拳から炎が伸びるような形状を
成した斬竜の双剣。斬り裂け、
その双刃の名は灼炎のロガー。
(灼炎のロガー)
灼炎のロガーは暗焔を従え
最終進化する。斬竜双刃よ、
苛烈な炎を纏いて乱れ踊れ。
(斬竜双刃エタンゼル)
MHXにてメインモンスターの一柱を務める、斬竜ディノバルドの素材から作られた双剣。
目次
概要
- 抜刀時は、拳に対して水平に刀身が位置するというジャマダハル(カタール)のよう形となる。
- 本項ではディノバルド亜種、二つ名持ちモンスターである燼滅刃ディノバルドの武器も扱う。
灼炎のロガー
MHX
- 製作に必要な素材は土台となる炎状殻に加え、各ランクごとの鱗や牙がメイン。
ディノ武器の例に漏れず、途中で逆鱗や炎玉も必要になる。
幸い尻尾の必要は無いので、背中と頭を確実に壊せば素材の調達はそれほど難しくないはず。
- 最終形態はLV6で斬竜双刃エタンゼルとなる。
属性武器としては高い攻撃力210、十分な火属性24、便利なスロット1。
斬れ味ゲージは素で長い緑ゲージに十分な青40。そして斬れ味+2で青10と長めの白40が追加される。
手数の多い双剣で使うにも十分な長さだろう。
メインモンスターのディノ武器だけあってさすがの優等生。火属性双剣としては十分一級品の性能となる。
- 火属性双剣は物理特化から属性特化まで激戦区であり、
その中でエタンゼルは比較的早期に作成でき、かつ物理と属性を両立させたバランス型といえる性能である。
単純に火属性を叩き込む役割はサラマンダーや双星の紅蓮刃に譲ることになるため、
ライバルとなるのは火竜夫妻の素材で作られる歴戦の業物リュウノツガイ一派だろう。
その内希少種素材がメインとなるコウリュウノツガイは、作成時期の遅さや属性寄りの性能で差別化できるため、
最も競合するのは作成時期が近い、通常種素材がメインの双剣リュウノツガイとなる。
あちらは攻撃力220に火属性22。斬れ味+2で白ゲージが丸々50出現する。
火属性値と青ゲージまで含めた継戦能力はこちらが上で、総合的な物理性能はあちらに分がある。
作成難易度も、きっちり炎玉を使うこちらに対し、あちらは紅玉は不要だが、
代わりに逆鱗2枚と2体分の素材が必要な点を比べれば最終的にはどっこいどっこいか。
好みで選んでしまっても構わない程度の差ではあるので、
初めに手にした方をコツコツ強化していく位の心持で構わないだろう。
なお、斬れ味構成はサラマンダーと同一なので会心率対策が必要なものの
ある程度防具を使い回せる点や匠をある程度意識しなくてもいい点ではアドバンテージとも言える。- ちなみに、村下位時点での作成時期はツインフレイムの方がほんの僅かに早い。
さらに、ガムートの登場にも間に合うので先にこちらを作ってしまった人も多いかもしれない。
そういった点では、ディノ双剣は一歩遅れを取る形となる。 - 他に早く作れる火双剣は、お馴染みクック先生の頭クックツインズや、
紅蓮石がメインの火刃ファイアストーンがある。
クックツインズは上記二振りよりも更に早く作れ、序盤の火に弱いモンスター相手には独壇場となる。
ただ天廻龍討伐まで緑ゲージが得られず、最終強化も今一つ。そこは良くも悪くも先生の武器である。
序盤を一通りこれで乗り切り、頃合いを見てテッセンに派生させるのも有りか。
ファイアストーンは最も物理偏重なので差別化は容易。必然的に火属性が低い点には注意。
- ちなみに、村下位時点での作成時期はツインフレイムの方がほんの僅かに早い。
MHXX
- G級強化の追加により、究極強化形態・大斬双刃タンゼルヴァへの強化が可能になった。
その性能は- 攻撃力320
- 属性双剣の呪いから逃れられず少しずつの強化となった火属性28
- 斬れ味は白40。斬れ味+1から紫15が出る(+2で40)。
- その他の性能はそのまま
- しかし、今回はこのバランス火属性双剣界にとんでもない刺客が。
