目次
基本データ
ポケモン | タイプ | 能力 | 特性 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ1 | タイプ2 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 特性1 | 特性2 | 隠れ特性 | |
ミロカロス | みず | 95 | 60 | 79 | 100 | 125 | 81 | ふしぎなうろこ | かちき | メロメロボディ |
概要
第三世代のみずポケモン。
トリプルバトルにおいては特性『かちき』を活かし、特性「いかく」のポケモン(霊獣ランドロスやカポエラーなど)を起点に自身の火力を上げることができるポケモン。
「いかく」のポケモンは強力な物理ポケモンへの対策としてパーティに一匹以上いることが多いので、うまく対面させてあげれば手が付けられない火力のミロカロスができあがる。
「しおふき」は覚えず、また「だくりゅう」は八世代習得のため、特殊範囲技は「なみのり」「こごえるかぜ」「ふぶき」しか使うことができない。
また素のC種族値は100と控えめで、居座り性能を意識するとある程度耐久に回したい事情から努力値もCに回しづらく、「かちき」が発動したとしてもエースとしての性能は不安がある。
先制技がなく、素早さも中途半端なため、「かちき」が発動しても集中攻撃でそのまま倒されてしまう場合もある。
メガガルーラなどの物理技で攻めるポケモンと一緒に並べることで、「メガガルーラに『いかく』を入れたいがミロカロスの『かちき』が発動するから入れられない」という状況を作りたい。
一定の耐久と「じこさいせい」を駆使し、相手のいかくポケモンを引き摺り出すまで場に居座りたい。
「かちき」に関する留意点として、「バークアウト」「むしのていこう」を受けた際は差し引きでCランク+1上昇、「ゆうわく」「かいでんぱ」を受けた際は差し引きでランク変動±0である事を忘れずに。
味方「じならし」など、味方が発動した技による能力下降では「かちき」は発動しないので注意。
「スキルスワップ」を覚えた「いかく」オドシシを採用すれば能動的にかちきを発動させることができる。
七世代・八世代環境との比較
ミロカロスは七世代のガオガエンの登場によって、ガオガエンへの強烈なメタとして刺さる相手には刺さるポケモンに地位を向上させたポケモンである。
ミロカロスの評価が高い七世代ダブルと八世代ダブル(DLC解禁前)を分析すると、七世代ダブルでは、
- 役割対象のガオガエンの存在
- もちもの「ビビりだま」による対いかく性能の向上
八世代ダブル(DLC解禁前)では、
- ダイホロウやダイドラグーンなどのデバフ技の流行
- 範囲技「だくりゅう」習得
- 競合みずタイプ(カプ・レヒレ)や天敵となる有力なでんきタイプ(レジエレキ・サンダー等)の不在
が理由として挙げられる。
一方六世代環境はガオガエンはおらず、デバフ技も少なく、競合ポケモンは数多い。
かちきが発動しても有力ないかくポケモンはミロカロスより素早く、またミロカロスに範囲技がないため制圧力に欠ける。
安易に「いかくが辛いからミロカロスを入れよう」では活躍させづらいことを念頭に置き、パーテイとよく相談してポケモンを選びたい。
採用理由や固有の能力
- 特性『かちき』により、相手のいかくポケモンに対し非常に強く出る事ができる。
- 特性『かちき』により、相手の「こごえるかぜ」「バークアウト」「むしのていこう」等の能力下降効果付き範囲技の使用を咎め、味方を動きやすくする事ができる。
- みずタイプポケモンの中で比較的種族値が高く、「じこさいせい」により場持ちが良い。
似た役割を持つポケモン
- キリキザン:
「いかく」へのメタとして考える場合の競合先。特性発動時、キリキザンはランドロスを先制技で倒すことができる。
高火力先制技「ふいうち」とA種族値の高さから、相手を縛る能力はキリキザンの方が高い。また、トリックルーム役の多くに大打撃を与えられる点も魅力。
一方でミロカロスの強みは耐久と搦め手。バンギラス+ドリュウズなど、キリキザンと範囲が被るポケモンが既にいるパーティでも採用実績がある。
ちなみにミロカロスとキリキザンを両方とも同時採用するパーティも複数存在する。
なお、「かちき」を持つほかのポケモン(プクリンやニャオニクス♀等)については、ミロカロスや他のメジャーポケモンの方が優位なためここでは記載しない。 - ニンフィア:
