熱いぜ、熱いぜぇー、熱くて死ぬぜぇーッ!
エレメンタルオーラ3属性中最大のSLv44 Holy Fireですべてを焼き払う炎の聖騎士。早い話が炎版Dream Shockerというやつ。
なお、このビルドの名称については海外では「Holy Fire Paladin」や「Dragon Paladin」と呼ばれるのが一般的であり、「Dragoon」と言えばこのビルドではなくLA馬場のことを指して使われている。
構想 
鎧と盾で発動可能なRW DragonではSLv14 Holy Fireを、武器で発動可能なRW Hand of JusticeではSLv16 Holy Fireを装備時に自動展開できる。
これらを同時に装備することで得られる合計SLv44(!) Holy Fireの火力とConvictionの合わせ技により、群がる敵を消し炭にする。
戦い方 
Convictionを常時展開しつつZealで戦う、Zealotの派生系。
ZealしているとRW DragonのOn Striking効果でHydraが大量に出現し、火属性レジストの低下した敵にFire Boltの集中砲火を浴びせてサポートしてくれる。
パーティプレイ 
高SLvのコンビクが属性ビルドの威力を増幅し、物理ビルドの命中率を大幅に引き上げてくれる。
突っ立っているだけでも十分強いし、Zealで敵を凍らせながら焼き払うのもいいだろう。
良い点 
- 低難易度での面のトレハン(Chipped Gem等集め)やPL時の引率に便利。オーラの有効範囲が32.6yardsと半端なく広いので、Normal~NMなら1.5画面ぐらい先の敵が見つかる前に焼け死ぬ。
- FIをさほど苦にしない。SLv25コンビクで火属性レジスト129%以下の敵ならFIを剥がせ、さらにHoJによる装備枠の火属性レジスト低下(-20%)で十分なダメージを通せる。D2RではFlame Riftを持たせてやるとFIを剥がせない敵が1匹もいなくなる。
- 難易度Hellで厄介なBSに対して強い。
BSは火属性レジストが0なのでひとなでするだけで倒せるし、RW Dragonの鎧・盾それぞれに含まれるLoの防具効果(雷属性レジスト最大値+5%)のおかげで最大値が85%になる。なんならBS対峙時だけSalvationオーラに切り替えてもいい。
このため、ベルトは必ずしもThundergod's Vigorに限定されず自由に選べる。
- Dream Shockerとの相違点として…
欠点 
- 全ビルド中最高レベルの予算を要求される。必須の武器・鎧・盾だけでDream Shocker2~3人前。RW Last Wishより高くつく。
- RW Hand of Justiceの追加効果が毒にも薬にもなる。凍結効果は死体が残らないのでRedemptionとの相性が悪いし、Dim Visionと同等の盲目効果はDracul's GraspのLife Tapを上書きしてしまう。
- 鎧と盾が固定の割にはDefenseに乏しく、さらに%DRとレジストの上積み手段がかなり制限されてしまう。%DRは兜とベルトだけが頼り。
- (D2X限定)Cow立ち入り禁止。低難易度ではCow Kingがあっという間に焼け死んでしまう。
- Dream Shockerとの相違点として…
- 物理ダメージが乏しいためライフ吸いが低く、しかも前述の理由でドラクルは使えない。Ancientsなどのタフな敵が相手だと安定感に欠ける。
- Holy FireオーラのSLvの高さゆえ、必要以上に敵を起こしてしまう。FIのフレ牛とか自爆する骨チビが多数寄ってくると大変なことに。
スキル配分 
コンセプトはDream Shockerに準ずる。とにかくHoly FireのシナジーおよびConviction重視。
Holy Fireそのものは単なる通過スキルとみなし、1ポイントしか振らない。
- Defensive Auras
- Resist Fire: 20(MAX)
- Salvation: 20(MAX)
- Offensive Auras
- Might: 1(経過)
- Holy Fire: 1(経過)
- Holy Freeze: 1(経過)
- Thorns: 1(経過)
- Sanctuary: 1(経過)
- Conviction: ブースト込みSLv25以上
- Combat Skills
- Sacrifice: 1~
- Zeal: 1~
- Holy Bolt: 1(経過)
- Blessed Hammer: 1(経過)
- Smite: 1(経過)
- Charge: 1(経過)
- Holy Shield: 1~
スキルオプション 
Conviction、Resist Fire、Salvationに20振り、上記残りを経過の1にした場合、消費スキルポイントは72&残り38。
