新大陸開拓の中で新たに発見された状態異常の一つ。
ハンターの肉体に大きな変化をもたらし、様々な妨害要素と同時に特殊な恩恵も受けられるという、
一風変わった症状を引き起こすことが報告されている。
概要
- MHW:Iのバイオハザードコラボイベント「RE:戻り来た生物災害」の調査中に発見された、
特殊な瘴気を纏ったヴァルハザクが原因で引き起こされる。
通常のヴァルハザクが瘴気を帯びた攻撃で瘴気侵蝕にしてくるところ、
このイベントで出現する個体の攻撃を受けた場合、ハンターは急激な苦痛を訴えて悶え苦しみ*1、
肌が黒ずんで目は濁り、涎を垂らして呻き声を上げるという姿に変貌する。
移動はフラフラとおぼつかない足取りに、
ダッシュすれば両手を突き出し掴みかかるような動きで突き進むなど、
その様子はまさに歩く屍、ゾンビそのものと言えるだろう。
システム面でも、状態異常発現時にはカメラ視点が自動でハンターの前方に回り込み、
バイオハザードの敵組織「アンブレラ社」のエンブレムのアイコンがつくなど専用要素が多数。*2
アイコンのおかげでパーティーメンバーがゾンビ状態になった場合は把握しやすく、
狩猟笛などで治療を優先する場合の目安となるだろう。
- この恐るべき
B.O.W状態異常の症状は以下の通り。まず妨害要素として- 納刀状態の移動速度低下。
- 回避など一部アクションが使用不可に。
- 専用アイテムのハーブ、砥石、特殊装具、特殊照準以外のアイテムが使用不可。
- あらゆる体力回復手段が無効化され、ゾンビ状態特有の体力回復効果のみが適用される。
- 攻撃にリアクションを取らなくなる、不動の装衣と似た効果。
- 自動で赤ゲージを超えた自動回復が発動する。抜刀で効果減少、瘴気の環境下で効果増大する。
- 酸の池による環境ダメージを無効化。
恩恵の面をうまく利用すれば、武器種によってはゾンビ状態を治療せず戦い続ける事も可能。
チュートリアルにまで「慣れたらゾンビ状態を継続してみよう」などと書かれている。
納刀時は移動速度が大幅に低下するが、抜刀状態の移動速度はそのままなので、
抜刀したまま動きやすい武器種かどうかで扱いやすさに大きな差が出るだろう。
- 回避行動ができないため、回避を移動や間合いの調整に使う武器の機動力は大きく低下する。
更に攻撃の硬直を回避でキャンセルすることもできないので、
多くの武器でコンボの組み立て方も変わる。- 大剣は回避キャンセルが不能になり、剣を振るいっぱなしで大きな隙を晒してしまう。
- ランスはキャンセル突きができなくなる事で攻撃回数が減り、
三連突き以降の行動パターンも制限される。 - 弓は火力の要であるチャージステップが封じられるため、DPSが大幅に低下。
- 操虫棍は空中回避も封じられるので、ジャンプ後の挙動にかなりの制限がかかる。
- ライトボウガンは回避不可=回避装填も使用不可となるため、
装填数の少なさを回避装填で補う戦法が封じられる。 - 片手剣は便利なクラッチクローアッパーが封じられ、傷をつけにくくなる。
ゾンビ状態での各種武器の使い勝手を把握するには、一度状態異常にかかって動き方を試すほかない。
- 体力回復については、回復ツユクサやオトモの回復ミツムシ、癒しの煙筒、
猟虫の緑エキス、各種スキルなど、あらゆる手段が無効化される。
アイテムはそもそも使用不能になるため回復薬系も使えず、
鬼人薬や硬化薬などの補助アイテムも封じられるので、
時間制限のない物はあらかじめ飲んでおく方が良い。
幸いなことに時間経過で自然治癒するほか、
イベントクエスト限定で生えることが確認された植物グリーンハーブが、
少量のHP回復とともにゾンビ状態の治療に有効であると判明している。
同じくクエスト限定で生えているレッドハーブとの調合が可能。
調合して出来た調合ハーブ(緑+赤)はゾンビ状態治療と体力全回復効果を発揮する。
