概要
固い約束を結んだ友。
アストルティアで「盟友」と言えば、少なくとも主人公の周辺では「【勇者】の盟友」を指す。本稿では以下、その盟友について述べる。
なお、その他の盟友についてはこちらを参照。
【賢者ルシェンダ】いわく、「盟友とは勇者を支え共に戦う存在」。現在では【主人公】、【盟友カミル】、【レオーネ】の3名の存在が判明している。
【グランゼドーラ王国】に伝えられている伝説によると、初代盟友は【グランゼドーラの前身となる国】を興した初代勇者の双子の弟であり、様々な術で勇者をサポートした人物とされ建国後は何処かへと去ったという。
グランゼドーラ王国で覚醒した【勇者姫アンルシア】はこの勇者と盟友の物語に憧れており、かつては自身も【トーマ】の盟友であろうとした。
現代では主人公がアンルシアの覚醒を手助けした関係で行動を共にするうちに盟友の力を発現させ、名実ともにアンルシアの盟友となった。
また主人公は後に【大魔王】に即位したため、盟友でありながら大魔王でもあるという異例の状態になっている。
Ver.2.2にて1000年前の盟友カミルが登場する。
禁術を使い魂を汚染された【勇者アルヴァン】が正気を失う前に自ら【王家の迷宮】へ封じられた後、それを追いかけて迷宮へ入ったものの途中で力尽きてしまい、それ以降【謎の亡霊】として彷徨っていた。
アンルシアと主人公が迷宮最下層で暴走するアルヴァンを倒したことでアルヴァンは正気に戻り、1000年越しにお互いの想いを確認し合い昇天していった。
なお生前に「決戦前に怖気づき、勇者を見捨てて逃走した」という濡れ衣を着せられていたため現代では裏切り者とされその存在を抹消されていたが、主人公によってその名誉は回復することとなる。
Ver.5.3にて【心層の迷宮】が実装され、初代勇者である双子の勇者【アシュレイ】とレオーネの名前が判明する。
彼らの時代を生きた悔恨の園と哀惜の砂漠の謎の亡霊達からはレオーネは一貫して勇者と呼ばれており盟友と呼ばれる描写は無く、現代の盟友である主人公に対して「勇者」「勇者か それに近き者」と呼ぶなど盟友という概念自体が無かったようだ。
また記憶を取り戻した双子の母と【剣聖ガーニハン】の亡霊からもそれぞれ「当代の勇者たち」「今の世の勇者たち」と呼ばれることが確認できる。
そして後の世に盟友と呼ばれるようになると思われる双子の弟は大魔王の呪いにより石化したと聞かされる。
Ver.6.0でレオーネは自身のことを勇者の盟友だと明言するが、天星郷に招かれてから盟友の概念を知ったのか、実は当時から盟友の概念が存在していたかは不明だった。
Ver.6.2にて「盟友」はレオーネの石化後に格下げとして与えられた地位であり、レオーネ自身は石化が解かれた約3500年前に知ったことが描写された。
ちなみにアンルシアの知る勇者と盟友の物語は「大魔王の呪いで石化しそうになった勇者を盟友の力で助ける」という、史実を歪められたものだった。
また、心層の迷宮の断罪の森では【賢者ワルスタット】と共に大魔王を討伐した勇者と盟友の話も聞ける。
この時の盟友は勇者より年上で大魔王討伐までの十数年、肉親のような絆を育んでいたが大魔王討伐時に勇者が戦死しその責を当時の女王に押し付けられる憂き目に遭う。
その後、盟友がどうなったのかは不明だが女王の判断は結果として、大魔王討伐前よりも国が荒廃する事態を招いたようだ。
Ver.6.2では2代目勇者の【アジール】の盟友が石化が解かれたレオーネであり、共に【大魔王ヴァルザード】を倒すもアジールは戦死し、そのことについて「アシュレイを憎悪していたレオーネが兄の子孫にあたるアジールを満身創痍のどさくさにまぎれ戦死と偽って殺害した」とアジールの母である女王【ゼーナピア】に濡れ衣を着せられ処刑を謀られたことが発覚した。
いずれの盟友と呼ばれた者達は悲劇に見舞われており、それは主人公も例外では無い。
【冥王ネルゲル】と【総主教オルストフ】によってすでに二度殺害されている。
本作における勇者は正統な血筋の元に生まれてくることが判明しているが、盟友になるための条件は未だ判明していない。
しかし「盟友」はレオーネが石化したことを大魔王に敗れたという汚点として絶対不敗の存在である勇者にふさわしくないと主張して彼の存在を抹消しようとしたゼドラ族の強硬派に対し、彼の記録を後世に残すために苦肉の策でアシュレイが格下げとして作り出したことがVer.6.2で明かされている。
一方で初代盟友とされるレオーネの辿った末路や主人公がレオーネが石化を解かれる以前である5000年前の【エテーネ王国】に誕生した人物であることから、レオーネの血筋であることが条件であることは考えにくい。
