- 種族
- 古龍種(古龍目 源龍亜目 ミラボレアス科)
- 別名
- 黒龍(こくりゅう)、紅龍(こうりゅう)
- 英語表記
- Crimson Fatalis
- 登場作品
- MHG, MHP, MH2, MHP2, MHP2G, MH4, MH4G, MHXX, MHF
目次
特徴・生態
- 運命が解き放たれ、再び襲い来る絶望の伝説。
- とある伝承に「怒れる邪龍」として名を残す紅き龍。
その怒りは大地を震わせ、天をも焦がし、世の空を緋色に染め上げるとされ、
獄炎の大地に降り立ち、世界に終末の時をもたらす存在として伝わる。
- 断片的ながら記されているその姿と力は、「焔の禍」と呼ばれるに相応しい。
伝承によれば血染めの鱗、闇夜に流れるマグマを思わせる赤黒い甲殻に身を包み、
頭部には”天を衝く怒りの象徴”とされる、歪に捻じ曲がった禍々しい紅角を戴く。
大地が胎動するが如く脈打つ紅蓮の翼を誇り、血塗られた翼膜をはためかせ天に昇る。
蒼黒い口から放たれる怒号は、地を轟かせて火山を噴火させるとも、
天より燃え盛る隕石を降り注がせるとも云われ、吐き出す大禍の炎とともにあらゆる物体を燼灰と化すという。
- 逸話や文献自体がほぼ絶無であることから、その正体は謎に包まれている。
一つ明らかになっているのは、紅き龍を語ったと思しい伝承には≪黒龍≫という表現が頻出することである。
そして一説に曰く、本種の名は『運命の戦争』にして『運命を解き放つ者』を表すともいう。
これらは古代王国を滅ぼしたという御伽噺の怪物、黒龍ミラボレアスを強く想起させる要素であり、
一部の歴史学者たちの間では、この「怒れる邪龍」なる紅き龍についての伝承は、
何らかの原因によって激怒した「伝説の黒龍」を謳ったものではないかとも推測されているらしい。
- もっとも、黒龍ミラボレアス自体が伝説上の怪物であることから、
それに連なる存在とされる紅き龍についても、実在する可能性は限りなく低い。
伝承に登場する「伝説を遥かに上回る災厄」という表現に関しても、
架空の怪物に粉飾を加えた言い伝えに過ぎないとする見方が少なくない。
派生作品の種・個体
- 紅ミラボレアス(極限征伐戦)
- 常時噴火を繰り返している大火山にて「巨大な龍の影」の目撃報告が挙がり、
その調査の結果、その火山の火口深部にて発見されたモンスター。
調査団の報告では、その正体は異形に変異した紅きミラボレアスとされるが、
過去にシュレイド城に出現した「変異したミラボレアス」とも全く異なる姿を持っている。
特に角の変異が激しく、小さな角を額から一本生やしているが、
それを遥かに凌駕する巨大な角が三又のように後方へ伸びる。
激昂すると身体が熔岩のように激しく赤光、前脚から大量のマグマを滴らせるようになる。
生息域が火口の中であるためか、御伽噺で謳われるような隕石を操る姿は確認されておらず、
迫ってくる外敵に対しては溶岩弾を噴出させて攻撃するほか、
マグマの上に浮かぶ岩盤ごと陥没させマグマに沈めてしまうなど、地の利を生かした攻撃を繰り出す。
また火口深部の環境に適応した結果、自らの意思で火山活動を活発化させる能力を体得しているらしく、
火口内部に溜まったマグマを噴火するかの如き勢いで上昇させたり、
そればかりか周囲を噴煙で覆い尽くし、足場を溶岩地帯の如く赤熱化させてしまうこともあるという。
概要
- MHGで登場した、『紅龍』と呼称されるミラボレアス種。
黒龍・祖龍と同じく禁忌のモンスターに属するモンスターであり、
長らく公式資料やメディア等で存在が言及されたことは全くなかった。
基本的にシリーズを通して裏ボスに位置する存在で、ストーリーに関わることもないが、
MH2ではラスボスとして登場し、ハンターの最後の壁として立ち塞がった。
特殊個体と見られる個体については以下の記事を参照されたし。- モンスター/紅龍 ミラボレアス特殊個体(MH4Gで登場)
- ゲーム内では一貫して「ミラボレアス」として扱われており、長らくゲーム外では語られない存在だったため、
黒龍・祖龍と区別した公式名称が存在しなかった*1。
情報が解禁された現在では「紅龍 ミラボレアス」*2の名称が用いられることが多く、本ページ名もそれに倣っている。- プレイヤー間では防具の名称から「ミラバルカン」と呼ばれることも多い。
その名は"運命を解き放つ者"を意味するという。- MH4で復活して以降は防具の名称が「ミラバルシリーズ」に変更されており、
MH4(G)では(「ミラバルカン」ではなく)「ミラバル」と呼ばれることもあった。
その後のMHXXでは「ミラバルカン」の名を冠する武器が登場したため、
再びゲーム内で「ミラバルカン」の名を確認できるようになっている。
なお、MH4Gで登場した特殊個体に関しては、また異なる通称が存在する。
詳細はあちらのページを参照。
- MH4で復活して以降は防具の名称が「ミラバルシリーズ」に変更されており、
- MH2では祖龍ともども「ミラボレアス亜種」という呼称も一部に見られた。
MHP2(G)でもMH2のものを流用したギャラリーにおいてのみ、この呼称が確認できる。
- プレイヤー間では防具の名称から「ミラバルカン」と呼ばれることも多い。
- その正体は、黒龍ミラボレアスの怒りが頂点に達し、その身を紅に染めた姿。
つまり、黒龍と紅龍は同一個体である。- それゆえ、作中では専ら「怒れる邪龍」「黒龍の怒り」などと表現されており、
実のところ世界観上で”紅龍”という呼称が用いられることはかなり稀だったりする。
MH2では大長老から一貫して「≪黒龍≫ミラボレアス」と呼ばれている。
「黒龍ミラボレアスが火山地帯の火口付近に潜み、不穏なうめきを放ちつつ力を蓄えておる」と称され、
MH2の紅龍討伐クエスト「紅き怒りを追撃せよ」の依頼文においては、
「伝説の黒龍ミラボレアスがシュレイド城から前人未踏の火山の最奥地へと逃れ、
なにやら良からぬ動きをしている」という一文も存在する。
さらにMHP2(G)では、黒龍を撃退した後に同ランクの紅龍討伐クエストに挑むと、
黒龍戦で破壊していた部位が破壊済みの状態でクエストが開始されるという仕様がある。
こういった解説文やゲーム仕様を踏まえると、この個体は
シュレイド城での決戦でハンターに撃退されたミラボレアスが激怒し、
火山地帯に逃れて力を蓄えた状態であると考えられる。
実際、MH2で発生するイベントは黒龍を討伐=撃退したのちに紅龍を討伐するシナリオとなっている。- MHP2Gでは防衛本能のリミッターが外れてしまったラージャン、
MH3Gでは極限の飢餓によりおぞましい姿となるイビルジョーが登場したが、
激怒し火山で力を蓄えたことによってパワーアップしたミラボレアスである紅龍は、
それらのモンスターの先駆けとも言える存在と言える。
また、何らかの理由で体質が変じてしまい、
大元は通常個体と全く同じであるが、区別のために別物として扱われるという例は、
飛竜種のディアブロス亜種とグラビモス亜種、
そしてミラボレアスと同じ古龍種にして因縁の存在でもあるラオシャンロン亜種がいる*3が、
奇遇にも、この四者はいずれもMHGがデビュー作である同期の存在となっている。
ミナガルデのギルドマスターをして「我々の想像を絶していた」「伝説を遙かに上回る災厄」と言わしめている。 - それゆえ、作中では専ら「怒れる邪龍」「黒龍の怒り」などと表現されており、
- 黒龍ミラボレアスからの外見的変化として、紅龍の名の通り全身に赤みが差している。
全体的には黒龍の漆黒の甲殻と腹側の淡黄色の甲殻に朱色を混ぜた姿に近く、
それとは別に翼膜や角の先端など、黒龍の時点では白ないし紫だった部位も鈍い朱色に染まっている。
一方、舌を含む口内全体は紺青色とでも表現すべき不気味な色となっている。- この段階では黒龍としての体色をかなり色濃く残しており、
遠距離から眺めると「溶岩の光に照らされた黒龍ミラボレアス」に見えなくもない。
デザインの近似も手伝って、両者が同一個体であることがよく分かる。
翼膜には炎によって焦げ付いたかのような模様が現れる。
特に腹部は周囲の光を反射して発光している(かのように見える)ため、
黒龍および平常時と比較してかなり明るい印象を受けるだろう。
加えて気付きにくいが、背部の突起もうっすらと朱色に染まる。- MH4にてリデザインされる前後では怒り時の体色がかなり異なっている。
旧作では背部の甲殻も大きく変色し、黒龍としての面影を見出し難い赤銅色の体色に転じるが、
