- 種族
- 牙竜種(竜盤目 四脚亜目 賊竜上科 ジャグラス科 ジャグラス属)
- 英語表記
- Jagras
- 登場作品
- MHWorld, MHW:I, MHRise, MHR:S, MHNow
目次
生態・特徴
- 古代樹の森に群れを成して出没する、牙竜種の小型モンスター。
細長い胴体と尻尾、下方に伸びるやたらと細い四肢、長い爪が特徴的。
全身を黄色と緑の鱗に覆われており、背中には赤みを帯びた棘が立ち並ぶ。
移動する際には四肢で胴体を支え、腹部は地面に擦らずに歩行する。
また、危険を感じると木などによじ登って逃げる場面も確認できる。
- ジャグラスは集団で生活するモンスターであることが知られており、
大柄なリーダー格の個体「ドスジャグラス」を中心に群れを成すことがある。
このドスジャグラスとは縄張りを共有しており、ドスジャグラスの巣に多く出没するほか、
ドスジャグラスが仕留めて捕食した獲物を分け与えられる姿も見られる。
リーダー格が居ない状態で他種大型モンスターが縄張りに侵入してくると、
樹上などの安全圏に撤退して様子を窺う傾向がある。
しかし、何らかの理由で敵対的な大型モンスターが隙を見せると、
ジャグラスはすかさず集団で攻勢へと転じ、これを排除しようとする。
このように警戒心が強いためか、ジャグラスの群れを数頭追い払うと、
残りの個体が恐れをなして一斉に退散する性質を有する。
また、火に対して怯む様子も目撃されている。
- 近年、現大陸の一部地域においてもジャグラスの群れが確認され、主に小型鳥竜種と縄張りを争う姿が目撃されている。
特筆すべき事として、これらの集団はいずれも大型個体であるドスジャグラスを欠くごく小規模なものであり、
そのため大型化したリーダー個体を有する鳥竜種の群れには敵わないようだ。
概要
- MHWorldにて初登場した、黄色い四足歩行の小型モンスター。
全シリーズ初となる「牙竜種に分類される小型モンスター」である。
身体の大きなリーダー格の個体は賊竜ドスジャグラスと呼ばれる。- MHWorldより前の作品では、牙竜種といえば屈強なジンオウガしか存在せず、
このジャグラスの種族が明らかになった際には、界隈に動揺が広がった。
ジンオウガはMH世界観上においては強いモンスターとして認知されており、
「牙竜種そのものが希少かつ強大な種族」とプレイヤーから認識されていたためである。 - 更に言えばジンオウガは哺乳類然とした姿をしていたことから、
「牙竜種は哺乳類に似た四足歩行竜の種族」というのが
当時のプレイヤーの共通認識だったため哺乳類というより
トカゲな風体をしている本種はその意味でも衝撃を与えた。
- MHWorldより前の作品では、牙竜種といえば屈強なジンオウガしか存在せず、
- 大きな特徴は細長い体で、特に体を支える四肢はやたら細長く頼りない。
似たような色味・体長の海竜種ルドロスと比べるとその差は歴然。
身体が細身なのもあってか、ミーアキャットのように後足で立ち上がって周囲を確認したりもする。
逞しい四肢を有するジンオウガのように地を疾走する様子は見られないが、
牙竜種らしく地上での運動に長けており、木々の中を俊敏に歩き回る。- リーダー格のドスジャグラスが「賊竜」という別名を持っていたり、
クエスト名にて「ならず者」扱いされたりとあまり良いイメージの湧かない形容をされている。
- なお、ジャグラスには2種類の個体が存在する。
よく見ると色の濃い個体と薄い個体がいるのがわかるはずだ。
これがステータスなどの個体差を生じているものなのか、単なる色違いなのかは不明。
ジャギィとジャギィノスやケストドンのように性差という可能性もあり得るか。
- リーダー格のドスジャグラスが「賊竜」という別名を持っていたり、
- ドスジャグラスを中心とした群れを形成し、普段は集団で行動する。
ドスジャグラスは単身草食竜などを仕留め、それを丸呑みにする豪快な生態を有するが、
どうやら獲物を独り占めする訳ではないようだ。
満腹のまま縄張りに戻ったドスジャグラスは腹の内容物を一部嘔吐。
その後に咆哮してジャグラスを呼び寄せ、分け与える場面が確認されている。
- MHWorldにおいてゲーム開始直後から登場するモンスターの一体。
キャラメイク直後に「熔山龍ゾラ・マグダラオス」との遭遇イベントが発生し、
プレイヤーハンターは翼竜を使って逃げ延びるものの、途中で古代樹の森に墜落。
受付嬢と二人で彷徨う中、今度はジャグラスに遭遇することになる。
ここではジャグラスの討伐は(ハンターが武器を持っていないため)行えず、
彼らを退けるための策を講じることになる。
また、最初の"任務クエスト"として「ジャグラスと古代樹の森」を受けることになる。
ここで本格的にジャグラスの討伐が可能。
これらの事から、従来作における小型鳥竜種のポジションに(少なくともチュートリアル上では)あると言える。
- 縄張りに敵対的なモンスターが侵入してくるとその場を少し離れ、
樹上などの安全圏から遠巻きに眺めているような傾向が見受けられる。
しかし、そのようなモンスターが転倒や麻痺などで隙を見せた場合、
突然集団でそのモンスターに襲い掛かる習性があるようだ。
人間に対しても同様で、最初は遠巻きに眺め、力(武器)が無いと見るや仲間を呼び、一斉に襲撃してくる。- 当然のことながら、リーダーであるドスジャグラスのダウン時には追撃は仕掛けない。
- この「ダウンした敵大型モンスターに追撃する」思考はギルオスたちも有している。