- Cleansing、Vigor、Redemption…この辺りは1+ブーストでも十分便利なので取得しておくのもあり。
- Resist Lightning…頭にRW Dreamを採用し、恐怖の二色属性オーラを展開するならば。
- Fanaticism…剥がれないFIを物理で叩きのめしたい場合に。経過スキルにMightがあるが、それで満足できなければ選択の余地あり。
- Holy Shield…防御面の底上げ。迷ったらコレ。
ステータス配分 
- STR: 装備の要求値。RW Dragonに存在するLv比例のSTRブースト効果も加味すること。Bone Visage(Dream、Flickering Flame用)なら106、CoAなら174。
- DEX: 装備の要求値(Phase Bladeなら136) or ブロック率75%達成値合わせ。
- VIT: 残り全部
- ENE: 初期値
装備 
武器・鎧・盾が固定。残り箇所でレジスト・DR・スキル・IASを適宜補うこと。
装備オプション1:Hand of Justiceのベース武器選定&小手 
Hand of JusticeをPhase Bladeで作った場合、最速Zealを達成するためにはEIASをあと45稼ぐ必要がある。これを全て装備IASで賄う場合、要求される値は72。
HoJ自体に装備IAS33%が備わっているので、アミュをThe Cat's EyeかHighlord's Wrathにし、さらに小手に装備IAS20%があるものを選べば達成。この場合の小手の候補は Laying of Hands、Lava Gout、Blood Craft(20IAS+α)等が挙がる。
最速Zealを初めから放棄してBerserker Axeで作る場合、装備IASを別途30稼げば5/5/10フレになる。この場合物理ダメージは格段に大きくなるが、たったの26しかないDurabilityが泣き所。
装備オプション2:裏装備の候補 
裏装備の方針は「1.剥がれないFI(+PI)対策をまかなう」「2.打たれ弱さを克服する」のどちらかとなる。
また、表装備では得られないスキルブーストを稼ぎ、Holy Shieldをこちらで使用するのもいいだろう。
- RW Grief
問答無用の物理ダメージでガシガシ切り刻める。…が、FI+PIはどうしようもない。
ちなみにRW Hand of Justiceの代わりに他の武器を用いると、Holy Fireのダメージが著しく低下する。*1
- RW Voice of Reason、RW Rift
Convictionで氷属性レジストの下がりきった敵に、On StrikingのFrozen Orbが襲いかかる。
Phase Bladeで作れて高速で振り回せるSLv13FOのVoRか、セプター用で振りは若干遅いがSLv21FOのRiftかは好みと予算による。
物理ダメージが低く、ライフ吸いがさらに落ちるのが難点。
- Azurewrath
Sanctuaryオーラがアンデッドを弾き飛ばし、また彼らの高い物理属性レジストを無視してダメージを叩き込める。
豊富なMagic&ColdダメージがPI対策としてもGood。
- RW Call to Arms + RW Spirit
PI対策を傭兵やパーティに任せ、本体の生存力を強化。
装備オプション3:兜候補 
兜の最終装備候補は「2穴Crown of Ages」「RW Dream」「RW Flickering Flame(D2R限定)」の3つ。
しかし上記の装備はいずれも高価なため、代替案を以下に挙げる。
- Rockstopper
10%DR、3種のレジスト、FHRなどバランス良好。最終にCoAを意識した時、最もイメージが近い下位互換兜。
- Vampire Gaze
両吸いと兜屈指の高%DRが売りの近接系定番。ただし属性レジは皆無。
- Harlequin Crest
スキル+2、ライフ上昇、10%DRが非常に嬉しい。見た目と属性レジの無さが難。
- Andariel's Visage
スキル+2、20%IAS、高LSなどかなり理想に近い兜。
ただしレジストのバランスが悪く、また%DRが稼げないため物理攻撃には意外に脆い。
- Griswold's Valor
同じCoronaベースで、同じ2穴。
低可変値Rainbow FacetやIASのみのJewelを埋め、CoAの使い勝手をシミュレートしてみるのに便利。
装備例(D2X) 
- 右手:Phase BladeもしくはBerserker Axe発動RW Hand of Justice。
- 左手:RW Dragon。レジスト40以上のエリートベース盾推奨。
- (裏装備)