リデザイン後は背部の黒色を踏襲しつつ腹部の輝きを強調する形に変更され、
黒と赤のツートンカラーといった体色となっている。
巨大化して捻じ曲がった角は、そこはかとなく悪魔のそれを思わせる。- なお、不自然に肥大化している左角は、通常のミラボレアスの部位破壊可能箇所である。
そして折れた角=骨は、修復される過程で仮骨が生成され太くなる場合がある。
上述の通り、紅龍は「人間に撃退され、火山まで逃げおおせた」黒龍とされており、
火山で傷を癒す過程でへし折られた角が修復・肥大化したと考えると辻褄が合う。- ちなみに仮骨というのは所詮仮のものであり、強度は低い。
それ故に骨が強くなる訳では無いし、最終的に太さも元に戻る。
しかし、紅龍のそれは「天を衝く怒りによって破格の強度を獲得した」と書かれており、
黒龍のそれよりも強固なものとなっているようだ。
- ちなみに仮骨というのは所詮仮のものであり、強度は低い。
- この段階では黒龍としての体色をかなり色濃く残しており、
- 行動の端々で発する雄叫びが狂気を思わせるレベルで甲高くなっているのも印象的。
唸り声を上げつつ這いずってきた黒龍とは打って変わって、
耳を劈くような声で絶叫しながら迫ってくるため、別の意味でかなり怖ろしい。
- ほとんどの古龍が天災並みの超常的な能力を持っているが、
紅龍の怒りは特に凄まじく、伝承では空を焦がし、世界に終焉を齎すと伝わる。
その能力の詳細については公式からの言及が殆どないため謎に包まれているが、
紅龍の一声で火山が噴火し、更には燃え盛る隕石が降り注ぐ。
いかなる方法を用いているのかは一切不明で、
クエスト名のとおり、まさに「災厄降臨」である。- 紅龍が召喚する火球についてはユーザーから様々な解釈がなされていたが、
久々の復活を果たしたMH4(G)にて「燃え盛る隕石」「凶星」との言及があり、
少なくとも溶岩島で降り注がせるものは炎を纏った隕石であることが明らかとなっている。
一方、MHGで登場していた紅龍についての開発者インタビューでは、
藤岡氏から「火山が噴火して火の玉が降ってくるような形にも見せることができる
(ので決戦場に登場させた)」「周囲の地形に対して影響を及ぼす」との言及があるため、
決戦場で降り注ぐ火球は火山弾という扱いであると思われる。
- 旧作における火球はブレスのエフェクトが使いまわされており、
ビジュアルを見ただけでは正体が何なのかが分かりづらかった*4。
新生したMH4(G)ではエフェクト全般がリニューアルされ、
隕石本体がいわゆる「尾」を引き、落下予定地点に眩い光と共に衝撃波が発生する形になった。
そしてMHXXでは、これらに加えて
地面に燃え盛る隕石が突き刺さる
というド直球な演出が追加。
初見でも「隕石」であると直感できるようになっている。
- 紅龍が召喚する火球についてはユーザーから様々な解釈がなされていたが、
- 同じミラボレアス種に属する祖龍ミラボレアスとの関係性は長らく不明だったが、
MH2では祖龍討伐クエストの方が報酬金及びHRPが高く設定されており、
MHP2Gでも紅龍討伐クエストのクリアが祖龍討伐クエストの解禁条件となっているなど、
ゲーム内では祖龍の方が格上であると取れる描写が複数存在していた*5。
後にモンスターハンター15周年展にて、シリーズの世界観監修を手掛ける藤岡要氏から
祖龍について「紅龍より更に強い、長寿で謎多きミラボレアス」というデザインコンセプトが公開され、
祖龍が紅龍より強大な存在として位置づけられていることが明確になった。- 一方で、HPやモーション値、肉質、怯み値、状態異常耐性といったゲーム内のステータスは、
全作品を通して祖龍よりも紅龍の方が高く設定されている。
前述の祖龍のコンセプトを知った後だと中々面白い仕様である。
- 一方で、HPやモーション値、肉質、怯み値、状態異常耐性といったゲーム内のステータスは、
MHG~MH2
- MHGおよびMHPではイベント限定配信の裏ボスとして、
MH2ではドンドルマにおけるオンラインモードの事実上のラスボスとして登場する。
- 重要な点として、黒龍ミラボレアスとは異なり撃退不可の一発勝負となる。
体力値そのものは黒龍より低く設定されてはいるが、
兵器などが一切使えない中で体力を削りきる必要があるため、討伐難易度は黒龍を遥かに上回る。
- 狩猟の舞台となるのは北エルデ地方の火山帯である決戦場。
常時灼熱状態かつ溶岩の影響で尋常ではないほど進入不可領域が多いこともあり、
この手のマップとしては他に類を見ないほど過酷な狩猟環境である。- これでもMH2以降ではシステムの変化によりマシになった方であり、
MHP以前は更に決戦場の進入不可エリアが広かった上、
クーラードリンクの持ち込み数も最大3個と少なかった。
また、MHP2と比較すれば更にアイテム持ち込み数自体が4枠少ない。
- これでもMH2以降ではシステムの変化によりマシになった方であり、
- 専用の大技として、体を前に乗り出しながら天に吼えるモーションで
上空からメテオを4~5発落下させてくる攻撃が存在する。
メテオは爆風が120、直撃は150とヤマツカミの吸い込み並のダメージを叩き出すにもかかわらず
速度が凄まじく、地面が光ってからの回避はまず間に合わない。
隕石の落下ポイントは近距離時と遠距離時の数パターンで固定なので、
あらかじめポジショニングで回避しておこう。- 咆哮射程ギリギリの位置にいる場合、
メテオは正面側の左右どちらかにズレて降って来るため、真正面が安置になる。
倒れ込みやブレス、滑空を避けるためにズレた位置で攻撃していたとしても、
メテオの予備動作を見てから真正面へ戻れば被弾することはまずない。
ミラ系はその場で動かなかった場合は3回足踏みで攻撃に移るので、
着弾確認後にすぐ位置をズラせば倒れ込みも避けられる。
- また、メテオは基本的に紅龍の足元には降ってこないので、
ひたすら脚に張り付いて攻撃を加えるのも単純ながら効果的。
特にメテオ時の踏み込みに当たらない右脚の付け根は倒れこみや引っ掻きも当たらず、
咆哮からの被弾を除けばほぼ一方的に攻撃を加えることが可能。
- 咆哮射程ギリギリの位置にいる場合、
- 黒龍ミラボレアスが見せなかった固有モーション攻撃として、
眼前を薙ぎ払うように引っ掻く攻撃、前方に向かって低空飛行で突進してくる滑空攻撃が存在する。
前者は範囲がかなり狭いためさほど脅威ではないが、
後者はほぼノーモーションで繰り出す上に230という破滅的なダメージ値を誇る超危険攻撃となっている。- このモーション値だが、計算式が共通する無印~MHP2Gを通して文句なしの最高値である*6。
モーション値が引き下げられた(代わりに攻撃値が上がった)MH3以降は長らく破られず、
MHXにてオストガロアの瘴龍ブレス(250)がベールを脱ぐまでトップを堅持し続けていた。
滑空スピード自体は低速なので早い段階で察知できれば回避は難しくないが、
本当に怖いのは自身が張り付いているときに遠距離にいる他プレイヤーを狙って繰り出すケース。
前述のとおり予備動作がほぼ無いため、滑空初めの判定に引っかかって回避する間もなく即死するハメになる。
最悪の場合、遠距離から狙撃しているガンナーを狙って繰り出された滑空によって
張り付いていた近接陣営が一瞬で壊滅してクエスト失敗になる可能性もあった。- さらにこの滑空、登場ムービー絡みで恐ろしい目に遭う場合があった。
北エルデ地方の火山帯に舞い降りた紅龍。
そこに足を踏み入れたハンターを発見し紅龍は激怒、ハンターめがけて滑空し襲いかかる…
というムービーなのだが、この滑空に問題があった。
今でこそ改善されているが、以前は滑空に当たり判定が発生していたのである。
滑空はまともに当たれば即死か瀕死という大技。
最悪の場合、開幕と同時に4人同時に死んでしまい、4オチが発生する。- 上述のように大抵最上位のランクに登場するため、
当然ながら最低でも同ランク帯の装備で挑まねばならず、瀕死で済めば儲けもんである。
- 上述のように大抵最上位のランクに登場するため、
- このモーション値だが、計算式が共通する無印~MHP2Gを通して文句なしの最高値である*6。
- 黒龍との最大の相違点は、条件を満たすと肉質が大幅に硬質化すること。
体力値が50~20%の間、物理ダメージを一律90%減、
更にあらゆる属性ダメージを90~95%減するようになる。
