【メルザイン】

Last-modified: 2024-01-04 (木) 01:24:54

概要

【グランゼドーラ王国】の本当の初代国王。3500年前の人物。
以前は【グランゼドーラ建国王】としか呼ばれていなかったが、クエスト【勇者の歴史書】にて名前が明かされた。
 
初代【勇者】であり、【神聖ゼドラ王国】の建国王【アシュレイ】の子孫で、アンルシアアルヴァンをはじめとしたグランゼドーラ王家の祖先。
2代目勇者【アジール】の従弟。
 
アジールが【大魔王ヴァルザード】を相打ちの形で倒した後も【魔族】の勢力は無傷で残っており、その侵略は止まらなかった。
その一方、ゼドラ王国はアジールを失い、【盟友】だった【レオーネ】は処刑され、女王【ゼーナピア】も死亡し、その後は大混乱の末に滅亡した。
そんな絶望的な状況に立ち上がったのがメルザインだったという。
彼は混乱する人々を集結させ、新たな国グランゼドーラを作り、時間をかけて魔族を退けた。
また、この時彼は【亡国の記憶】と称したアジールの亡霊に助力を受けた。
 
勇者誕生の条件は満たしていないため、アストルティアの定義における勇者ではないにしても、その功績は【天星郷】の定義における【英雄】として検討してもよいものと言えるだろう。
しかし、天星郷で編纂されたゼドラ王国末期の顛末を記した歴史書【アジールの書】?によれば、メルザインは賊で嘘つき、彼によって建国されたグランゼドーラは偽りの国、と実に悪し様に記述されている。
クエスト【勇者の歴史書】依頼人ローネニウスもこの内容には「偏った視点で書かれた箇所が多い」と苦言を呈し、アジールの書の書き直しを上司に申請するほど。
英雄の選定や扱いに関して、担当者の思想の偏りや傀儡を通した【ジア・クト念晶体】の思惑も大いに反映されてしまっていることは、本編当初の【ヘルヴェル】【カンティス】やレオーネを誘った天使の言動、【星導秘録】のアルヴァンの一件等で語られている。
アジールとメルザインの件についても、その陰謀が垣間見える一幕といえるだろう。
アルヴァンが読んだこの書によれば「グランゼドーラは勇者によって建国された」という言い伝えもメルザインが言い出したとあるが、書の実態を考えると真実かどうかは微妙なところである。また、アルヴァンはこの書を読むまでアジールが建国の父だという言い伝えを信じていたため、メルザイン本人が自分が勇者だと喧伝したわけではないと思われる。
 
なお星導秘録でアルヴァンが「グランゼドーラ王国 二代目勇者」と記されていることから、以前から【グランゼドーラ王国 初代勇者】の存在が示唆されていたが、結局のところメルザインがそれであるのかは判然としない。
星導秘録は天使の立場から記録しているので、勇者でない者を「初代勇者」として扱うのか?というのは謎である。
「二代目勇者」の記述はここにしかないため、いっそのこと星導秘録の記録者が間違えて記述しただけであり、実際にはアルヴァンがグランゼドーラ王国初代勇者というのであればスッキリするのだが……。