- 右手:Azurewrath。FI対策。Shaelを埋めると4フレZealを達成しやすくなる。
- 左手:Herald of Zakarum。穴に何を入れるかはお好みで。
- 頭:2穴Crown of Ages。火ダメ追求派は炎Rainbow Facet×2。
- 胴:RW Dragon。
- 手:Laying of Hands、Lava Gout、Blood Craft(20IAS+α)など。
- ベルト:String of Ears、Thundergod's Vigorなど。
- 足:Gore Rider。
- 護符:The Cat's Eye、Highlord's Wrathなど。
- リング1:Raven Frost。
- リング2:両吸い+レジスト付リング。最低でもマナ吸いをここで。
装備例(D2R) 
- 右手:Phase Blade発動RW Hand of Justice。
- 左手:RW Dragon。レジスト40以上のエリートベース盾推奨。
- (裏装備)
- 右手:RW Call to Arms。Battle Ordersでライフ&マナブースト。
- 左手:RW Spiritなど。↑のスキルブースト用。
- 頭:RW Flickering Flame。
- 胴:RW Dragon。
- 手:Lava Gout、Blood Craft(20IAS+α)など。
- ベルト:Thundergod's Vigor。
- 足:Gore Rider。
- 護符:The Cat's Eye、Highlord's Wrathなど。
- リング1:Raven Frost。
- リング2:両吸い+レジスト付リング。
Flame Riftのサンダー効果でFIを剥がすことで、元々FIであった敵の火属性レジストは「95-30(SLv25コンビク)-20(HoJ)-10~15(Flick)」=35~30と大きく低下させられる。さらにデメリットである自身の火属性レジスト低下効果も、RW Flickering Flameによる自動展開Resist Fireで相殺可能。
On Strikingで召喚されるHydraにもFIサンダーと装備品の火属性レジスト効果が適用されて十分なダメージソースとなるので、それを活かすべくHoJは振りの早いPhase Bladeで発動し、護符のHighlord'sと小手の装備IAS20%で最速Zeal達成。
インベントリには属性レジストCharmを敷き詰めてレジ確保。上記装備では氷と毒に対して脆いのでその2属性を重点的に。
その他 
育成について 
RW Dragonが装備可能なのはLv61から。RW Hand of JusticeはLv67から。
普通に育てるとNMバールランのお年頃までメイン装備が揃わないので(犬馬場よりはマシだが…)、若干貧弱なZealotとして、Convictionを展開しつつキャスター系のサポート役として育てるか、もしくはLv&装備が揃った時点でRespecするか。
まっとうに育てるならばHoly ShieldとConvictionを優先してある程度振り、Resist Fire→Salvationと上げていくと生き残りやすさ、パーティ貢献度の両面で効率的。メイン装備が揃った段階で、少なくともResist FireはMaxになっていることが望ましい。
傭兵 
本体は鎧がネックとなりDefenseがあまり稼げないため、身代わりに前線に立ってくれるAct2傭兵が大本命。
前線ビルドだが主力は火属性ダメージであること、コンビクのDef低減効果で十分な命中率を確保できることを考えると、オーラはDefianceかHoly Freezeあたりがいいだろう。
持たせる武器はThe Reaper's Tollで決まり。本来この武器のDecrepifyはPI剥がしをアテにするものだが、本ビルドにおいてはダメージ半減効果と移動速度半減(=攻撃被弾数半減)効果の方が目当てとなる。
装備の自由度を確保しつつ4フレZealの爽快感に酔いしれたいならば、Act1傭兵にRW Faithを持たせる手もある。
ただしFanaticismオーラをアウトソーシングすることのデメリットも考慮しなければならない。詳しくはDream Shockerの傭兵の項目も参照。
注意点 
- タフな敵を相手にしていると、Hydraの湧きすぎで激しくラグることがある。どのぐらい凄いかといえば、下手をするとひとりで一度に召喚する量がTravincalの長老全員分を超えてしまうほど。
ただし、HydraのキャストディレイはZealの5連打を途中で妨げないので致命的な痛手にはならない。また、D2RではHydraのキャストディレイは撤廃されている。
基本装備のお値段(新規作成の場合) 
合計 3Lo + 3Sur + 1Cham = 7HR