そのうえ体力値が50%を下回ると常時怒り状態となる仕様はあちらと同様なので、
硬化が始まった段階から討伐まで怒り状態が継続すると考えて差し支えない。- 硬化は全ての部位で発生するため、硬化中に限ってはどの部位を殴ろうがダメージは同じになる。
硬化の兆候が見えたら、近接武器は比較的安全な脚を攻撃していくといいだろう。
- 肉質が大幅に硬化するということは近接攻撃がほぼ弾かれるようになるということであり、
弾かれ無効攻撃や肉質無効を持たない片手剣、ランスなどはかなりストレスフルな戦いを強いられる。
心眼スキルを用意しておくか、いっそのこと爆弾を調合ぶん持ち込んでひたすら爆破するのもいいだろう。
爆弾は肉質を無視するので、硬化中だろうがお構いなしにダメージを通せる。
- 硬化は全ての部位で発生するため、硬化中に限ってはどの部位を殴ろうがダメージは同じになる。
- 行動パターンは黒龍とは大きく異なり、むしろ後に登場する祖龍に近い。
前述したメテオ召喚の影響で、前方の敵に対する倒れこみを使ってくることが殆どなくなったのが大きい。
前方に対する攻撃手段は専らメテオと引っ掻きであり、たまに繰り出すバックジャンプブレスも射程は短いため、
やや距離を離した真正面がほぼ疑似安地となっている。- 祖龍同様にミラボレアスの問題行動(AI)も引き継いでおり、
滞空ブレスをしつこく吐き続けたり、意味もなく3連続で咆哮を行うといったアクションも時折繰り出す。
いずれも大きな隙になる行動なので、ハンターとしては対処しやすくて助かるのだが。
- 祖龍同様にミラボレアスの問題行動(AI)も引き継いでおり、
- 肉質は黒龍はおろか祖龍よりも硬い。
弱点である頭部および顔を含む全ての部位が軒並み50以下となっており、
火山で力を蓄えたためか氷属性の効きも黒龍に比べて悪化している。
幸いにして龍属性は相変わらずかなり効きが良いため、龍属性武器によるゴリ押しは有効である。
- 撃退式の黒龍ミラボレアスと違い、部位破壊は通常通りの仕様である。
拡散祭りをしていれば胸殻、翼は自然に壊れるが、頭(魔眼)だけは狙いづらく一工夫必要になる。- 対策として麻痺弾と双剣(超絶一門など)で開幕頭を集中狙いする戦術が取られた。
上述の通り、体力が減ると硬化する仕様だったので、頭破壊が成立するまで余計な攻撃はNGだった。 - ソロだと空中ブレス後の着地ぐらいしか頭を狙えるタイミングがないため、難度は更に跳ね上がる。
- 対策として麻痺弾と双剣(超絶一門など)で開幕頭を集中狙いする戦術が取られた。
MHP2(G)
- MHP2(G)では再び裏ボスとして登場。
MHP2では全ての古龍種を各10体*7討伐で出現。
この「各10体」というのはミラボレアス種を含むため、非常に骨が折れる出現条件だった。
MHP2Gでは上位クエストの出現条件が「★8『伝説の黒龍』で黒龍を討伐」に緩和され、
G級クエストは紅龍・祖龍を除く全ての古龍種について、
G級個体を討伐およびG級クエストを全てクリアで出現する。
- 基本的にはMH2までの仕様をほぼそのまま引き継いでいるが、
他のミラ種と同じくモーション、AIなど細かい部分に若干ながら手が加えられている。
また、今作からは黒龍同様に撃退が可能となっており、
上位では5000以上、G級では6500以上のダメージを与えていると25分経過の時点で撃退が成立する。
さらにクエストが失敗した場合でも、ダメージと部位破壊箇所は引き継がれる。
完全に一発勝負だったMH2以前と比べると、討伐難易度が大幅に引き下げられたと言える。
- MHP2Gにおける重要な変更点は硬化の条件。
一定体力時ではなく怒り中に硬化となっており、序盤から容赦なく硬化する代わりに必ずしも爆弾に頼る必要がなくなった。
加えて、体力が減ってからの常時怒り状態も撤廃。
- MHP2Gでは、従来ならば正面特定範囲(咆哮の範囲程度)でメテオの安置になっていた位置にも落ちてくる。
特にソロで弓を使う場合に被弾する可能性が高く、厄介である。
幸い根性スキルの登場によって、被弾しても即座に力尽きる危険は軽減されたが、
上述の通り灼熱地帯での狩猟となるため油断はできない。
またG級行動が追加され、高く飛んでから数発メテオを落とした後に滑空攻撃を行うようになった。
MH4
- 黒龍ミラボレアスは復活したものの、残念ながら本種は登場せず
……と思われていたが、2014年1月24日に発売されたMH4公式ガイドブックにおいて、
紅龍武器とミラバルシリーズについての情報が掲載されており、
イベント限定という形で紅龍ミラボレアスと戦闘可能なクエストが配信されることが示唆されていた。- 黒龍ミラボレアスは本作において大幅な仕様変更・強化が施されており、
「良モンスター」との呼び声も高い秀逸な仕上がりとなっていたことから、
ファンの間では新しく生まれ変わった紅龍ミラボレアスに期待を寄せるものが多く見られた。
MH4の発売から実に5ヶ月強、遂に満を持しての登場と相成った。 - 黒龍ミラボレアスは本作において大幅な仕様変更・強化が施されており、
- 黒龍ミラボレアスと同じくグラフィックが非常に美麗になっており、特に発色の良さに磨きがかかった。
また、平常時から角が艶を帯び発光するようになっている。
怒り時の発光、両翼の翼膜に溶岩のようなグラデーションが現れる演出もより強調され、
腹部を覆う甲殻が赤熱化したような真朱色へと転じるようになった。
MHP2G以前のシリーズを経験してきたプレイヤーは驚くかもしれない。
- 復活に伴い、新登場ムービーも解禁。ムービー名は『降り注ぐ厄災』。
不釣り合いなほど美しい星空の下、全モンスターでもトップクラスのスピードと優雅さで激しく飛び回り、
隕石の雨を降り注がせ、地盤沈下を引き起こし、猛スピードの滑空でハンターを翻弄するなどやりたい放題。
歴代最高のクオリティ+3Dで展開される登場ムービーは必見。- かの龍の登場ムービーといえば、やはり開幕4乙を引き起こしたアレの印象が強い。
そして今作でも紅龍が滑空してプレイヤーに襲いかかる場面でムービーが終わるのだが、
ムービーのラストに高台の上で咆哮し滑空するシーンの直後、
即座に回避行動をとらないとそのまま滑空突進にブチ当たる。
勿論威力は高く、防御力400程度では一瞬でお陀仏になるので注意。- また、オンラインではソロの場合と逃げる方向が異なる場合があることに留意されたい。
受注者ならソロと同じで左に逃げればよいが、緑のプレイヤーの場合は左に逃げると
紅龍の真正面に移動してしまい直撃を食らうことになる。
ムービーで自分がどこに立っているか確認しておくと良いだろう。
- また、オンラインではソロの場合と逃げる方向が異なる場合があることに留意されたい。
- ちなみに、このムービーの序盤に流れる不穏なBGMは、
ダラ・アマデュラの登場ムービーで流れるBGMの一部が流用されたものである。
- かの龍の登場ムービーといえば、やはり開幕4乙を引き起こしたアレの印象が強い。
- 黒龍ミラボレアスは討伐した際、頭がフィールド外に出たり建物に埋まったりしないように調整されたが、
紅龍ミラボレアスにはそういった配慮は一切ない。
よって、溶岩の中にいる時にトドメを刺したりしてしまうと溶岩の中でバタリと倒れ、
頭だけならまだしも、最悪の場合全身が剥ぎ取れなくなる。
ミラボレアス種は瀕死になってもそれらしいアクションを取ってくれないので、
倒すタイミングを調整することもままならないのが難儀。
ある程度時間が経過したら、特にガンナーは位置を確認しながら射撃するようにしたい。- また、MH4では段差の上にいる時に討伐すると、見た目上は段差に合わせて倒れるものの、
内部的には紅龍の足元の高さを基準に平らに倒れた扱いとなっていた。
そのため、剥ぎ取り位置が見た目上はハンターの届く位置にある場合でも、
実際は空中に浮いているor地面に埋まっている扱いになることがある。
当然この場合その位置は剥ぎ取れなくなるため、得られる素材が減ってしまう。
明らかに紅龍の中に入っているのに剥ぎ取りマークが出ない時の理不尽感は筆舌に尽くし難い。
こちらは乗り狙いのジャンプ攻撃がトドメになってしまった際に起こり易い。
なお、この仕様はMH4G以降は修正され、段差上でも見た目通りの剥ぎ取り位置になった。
- また、MH4では段差の上にいる時に討伐すると、見た目上は段差に合わせて倒れるものの、
戦闘能力
