システム/環境生物/カモシワラシ

Last-modified: 2023-05-07 (日) 16:04:30

MHRiseにて登場した環境生物の一種。

概要

  • MHRiseで初登場した猟具生物の一種。外見はフワフワとした毛に包まれた小動物といった感じで、
    一見何の生物だかわからないが、ハンターノートによるとウサギの一種との事である。
    観察していると耳をいじったり足踏みしたりと、実際のウサギのような仕草をすることがある。かわいい。
  • ぱっと見にはプードルカットのような毛が生えたウサギという事でなかなかかわいらしいが、
    白っぽい部分の正体はカビで、カビによって食べ物を発酵させる事で養分を補うという共生関係を築いている。
  • ハンターが拾って猟具生物カゴにいれておくと回復アイテムの効果量を増加させる効果がある。
    回復アイテム使用時に「カモシワラシが効果を高めている」というメッセージが表示され、
    その効果量が1.5倍に増加する。数回使用すると「効果を高めたが、去ってしまった」というメッセージが表示されいなくなる。
    去るかどうかは対応アイテムを使用する毎に判定されているようで、運が悪いと最初の1回で居なくなる事もある
    平均して使用できるのは3~5回程度である事が多い。
  • 対応アイテムは回復薬、回復薬グレート、応急薬、応急薬グレート、携帯食料、支給用携帯食料、生焼け肉、コゲ肉。
    • スタミナ最大値増加量を1.5倍に高めるという珍しい効果を持つ。
      もちろんのこの効果でも去ってしまう可能性があるため、携帯食料を食べる際は注意が必要である。
      • こんがり肉や元気ドリンコなど対応していないアイテムであれば去ってしまう心配はない。
      • この効果で携帯食料などの回復量は37.5になるため、この効果を発動させるとステータス欄のスタミナ最大値表示で小数点を拝むことができた。
        現在では端数切捨て表示となっているが、小数点以下も計算は行われており、2回食べればちゃんと75回復するので安心。
        この点はMHXXのレンキンフード(12.5回復)に近い。
  • 他の環境生物と違い配置されている場所が少なく、Riseまでの該当フィールドでは固定で出現する箇所は各1箇所しかない。
    再出現自体はするので時間をかければ複数匹持ち歩く事は一応可能。
    • 大社跡の12番南側にある岩山の頂上、寒冷群島の7番と10番の間にある高台頂上、砂原10番の東側にある高台など、
      フィールド内でもひときわ高い所にぽつんと配置されている事が多い。
      体にカビを生やして栄養を補うという生態はこうした外敵も少ない代わりに
      餌が乏しい場所で生きられるように独自の進化を遂げたものなのかもしれない。
    固定個所にしか出現しないというわけではなく、
    ギミックによって抽選で環境生物が出現する場合には追加で出現することもある。
  • MHR:Sでは、密林では2箇所で城塞高地では3箇所で出現する。
    城塞高地は1匹はエリア3の下のサブエリアの塔の上と、回収するのに遠回りが必要なエリアだが、他の2箇所は比較的寄りやすい場所にいる。
    密林は2匹とも非常に厄介な場所にいる。1匹は中央の大樹の上で、1匹は大タル爆弾で壁を破壊する必要がある

余談

  • ネーミングはそのまま「醸す」+「童」からか。
    • 昨今では「かもしだす」「物議をかもす」等、転じた言葉の方が使われることが多いが
      「醸す」というのは材料に麹菌などを加え、発酵させて醤油や味噌、酒などを作る事を指す。
    • 「童」は子供の事であるが、ここでは単純に「小さい生き物」というようなニュアンスと思われる。
      また、連れていると良い事があるという点は「座敷童子」等が着想元だろう。
      人間の住む家や蔵の中に一緒に住むという妖怪で、子供が居ない時にも子供が走り回るような音がする、
      子供がするようなイタズラをする、その家の子供や近所の子供に混じって遊ぶ…など、無害な妖怪とされる。
      それどころか、福の神や家の守り神としての側面もあり、座敷童子が住み着いている家には
      不思議と幸運が舞い込み家は長きに渡って栄えるとも言われている。しかし、その家の家族仲が悪かったり
      居心地が悪くなると座敷童子は出ていってしまい家は途絶えるとも言われているため、
      地方によっては座敷童子にずっと居てもらう為に好物の小豆飯やお菓子などを備えるという風習もある。
  • 体にカビが生えていると書くとアレな感じだが、我々が日常的に口にしている醤油や味噌等の
    発酵食品を作り出しているのもカビである。
    特にチーズはカマンベールやゴルゴンゾーラなどカビが生えたまま楽しむものもある。
    世界中で様々なカビが利用されているが、
    日本はその中でもコウジカビ、特にニホンコウジカビの利用が盛ん。
    近縁種にはアフラトキシンなど、猛毒を生成する種もある事から「実は危険なのではないか」と
    物議を醸したこともあるが、現在ではニホンコウジカビには近縁種でありながらそうした性質が無い、
    人間にとって実に都合の良いカビである事がわかっている。
    • なお、カモシワラシをじっくりと見るとお尻の方や足先は赤みがかかっているが、
      これは麹菌が活動すると赤褐色を呈する事があるのがモデルになっていると思われる。
      市販されている酒粕、べったら漬けなどの元が白っぽい食品などで観察しやすく、
      よくよく観察してみるとうっすらとピンク~赤みがかっている事がある。
      これはニホンコウジカビが最初白~黄緑色だったのが時間経過と共に褐色に変化する事に伴うもので、
      「品質には問題ありません」とメーカーが書いているように(他のものが混入していなければ)食べても全く問題ない。
  • 何気に回復アイテムと食糧はカビを使って効果を高められる、
    という事実が判明した初めての事例…かと思えば実はそうでもない。
    最初の例は恐らくはマカ漬けの壷である。
    壷に特定のアイテムを入れて時間が経過すると中に入ったマカ麹というカビにより、
    回復薬をグレートにしたり、強走薬をこれまたグレートにするマカ不自然不思議な先達がいたのである。
    サボテンの花を突然変異させたり、長時間入れると石ころになったりと、
    どう考えても発酵では済まない効果を持つアイテムでもある。
    とは言え懐に入れるだけで一瞬で発酵作用を引き起こせる点ではこちらも脅威的な菌類である。
    さらに驚きなのはカモシワラシが去っていったら世代交代もせず一瞬で発酵が終わる寿命の短さだが
  • 因みに腐敗と発酵に明確な違いは無い。
    有益・好意的に受け取られるものを発酵
    有害・否定的に受け取られるものを腐敗と呼んでいるに過ぎない。
    食べられない人にとって、くさやは腐った魚でしかないし、納豆は腐った豆でしかないのだ*1

関連項目

システム/環境生物
モンスター/死を纏うヴァルハザク - 体中に菌類をまとった先輩。あちらは明らかに腐敗であるが
ヨリミチウサギ - 同じくウサギの環境生物。
スキル/回復


*1 豆腐の「腐」は中国で「(白く)どろどろした様」を表した言葉≪腐熟≫が由来だとされる。「豆が腐った(発酵した)ものが豆腐、豆を型に納めたのが納豆で、両者が取り違えられた」と語られることがあるが、これは誤りである。