ある程度の耐久と高火力を持つ中速ポケモン。「いかく」に弱くない汎用特殊アタッカーの代表例。
霊獣ランドロス等入りの相手に対し、物理アタッカーの隣に置いて汎用削りをする場合にまず比較する必要がある。
ミロカロスなどみずタイプを採用した場合、ランドロスやヒードランに弱点を突くことができる点が差になる。 - スイクン・ウォッシュロトム・シャワーズなど:
みずタイプの汎用特殊打点を採用する場合の比較対象。雨パーティの面子は役割が全く異なるため除外する。
スイクンには「バークアウト」や「おいかぜ」、ロトムには「おにび」やでんき技、シャワーズには「だくりゅう」等それぞれ強みが異なる。
彼らと比べたミロカロスの強みは、場持ちの良さとメジャーポケモンに強い特徴的な特性。
一方で弱みは範囲技の不足と、特性が受動的なもので相手に左右されがちである点。
パーティに必要な要素をよく考えて選びたいところ。 - トリトドン・ブルンゲル:
「じこさいせい」を活かしてランドロス等の前で居座り圧力をかけられるみずタイプポケモンとして比較対象になる。
「いわなだれ」や「10まんボルト」等に耐性を持ち、味方をみずタイプの技から守ることができるトリトドンは特に有力な競合先。
技
攻撃技
技名 | 説明 | 採用率 |
---|---|---|
ねっとう | 安定したタイプ一致技。追加効果も優秀。 | 92% |
なみのり | 一致範囲技だが味方を巻き込む。 | 15% |
みずのはどう | 対角に攻撃できる一致技だが低威力で、中央以外で圧のないミロカロスとは噛み合いにくい。 | 3.7% |
ふぶき | 中央に置かれやすいミロカロスが圧を出すためには積極的に採用したい氷範囲技。ボーマンダを役割対象にする為にも。 | 5.5% |
こごえるかぜ | 水と補完の良い打点にもなり、相手のSを下げられる範囲技。 | 63% |
れいとうビーム | 氷単体打点。圧はなく「ちゅうもくのまと」になる技に吸われるが命中安定ではある。 | 34% |
ミラーコート | スキンハイパーボイスなどに対する強烈な反撃手段。 | 14% |
りゅうのはどう | 対角に攻撃できるドラゴン特殊技。 | 3.4% |
ドラゴンテール | トリックルーム役・積み技持ち・かげふみ役の強制交代だけでなく相手の控えにいる「いかく」持ちを引きずり出せる物理技。 | -% |
変化技
技名 | 説明 | 採用率 |
---|---|---|
まもる | 生き残ることに意味があるポケモンなので採用したい。 | 61% |
じこさいせい | 居座り性能を高め生き残りやすくし、詰ませ性能も上がる。 | 48% |
マジックコート | ダークホール・ちょうはつ・アンコール等への対抗手段。 | 13% |
しんぴのまもり | 状態異常技から自分と味方を保護する。 | 12% |
ひかりのかべ | 味方全体の耐久を上げるサポートが可能。 | 10% |
どくどく | 居座りつつ相手への削りを継続して行える。 | 4.5% |
さいみんじゅつ | 殆どの相手に通り、放置を許さない。 | 3.7% |
もちもの
耐久補強用
もちもの | 説明 | 採用率 |
---|---|---|
オボンのみ | 瞬間的に回復する手段。1ターンでも生き残りやすくする為に。 | 37% |
たべのこし | 継続的に回復する手段。 | 26% |
ぼうじんゴーグル | すなあらしパーティ・あられパーティに採用する場合、たべのこしと同じ耐久補正と同時に粉技無効の追加効果が発生するアイテムになる。 | 0.4% |
とつげきチョッキ | フルアタ型で特殊耐久を補強したいなら。「ミラーコート」使用可能。「じこさいせい」や「まもる」を使えないため、長期的な耐久力は落ちる。 | 3.9% |
タラプのみ | 持たせると特殊技を受けた直後にDが1段階上がる。「ねっとう」の追加効果でBは補いやすい。 | 1.1% |
アッキのみ | 持たせると物理技を受けた直後にBが1段階上がる。「ひかりのかべ」を使うなら。 | 1.0% |
のんきのおこう | 自分への攻撃技の命中率0.9倍。運は絡むが「じこさいせい」で回復できるチャンスが増える。 | 0.7% |
状態異常対策
もちもの | 説明 | 採用率 |
---|---|---|
ラムのみ | 「しんぴのまもり」と同時採用することで安定した催眠対策になる。 | 13% |
カゴのみ | ねむり技のみ対策。 | 1.5% |
その他