- 基本事項として、以前の個体から大きく仕様変更がなされており、
多くのモーションはMH4で復活した黒龍ミラボレアスに準じている。
黒龍の時点で全モンスター中最強クラスの攻撃力を誇っていたわけだが、
怒れる黒龍の破壊力は黒龍のそれをも凌駕しており、
平常時の這いずりが怒り時激昂したラージャンの気光ブレスとほぼ同等の威力。
つまり、以前は相性が良かったガンナーもを容易く屠る実力を獲得したミラボレアスに
攻撃力補正がかかり、更なる凶悪モーションの数々が付与されたモンスターということである。- 強いて違いを挙げるなら、黒龍が対ガンナー(=剣士にとってチャンスの)技を多用するのに対し、
こちらは逆に対剣士(=ガンナーにとってチャンスの)技を多用する傾向にあると言える。
- 強いて違いを挙げるなら、黒龍が対ガンナー(=剣士にとってチャンスの)技を多用するのに対し、
- 黒龍ミラボレアスとの攻撃パターンの差異として、ハンターに狙いを定めて放つタイプのブレスを行わない。
また、火山帯で膨大な熱を蓄えたためか、チャージブレスの頻度がやや高まっている。
立ち位置にもよるが、火炎竜巻ブレス並みの頻度でぶちかまして来るので、
這いずり時はメテオと共にこの必殺の大技にも最大限の警戒を払う必要がある。
その他にも、バックジャンプから即座に滑空に繋げてくる、
前脚薙ぎ払いで爆破性の粉塵を発生させてくるなど、様々な点で黒龍より強化されている。
特に尻尾叩き付けの頻度が高まったのが厄介で、脚に張り付いている程巻き込まれやすい。- 爆破性の粉塵に関しては、薙ぎ払い後に赤いもやが発生し、
一拍遅れて出現するというもので、見てからでも回避は充分可能。
このため、この技を予防するために細菌学スキルをわざわざ付ける必要はあまりない。
ただしこの粉塵、一瞬遅れて発生するという性質上、煙幕として働く場面がかなり多い。
粉塵で画面が覆われている内に紅龍が滑空やボディプレスの予備動作に入っていた、
なんてこともザラなので、粉塵本体よりむしろ間髪入れず繰り出される追撃が脅威である。
黒龍に比べて飛行頻度が高いこともあり、目にする機会は多いだろう。
基本性質としては、飛び立つ際に風圧を発生させてハンターの動きを封じ、
そのまま高威力の滑空で撃滅する攻撃となっている。
が、基本的に風圧に煽られても回避やガードが間に合う上、横への攻撃範囲もそれ程広くない。
よってこの攻撃自体は大した脅威では無い…のだが、厄介なのはむしろ離れていた場合。
この攻撃、予備動作は後方に飛び退くモーションのみで、狙いを定めるのは滑空直前。
要するに、バックジャンプした時点では(オトモを含め)誰を狙うのか一切分からないのである。
斜め前方のハンターに対しても空中で強引に軌道修正してから滑空してくるため、
慣れておかないと正面のプレイヤーやオトモが狙われてると思ったら…という事態も頻発する。
性質上完ソロ時はそれほど脅威ではないが、PTプレイ時やオトモを連れて行く際はくれぐれも注意。- この攻撃後は確定で四足歩行状態に移行する上、着陸時にも風圧が発生する。
攻撃力・範囲共にトップクラスの「火炎竜巻ブレス」「チャージブレス」「溜めメテオ」「這いずり」と言った、
悪夢のラインナップを取り揃えた状態に移行されてしまうのは非常に厄介。
そして前述した通り使用頻度がかなり高いので、必然的に危険度の高い四足歩行状態の紅龍を
相手取る事になる場面も多くなると、唯の滑空1つに恐ろしいまでに危険な要素が満載されているのである。
- 爆破性の粉塵に関しては、薙ぎ払い後に赤いもやが発生し、
- 紅龍の代名詞とも言える隕石召喚、いわゆるメテオも勿論健在。
他の復活モンスターの例に漏れず、攻撃エフェクトがかなり強化されており、
着弾と同時に直立時の紅龍の体高に匹敵する規模の超巨大な火柱が噴き上がるほか、
着弾地点付近では画面が揺れる特殊仕様が追加されている。
メテオの属性も火属性に変更されており、被弾すると火属性やられ【大】を発症するようになった。
専用の対策を取らない場合、メテオは実質的に根性貫通効果を持つので注意。- 落下地点は旧作から一新され、危険度が大幅に上昇した。
- 紅龍の前方に向けて、距離を離しながら計4つ落下する
- 紅龍の前方一帯をカバーするように計4つ落下する
- 紅龍の前方至近距離と左右の足元に計4つ落下する
- 紅龍からやや離れた位置にランダムに計4つ落下する
発動時点のハンターの周囲をある程度狙って落下するという恐ろしい性質が存在しており、
そういった「揺らぎ」を考慮すると実際の落下地点は非常に多彩。
恐らく完全にパターン化して回避することは不可能に近いので、
身も蓋もないが地面が光ったら即回避を徹底することが何よりの対策となる。
一つ言えるのは「剣士がポジションを取っていそうな場所に集中して落とす」ということで、
旧作のように「真正面にいれば余裕」などと呑気に武器を砥いでいようものなら瞬く間に焼き払われる。
直立時は一歩踏み出しながら天を仰ぐように咆哮する形で、
四足歩行時は身体を震わせながら力を溜めたのちに雄たけびを上げる形で繰り出すが、
特に四足歩行時のメテオは鬼のような高威力で、防御600台でも普通に瀕死に追い込まれる。- 煉黒龍のそれと異なり、メテオ前の溜め中にダメージを蓄積させても大ダウンは奪えない。
というか、そもそも離れていた場合は攻撃チャンスがあるかも怪しい位溜めが短い。
あちらと違い、四足歩行時のメテオの際のバインドボイスが無いのがせめてもの救いである。
また、四足歩行メテオは後ろ脚の付け根付近が安置となるため、モーション中に攻撃することも可能。
もっとも尻尾に触れたりして少しずれるだけでお陀仏となるため、綱渡り状態での攻撃とはなるが。
- なお、メテオには溶岩島の地盤沈下ギミックを引き起こす性質がある。
地盤沈下時は振動が発生するので、被弾せずとも攻撃テンポを乱される点で厄介。
ただ、この振動には長めの無敵時間が発生するので、
本来なら被弾確定の場面でも無敵化によってメテオを回避できることがある。
怒り時は恐ろしい勢いでメテオを連発する上、その影響で溶岩島の地形を頻繁に変化させてくるため、
天から降り注ぐ隕石群と振動効果を伴いながら上下する大地に翻弄されながらの狩猟となる。
メテオの雨の中でも平然と攻撃できなければ討伐は難しいので、
せめて使用頻度が極めて高い4発メテオのパターンはある程度把握しておきたい。 - 落下地点は旧作から一新され、危険度が大幅に上昇した。
- 一方で、多くのプレイヤーが注目或いは危惧していた、
紅龍の特徴の1つだった硬化は、なんとまさかの廃止。
むしろ、怒り時は肉質が全体的に軟化するという、これまでとは真逆の特性を持つ。- これにより、怒り状態で物理性能を格段に上げる挑戦者との相性はかなりいい。
スタールークシリーズを持っているのなら上手く使いたい。
なお、他の挑戦者装備といえばゴア/ゴアSシリーズが存在するが、
ゴアシリーズの火耐性を考えれば冗談抜きでやめておいたほうが良いと言わざるをえない。
- これにより、怒り状態で物理性能を格段に上げる挑戦者との相性はかなりいい。
- 狩猟地が溶岩島なので、黒龍とは違って乗りを成功させないと大ダウンを取れない。
ダウンの機会が減ったことで剣士は頭部破壊が少々面倒になっているが、
粉塵爆破の隙を的確に狙っていけば破壊できないことはないだろう。
- 弱点属性は龍>氷>水。
火山の力を得たからか、黒龍にはある程度効果のあった火属性は通らないようなので注意。
MH4G
- 旅団上位クエストのエンディング後のクエスト「秘密の卵運搬・再来編」をクリアすることで、
なんと緊急クエストとして紅龍と戦える旅団上位クエスト『紅龍生誕』が登場する。
ミラボレアスがオフラインモードのモンスターとして登場するのは、シリーズ史上初である。
また、オフライン限定クエストであるためか、この紅龍生誕では2回目以降の挑戦だと登場ムービーが流れない。
ミラボレアス討伐クエストで登場ムービーが流れないという仕様も史上初となっている。
初回挑戦時かつ初対面の時はしっかりムービーが流れる(当然スタート位置もミラボレアスの手前になる)。
- 登場ムービーが流れない関係で、このクエストでは溶岩島のベースキャンプからクエストが開始される。
そしてエリア1に移動した段階では紅龍はハンターを認知しておらず、発見状態に移行しない。
そのため、エリアイン直後にしゃがむ等して紅龍の視線から外れることで、