ただし、双子というのが一卵性双生児であれば遺伝子はほぼ同一でありアシュレイの子孫がエテーネ王家の血筋とどこかで混ざり合った可能性も否定できず、それまでの勇者が正統な血筋の元に生まれてきたのはただの偶然という可能性もある。
なお、約5500年前の人物である第19代エテーネ国王【サーブレン】は王位継承者が不在となった為に他国から急遽呼び寄せられたことがアストルティア秘聞録に記されている。
彼の父親については言及がないため、もしかしたらその父親が【神聖ゼドラ王国】の王族の可能性も捨てきれない。
元々レオーネが勇者と呼ばれ、格下げされ盟友としたことから、盟友という名ではあるものの根本的には勇者であり、やはりカミル・主人公も勇者と呼べるのかもしれない。
王家の血筋で覚醒した者を勇者とし、その人物と共にし血筋関係なく覚醒した者もまた、血筋で覚醒した勇者とは別のもう一人の勇者(肩書きとしては盟友)と本来は区別されていたべきか。
【悪神アシュレイ】戦後、盟友の真実を聞いた【ユーライザ】は「彼が 勇者ならば あなたもまた 勇者……。」と述べている。またVer.7.2で【グランゼニス】も主人公のことを「勇者の片割れ」と呼んでいる。
なお、現在判明している盟友の種族は勇者同様に全員が【人間】である。勇者の力も盟友の力もグランゼニスから与えられた力なので、当然と言えば当然である。
盟友の力
勇者と同様に盟友にも特別な力があり、その力を発現させることで初めて盟友と呼ばれるようである。
- 盟友の守り
【獣魔将ガルレイ】戦の直前で主人公が発現させた力。勇者のピンチに反応して瞬間移動し、強力なバリアを展開する。
大魔王マデサゴーラとの戦いでは、【加護の光】を発動させたアンルシアすら吹き飛ばした大魔王の一撃を主人公はこの技で彼女を庇い難無く跳ね返している。勇者を守る事に特化している分、防御力は相当の物だと思われる。
Ver.3最終盤で【ナドラガ】を倒した直後の大規模な【魔瘴】による攻撃に対してもこれらしき力を使用した描写があるが、この時は多少持ちこたえた程度であっさりと砕けてしまった。魔王クラスの攻撃に対してさえ鉄壁とも言える防御力を持つ本能力だが、勇者のみが直接狙われていない場合など、状況によって防御力が変化する特性を持つようだ。
Ver.5.3で主人公の大魔王即位後アンルシア一行が魔界に侵攻してきた際には、ヴァレリアの放った一撃からアンルシアを守る為に発動させているが、これにより目の前の大魔王が間違いなく盟友本人であることが証明された。その後の一時休戦・会談にすんなりと事が運んだのは、他ならぬこの盟友の守りの存在のおかげと言っていいだろう。
なお、【アスフェルド学園】のストーリーでも盟友の守りを使う場面が存在する。*1 - 盟友の盾
【不死の魔王ネロドス】戦で使用できる全ての攻撃を防ぐ盾。
ネロドスの特定の攻撃を防ぐために使用することになり、条件を満たすとプレイヤーキャラ全員のコマンド上部に「????」が現れ、それを選ぶと使用できる。
複数プレイヤーで続けて使った場合、先に使った方の効果は即座に消滅する。
選択画面では「じゅもん」と表記されている…が、呪文封印や【早詠みの杖】等の効果を受けるかは不明である。
Ver.6.3では【ジア・レオーネ】戦でも使用する。
ちなみに主人公はこの他にも【エテーネの民】としての能力も備わっているため、勇者に匹敵する能力てんこ盛りの存在となっている。
また、クエスト【若き彫刻家の才能】ではグランゼドーラ王国との強いコネを行使することになるが、これも一種の「盟友の力」である。
また、盟友といえど神を倒すことはできない。ヒトの身で神を殺すには他の神々のチカラを借りる、もしくは【神殺しの心気】を会得する必要があるが修行は極めて厳しくそれに相応しき器も必要である。
余談
DQ10はMMOなので、プレイヤーキャラクターが「勇者」だと、「パーティーメンバー全員が勇者」「町を歩いている全員が勇者」ということになり、世界に一人しか存在しないという定義と矛盾する。そのため本作の勇者はNPCであり、主人公はあくまでもそれを支える「盟友」となる。
これはこれで街中に「勇者の盟友」が溢れていることになってしまうように思えるが、ストーリー中ではパーティを指す場合は一貫して「盟友(主人公)とその仲間」やそれに類する表現をされているため、あくまでも「ストーリーを体験している主人公(=プレイヤー)が勇者姫アンルシアの唯一の盟友」という扱いとなっている。
一方、『人狼TLPT X ドラゴンクエストX 勇者姫と薔薇の盟友』では勇者姫のもとに13人の盟友が集った世界観になっている。
その他の盟友
- 【人形たちのラグナロク】にてシグルドの協力依頼を受けた後、【ヴァルハラの戦士】たちから盟友と称されるようになる。
- バレンタインイベント(2015年、2016年)にて【魔勇者アンルシア】に投票すると、彼女から「魔盟友」と呼ばれるようになる。