あちらは麻痺という明確な利点があるが、ジャグラスは目に見えて利になるわけではない。
寄ってきたところでハンターが譲ることもなく、一緒に斬られるのがオチだったりする。
- 群れの内数体を倒されると、分が悪いと見たか退散することがあるほか、
巣の中でハンターによって群れが複数体倒されると、警戒してかハンターを襲撃しづらくなるようだ。
また、嗅覚があまり良くないのか、茂みなどに身を隠すと目の前であっても目標を見失ってしまう。
- この手の肉食系モンスターのお約束か、火を恐れる生態を有しているらしい。
PVではスリンガーで発射されたスリンガー松明弾の火に怯んでいた。
- リーダーであるドスジャグラスと同じく、地面に罠肉を置くと食べにやってくる。
採取や狩りを邪魔されたくないときには是非。
- 異世界から怪物が来た際には、魔法で操られてしまう。
ただ、その際の動きは操られているということもあって本来の親玉との行動よりも統率が取れている。
狙われたハンターにとってはなかなか面倒な事態になるので、何らかの手段を講じて一掃してしまいたいところ。
MHR(:S)
- TGS 2020 ONLINEにおける実機プレイにおいて、大社跡を闊歩するジャグラスの姿が確認された。
本作では既にMHWorldのモンスターからトビカガチが確認されている他、
ドスジャグラス同様に腹を膨らませて状態が変化するヨツミワドウ、
新大陸においては確認できなかったアオアシラなどとの共演も実現することになる。
- ただし今作では親分たるドスジャグラスは登場せず。
かつてのブルファンゴやジャギィと同じような状況となってしまった。
モンスターリストでのジャグラスの説明文にてドスジャグラスの存在が仄めかされている…
というわけでもなく、どういうわけか今作では完全に無かったことにされているのが不憫である。
現大陸のジャグラスはリーダーを持たないのか、それともまだ発見されていなかったのかもしれない。
- ドスフロギィの登場ムービーにもゲスト出演している。
縄張り争いなのか、水没林でフロギィたちとにらみ合うジャグラスたちだったが、
そこにフロギィのリーダーであるドスフロギィがやってきて、毒霧を吐かれて次々倒れてしまうという内容。
早い話がドスフロギィの噛ませ犬になってしまった訳だが、
仮にジャグラスのリーダーのドスジャグラスも加勢していたら結果は違ったかもしれない。
世界観的な意味でも、リーダー不在の影響が如実に表れた好例と言えるだろう。
MHNow
- 森林エリアの小型モンスターという立ち位置で登場しており、メルノスと共に5分間隔でリポップする。
小型モンスター故、適当にタップしても倒せる強さに設定されており、
クエストのタスクに指定されていてもそこまで困らないだろう。
倒すととがった爪が手に入るのだが、序盤は使い道がそこまで無いため気づくとボックスに何百個も爪を放り投げる事になりがち。
しかし、武器のグレードが上がってくると爪の要求数も増え、一気に何十個も要求されることも珍しくなくなる。
爪を笑うものは爪に泣く事になるため、たとえ用事がなくても出現していたら狩ってやると良いだろう。
余談
- 「ジャグラス」という名前が明らかになった当初、
放送時期が2016年と直近である円谷特撮作品『ウルトラマンオーブ』にて
ジャグラスジャグラーなる敵役が登場していたこともあり、そちらも話題を呼んだ。- ちなみに、ジャグラスジャグラーを演じた俳優の青柳尊哉氏もやはりというかこのジャグラスの存在を知っており、
自身のTwitter上でネタにしている。
- ちなみに、ジャグラスジャグラーを演じた俳優の青柳尊哉氏もやはりというかこのジャグラスの存在を知っており、
- 概要の項目でも述べた通りジャグラスの群れには時々体色の薄い、白身がかった個体も混じっており、
一部のプレイヤーにはシリーズ1世代目に登場した「白いランポス」を思い浮かべた者もいたとか。
素材
- ジャグラスの鱗
- ジャグラスから採れる鱗。加工が容易で扱いやすく、その鮮やかな色合い故に人気もある。
新大陸古龍調査団では応用性のある材質として、幅広い用途に使用されている。
群れのリーダーとなるドスジャグラスの素材「賊竜の鱗」とは区別されている。
上質なものは「ジャグラスの上鱗」と呼ばれ、より厚く美しい鱗は、防具から宝飾品まで用途は幅広い。
更に厚みを増したものは「ジャグラスの厚鱗」と呼ばれ、周囲の光を増した厚みでさらに取り込み美しく輝く。
- ジャグラスの皮
- ジャグラスから採れる皮。扱いやすい素材であるため、加工屋入門の素材としても有名である。
新大陸古龍調査団ではその柔軟性を活かして防具によく使われているほか、
かまどでじっくり調理すれば食料として食べることも可能になる。
ドスジャグラスの素材「賊竜の皮」とは別の素材として区別されている。
特に上質なものは「ジャグラスの上皮」と呼ばれ、加工の手軽さはそのままに、厚さと柔らかさが増している。- マスターランク相当の「厚皮」はMHW:Iに登場していないが、
これは各小型モンスターの固有MR素材が1種に絞られているためだろう。
- マスターランク相当の「厚皮」はMHW:Iに登場していないが、
関連項目
モンスター/ドスジャグラス - ジャグラス達のリーダー格に当たるモンスター
モンスター/ギルオス - 小型牙竜種で同期の近縁種その1
モンスター/シャムオス - 小型牙竜種で同期の近縁種その2
モンスター/ウルグ - 小型牙竜種だが、上記2種とは違い少し遠縁。