ハンター発見状態ではない紅龍を観察することが出来る。
4シリーズで火山に逃れた伝説の黒龍のプライベートを覗ける唯一のクエストなので、
気が向いたら双眼鏡でも持って出向いてみるのも面白いかもしれない。- 尤も、警戒状態の紅龍が取る行動はというと、
ひたすら溶岩島の広場を這いずりで往復し、たまに威嚇行動を取るというもの。
BGMが流れない状態で紅龍を観察できる、という何とも言えない緊張感は味わえるが、
怒れる邪龍のプライベート自体はぶっちゃけそこまで面白いものではない。
- 尤も、警戒状態の紅龍が取る行動はというと、
- ソロ難易度であるため、集会所の個体と比べるとステータスは控えめ。
先に集会所クエストを進めてG級装備を揃えてから挑戦すると、拍子抜けするほどあっさり倒せてしまう。- 特に前座の「秘密の卵運搬・再来編」が中々に鬼畜なクエストということで
これをクリアするために先にG級装備を揃えているプレイヤーも少なくなく、
G級装備の暴力によって数分で片付けられてしまうことも。
そうでなくても、村★10のG級相当の部分がほぼ同時期に出現し始めるため、
進め方の順番によっては普通にG級装備が先に手に入っている場合もある。
- 特に前座の「秘密の卵運搬・再来編」が中々に鬼畜なクエストということで
- 今作では、G級クエストにおいて紅龍ミラボレアス特殊個体が初登場。
遂に禁忌のモンスターの特殊個体が出現したことで、MH界隈には激震が走った。- 留意すべき点として、G級クエストには通常の紅龍ミラボレアスは出現しない。
このため、今作でG級紅龍の通常個体を狩ることは出来ない。
また2024年4月9日の任天堂の3DSオンラインサービス終了に伴い、イベントクエストはすべて配信終了したため、
未受信プレイヤーが現在挑める紅龍は旅団クエストの個体のみとなっている。
- 留意すべき点として、G級クエストには通常の紅龍ミラボレアスは出現しない。
- 海外版であるMH4Uでは素材名がMHFU(MHP2G)以前から変更されており、
従来は「Fatalis Crimson ○○」*8という名前だったのが本作では「Fatalis Blood○○」となっている。
和訳すると「黒龍の血○」といったところで、
赤衣の男の語る「血染めの鱗に身を包む紅龍」という言葉を彷彿させる。
MHXX
- 前作のMHXではリストラされてしまったが、続編では復活。
黒龍に続いてHR95で解禁。フィールドはお馴染みの溶岩島である。
なお、今作で狩猟対象となるのは通常のG級個体のみで、上述した特殊個体は登場しない。- 逆にリファイン後の通常個体のG級版に関しては、XXで初登場となる。
- Xシリーズの演出強化に併せ、各種エフェクトがド派手になっている。
かつてはブレス亜種だの火山弾だのと言われ放題だったメテオのエフェクトが超強化されており、
ハンターの数倍はあろうかという巨大隕石が衝撃波とともに地面に突き刺さり、
紅龍を覆い尽くすほどの爆発と噴煙を巻き起こしながら砕け散るという、
とてもではないがブレス感覚で繰り出してくる攻撃とは思えないトンデモ技と化した。
ただ、溶岩島の地形を変化させる効果は無くなっている。
- 肝心の強さだが、攻撃力はG級相当となってこそいるものの、
行動パターンはMH4(G)の上位個体と全く同じで、黒龍が有するG級モーション(チャージブレス+滑空)は使用しない。
よって、MH4GのG級紅龍と比較すると戦闘力は格段に落ちている。
もっとも、あちらは特殊個体なのだから当然と言えば当然だが。- とはいえ、相変わらず攻撃力は半端ではないほど高い。
防御力900あっても怒り時の突進で8~9割の体力ゲージが消し飛ぶと言えばお分かり頂けるであろう。
同ランク帯の防御力では即死の可能性さえあるという点は4シリーズの上位個体と全く同様で、
相変わらず恐ろしいまでの破壊力を持った強敵である。
シュレイド城と違い搭載兵器がなく、乗り蓄積が弱体化した影響で頭の部位破壊がミラ系でもっともしにくく、
特に剣士は隙を逃さず頭部にダメージを蓄積していく必要がある。
- とはいえ、相変わらず攻撃力は半端ではないほど高い。
- 復活に伴い、ミラバルシリーズも再登場。
また、新規防具として獰猛化素材を用いたミラバルXRシリーズ、
EX黒龍チケット・紅を用いて作製できるGXミラバルシリーズが登場した。
- MH4Gでは登場が叶わなかったG級武器もお目見え。
「ミラバルカン」の銘を冠する新武器が追加され、遂に全武器種に紅龍武器が揃い踏みすることとなった。
デザインはほぼ黒龍のものと共通しているが、紅龍の体色を反映した赤黒い配色となっている。
- 今作の紅龍は通常のG級個体であるのは上述した通りだが、
どういう訳か得られる素材の名称が特殊個体のものとなっている。
言うまでもないが、特殊個体の武器や防具が作れたりはしない。- 紅龍に関してはMHP2Gにて既に固有のG級素材が登場しており、こちらのデータを使わない理由がない。
ただ、そのまま流用すると「眼」系統のG級固有素材を新たに追加する必要がある*9ため、
それが面倒だった、もといその手間を惜しんで特殊個体素材を流用した可能性もないではない。
- 海外版であるMHGUではMH4Uから更に素材名が変更されており、
MHFUの「Fatalis Crimson ○○」とも微妙に異なる「Crimson Fatalis ○○」となっている。
意味合いとしてはあちらが「黒龍の紅○」、こちらが「紅龍の○○」といったところで、
従来以上に「紅龍」の要素が強調されている。
このため現状では「特殊個体が存在しない作品ではCrimson」
「特殊個体が存在する作品ではBlood/Flameで区別」という分類が可能な状態となっている。
- 紅龍に関してはMHP2Gにて既に固有のG級素材が登場しており、こちらのデータを使わない理由がない。
- 素材カテゴリ名は「紅龍素材」ではなく、「黒龍(紅)素材」となった。
別に今に始まったことではないが、黒いのか紅いのか実にはっきりしない名称である。
白黒はっきりしないヤツよりはマシか。
- 今作では集会所クエストでも登場ムービーが流れないため、
MH4(G)の村上位クエストと同様、タイミングを図れば警戒状態の紅龍を観察することが可能。
ニャンターなら地面潜りが出来るため、MH4(G)よりもハードルが下がったと言える。
- MHP2G以来9年ぶりに、紅龍討伐専用の称号が復活した。
紅龍を通算30体倒すことで「龍王」の称号を獲得できる。
MHF
- 一応MH2のラスボスである彼だが、MHFにおいては他シリーズにおける体験版に相当する、
「トライアルコース」でも挑むことができる(HR4~)。
これはMHFのトライアルコースの充実っぷりを示す好例とされている。
- MHF-GGより内部データでの名称が「紅ミラボレアス」に変更され、
ハンターのステータス画面から見られる極限征伐戦のLv表示も「紅ミラボレアス」である*10。
ただし、クエスト画面のターゲット名称は極限征伐戦であっても「ミラボレアス」となっている。
- MH2をベースとするMHFでは、当時の仕様を概ね受け継いでいる。
あくまでMH2が基盤なので、MHP2(G)で修正された挙動や追加モーションなどは一切搭載されていない。
咆哮連発、真正面がほぼ安地といったガバガバ仕様も引き継いでいるので、
MHP2(G)既プレイのハンターは少々困惑するかもしれない。
- HR4の個体はMHF-G10で基礎ステータスが大幅に低下したため、
硬化に気を付ければ当該ランクのソロでも十分クリア可能になっている。
硬化を砲撃でどうにかできる、ガンランスと特に相性が良い。
かつては火炎弾撃ち、拡散祭りや、圧倒的な属性値でゴリ押せる渇愛による狩猟が主流だった。- 黎明期には狩人祭の入魂を効率良く行える存在として人気が高かった。
現在でも割と稼げるには稼げるのだが、あえてミラボレアスでやる必要があるかと言われると微妙。
- 黎明期には狩人祭の入魂を効率良く行える存在として人気が高かった。
極限征伐戦
- G3の黒龍に続き、GGにて紅龍も極限征伐戦対応モンスターとしてG級に進出。
極征クエスト『地焦がす劫焔に轟く憤怒』などに登場する。
登場時の公式としての位置づけは「MHF-GG最凶古龍」であった。- GGでは「新たな極限征伐戦」の実装が発表されており、新フィールドや新複属性が公開されていた。