あのサラマンダーがバランス型の分岐強化・炎焔舞刀イグナクダンとして殴り込みを掛けに来たのだ。
あちらはタンゼルヴァと同じ攻撃力でありながら火属性34と会心率15%を持っている。
それに対し、タンゼルヴァの利点は「スロット1」と「白ゲージと紫ゲージが10上回る」
…と言う、中々に悩ましい性能差が生まれてしまったのである。
まさかMHXでは住み分けていたアグナ双剣がこちらに殴り込みを掛けるとは、誰も思わなかっただろう…。- 但しイグナクダンはアカム素材と難敵であると有名な獰猛アグナの素材を要求される都合上完成が遅れる。
一応ディノバルドとバルファルクとアトラル・カの素材で作れるこちらは、
作成難易度で優位を取りたいところ。
こちらの限界突破はディノバルドの出るG★3からに対し、
あちらはG★2のリオレイアの素材のみで限界突破が可能。
更にG★3ではリオレウスも出てくると、こちらはまたしても時期が悪い。
言いかえれば攻略用武器はいっそリュウノツガイに任せ、
温存したディノバルド素材は強力なディノXに優先的に回すという手もありか。- 一応、若干ながら斬れ味はタンゼルヴァの方が上なので、持久力はこちらの方が上回っている。
業物や匠+1のみで運用し、他のスキルに注力するならばこちらが有利と言えるか。
- 但しイグナクダンはアカム素材と難敵であると有名な獰猛アグナの素材を要求される都合上完成が遅れる。
MHW:I
- ディノバルドの参戦に伴い本武器も復活、MHXと同様の専用グラフィックでの登場となった。
灼炎のロガー、ロガー改と段階を踏み、
最終強化で斬竜双刃エタンゼルとなる。
性能を見てみると- 属性武器としては並と言える攻撃力364
- まずまずの火属性240
- 安心感のある長めの白80。匠Lv5で紫30が出る
- 無いよりは良いスロットLv1が1つ
相変わらず標準的な属性値に、安定した攻撃力と長い斬れ味でバランスが良い。
今作は双剣に重い属性補正が掛かっており、決して高くは無い属性値には殊更に響いてしまうが、
紫ゲージを含む高めの物理性能を備えているため、総合的な攻撃力に大きな問題はないのが魅力の一つ。
また、製作可能時期もストーリークリア前であるため、多少の寄り道は必要になるものの
ストーリー攻略の上で火が弱点となる死を纏うヴァルハザクやネロミェール相手にも
担いでいけるのは明確な強みとなる。- 実は斬れ味が全双剣の中でもかなり優秀な部類。
素で白80がある武器は中々無く、更に匠で延長可能な上
紫も出る双剣となるとほぼ見当たらない。
特にストーリークリア前から作れる双剣としては群を抜いて良い斬れ味である。
物理性能にも大きな問題がないことから、頼りになる相棒となるだろう。
- 気になる競合相手だが、MHXの頃から立ちはだかるゲキリュウノツガイ…ではない。
なんとゲキリュウノツガイが今作では火と毒の双属性となっているため、微妙に立場が違うのである。
では誰がライバルになりうるかというと- コチラより高い攻撃力378と火属性360を持つが、-20%と無視できない会心率の蛮顎竜ノ烈爪II
- 低めの攻撃力322と、属性解放必須だがやはりエタンゼルより高い火属性300、
加えて匠無効の必要十分な長さの白と高い会心率30%を持つ罪悪【クライム】
属性特化にするならば蛮顎竜ノ烈爪が気になるが、
素では青のため匠無しでは非常に心許なく、会心率も出来れば消しておきたい。
ならば罪悪【クライム】はというと、属性解放が必須となり
コチラはまた別の方向でスキルに悩む事になる。 このため火の単属性双剣の中で見た場合、
何を伸ばすにしても引き換えにするものが無く、
唯一の紫を持つエタンゼルは相当な優等生なのだ。
ストーリーの攻略含め、作っておいて腐ることは決してないだろう。
硫鉄のオルト
MHW:I
重く鋭い双刃は獲物を切り刻み、
酸によって抵抗する力を奪う。
- ディノバルド亜種が追加された事により、亜種の武器も登場。
