【ベホズン】

Last-modified: 2024-02-08 (木) 00:09:14

DQ5

DQ5における【スライムベホマズン】の仲間モンスター。
ベホマズンしか能がないと思いきや、他にも地味に役立つ呪文をいくつか覚えてくれる、優秀な呪文の使い手。

仲間になる確率

1匹目2匹目3匹目
1/641/1281/256

仲間になったときの名前

1匹目2匹目3匹目4匹目
SFC版ベホズンベッポさだきちひとし
PS2版コタくんさだきち
DS版べっぽほりぐちのっしー

SFC版のひとしは大堀仁司が由来だと思われる。
また、【ミニデーモン】の4匹目の名前が「このみ」であり、裏技である【ひとしこのみ】の名前の由来ではないかと言われている。

習得呪文、特技

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期39558114501071411351769
途中10100801255812319020080506
最大2012012813070150400500501140

耐性

強度属性
無効ラリホー、毒
強耐性ザキ・麻痺、マホトーン、休み
弱耐性マホトラ
無耐性メラ、ギラ・炎、イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、
マヌーサ、メダパニ、ルカニ、メガンテ・体当たり

解説

【天空への塔】にのみ出現するため、【まほうのじゅうたん】入手後から勧誘可能になる。
加入率は低いものの、早い時点で仲間になればその後の冒険がかなり楽になるだろう。
ただし、天空への塔での勧誘可能レベルは28。
青年時代後半に突入した直後ではレベル28に達していない可能性が高いので、すぐに仲間にしたい場合はレベル上げが必要になることが多い。
また棲息域が塔の中=馬車を利用できない場所であるため、ベホズンを勧誘しようとひたすら戦い続けているとパーティー間にレベル差が発生してしまうのもネック。
それを避けるなら適宜リセットするか、適宜メンバーを入れ替えレベルを均等にしながら勧誘に励もう。
主人公を馬車待機させて戦っても勧誘できるが、主人公のレベルは今後の仲間モンスター勧誘、トヘロス・逃走判定などに参照されるため、戦力的な事情ならまだしも、あえてメンバーから外してレベルアップを抑えるメリットはない。
天空への塔1階では、同じく仲間になる【ゴーレム】【ケンタラウス】が出現するが、ザキを使う【シャドーサタン】には気をつけよう。
同種のみでの出現は稀でシャドーサタン、【ビヒーモス】【リザードマン】【バルーン】を合わせた5種から2種以上の組合せで出ることがほとんど。
なお、2階以降ならシャドーサタンは登場しない上、同じく仲間になる【ソルジャーブル】【エリミネーター】が現れる。
安全にやるなら、ソルジャーブル・エリミネーター勧誘も兼ねて2階以降でやるのがおすすめ。
ただし、こちらではソルジャーブルと組みやすく、AIがスライムベホマズンの方を優先しやすいので、【めいれいさせろ】で順番をコントロールする手間が生じる点は注意。
 
レベルアップが早い上、パラメータの成長率も非常に優秀で、さらにLv10を超えたあたりからHPとMPが爆発的に伸びる(Lv10→15の5回は1レベルごとにベホマズン1回分のMPが伸びる)。
それゆえに最初から使えるベホマズンは、高いMPに物を言わせ連発できる反則級の強さ。
加入直後の時点ですらベホマズンを3回、最高レベルにもなると13回(リメイク版ではランダム成長次第で最大15回)も使える。
マホトラやマホキテといったMP補充系呪文も覚えるが、基本的に出番がないくらいMPは高くなる。というより、主要な呪文の消費MPの都合でこれらでMPの補充を試みるのは焼け石に水であり、ほぼターンの無駄である。
そもそも本作は【エルフののみぐすり】が実質6000Gで入手可能なので、金欠の時期を乗り越えさえすれば、最終的にMP切れを考える必要がほぼなくなる。当然ながら高MPのキャラほど恩恵が大きいため相性も抜群。
彼が仲間になる時期にはすでに【しあわせのぼうし】もあるので、スタメン起用に耐えられる彼は道中にMPが尽きることもない。
 
習得呪文に関しても、ベホマズンだけでなく【フバーハ】【ザオリク】【メガザル】を使える点で優れる。
初期習得のベホマズンに目が行きがちだが、他の習得呪文にも地味だが有能なものが紛れ込んでいる。
中でもフバーハを覚えるのが地味に心強い。パーティが未熟なうちはかなりお世話になるだろう。
ついでにザオリクをサクッと覚えてくれるのもありがたい。
さらに、いざという時の【メガザル】まで完備。ベホマズンの連発でMPが枯渇しても、もう1回最後っ屁が放てる。
 
