AT

Last-modified: 2023-11-19 (日) 22:25:12

オートマチックトランスミッション(Automatic Transmission)の略
湾岸マキシではAT(筐体のシフトレバーを操作しなくても自動的に切り替える)に設定して走ることを指す。

主にゲームを始めた頃の初心者や、走り慣れていないコースを覚えるまで*1の練習、筐体のシフトレバーがギア抜けしてMTの設定が使えないときに向いている。*2また実車通りの設定と言う意味でアリストやローレルのようにAT設定しかない車はATで乗りスープラやNSX等はMTで乗ると使い分けてる人もいる。片手を怪我によって操作出来ない時にも用いられる。
しかしATの場合はMTと違い減速チェンジを自分で行えないためブレーキをせずに侵入するとちょっとしたカーブでも壁にぶつかるためブレーキをMTに比べて多用する必要がある

実車では、車速やエンジンの回転速度に応じて変速比(ギア)を自動的に切り替え、クラッチ*3を繋げる機能を備えた変速機(トランスミッション)のことを指す。

自動でギアを切り替える変速機であればATと言えるが、変速機構の違いにより様々な名称で分類される。*4

主なATの方式をあげると、トルクコンバータ式、無段変速機(CVT)、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)などがある。

トルクコンバータ式の特徴と長所、短所をあげると、

特徴

  • ドーナツのような形状の部品の中にエンジン側とつながる「ポンプ」とトランスミッション側につながる「タービン」があり、内部がATフルード(ATF)と呼ばれるオイルで満たされている。エンジン側の動力を受けてポンプが回るとそれをATFを介してタービン・トランスミッション側に伝える。

長所

  • オイル(流体)によって動力を伝えているため、滑らかなトルク伝達やクリープ現象*5によってスムーズな運転がしやすい。
  • 上記の理由から変速(ギアの変更)時のショックが少ない。

短所

  • (長所とも重なるが)オイル(流体)によって動力を伝えているため、動力の伝達ロスが生じる。*6
  • (MTと比較した場合)重量が重い。これと上述の伝達ロスによって燃費の悪化につながる。

などである。

日本では、昔はMTの方が製造コストが低く動力の伝達が効率的であることから、MTが主流で、ATはオプション設定であることが多かった。*7しかしATそのものや制御するコンピューターの性能向上によって動力の伝達問題がそれほど目立たなくなってからはATが普及し主流となっている。ATのみでMTの設定がない車も多い。
しかしMTは変速とクラッチ操作をドライバーが両手両足(手でシフト操作、足でクラッチ操作)を使って行うことから車をコントロールしている感覚が強い、運転の楽しさを味わえると言われることが多い。最近で言えばマツダ・ロードスターやトヨタ・86、スズキ・アルトワークスなど運転することを楽しむ車種ではMTも根強い人気がある。

ATは故障した場合ばらして整備する事はあまりない(ASSY(まるごと交換)が多い)


*1 自動的にギアを切り替えて合わせてくれるため、どのコーナーで何速に入れれば良いかの目安になる。
*2 大抵の場合はギア抜けを起こした場合は店員に相談すれば修理してくれるが、対応が悪いなどでギア抜けを起こしたまま稼動している場合もある。
*3 2つの動力伝達軸の間で回転を伝達したり遮断したりする機構のこと。車ではエンジンの動力をトランスミッション・駆動輪に伝達する機構を指す。
*4 クラッチ(エンジンの動力をトランスミッションに伝える機構)の機構の違いによる分類もあるが、複雑になるため割愛する。
*5 AT車でギアをD(走行)レンジに入れ、ブレーキを踏んで停車している状態でブレーキを離すと車が勝手に動き出す現象。車が停車していても、エンジンが動いていればATF(オイル)を介して常にトランスミッション側に伝わって動き出そうとする力が働いているためである。
*6 MTはエンジンとトランスミッションがクラッチによって物理的にガッチリつながっているため伝達ロスはほとんどない。
*7 また、初期のATはトルクコンバーターの損失が大きく走行性能が悪かったため、エンジンの動力を効率的に使えるMTの方が適していた。スポーツカーやオフロード車でもエンジンの性能を最大限に引き出す必要があることからMTが多く採用されていた。