レッドハーブ単品では効果が無いので、自動調合をセットしておくのも良いだろう。
グリーンハーブとレッドハーブは複数所持できるが、調合ハーブ(緑+赤)は1つしか所持できない。
その他、状態異常であるため免疫の装衣や解除の煙筒、
狩猟笛の全状態異常無効旋律等で無効化及び解除が可能。
また、コラボ防具には専用の無効化スキル「サバイバー」がついている。
クエストに臨むサバイバー及びU.B.C.S隊員ハンターはこれらを有効に活用してほしい。
- 恩恵のひとつである不動効果は非常に強力で、
これに体力の自動回復と納刀と瘴気環境下での回復量アップを併せれば、
強引にラッシュをかけた後で武器を納め、
体力を回復させ再び襲い掛かるという正にゾンビといった戦法も可能。
ただし、多段ヒットや連続攻撃を使うヴァルハザク相手で
は回復が追いつかず押し切られる危険性も高い。
また、瘴気環境下とは瘴気環境適応と同じく瘴気の谷の自然環境の事で
ヴァルハザクが放出する瘴気ではない。
滞留瘴気のほかブレスや胞子塊からの噴出も普通にダメージを受けるので、回避ができない事も含め、
通常のヴァルハザク以上に「納刀しての離脱」を常に意識していなければならない。
余談
- 流石は自社コラボということか、既存の状態異常で雰囲気を再現する等ではなく、
専用のモーションやアイコンが用意された正規の状態異常として新規実装されている。
- クエストクリア後にルームサービスに話しかけると、
能動的にゾンビ状態になれるジェスチャー「ゾンビ変化/解除」が手に入る。
これは見た目とモーションを変化させるもので、不動効果は発生しない。が、アイテム使用制限は発生する
イベントクエストとは違い、ジェスチャーを使用する他、回避で解除する事ができる。*3
ジェスチャーを使用するとオトモもいっしょになってゾンビごっこをはじめるが、
その動きは何故かキョンシーっぽい。
平和な集会所をゾンビがうろつく光景はかなり珍妙だが、
イベントクエスト紹介ムービーでは、このジェスチャーとコラボ防具、
マイハウスの改装アイテムを利用して、
マイハウスを舞台にしたバイオRE:2のワンシーンかのような映像が作成されている。- ゾンビ変化した状態で装備変更メニューを開けるのだが、
正面からアップでとかなり衝撃的な画面となる。
- ゾンビ変化した状態で装備変更メニューを開けるのだが、
- 創作物ではアンデッドモンスターなどとしてお馴染みの「ゾンビ」だが、
死体が動いて人間を襲うというのは映画で作られたイメージによるところが大きい。
アフリカの土着宗教で「超常的な力を持つもの」という意味の「ンザンビ」が語源と言われており、
それが奴隷貿易などを通じて中米や西インド諸島(カリブ海周辺)の社会に取り込まれた結果、
「蘇った死者」をゾンビと呼ぶようになったようだ。
その実態にはいくつか説があり、墓から死者を蘇らせる邪悪な呪術の使い手がいるとか、
秘伝の毒物で仮死状態にした人をあたかも
「一度死んで蘇った」として施術者の支配下に置いているのだ、
というオカルティックなものから、
正確に量を測ったフグ毒を使えば実際に仮死状態を引き起こせるのだ
という一見それらしいもの*4のほか、
民俗文化の見地から調査を行い、
ルールに外れた人をゾンビ扱いして社会的制裁を加える仕組みである、
他人の空似を「死んだはずの家族が蘇った」と思い込んでいただけだった、といった研究報告もある。- ちなみに当のバイオハザードにおける「ゾンビ」はどうなのかと言うと、
生きた人間が「T-ウィルス」に感染し、肉体の腐敗や理性の消失、
食欲の異常増幅といった症状が表れた存在である。
つまり死者が蘇ったものではなく、T-ウィルスにはそのような効果もない。
ただ、作中で「医学的には死んでいる状態」とはされている。
- ちなみに当のバイオハザードにおける「ゾンビ」はどうなのかと言うと、