ゾロアーク

Last-modified: 2024-04-29 (月) 14:32:41

Tag: ゾロアーク 遠隔攻撃 波動技 よこどり とんぼがえり じこあんじ

目次

基本データ

ポケモンタイプ能力特性
タイプ1タイプ2HP攻撃防御特攻特防素早特性1特性2隠れ特性
ゾロアークあく601056012060105イリュージョン

ポケモン徹底攻略

概要

その専用特性『イリュージョン』から、相手に読み合いの思考負荷をかけられる悪タイプの高速アタッカー。
具体的にはテラキオンは抜けず、最速で準速メガボーマンダと同速、ガブリアスリザードンメガガルーラ霊獣ランドロスよりは高いすばやさ種族値を持つ。
特攻もまあ高く、攻撃はそこそこ。

この『イリュージョン』は、最後尾のポケモンに化けてゲーム画面に登場する特性。ステータスやタイプ・特性はコピーしない。
ORASのフリーやメジャーな大会においては、『ゾロアークを使用する』ことそのものは対戦直前にバレているルールのことが多い。
登場した3体(のうちアナウンス特性ではないポケモン)のうちの一匹がゾロアークの技範囲とすばやさで行動してくる可能性を否定できなくする特性と言い換えられる。もちろん見た目通りの選出の可能性もあり、ただでさえ多いトリプルでの選択肢を更に倍増させる。

幸い攻撃技の技範囲はそこそこで、『ちょうはつ』や『トリック』『よこどり』など、基本的な搦手や変化技もまあ揃っている部類。
耐久面に関してだが、特性の兼ね合い上等倍を受けることが多いので、1ターンで即死すること自体は構築や振る舞いで減らせる。
なので、余裕があればしっかりと性格や個体値も熟慮厳選するのが良いだろう。

その一方で単体性能はさほど高くないと評されることも多く、たとえばSVという未来の世界においてヒスイ種が守りに優秀なタイプを得て大きく話題になってなお、シーズン13では90位台と環境を動かすほどには至っていない。
突き抜けてはいない火力面と、耐久面の低さがネックと考えるべきか。

その性質から、自身が登場してバレて技を打っている時よりも、ゾロアークの可能性を匂わせてミスを誘っている間の方が強いポケモンか。

自身が活躍していなくても、そうした誘導で勝利に貢献している可能性もあり、過大評価を避けてパーティへの貢献度を計るのも非常に難しいところがある。
そういった意味でも、その力のすべてを引き出せるのは玄人からだと言えるだろう。

また、遺伝技で『まねっこ』を覚えるので、横の味方の高威力技をもう一度打ったりとロマンギミックが可能なことにも触れておく。

『イリュージョン』の仕様などについて

  • 選出画面で"選択した"順番が6番目のポケモンに化けて出て来る。バトルボックスなどでの順番は直接関係ない。
  • 6番目のポケモンを出した後にそのポケモンを別のポケモンと入れ替え、その後にゾロアークを出した場合には、6番目のポケモンが入れ替わった先のポケモンに化けて出て来ることがある。
  • HPの残り割合は偽装されないため、現実的には相手に一度も殴られない、あるいは全回復させる限りにおいて有効な特性と言える。
  • また、登場時に発動する『いかく』や『プレッシャー』、天候特性などを持つポケモンに化けた場合は特性アナウンスが当然発動しない。
  • 特性を一種類しか持たないポケモンはもちろん、カポエラーのようにほぼ『いかく』採用前提のようなポケモンに化ける場合も相手が騙されてくれるとは思わない方が良い。
    • 逆に、そういったポケモンたちを変な特性で採用してゾロアークと思わせ混乱させる戦術も存在はする(下記の切り抜き動画参照)。
  • また言い換えれば、敵が一度も攻撃で狙ってこない間に運良く引っ込めることが出来れば、一度変な技を使ってゾロアークであることがバレてももう一度偽装できる。
  • 求追記

相性の良いポケモン

似た役割を持つポケモン

使用率は低いといえ、専用特性の存在から完全に同じ役割を果たせるポケモンは存在しないが、性能面で似ていそうなポケモンを一応列挙する。

  • クロバット:
    高速で『ちょうはつ』や『よこどり』を使えるポケモンとして有名な存在。飛行による遠隔攻撃も共通。
    あちらには『せいしんりょく』『ファストガード』もある。『イリュージョン』を意識的に活かす立ち回りや、攻撃性能で差別化をしたいか。
  • サザンドラ:
    ゾロアークと同じく『あくのはどう』や『ちょうはつ』に加え、おいかぜ持ち。
    耐久の高さなどでは水をあけられており、素早さではこちらが100族を抜いている。