もちもの | 説明 | 採用率 |
---|---|---|
こだわりスカーフ | ランドロスやボーマンダの前で「かちき」を発動させたとき、そのまま先制して倒しきることができる。 | 3.5% |
いのちのたま | 火力補強目的。反動で削れたHPは「じこさいせい」で回復したい。 | 2.7% |
しんぴのしずく | みず技の威力のみ強化。 | 0.2% |
調整
テンプレートを単体考察テンプレページ(新)/改訂案/パーツ#effortからコピペし、記述してください。
型考察
居座り型
持ち物:たべのこし
特 性:かちき
性 格:ひかえめ
技構成:ねっとう / こごえるかぜ / じこさいせい / まもるorひかりのかべ
調整について
能力 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 |
---|---|---|---|---|---|---|
努力値 | 252 | 0 | 52 | 156 | 44 | 4 |
実数値 | 202 | - | 106 | 154 | 151 | 102 |
使用感
バンギラス+ボーマンダ+ドリュウズの並びやヒードラン+ランドロス入りの並びなどに有利を取ることができる耐久が高めのポケモンとして採用できる。
みずタイプは弱点を突かれにくく居座り性能が高く、ミロカロスの場合は「かちき」発動時には火力もある程度期待できる。
耐性や数値を重視したパーティを組んでミロカロスを居座らせながら残りの2か所で交代を駆使して有利対面ができることを狙う運用をするとよくかみ合う。
「かちき」によって相手の選択肢を窮屈にすることができ、交代戦を有利に進めることができる。
攻撃技としてはみず技+こおり技の相性が良いため是非どちらも採用したい。
かちき発動時に上振れを狙うためにも片方は範囲技を採用したい。「なみのり」「こごえるかぜ」「ふぶき」の中だと「こごえるかぜ」が一番無難に扱いやすい。
ゆきふらし入りのパーティであれば「ふぶき」を、みず無効特性ポケモン入りのパーティであれば「なみのり」を無理なく採用できる。
同じ構築に入れたいポケモン
- 特性いかくのポケモンなどの交代戦が得意なポケモン
構築サンプル集
- 【ポケモンXY】ミロカロス入り霰パver1.0【トリプルバトル】- 「みろうは黙ってポケモンしてろ」と言われました(みろうさん)
メガユキノオー/ミロカロス/ハッサム/ガブリアス/ニャオニクス♂/カポエラー
その他情報
進化方法
あおいきのみで作ったポロックを与えて「うつくしさ」コンディションを最大にし、レベルアップすることで進化する。
XYで入手できる「きれいなウロコ」をヒンバスに持たせ、通信交換することでも進化できる。
特性について
ヒンバスからミロカロスに進化する際、全ての特性が変化する。
育成する前にヒンバスの特性を確認しよう。
ヒンバス:すいすい→ミロカロス:ふしぎなうろこ
ヒンバス:どんかん→ミロカロス:かちき
ヒンバス:てきおうりょく(隠れ特性)→ミロカロス:メロメロボディ(隠れ特性)
タマゴわざについて
有用なのは「さいみんじゅつ」「ミラーコート」「くろいきり」あたり。
さいみんじゅつ:ニョロモ・マーイーカなどから遺伝できる。
ミラーコート:サニーゴなどから遺伝できる。
くろいきり:アーボ・ウパー・アメタマ・ハブネーク・ゲッコウガなどから遺伝できる。
関連ページ
参考リンク
トリプルバトルにおけるミロカロス単体考察記事。
- ミロカロス:たぶログ(たぶさん)
パデックさんの動画があります。ドラゴンテールを使うミロカロス採用。loading...
うつのみやさんのBVがあります。loading...
SchunさんのBVがあります。
竜の波動ミロカロス頑張る!
なんこつさんのBVがあります。疑似ふしぎなうろこベノムエース型の実戦。loading...
LEOさんのBVがあります。対戦相手シュルカさん採用。loading...
//ミロカロスのほうが耐久が高い。自己再生を習得可能なことも合わせて、居座り性能が差になる。
//ミロカロスとニョロトノや純ATを似たポケモンに並べるのは厳しいかな・・と思いコメントアウトしています。 -- 2021-10-06 (水) 12:48:35
[技]の各項目が目次に表示されないように変更しました。
[関連ページ]にいかくページを追加しました。
表記揺れを修正し、一部表現を変更しました。 -- 2023-05-06 (土) 22:32:36