その複属性の名は「紅魔」といい、武器の外見も紅龍を想起させることから話題となった。
登場モンスター自体は古龍に限定されつつも、その姿は公にされていなかった。
- GGでは「新たな極限征伐戦」の実装が発表されており、新フィールドや新複属性が公開されていた。
- 「火口深部」という新フィールドに登場するだけでなく、専用BGMが新調されている。
また、灼熱地獄に適応したためか姿が大きく異なっており、頭に角が増えて五本になっている。
背中の突起物は鋭利な刃のような形状から台形に変化しており、加えて若干肥大化している。
怒りや覚醒状態になると、全身が真紅とオレンジに染まり、前足からはマグマの様なものが滴り落ち始める。
まさかとは思うが、火口深部という環境に適応した結果、体液までマグマになったのだろうか?- なお、地面を沈めて即死攻撃を使用してくるところからドン○ーコング64の某ボスを連想する人も。
- 当然ながら開幕時のムービーも新調されている。
内容は熔岩から現れた紅龍が壁をよじ登り、狩猟地の火口広場に到達した後に咆哮する、というもの。
ものすごい勢いで壁を這い上がってくるミラ系らしからぬ動きはある意味必見。- このムービーから一部では「ヒード○ン」とも呼ばれているとか。
あちらは「十字のツメを食い込ませて火山の壁や天井を這い回る」という
どことなくGを彷彿とさせる図鑑説明からネタにされているが、
開幕から四つん這いで垂直の壁を駆けあがってくる紅龍の姿は、なるほど確かにそう見えなくもない。
- ちなみに杉浦プロデューサーはテスト段階でこれを見た時、ログアウトしたくなったらしい。
ムービーはかなり短いが、仕様の問題でスキップできないため、
極限征伐戦での連戦がなるべく楽になるようにということだろう。
- このムービーから一部では「ヒード○ン」とも呼ばれているとか。
- 先に実装され、何を原理としているのか分からない攻撃を用いるG級黒龍とは異なり、
G級紅龍は火山のマグマという実体のある物質を用いて戦う。
どちらも、実態としては良くも悪くもMHFらしい全く別物のリファインとなっているが、
こちらは後に実装されたG級祖龍同様、変化元である紅龍の性質を色濃く引き継いでいる。
- ちなみにG級の黒龍と同一の存在であるのかははっきりとは明言されていない
(属性の性質が明らかに異なり、角などの器官も全く異なる形状となっている)。
2014年7月16日に遂に黒龍と紅龍の討伐クエストが同時に配信されたが、
公式サイトの表現やクエスト依頼文を確認する限りでは、
これを以ても同一の存在である、あるいは同一の存在では無い、という断定はできない。
- こんな灼熱地獄に生息するこのモンスターに、
「従来通り火属性が効くだろう」などと考えるプレイヤーはまず少ないだろうが、
実際に火属性は効かないどころか、全身でマイナス5~15となっている。
火属性が弱く、龍属性が強い黒焔属性は有効と言える範囲ではあるが、
一方で火属性が強い熾凍属性や炎属性を使う際は注意。- 全体的に水や氷など火を扱うモンスターとしてまっとうな弱点のほか、
公式でも推奨している通り、龍属性がかなりの割合で効果を上げる。
ただし、水と氷は体がかなりの高温であるためか、
お世辞にもそこまで効くとは言えない(ほぼ全身で5~10%しか効果が無い)。
そのため龍属性を主に、氷か水を補助的に組み入れていくとよいだろう。 - ちなみに、通常の紅龍の特性であった肉質硬化はない。
黒龍は覚醒時に肉質が軟化するが、紅龍は特に変化はないようだ。
- 全体的に水や氷など火を扱うモンスターとしてまっとうな弱点のほか、
- G級黒龍の霊眼に続き、今回も「眼の破壊」において60%の確率で「黒龍の灼眼」が出る。
部位破壊限定素材なので必ず部位破壊をしなければならないが、
G級モンスターは怯めば怯むほど怯みにくくなるという性質なので、
頭部部位破壊3回目の「眼」を壊すためには合計で3000ダメージを与えなければならない。
穿龍棍でも高度限界及び有効肉質の関係で狙いにくいため、序盤Lvの内に麻痺させて破壊するのが楽。
- 物理肉質は上位個体とは大きく異なり、概ね全体的に軟化している。
特に頭部の打撃肉質、翼の斬撃肉質の軟化が著しく、より弱点を狙った立ち回りの効率が良くなったと言える。
顔を狙って吸われやすかった角の肉質も柔らかくなったので、より積極的に頭を狙っていきやすい。
ただしG級黒龍と違い、翼に弾はほぼ通らないので注意。
また首、翼、胸などについては打撃がやや通りにくい。- この特性上、穿龍棍のリーチ短モードによる打撃有効肉質反転効果、
そしてそれを利用した空中戦がMHF-G10.1までは極めて効果的に機能するものとなっていた。
G級紅龍は穿龍棍実装直後に登場したため、この設定は意図的なものと思われる。
しかし、これは穿龍棍の爆発的な普及を手助けした一方、
G10.1まで紅龍には地ノ型穿龍棍一択という状況を招く原因にもなってしまい、
特に高Lv帯も考慮した場合において、
「穿龍棍と、それ以外の武器種で挑むのに格差がある」という指摘も見られた。
MHF-Zではリーチ短モードと滞空連携の火力が弱体化され、滞空連携の維持がしやすくなる調整が行われ、
立ち回りは更にしやすくなったものの、火力面で一強ではなくなったこと、
他武器種の強化、そして高Lv帯の変化に対抗するスキルを搭載しやすくなったこともあり、
「紅龍は穿龍棍一択」と言う声は聞かれなくなった。
そして2018年4月アップデートの、穿龍棍新生とも言える調整によって、
リーチ短モードの肉質反転効果は消失、特筆できるメリットは空中で立ち回れることのみとなった。
- この特性上、穿龍棍のリーチ短モードによる打撃有効肉質反転効果、
- 武器は近接系統で片手剣、太刀、双剣、ランス、ガンランス、穿龍棍、
ガンナー系統ではライトボウガン、ヘビィボウガンの全8種類が存在する。
この内、太刀、双剣、穿龍棍、ライトボウガンは新規デザインであり、溶岩が流れるような光ギミックが存在する。
年間特典武器のヴォルインパクトのそれに近いと言えるか。
専用複属性である紅魔属性を帯び、一部武器種は僅かながら空色ゲージまで出るのが特徴。
特に、太刀は初の単独空色ゲージ武器となる。*11
防具は「バルカンGシリーズ」で、腕と脚に炎寵というスキルが宿っている。
腕にはディオレックスの希少スキルである「絶対防御」も宿っている上に装飾品精錬でも残るため、
この装備と精練珠を用いて、大元モンスター解禁前に件のスキルを試すハンターも見られた。
戦闘能力・追加された攻撃技
- 火口深部は直上以外の大部分が壁に覆われたドーム状構造となっている。
地形的に無理ということでか、紅龍の代名詞である隕石を降らす技は行わない。
代わりに溶岩を利用するが、最大4発で全ハンターを同時に狙う謎に追尾性の高い溶岩弾である。
感覚としてはジエン・モーランが飛ばしてくる岩に近いだろう。
壁にしがみついて歩き回ったり、マグマを活性化させたりとフィールド特性を利用した技を繰り出す。
また、MHFモンスターおなじみの覚醒状態も持ち合わせている。
ちなみに、この覚醒状態への移行演出は、マグマが壁のように全周囲から噴出し、
その中に突っ込んだ後ブレスとともに上空から登場という、見た目的にもインパクト抜群なものとなっている。- フィールドギミックと連動した行動が非常に多いのが特筆すべき点である。
エリア外へと移動する行動が多いため、手出しできない場面も頻繁に発生する。
- フィールドギミックと連動した行動が非常に多いのが特筆すべき点である。
- 先に追加されたG級黒龍と印象はかなり異なるが、類似した技も存在する。
大咆哮に被弾すると有利ステータスが消失する仕様も共通なのだが、
火山地帯だけにクーラードリンクの効果も消えるという点が厄介。
クーラーだけでなく温冷ドリンクなども持参することで余裕を持っておきたい。
ちなみにダメージはさほどでもないが、体力が著しく減った状態で食らうと
高熱地帯の環境との兼ね合いで実質的な根性殺し攻撃と化すため注意。- この方向は判定が異様に長く、緊急回避以外の回避行動では躱せない(フレーム回避はほぼ無理)。
被弾しやすい攻撃なので、体力値には常に余裕を持っておきたい。
なお片手剣のガード性能でも防ぐことができるため、ガード可能武器ならガードで凌ぐのが手っ取り早い。
正面、右、左と3方向に吐きつける遠距離攻撃だが、