性格補正と調整についての雑多メモ

  • 準速とすると、最速メガリザードンYメガガルーラを確定で抜ける強みを失って最速霊獣ランドロスと同速となる。なので最速がベターか。ただしスカーフなら計算の関係上、準速でも確定で最速スカーフ霊獣ランドロスを抜けるとは思われる。
  • 紙耐久の印象があるが、不一致非弱点技程度なら、たとえば霊獣ランドロスのいわなだれが乱数2発のところを防御下降補正で確定2発となるので耐久下降補正の影響はある。
    そのような場面が多いか自体は不明。

概要にある通り、準速メガボーマンダと同速。
メガガルーラ達100族まで素早さステータス4(努力値28分?)の余裕はあるが、その分の耐久や火力よりもメガボーマンダへ先制できる可能性を残した方が使いやすいか。
なおすぐ下にはニャオニクスがいるものの、あちらは先制技が多いので覚えておくぐらいでいいだろうか。

  • 火力目安A・C、いのちのたま
    実数値努力値補正相手/ステータス確定数 / ダメージ(割合)備考
    C172252-きあいだまメガガルーラ 191(84)-122(12)いのちのたま込みで18.8%の乱数1発H4ガルーラなら62.5%乱数1発。命中7割技
    -あくのはどうクレセリア 223(220)-158(60)いのちのたま込みで確定2発一発で6割弱。珠抜きだと32%の乱数2発
    -あくのはどうH252ギルガルドいのちのたま込みで確定2発一発で7~8割
    A1250-ふいうちHSギルガルドいのちのたま込みで5~6割,確定2発A252振りで6~8割,急所まで当たって一発
    A1250-威嚇込みけたぐりメガガルーラ191(84)-121(4)いのちのたま込みで36.6%~43.4%確定3発
    A157252-威嚇込みけたぐりメガガルーラ 191(84)-121(4)いのちのたま込みで45%~52.8%乱数2発 (21.1%)

特殊技

技名説明
あくのはどう対角に打てる一致技。
かえんほうしゃ対はがねタイプ想定してもドーミラーギルガルドには「あくのはどう」の方がダメージを与える。
モロバレルハッサムハガネールエアームドナットレイ等を騙して焼きたい場合に。
きあいだま命中70%だが相性補完は良好。
くさむすびメガカメックスラグラージバンギラスなどに。FCロトムには効きにくい。
じんつうりきカポエラーハリテヤマなど格闘に。

物理技

技名説明
ふいうち唯一の先制技にして一致技。遺伝技。
はたきおとす安定一致技。
けたぐり命中安定の格闘技。かくとうタイプやガルーラに化けた際の偽装に役立つ。教え技。

ギミック用/打つ相手的に微妙/その他の理由で採用率の低い技

ほかの技

技名説明
まねっこ自身が高速のため、スカーフや変化込み先制技、それがない場合のみ前ターン最後の技などを主にコピー可能。
めざめるパワーボーマンダランドロス等に撃てる「こおり」が候補。
シャドーボールゴーストタイプの味方に化けた際の偽装用。ただし、あく技と弱点を突ける範囲が被っている。
ハイパーボイスタイプ不一致範囲技。同速で「ふういん」と両立できるのは他にムウマージのみ。
攻撃技としての価値は薄いが、相手方にサーナイトが居ても先に「ふういん」できる。
味方のニンフィアメガボーマンダアマルルガ等を動きやすくしたい場合には有用かも。
ナイトバーストタイプ一致特殊技で「あくのはどう」より威力が上かつ当てた相手の命中ランクを40%の確率で下げる。
欠点は専用技であるため正体が一発でばれてしまうこと。
ヘドロばくだん北米版配信個体限定。フェアリーへの打点。どくタイプに化けた際に正体が割れにくくなる。

補助寄りの技

技名説明
よこどりイリュージョンで油断させ不意に「おいかぜ」やワイドガードを奪える。ゾロアークでやることかは不明。遺伝技。
みきり縛り解除など。みきりは遺伝技。
トリックロトムなども使っている教え技。
攻撃用のこだわり系アイテムを行動制限に流用できる。
とんぼがえり対滅びパ保険兼襷潰し。
技スペはもったいないがルンパッパエルフーンの草にも打てるか。
ちょうはつ高いSから相手の変化技を使えなくする。
なげつける高いSから「するどいキバ」や「おうじゃのしるし」で一回だけ怯ませ、横のエースの火力を通す。
既存の構築記事に使用者が多め。
バークアウトとりあえず腐らない特殊火力削ぎ用範囲技。
イカサマ攻撃無振りの選択肢。「はらだいこ」「つるぎのまい」使用者へ与えるダメージが大きい。
じこあんじギミックパ用。
ローキックS操作用。
おきみやげ攻撃を受ける前に使うとイリュージョン解除しないまま退場可能。
あまごい化ける先の味方が覚えられる場合は候補と成り得るサポート技。
にほんばれ
にらみつける
うそなき
ふういん