また、優秀な習得呪文の影に隠れているが、初期ステータスの高さも結構優秀。
力も身の守りもHPも初期値が高いので、装備さえしっかり整えれば攻撃参加も十分に可能。
というか敵のときの攻撃力は同時期のケンタラウスやソルジャーブルと比べて大分ヘナチョコだったが、なぜか仲間としての力の初期値はこの2種より高くなっている。
スライム系ゆえに加入する時期に市販の良い武器がないが、【メタルキングのけん】【あくまのツメ】など強力な武器を装備させれば、少なくともラスボスを倒すくらいまでなら、打撃でも十分に一線級である。
ただし力の伸びは悪く、成長限界も低いので、クリア後になり他の仲間が育ってくると、次第に打撃要員には向かなくなっていく。
ダメージ系の耐性は皆無なため、防具は耐性重視で選ぶこと。
 
同じポジションの【ホイミスライム】【ベホマスライム】と比べると、成長速度が非常に速く、HPもMPも高くなることが優秀。
3匹の同経験値帯でのステータスを比較してみると一目瞭然。

ホイミスライム・ベホマスライム・スライムベホマズンの比較

ベホズンが最大レベルに達する経験値501140でのパラメータ

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP
ホイミスライム3487126734174190140
ベホマスライム2874677766105195182
スライムベホマズン2012012813070150400500

ベホマンが最大レベルに達する経験値1584901でのパラメータ

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP
ホイミスライム43103145824583221221
ベホマスライム5080828385139250300
スライムベホマズン2012012813070150400500

ホイミンが最大レベルに達する経験値9101948でのパラメータ

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP
ホイミスライム9919017417070150401511
ベホマスライム5080828385139250300
スライムベホマズン2012012813070150400500

成長速度は3匹の中では断トツ。経験値たったの501,140でHP400・MP500は驚異。
ホイミスライムは最大レベルまでの必要経験値が多すぎる、ベホマスライムは最大レベルまで育ててもステータスが低いという欠点がある。
そもそも、他の2匹はベホマズンを覚えるのも遅い。ベホマズンを覚えるレベルまでに必要な経験値は、ホイミスライムが657,014、ベホマスライムが544,688で、どちらもクリア前後にぎりぎり覚えられるかどうかというライン。
終盤の敵の猛攻にも耐えられるタフさを考えても、即戦力の回復役としてならスライムベホマズンに軍配が上がる。
最終的なステータスでホイミスライムに劣る点に関しては、そこまで経験値を稼いだパーティならばベホズンだろうとホイミンだろうとどの道ベホマズン係以外の役割を持たせられるほどの水準ではないため結果的にどうでもいい。
ホイミスライムとは違いザオリクがあるので、不意の事故死をすぐリカバリーできる点も大きな長所である。
 
一方で、【ベホマ】【ベホマラー】を覚えないために小回りが利かず、また移動中の回復ができない点で劣る(本作のベホマズンは戦闘中限定)。
仲間にしてしばらくの間は、高いMPがあるといえどもさすがにベホマズンは数回しか使えない。
【しゅくふくのつえ】【けんじゃのいし】を持たせて小回りが利くようにしても良いだろう。
お誂え向きに、コイツを仲間にできる次のダンジョンで祝福の杖が手に入るので、持たせると良い。
育ってくれば、高いMPに任せた物量作戦が使えるようになる。
 
また、前述の通りダメージ系の耐性が皆無な点でも劣るが、最大レベルまで上げれば【エスターク】の猛攻を1ターン確実に耐えられるだけのHPは手に入る。
むしろ状態異常の耐性はホイミンやベホマンより強化されており、即死や行動不能といった事故の危険性が下がっているのも好ポイント。
【マホトーン】に関しては完全耐性のベホマスライムより下だが、そもそも敵モンスターにマホトーンの使い手自体が少なく、ボスキャラや魔界モンスターには1人も使い手がいない。
一応、【ワイトキング】【まふうじのつえ】を使ってくるが、ワイトキング自身や周囲のモンスターが強いわけでもないのでどうでも良い。
実際のところ、耐性面も求められた役割からすれば無駄が少なく纏まっていると言えよう。
 
先述の小回りの利かなさについても、常にパーティに居る主人公やストーリーで加入する【男の子】、またホイミスライムやベホマスライムより仲間になりやすい【スライムナイト】【キメラ】などが揃ってベホマを覚えるためさほど致命的な問題にはなりにくく、実質的に回復系スライムの中では最も優秀な存在と言えるだろう。
色違いのキングスライムと比べても使いやすいという声が多く、スライム系最強と評価するプレイヤーも少なくない。
スライムベホマズンさえいれば、他のメンバーは多少弱くてもミルドラースやエスタークに勝ててしまうほど。
 
