【ネクロゴンド】

Last-modified: 2023-11-16 (木) 13:38:05

概要

DQ3に登場する地名。
「ネクロ(Necro)」と言う単語には「死体の・死体に対する」と言うような意味があり(例:Necrophilia:死体性愛症、Necrophobia:死恐怖症など)、ファンタジーものでは割とよく登場する単語で、DQにも【ネクロマンサー】などこの語を含む名前が存在する。
しかし「ネクロゴンド」の名前の由来について【堀井雄二】【ドラゴンクエストマスターズクラブ】にて「語感でつけた」とコメントしており、あまり深い意味合いを持って付けられた名前ではないようである。
一応、位置的に最も近いのはエジプトのネクロポリスか。
 
DQ10では【バラモス】の使用する技に【ネクロゴンドの波動】【ネクロゴンド大波動】が登場している。

DQ3

【イシス】の南東、【テドン】の北東に位置する、岩山に囲まれた地域。
ネクロゴンド地方のある大陸は、現実世界ではかつて「暗黒大陸」と呼ばれていたアフリカ大陸に相当する。
英語版での表記はNecrogond(GBC版のみGondo)。
 
【アッサラーム】から【船】で南下すると見えてくる火山の火口で【ガイアのつるぎ】を使用することで進入できるようになる。
地上世界最難関のダンジョン【ネクロゴンドの洞窟】と、魔王バラモスが住む【バラモスの城】がここにある。
なお、FC版の【取扱説明書】の世界地図には、後述の小説版のようにネクロゴンドという名の【城】があるかのごとく表記されている。
バラモスの城は水路と岩山に囲まれているため、不死鳥【ラーミア】でのみ侵入できる。
 
人はほとんど住んでおらず、【ネクロゴンドのほこら】【ギアガの大穴】に少数がいるのみ。
【上の世界】のクライマックスに訪れる地域なだけあって、出現モンスターも【トロル】【フロストギズモ】などの強敵が出現する。
【エンカウントエリア】のはみ出しがあり、船さえ手に入れば一応ガイアの剣使用前にも遭遇できるが、ある程度レベルが上がるまではやめておいたほうがいいだろう。
周辺海域もまたクセモノで【ガメゴン】【テンタクルス】が現れる。当然船入手直後であれば、非常に難敵。
船入手直後は基本的に用のない場所なので無用の心配だと思われるが、【てつかぶと】を買うために【ルーラ】でアッサラームへ行って、そのまま船で冒険に出ようとした所に出くわして痛い目に遭ったというケースは散見される。
火山やネクロゴンドのほこらへアクセスするには上記のようにアッサラームにルーラして船を呼び寄せ南下するのが手っ取り早いが、実際にネクロゴンドに向かう段になるまでは逆にアッサラームから船を漕ぎ出すのは避けた方が無難だろう。
実はエンカウントテーブルが2種類用意されており、先述のトロル・【ミニデーモン】がメインのテーブルと、ネクロゴンドの洞窟出口やバラモスの城周辺の【スノードラゴン】【ひょうがまじん】メインのテーブルに分かれている。
フロストギズモはどちらのテーブルでも出てくる。
前作ではパレットで寒冷な高地であるのを見事に表現していたのだが、これはこれで高地であることの表現だろうか? 

なお、主人公の父親である【オルテガ】が地上世界で最後に着いた場所も上記の火山である。
「火山の火口に落ちて死亡した」と伝えられていた彼が、その後ひどい火傷を負いつつ【アレフガルド】にたどり着いているところを見ると、この火山の火口もギアガの大穴と同じく何らかの形でアレフガルド大陸に繋がっているのだろうか?
【みちくさ冒険ガイド】では「火山から這い上がり、ギアガの大穴まで歩いたのではないか」と考察されているが、その場合火山から危うく助かったのに、わざわざ別の大穴に飛び込むという意味のわからない行動になってしまうので、火山とアレフガルドがつながっている説に比べて合理性が低い。
この火口は「穴」でしかないはずであり見た目もダンジョン内の【落とし穴】やギアガの大穴と同じ穴そのものなのに、これに向かって進もうとすると「岩山」のように「ゴツゴツ」と衝突音が鳴る。

ゲームブック版

原作にはないネクロシティというオリジナルの町があり、ここでグリーンオーブが手に入る。
その直上に巨大な浮遊岩があり、バラモスの城はその上に築かれている。

知られざる伝説

元々は「西の皇帝」と呼ばれる人物が治める国だったが、バラモスの出現により滅ぼされたという設定になっている。

小説版

【アリアハン】を盟主とした「九ヶ国同盟」の1国で、ビクトカ湖という湖に浮かぶ島に王都があった。
しかしバラモス出現の際に起こった天変地異により国は壊滅し、王城はバラモス城へと造りかえられてしまった。

実在の地形

このあたりの地形は、実在の地形に非常に忠実である。
 
ガイアのつるぎを投げ入れる場所は、実際にアフリカの火山地帯でエルゴン、オルカリア、ススワ、ロンゴノットなどがある。
また、バラモス城周辺の岩山の形は大地溝帯(グレートリフトバレー)と同一で、その中心にある湖はヴィクトリア湖に相当するが、ヴィクトリア湖にバラモス城の島のような巨大な島は存在しない。

DQ11(3DS版)・DQ11S

小説の設定が逆輸入され、かつてはギアガの大穴を監視するネクロゴンド王国が存在し、バラモスの城はもとはネクロゴンドの城だったとされている。
クエスト【魔王復活の儀式】では死者達のしかばねが復活し、【デッドエンペラー】【じごくのきし】に変えられてしまう。
城内にはしかばねのシンボルがあるが、話しかけると戦闘になるものとならないものがいる。必ず倒さなければならないのはボス部屋の5体だけで、残りはスルー可能。
【バラモス】の間に向かう途中にある小部屋の玉座は、ネクロゴンド王のものだったことが判明した。

アベル伝説

中央大陸の【アリアハン】から北方にある山。劇中では「ネロゴンド」と発音していた。
【ティアラ】たちが【聖杯】を求める旅の中での通過点となり、彼女の作った【気球】で越えようとするが、道中で【ムーア】に襲われた際に彼女が投げた【ガイアのつるぎ】のチカラにより噴火し、対岸のゾイック大陸まで地続きの道ができる。

ロトの紋章

【カーメン】の南にあるネクロゴンドの密林に邪神を崇拝する【シャーマン】達が住む【ネクロゴンド神殿】がある。
シャーマン達はカーメンの領地を荒らしていたが、【アルス】が生まれる前に、【カーメン4世】【ボルゴイ】率いる【カーメン騎士団】を引き連れ襲撃して、シャーマンたちを全滅させている。
なお、ゲーム本編とは地形がかなり変化しており、洞窟や陸路を介して【バラモス城】【テドン】周辺が接続している。ゲームでのシャーマンの生息地はテドン周辺の森であることから、このあたりまでを含めて「ネクロゴンドの密林」と表現しているのかもしれない。

ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達へ~

火山の活動が活発になっており、大変危険。
カーメンの北に位置する村では古くから山の神を祀っており、この地の生まれではない人間が近づくのを嫌うとされる。村の像には神器の紋章が描かれている。
ここの【旅の扉】は一方通行であり、ネクロゴンドに来ることは本来なかったが、旅の扉に起きた異変によって移動先がおかしくなったために旅人が迷い込むようになった。
作中では【エジンベア】に向かう旅の扉に入った者や【アレフガルド】に向かう【ギアガの大穴】の旅の扉に入った者などが辿り着いている。