もちもの

そもそもシーズン17ORASトリプル使用率172位で母数が少ないので参考に載せてある採用率は過信しないように。

もちもの説明採用率
こだわりメガネ特殊型で採用候補。相手の物理アタッカーやサポーターに「トリック」で押し付けてもいい。47%
こだわりスカーフ最速で持たせると「かそく」発動前テッカニン・メガフーディンメガプテラより先に動ける。20%
きあいのタスキゴーストタイプに化けることで即死機会を減らせるので他の味方に回されやすい。
とはいえ、無傷で一度交代した後で終盤戦に素や他の味方に化けて出て来た時に役立つ事もある。
16%
いのちのたま『ふいうち』や豊富な補助技を自由に打ちつつ、相手を倒せる乱数を増やせる。圏外
おうじゃのしるし構築記事参照圏外

型考察

仮作成型1

持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま
性 格:むじゃきHCS
特 性:イリュージョン
技構成:ふいうち/きあいだまorくさむすび /よこどり/ みきりorちょうはつ orあくのはどう

  • 物理の方が有用な技は多いものの、メガガルーラ相手を想定するならガルーラスタンでは威嚇を発動される機会が非常に多いと考えたことから、きあいだまを採用して運に任せている。
  • 既に述べている通り、特殊ルール大会において意識の外から横取りを狙った型。横でワイドガードを使うと計算済でないなら自分が大惨事になる。
  • 万が一これをアレンジする場合、パーティで対策が弱い相手に合わせて特殊技枠を選ぶと良いだろうか。あとは好みで。

    使用感

    個体調達の問題で臆病タスキ、ふいうち/くさむすび/よこどり/とんぼがえりで使用。試行回数は多くない。
    事前にPTを公開する特殊ルール大会での使用。
    カメックスに当たらなかったので草結びが腐っており、相手に与える圧力の低さを感じていたものの、一番必要ないのは蜻蛉返りかもしれなかった。
    威嚇交代→蜻蛉で交代して威嚇再発動を狙っていたものの、横にスキルスワップ持ちも用意していたこと、初心者故かもしれないがゾロアークが行動できる時は高速から火力を狙いたいことが合わさった結果そう感じた。
    先制技そのものは欲しく/有用に感じる場面があり、物理は努力値であまり確定数が変わらないと現在は判断していることからこうした型の紹介に落ち着いている。
    ゴチルゼルが存在する環境なら、攻撃技を打たれる機会が少ない関係上『あくのはどう』の重要性が大きくなるだろう。

おうじゃのしるしなげつける型

持ち物:おうじゃのしるし(するどいキバ)
性 格:おくびょうSぶっぱ あとHorC
特 性:イリュージョン
確定技:なげつける
選択技:りんしょう/あくのはどう/よこどり/なげつけるorバークアウト

既に記事になっている型。
元記事はりんしょう起動という出発点から、それ以外のやることがなくなって『なげつける』に辿り着いている。
横のエースの生存ターンを伸ばすのにバークアウトも有用であり、削り切れなかった分の火力補助もできる。

同じ構築に入れたいポケモン

  • メガチルタリス
    りんしょうエース兼おいかぜ役。
    メガシンカ前なら『ノーてんき』で炎と水の火力を下げられるので、非常に相性が良いとされている。
    詳しくは元記事で。
  • ギルガルド
    イリュージョンする対象。
    ノーマル・格闘・虫の弱点技などを打たれづらくする。

構築サンプル集

関連ページ

  • ページ名

参考リンク

KeiさんのBVがあります。対戦相手マコトさんがゾロアーク「テクニシャン」カポエラー採用。

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ダイさんのBVがあります。「まねっこ」ゾロアーク採用。

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前時さんの動画があります。対戦相手マコトさんが採用。

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シギラムさんのBVがあります。「じこあんじ」+「まねっこ」ゾロアーク採用。

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CastēllaさんのBVがあります。「じこあんじ」採用。

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LEOさんのBVがあります。北米版配信個体で「ヘドロばくだん」採用。
キミはこのゾロアークを知っているか!?


【サンムーン】ゾロマージョ(印投げつけるゾロアーク軸、スタンダード)【全国ダブル】
タイトル通り未来でのルールですが、複数ルールでのイリュージョンに関する考察があります。

コメント

  • 参考リンク起きたらやろうなんて甘えたこと思ってたのですが、追記ありがとうございます。手間かけてすみません。 -- 2023-12-03 (日) 07:27:56
    • いえ、お気になさらないでください
      AutoAliasNameと単体考察と参考動画の追加、技・もちものの追記などもさせていただきました -- 2023-12-03 (日) 07:37:15
      • ありがとうございました。 -- 2023-12-03 (日) 08:54:39