色合いこそ亜種の物だが、通常種武器と同じく専用グラフィックを貰っている。
- ブロスクラブIIIより派生する事で硫鉄のオルトになり、
更に強化を重ねる事で硫斬双刃ソンドンとなる。その性能は- 圧巻の攻撃力406
- 安定した会心率0%
- 素では青40。匠Lv5でようやく白20と紫10を得る
- 基本は無属性、属性解放する事で麻痺210
- スキル構成の手助けになるスロットLv4が1つ
- 硫斬竜武器の例に漏れず、圧倒的な物理火力に劣悪な斬れ味である。
紫と白を合わせても30というゲージの短さは双剣の手数において非常に厳しい以上、
達人芸や剛刃研磨による斬れ味ケアは不可欠…というか
この2つのスキルを併用してようやく普通の武器と同じように扱えると言った方が正しい。
その上、この武器の会心率はマイナスではないものの0%のため、
スキルや装具によって会心率を上げなければならない。
つまり、この武器の高い攻撃力を活かすためというよりも
この武器を普通に使うために火力スキルを詰め込む事になるというのが実情。
よって、この武器を担ぐ以上は必然的に前のめりなスキル構成を求められる。- 達人芸を安定して発動させるためにも、高い会心率を維持する必要がある。
見切りや弱点特効の高LV発動を同時に狙いたいが、それが難しい場合は達人の煙筒の使用も視野に入る*1。
また、弱点特効を使う場合は斬れ味を維持するためにも
敵の攻撃をいなしながら弱点を狙い続けられるプレイヤースキルを求められる。
鬼人化や回避によるスタミナ管理に加え火力と斬れ味の両立も必要と、
スキル構成も含め様々な難題を押し付けてくる非常にどこぞの王女の様なわがままっぷりじゃじゃ馬な武器。
- 達人芸を安定して発動させるためにも、高い会心率を維持する必要がある。
- 上記の難題をクリア出来ると、双剣中最大の物理期待値を手に入れられる。
闘神鬼【大嶽丸】の登場で攻撃力1位の座は譲ったとはいえ、無属性強化が乗る上に
紫ゲージを持つ武器の中で一位の攻撃力は伊達ではない。
傷がついた部位に超会心が乗れば乱舞の始動で単発90近いダメージになり、
締めの一発に至っては100を超えることすらある。
総合ダメージで言えば、乱舞一回で900というダメージに昇ることもあるほど。
傷や肉質など同じ条件の下、火力スキルを盛った物理型チャージアックスが
超高出力属性解放斬りフルヒットで出すダメージに肉薄する
と言えばイメージしやすいだろうか。
他の武器種が事前準備やクールダウン、ある程度の時間を要して大ダメージを出すのに対し、
コチラは鬼人化のみで準備が終わり、且つスタミナとモンスターが許す限り使い放題である。
睡眠時のモンスターに叩き込む一発としては当然ながら不適切ではあるが、
ぶっ飛ばし後のダウンなど起こりやすい拘束状態において、
この手軽さと火力の高さを両立出来る武器は非常に限られる。- この武器のライバルとなるのが悉くを殲ぼすネルギガンテの残滅の爪【鬼】。
同攻撃力に幾らかの龍属性、そして最大の懸念点となるのが
スキルによる斬れ味ケアを全く必要としない白120という長大な斬れ味ゲージ。
この斬れ味のおかげでスキル自由度が極めて高く、生存スキルに振る余裕がかなり生まれる。
マスターランクにおいて生存スキルに振りつつ安定した火力を維持できるのは
思った以上に大きなアドバンテージとなる。
差別化のためにも…というかそうするしかないのだが、
火力スキルを多大に盛った最大火力の高さで勝負、差別化していこう。
- この武器のライバルとなるのが悉くを殲ぼすネルギガンテの残滅の爪【鬼】。
- 見事この武器の真価を発揮させられる様になれば、
必然的に走り続けるクリティカルの閃光と
双剣らしからぬ単発ダメージの嵐に病みつきになる事請け合い。
得物を研ぎ澄ませた硫斬竜の如く、鋭い剣戟を浴びせ続けてやろう。
爆焔のロガー
MHX