クリア後~エスターク戦では、パーティが危なくなったら馬車から颯爽と現れ、ベホマズンを唱えてすぐ馬車へ舞い戻る、という使い方で、パーティの安定性を一気に高めることができる。
流石にこの時期だと常に前線に出す程の強みは薄いため、これが最も安全かつ役に立つ使い方だろう。
素早さに関しては、【ほしふるうでわ】を装備することで最大レベル時には丁度255になる。
素のHPも相当高く【セルゲイナス】の痛恨やエスタークの打撃くらいなら耐えられるため、先手を取られてもベホマズン前に事故死する可能性が低い強みもある。
一応痛恨と同じターンに余程攻撃が集中すれぱ危ない可能性はあるが、非常に稀なケースではあるし星降る腕輪を装備させておけぱ確実に先手は取れて他の仲間の回復はできる。
対エスタークなら全裸縛りでもない限り1ターンは耐えるので、ベホマズン使用ターンは敢えて前列に置いて攻撃を引き受けさせると良い。
自分自身はどれだけ傷付こうと、他の仲間が無事ならさっさと馬車に引っ込めば良いので結果的に回復の頻度を減らせる。
エスタークの最短ターン撃破には欠かせず、リメイク版の【やみのトロフィー】も彼の登用を前提に設計された節がある。
 
性能面だけで考えたらどう見ても「戦闘バランス? 何それおいしいの?」とでも言わんばかりなのだが、加入率が低い・加入レベルが時期不相応に高い・勧誘場所が限られるといった数々のハードルの高さで相殺され、バランスブレイカーと呼ばれることは少ない。
少なくともストーリーの攻略段階では運が良ければ仲間になるボーナスキャラ、といった立ち位置か。
ちなみに、有志の検証によれば天空への塔での出現率は約20%程度(リメイク版では出やすい場所で28%程度)でジャハンナ周辺のグレイトドラゴンと同程度。出現率自体は30~40%を超えるものもいることを考えると低くはないが高くもない部類。
加入率に出現範囲や出現率を加味した確率を考えると【5強】よりは簡単だがベホマスライムやキングスライムよりは仲間にするのが難しい、という程度には骨が折れるかもしれない。
他の仲間モンスターと組むことが多いグレイトドラゴンと違って、天空への塔の1階では他の仲間モンスターと組むことがない(ゴーレム、ケンタラウス共にここでは同種3匹グループのパターンのみ)ので倒す順番を気にする必要がないのが救いか。
とはいえ、前述の通りエスタークの15ターン撃破にはまず欠かせない仲間なので、遅かれ早かれどこかのタイミングで腰を据えて勧誘作業に勤しむことになるであろう仲間モンスター。
仲間になる確率自体は1/64と、5強と比べたら遥かに現実的なので粘ってでも勧誘する価値はあるだろう。
前述したゴーレム・ケンタラウス・ソルジャーブル・エリミネーター勧誘と合わせてやれば効率がいい。
むしろこれだけの性能なら、仮に1匹目の加入率が1/256でもバチは当たらないと評する声も見られる。
 
PS2版ではキングスライムのデカさに定評があるのだが、スライムベホマズンも同じく仲間にした際のグラフィックのデカさは健在で、人家のドアなどではどう見てもつっかえて動けなくなりそうである。
しかもエスターク戦まで役に立つベホズンは、狙って仲間にするプレイヤーも多く、そのデカい図体を見る機会も多いことだろう。
彼を先頭にしてプレイすると、いつもの感覚と違って楽しいかもしれない。
キミもスライムベホマズンと一緒に、ボヨンボヨンと狭いところをすり抜けて冒険しよう!

話し言葉

話しかけた時の返答は「ボヨン ボヨン!」
スライムベホマズンの台詞はこれだけ。町の中やダンジョンの中でもこの言葉以外返さない。
言葉というよりはほぼ擬音である。【キングスライム】と比べても五十歩百歩。
確かに、移動するたびにボヨンボヨンという音は立てていそうだが、サポートのエキスパートらしい彼らしさが微塵も伝わってこないのが残念(?)。

バトルスキャナー

2017年1月12日~2月10日までアプリ限定のベホズンパックを買うと入手できる。
性格は最高相性の【スマート】で、ステータスはHP:935、ちから:876、すばやさ:130、かしこさ:579、みのまもり:885。
技はずつき→ベホマラー→ライデイン→キングオブプレスの順で変化していく。
虹レア並の能力値の高さに加え、ベホマラーで大回復できる強力なモンスターである。