記事としてもう一度言及すればこの火炎放射は軌道上全てに火傷効果の炎を発生させる。
つまりこれを食らって即死ダメージとなった場合、
吹っ飛んだ瞬間に炎の海に囲まれ、根性スキルを潰されて瞬時に力尽きる。
火傷は正式には「特殊地形ダメージ」といい、無効化するスキルが存在しないため絶対に防ぐことはできない。- さらに、極限征伐戦のレベルが上がるとバックジャンプしながら間髪入れず超広範囲に放射する、
あの回避超困難な恐るべき技をG級紅龍も使い始める。
きっちり炎を残してくるので「紅龍がバックジャンプしたと思ったら死んだ」が普通に起こる。
さらには上空に飛翔し、熱線ブレスで地表を焼き尽くす技まで獲得した。
この技、首を下げて空中から背後までを熱線で貫いてくるため、
後ろまで危険という脅威の攻撃なので油断せず左右に避けること。
なお、熱線を振り回すため、周囲は火傷効果の炎の海になる。
- この方向は判定が異様に長く、緊急回避以外の回避行動では躱せない(フレーム回避はほぼ無理)。
- さらに、極征紅龍は文字通りの"即死"を誘発させる攻撃を有している。
以前からインタビューなどで言及されていた、「溶岩に落ちると即死する」というギミックである。
紅龍の咆哮に応じて火口深部の外周部が崩れ、地盤が沈下し始める。
フィールドの岩盤には、エリア分けの目印のような巨大な亀裂がいくつも入っているのでわかりやすいだろう。
そして沈みゆく地盤に立ちっぱなしでいると、
そのまま映画『ターミネーター』の如くマグマの海に沈み、力尽きてしまう。
マグマに落ちたら最後、当然だが根性スキルなどの効果は一切発揮せずに死ぬ。
事前知識がないと何をすればよいかわからずそのまま死ぬ可能性もあるので、ある種初見殺し的な攻撃と言える。- 回避方法自体は簡単で、地盤が沈み始めたら隣の地盤にツタ登りの要領で掴まるだけ。
また、段差が低いうちは穿龍棍のジャンプ回避などで強引に隣の地盤に飛び乗ることも可能。
一瞬でベースキャンプに戻れる上に支給品も取ってこれるモドリ玉も悪くない。 - なお沈下する地盤に紅龍が立っている場合、地盤は紅龍ごとマグマに沈み込んでいく。
自ら発生させた地盤沈下によってマグマにズブズブと沈んでいく姿はそこはかとなくシュール
(ちなみに、フィールド端で戦っていると結構な割合でみることになる光景である)。
ただ、地盤沈下から復帰しようとした際、一緒に沈んでいく紅龍に復帰を邪魔されることもあるので、
紅龍ごと地盤沈下に巻き込まれた場合は注意が必要。 - 紅龍の咆哮に連動して発生するため、見切れば容易に対処できるのだが、
厄介なことに足踏みで溶岩を噴出させる技の前兆としても咆哮=地盤沈下を行ってくる。
その為脱出しようとして、噴出する溶岩に直撃したり、本体に踏まれたりする危険もある。 - 高難易度になると、上記のオーラ咆哮でも地盤沈下が起こるようになるのだが、
この時の沈下速度は、通常よりも遥かに速い。
岩盤が沈み始めてからマグマに到達するまで約5秒である。
実際にプレイしてみるとわかるが、マグマまでの到達があっという間なのはもちろん、
紅龍のオーラ咆哮で吹っ飛ばされた状態では
ハンターが落ちる速度と地面が沈んでいく速度がほぼ平行であるため、
地盤沈下攻撃として行う足踏みにかすりでもすれば間違いなく死が待っていると思ってよい
("着地するための地面を追いかける"ことをマグマに落ちるまで継続するため、絶対に着地ができない)。
また、更に高難易度では通常の地盤沈下の速度も強化される。 - ちなみに、崩れるのは決まって外周部からなので、最終的にエリア中央部は沈降せず必ず残る。
このため、エリア中央部での戦闘を徹底すればギミックそのものを無効化出来る。
- 回避方法自体は簡単で、地盤が沈み始めたら隣の地盤にツタ登りの要領で掴まるだけ。
- 紅龍はMHF-Z現在最後の極限征伐戦モンスターということもあって、
急遽征伐戦を実装したことで征伐戦の性質と噛み合いにくい状態になっているシャンティエンなどと異なり、
開発当初から征伐戦のシステムに強く適合した調整が行われていると見られている。
序盤レベルでは脅威となる攻撃が極めて少なく、一撃のダメージ量も低い他、
肉質の硬い部位が体部分に多いこと以外に防御能力も特段大したことはなく、
MHFのミラボレアス自体に言えるがあまり動き回らないため、
エントラGFなどの序盤装備でも十分討伐に持っていくことができる。
- しかし、極征紅龍の脅威はLV1000からが本番である。
LV1000以降の極征紅龍は、覚醒後に着地すると同時に火山活動を活発化させ、
フィールド全体の地面を常時焦熱状態に変化させるようになる。
詳しくは火口深部の項目を参照してほしいが、
体力が一定以下になるとフィールド全体に地形ダメージが常時発生するようになると言い換えてもよい。
MHFには地形ダメージを軽減するスキルこそあれど無効化するスキルは存在しないため、*12
この地形ダメージにどう対処するかで難易度が大きく変わってくる。- 現在ではLvに応じた防御力の追加減算が無いため、脅威度は大幅に低下したが、
それが健在であった旧仕様下では、Lv500の時点で紅龍は既に無慈悲なまでの攻撃力を有しており、
一撃喰らえばほぼ確実に真根性が発動=体力が1になってしまう状態であった。
そこにLV1000からのこの変化は、
一撃食らって吹っ飛ぶ→地形ダメージでトドメを刺されるというとんでもないものであり、
本当にノーダメージを目指すくらいの覚悟で戦わないとLv1000越のG級紅龍には勝てない、
と言うのは決して誇張表現ではなかった。*13
- 根性貫通能力は別にしても、常時地形ダメージが発生する関係上、
たとえ攻撃を完璧に回避できていたとしてもかなりのダメージを伴う
(感覚としては龍炎が発現した状態のテオ・テスカトルに常に張り付いている状態に近い)。
その為、穿龍棍で空中戦を行っている分にはダメージを受けることはない。
この点も、上述したように穿龍棍が有利になるような意図的な調整であると思われる。- また、長い間検証されていなかったが、2016年になって旧仕様:LV2000以降に於いて、
この地形ダメージの量が更に増加することが確認された。
具体的には、地形ダメージを抑えるスキルを発動して、ようやく「対策スキル未発動と同じ速度」となるレベル。
そうなってくると、根性貫通以前に地形ダメージも気にしながら立ち回らなければならなくなる。- そのため、スキル的にも穿龍棍とそれ以外の武器種で格差が否めない状態になっていたが、
当時は穿龍棍一強の状態であったため気にされることはあまり無かった。
MHF-Z現在、大きなアドバンテージとなるリーチ短空中戦が下方修正されたこと、
地形ダメージ環境にも適応しやすくなる吸血スキルが強化されたため、
穿龍棍とそれ以外の武器種での「地形ダメージによる有利不利」の差は大きく縮まっている。 - 何故長い間検証されなかったのかというと、上述した状況から
「Lv1000以降は穿龍棍&紅焔の威光+2(地形ダメージ軽減効果有)による火事場発動で短期決戦を挑む」
というのが主流になり、ダメージ速度の上昇をあまり意識する機会に恵まれなかったためと思われる。
2017年11月以降、同時期に行われたアップデートにて極限征伐戦の大幅な整理が行われ、
Lv9999のクエストに直接挑めるようになったため、以前よりはこの点を実感しやすくはなっている。
- そのため、スキル的にも穿龍棍とそれ以外の武器種で格差が否めない状態になっていたが、
- 現在ではLvに応じた防御力の追加減算が無いため、脅威度は大幅に低下したが、
- 上述したように、Lvが上がれば上がるほど環境が過酷になっていき、
最終的には根性スキル殺しの鬼と化す極征紅龍であるが、
現在のMHF-Zにおいて、Lv1000以降も続けるというのはランキング上位入賞目的以外では、
正直自己満足の域でしかない状況になっており、
一方で整理後もLv1000、9999は自己満足の域に位置するコンテンツである*14ため、
実装から2年半以上が経った現在では、中々その脅威に触れる機会がないところが残念ではある。
Lv1、200のクエストは非常に挑みやすくなっており、征伐戦入門としても適しているため、
その点での人気は現在でも根強いものがあるが。
- LVで解禁される攻撃自体はかなり大ぶりで回避しやすく
注視して立ち回り、その攻撃に対する適切な対処を行えるようになれば、