- 二つ名個体“燼滅刃ディノバルド”の素材から作られる双剣。
作成時点では爆焔のロガー。LV10の最終強化で燼滅双刃エタンゼルとなる。
二つ名持ちの中でも屈指の実力者となる燼滅刃との連戦に加え、ストッパー素材と名高い塵粉も当然必要。
言うまでもなくエタンゼルまでは非常に長い道のりとなる。
- 性能はというと、攻撃力200に会心率5%、爆破属性20にスロット0。
匠無効の白20青60とおおよそ他の燼滅刃武器と同じような性能。
さらに、二つ名武器なので狩技ゲージが溜まりやすい。
- ライバルは爆破双剣の大御所である破岩双刃アルコバレノ、
及びそれの通常種カラーである爆双剣クラスライサー。
他にはヴィルマフレアや紅蓮爆炎刃といったものもあるが双属性なので立ち位置はまるで異なる。
競合するならこのブラキ双剣二振りだろう。一応龍歴院双剣も単一爆破だけど忘れていいです
攻撃力及び属性値は、クラスライサーが物理寄り、アルコバレノは属性寄りで、
エタンゼルは丁度中間をとった形となる。
しかし斬れ味に関してはこちらは匠不要な上、
さらにあちらの匠込みとも十分に張り合えるだけの長さを有している点では
かなり優位に立っていると言える。
- 物理性能や狩技ゲージの溜まりやすさなども考慮すれば、エタンゼルが総合性能で最強の爆破双剣だろうか。
そのスペックのお陰で、物理が通りやすいモンスターには属性が重視される双剣でさえ、
弱点属性の属性武器を押しのけてまでこれが使われる現象が多く見られた。
狩技ボーナスというアドバンテージに加え、素でトップクラスの物理性能に優秀な斬れ味*2、
何にでも効く爆破属性などにより、多少の効きづらさを考慮しても
他を食い気味な点はMH3Gのアルコバレノを彷彿とさせる。 - なお、匠無効、爆破属性と今作の多くのテンプレ装備と噛み合わない性能であることには注意したい。
MHXX
- こちらもG級追加に合わせ、真滅双刃タンゼルヴァに究極強化が可能に。
その性能は- G級武器としては控えめの攻撃力300
- やはり属性双剣の呪縛から逃れられず少しずつの強化となった爆破属性25
- 斬れ味は紫30。匠は引き続き強化無し
- その他の性能はそのまま
MHXXでは奴が帰ってきてしまったのである。
そう、猛り爆ぜるブラキディオスの双剣・砕光の双閃が砕光双燦閃ヴーブラクとなって再臨したのだ。
あちらは攻撃力320・爆破22・スロット1であり斬れ味も匠なしだと白50ではあるものの、
実はこの時点で一撃の期待値はたった1しか差がないのである。
匠無し前提でも継戦能力で事実上、逆転される要素とも言えよう。
そしてこちらが燼滅刃との連戦を要求され、おまけにまた塵粉を2個要求されるのに対し、
あちらは炉心核と粘菌さえ入手できれば、
ほぼ通常(及び獰猛)ブラキディオスとバルカンを数回狩るだけで完成してしまう。
今回はなかなか悩ましいライバルとの競合となったと言えるだろう。
ここは属性と狩技で差別化を図りたいところだが…。
- 他の燼滅刃武器に漏れず、こちらも爆破を軽視してまでゴリ押しできるスペックではなくなっている。
イビルジョーやゲネル・セルタスといった爆破属性の通りやすい相手や、大連続狩猟に担ぐなど、
爆破を生かした場面をきちんと見極めることが重要になってくるだろう。
余談
- 最終強化銘の斬竜双刃エタンゼルはフランス語で「輝き」または「火花」を意味する「étincelle」が由来と思われる。
この単語はMHFのクアルセプスのG級ハンマーにもほぼ同じ単語が冠されているので、
そちらも触っているハンターなら意味を察しやすいだろう。
- ディノバルド亜種の武器名は最終強化で鍾乳洞に関する銘を得るが、
硫斬双刃ソンドンの元ネタはベトナムの国立公園フォンニャ=ケバンにあるソンドン洞窟と思われる。
この国立公園自体の名前と、その中に在るフォンニャ洞窟もまたディノ亜種操虫棍の銘となっている。