Dayntee’s Binding
- Rings
- Krysbin’s Sentence
- Necroの基本の地位を確立している強力なRing。
強力であるがゆえに、このRingの第二効果が機能しないJaggurnautの影響が全クラスで最も大きいのが難点。
またIASが確定RollのためCrit Chance・Crit Damageのいずれかが付与されたものを狙い、IntをrerollしてIAS込みのTri-Fectaにするのが目標。
- Necroの基本の地位を確立している強力なRing。
- Convention of Elements
- Necroは属性サイクルが3つしか無いので、このRingの属性周期が4秒/12秒と全クラスで最も有利。
- Krysbin’s Sentence
- Amulets
- Haunted Visions
- いくつかある効果のうちSimulacrum永続化に用があるAmulet。
理想形はPhysical+20%・Crit Chance・Crit Damageだが、特に確定Rollが無いので相当難易度が高い。
Legendary Powerに可変値が無いため、とりあえず1つ入手して使いつつ良品を探そう。
当ビルドを組むに際してはPrimordial Ashes使用の候補に挙がる部位。
- いくつかある効果のうちSimulacrum永続化に用があるAmulet。
- Haunted Visions
Legendary Gem
- Bane of the Trapped
- 定番ジェム。
- Bane of the Stricken
- 多数のmobが得意で高Life単体が課題のビルドなので入れておきたい。
- Esoteric Alteration
- Invigorating Gemstone
- Inariusバージョンでは3枠目は基本的に防御的なgemが欲しい。
Alter of Ritesが恒常化したためCC無効に出来るSeasonプレイでは前者、Non-SeasonのCCを嫌うプレイヤーの場合は後者をオススメ。
- Inariusバージョンでは3枠目は基本的に防御的なgemが欲しい。
Kanai's Cube
- Weapon
- Bloodtide Blade
- 25yard以内の敵1体につきDeathNovaのダメージが400%上昇。
patch2.7.7(Season30)でカウント対象の敵が10体までに制限されたが、当然まだ必須。
- 25yard以内の敵1体につきDeathNovaのダメージが400%上昇。
- Bloodtide Blade
- Armor
- Dayntee’s Binding
- サンプル通りのGuardian's Jeopardy仕様ならこれで更に被ダメージ半減。
- Mantle of Channeling
- Guardian's Jeopardy仕様かつ生存性に自信があるなら攻めの選択肢でも可。
- Dayntee’s Binding
- Jewelry
- Ring of Royal Grandeur
- 例によって必須。
- 例によって必須。
- Ring of Royal Grandeur
Followers
- Templer
- Trag仕様ほどLife・防御面に余裕が無いのでこちらでの評価は高め。
- Scoundrel
- 苦手の対単体・対Rift Guardian戦でNight's Veilへの期待値が高い。
- Enchantress
- 所持するスキルとNecro本体の要求がやや噛み合っていないか。
- 所持するスキルとNecro本体の要求がやや噛み合っていないか。
その他
- Area Damageの発生有無
- Iron RoseのLegendary PowerによるSiphon BloodからのDeath Nova/Blood Novaや、SimulacrumによるBlood Novaのコピーは"proc from proc"に類するものに見えるが、いずれも問題無くArea Damageを発生させられる。
Bloodtide Bladeの性質上Addsを呼ばないRift Guardian戦が長期化するビルドのため、敢えてRG出現直前に存在するPylonを残したままRG戦を開始し、後からNemesis Bracersの効果でElite Packを呼び出してArea Damageを有効化する戦術も有効。
- Iron RoseのLegendary PowerによるSiphon BloodからのDeath Nova/Blood Novaや、SimulacrumによるBlood Novaのコピーは"proc from proc"に類するものに見えるが、いずれも問題無くArea Damageを発生させられる。
- SeasonプレイにおけるNecromancer全般のLeech/Blood Flask
- 敵を倒すとPotionのCooldownが1秒回収されるため、PotionでShrine効果をトリガーできるSeasonでは重用されている。
- Inarius's Understanding(Helm)の最終形
- SocketにFlawless Royal Amethystを挿れてLifeをゲインするプレイヤーにとって、厳密に言うとFlawless Royal AmethystよりVitality +1000の方が最終Lifeが高くなる。
つまり最終形は確定RollのSocketをいずれかにrerollしたInt・Vit・Crit Chance・Death Nova+15%のPrimalということになる。
本当に突き詰める場合にのみ考えれば良いことではあるが、拘りがある場合は一考の価値あり。
- SocketにFlawless Royal Amethystを挿れてLifeをゲインするプレイヤーにとって、厳密に言うとFlawless Royal AmethystよりVitality +1000の方が最終Lifeが高くなる。
コメント
- 個人的にはreworkされて何かメインテーマが固定されると予想していたものの、patch2.7.7(Season30)で倍率しか弄られなかった&Tragがnerfされたのでページとして独立しました。D3の調整がまだ今後も続き、Inariusがreworkされたら書き直します。 -- 2024-02-02 (金) 22:59:34