無被弾の立ち回りそのものはどの武器種であれそう難しいことではない。
一方で、火傷も付随する火炎放射3種やLV1000以降の常時地形ダメージなど、
1ミスが致命傷になる根性潰しを複数備えていることから、
難易度は各々のハンターのスタイルや経験値に左右される部分も大きいと言える。- このため、LV1000と9999における不退装備と非不退装備に於ける生存率の差は、
粉塵による救出の猶予が若干でもある、魂の再燃系効果が使えるか否かの2点ぐらいである。
これは後半の常時地形ダメージによるものが大きいが、
保険の有無の差が縮まるケースは、高難易度モンスターとしてはかなり珍しい。 - なお、LV1000ではともかく、LV9999は穿龍棍以外では火事場は困難を極める。
何故なら、旧仕様:LV2000で強化された地形ダメージの速度が、
地形ダメージ軽減【大】でやっと通常の地形ダメージの速度に抑えるのが精一杯という程に速く、
吸血+2スキルを以てしても体力維持が困難となるからである。
また、穿龍棍もMHF-G時代程の優位さは存在しないため、以前より慎重に立ち回る必要はあるだろう。 - ちなみにムービーが開幕にしかないことから高レベルを目指す際の回転効率自体は悪くないようで、
実際に初お目見えの回でLv9999に到達したハンターが2名も確認されている。
ただしLv1000以降の難易度上昇が凄まじいためか、Lv1000以降も継続していたハンターは少なかったようだ。
- このため、LV1000と9999における不退装備と非不退装備に於ける生存率の差は、
- 現在では特に意識されていないが、
当時はMHF-G最強と謳われたディスフィロアとの比較が盛んに行われていた。
元々ディスフィロアは征伐戦システムを前提としていないモンスターのため、
最初からほぼ全力で挑んでくるという違いがあるため一概には比較しようがないのだが、
強いて言うならば、複属性を生かした多様な攻撃と火力で殲滅するG最強のディスフィロア、
自身の能力で環境をも味方に付け、徹底的に殺しにかかるGG最凶の紅ミラボレアスと言ったところであろう。
余談
- 赤衣の男によると、紅龍ミラボレアスの体色の赤みは血に染まったことにより生じたものらしい。
仮にこの話が本当だとしたら、血中の酸素運搬用タンパク質がヘモグロビンである生物の血とみて間違いはないだろう。
まあ、どの生物かは特定しかねるので結局は謎だが…
- 生態・特徴の項にある通り、世界観上では紅龍の出現によって空が緋色に染まるという。
かなり初期からある設定であるが、ゲーム内で再現される気配は今のところない。
また、似たような現象はダラ・アマデュラ亜種出現の際にも起こる*15らしい。
そして、こちらの方もゲーム内では再現されていない。
- MH4においては、正式登場前より改造などの不正手段で紅龍装備を入手・着用していたユーザーが大勢おり、
中にはあろうことかオンラインやすれちがい通信で紅龍装備を見せびらかすという暴挙に出た不届き者もいたため、
かなり早い段階からその存在自体はプレイヤーたちの知るところとなっていた。
- 祖龍と同じく、かつてGREEで配信されていたモンハン探検記というアプリ作品にも登場していた。
告知段階ではステータスまで公開されていたが、やはり名前は伏せられていた。
こちらの出現条件は、イベントでアビオルグ剛種を倒しまくることである。- ちなみに、このときの名称表記は「ミラボレアス亜種」だった。
現時点では亜種として扱われた最後の例である。
- ちなみに、このときの名称表記は「ミラボレアス亜種」だった。
- MHOnlineでのロード画面の1つにこの紅龍らしい絵がある。
火山か建物(?)のようなものに巻き付いており、空からメテオを降らせている様子が描かれている。
トップシークレットなのに良いのだろうか。
- 「紅龍」という名称は、アロワナの品種の名称にも使用されている。
その中でも代表的な品種が、血紅龍(ケッコウリュウ)で、別名「Super red(スーパーレッド)」とも呼ばれている。
野生ではインドネシアのセンタルン湖北部に棲息しており、赤色の度合いが強いほど価値が高い。
- MHW:Iでは通常種である黒龍は復帰している一方で、こちらと祖龍は未登場。
現時点ではMHXXが登場している最後の作品となっている。
素材
- 黒龍ミラボレアスとは異なる専用素材を有する。
ただし素材名はミラボレアスと同じく「黒龍の○○」という形を取っており、亜種等の表記形式から外れている。- MHP2G以前は、黒龍から剥ぎ取れる一部の素材も入手可能だった。
紅龍は黒龍と同一個体なので、祖龍ほどの違和感はないだろう。
リニューアルを遂げたMH4以降は入手できる素材が紅龍の専用素材のみに限定され、
黒龍の素材は入手できなくなっている。
これはMHFのG級極限征伐戦に登場する紅ミラボレアスも同様である。
- MHP2G以前は、黒龍から剥ぎ取れる一部の素材も入手可能だった。
- 後にMH4Gで登場した特殊個体から入手できる素材は、下記の通常個体素材とは別枠として扱われている。
詳細は個別ページを参照のこと。
- 黒龍の紅角
- 極限の怒りにより紅く染まる黒龍の角。
切り落とされてもなお、紅く光る角は黒龍の怒りの象徴。
激昂によって紅く輝く角は「剛紅角」と呼ばれており、
天を衝くが如き怒りが、角に破格の強度をもたらしているという。
MHFの極限征伐戦で登場する紅ミラボレアスの角は「焔角」と呼ばれる。
形状が変異しており、焔角は王冠のシルエットのような3本角となっている。
- 黒龍の紅鱗
- 怒りで紅く染まった黒龍の鱗。
暗闇でもうっすらと不気味な紅い光を放っている。
激昂で紅く輝く鱗は「厚紅鱗」と呼ばれる。
灼熱を帯びており、触れた者の心を滾らせるという。
MHFの極限征伐戦で登場する紅ミラボレアスの鱗は「炎鱗」と呼ばれ、
温度が非常に高く、近づくことすら困難とされる。
- 黒龍の紅殻
- 極限の怒りにより紅く染まる黒龍の甲殻。
漆黒に怪しく光る紅色は、まるで黒龍の残留思念のよう。
激昂で紅く輝く甲殻は「重紅殻」と呼ばれ、
見るだけで黒龍の怒りが心に流れ込んでくるという。
- 黒龍の紅胸殻
- 激しく発光する黒龍の胸の甲殻。
噴火寸前の火口のように赤いという。
「黒龍の胸殻」と同様、最近はあまりお目にかからない。
- 黒龍の魔眼
- 怒れる黒龍の瞳。その凶悪な眼差しは、並のハンターでは直視することすらできないという。
作品によっては祖龍からも入手できることがある。
オリジナルの素材が存在するのは上位のみで、G級では黒龍と同じく「黒龍の邪眼」が手に入る。
MHFの極限征伐戦で登場する紅ミラボレアスの眼は「灼眼」と呼ばれ、
眼だけになっているが禍々しさは全く衰えていないという。
- 黒龍の紅翼
- 極限の怒りにより紅く染まる黒龍の翼。
漆黒に浮かぶ紅い模様は闇夜に流れるマグマのよう。
激昂で紅く輝く翼は「剛紅翼」と呼ばれる。
剥ぎ取られてなおマグマのように脈打っており、その紅模様は大地の胎動を思わせるという。
MHFの極限征伐戦で登場する紅ミラボレアスの翼は「焔翼」と呼ばれ、
羽音を聞いただけであらゆる生物が戦慄すると言われる。
- 黒龍の逆鱗
- MHFの極限征伐戦で登場する紅ミラボレアスが持つ逆鱗。
在るだけで災厄を呼び込みそうな不吉さが付きまとっている。
- 黒龍の紅玉
- MHFの極限征伐戦で登場する紅ミラボレアスが有する紅の玉石。
火口深部で変異を遂げたためか、美しくもあり、妖しくもある輝きを放つ。- 報酬では出ず、剥ぎ取り1%でしか入手できない超レア素材。
とはいえ、ミラボレアスの剥ぎ取り回数自体が多いので他のモンスターほどの苦労はしない。
- 報酬では出ず、剥ぎ取り1%でしか入手できない超レア素材。
関連項目
モンスター/黒龍 ミラボレアス
モンスター/祖龍 ミラボレアス
モンスター/紅龍 ミラボレアス特殊個体
武器/ミラ系武器 - 紅龍の素材を用いた各武器へのリンクあり。
防具/ミラバルカンシリーズ
BGM/ミラボレアス戦闘BGM - MHFで登場した新たなBGMに関する記述あり。
クエスト/災厄降臨
クエスト/紅龍来降
世界観/黒龍伝説
アクション/メテオ
システム/爆破属性 - MH4以降、本種の武器は爆破属性を帯びるよう変更された。
モンスター/鏖魔ディアブロス - 左角が何らかの要因で折れ、後に異様な形状に再生した事が共通。