コンセプト 
patch2.7.3(Season26)にてReworkされたThe Legacy of Raekorセット仕様Weapon Throw + Ancient Spear/Boulder Tossビルド。
修正でセット効果のダメージ蓄積を吐き出す手段がAncient Spearに限定されたため他のFury Spenderを使うビルドは不可能になったものの、関連Legendaryの同時強化を受けてMt.Arreatに伝わる3流派の一つ・投げ馬場の一種として生まれ変わった。
長所 
- 2.7.3仕様Raekorセット + Arreat's Law + The Three Hundredth Spearの効果で中~遠距離仕様ビルドとして成立。
- 6Set効果によるCharge解放時の爆発的なダメージが健在で、2.7.3期のBarbarianの中ではPushing期待値が高い。
- Charge対応スキルにWeapon Throwが追加されたため、Chargeカウントアップが高速化。
- 従来のRaekor系ビルドと異なり、やりようによっては常時変身維持が可能。
- 推奨Paragon LVが高いビルドだが、盾を使ってTankyに仕上げる構築もある。
短所 
- Raekorセットには防御Buffが一切無いため極めて脆い。(Band of Mightへの依存度が高い + 推奨Paragon LVが高め。)
- Furious ChargeはWhirlwindやIllusory Bootsと異なり、敵を通過できる訳ではない。
- 距離を取ると突進してくるアルゴリズムを持つ敵への対応が難しめ。
- Setの4piece bonusに喪失中のLife量に比例するダメージ増加効果があるが、そもそも脆いため低Lifeのまま戦闘することが難しく、ほぼ死に効果になってしまっている。
立ち回り 
旧仕様Raekor系ビルドの感覚は一旦リセットし、「Charge + Fury限界値突破のためのWeapon Throw」、「Band of Might起動のためのFurious Charge」と役割分担がされていると認識したい。
つまり、今verの当ビルドはほぼ常にタックルしながら闘うビルドではなく、Band of Might起動および機動力のためにFurious Chargeを積んでいる投げ馬場だと認識した方が近いだろう。
唯一の防御Buffのトリガーであり機動力スキルであるFurious Chargeを交えてMapを進み、視界に敵を捉えたらWeapon Throwを撃ってFury最大値を突破した上でMAXまで回収。これは2.7.3仕様Arreat's Law前提なら5発前後で足りる。
実際に倒す敵は、CubeにMesserschmidt's Reaverを使っているかどうかで判断。使っているなら、Cooldown回収効果のためにMobも多めに倒すのが望ましい。幸い同じ2.7.3で多くのMob typeのProgress量が見直されているのも追い風。The Furnace等を使っているならElite主体になる。
新仕様ではChargeを吐き出すためのAncient Spear/Boulder Tossを発射時に距離を保っていることが望ましいため、Furious Chargeは敵にぶつけるだけでなく、後ろ向きに放って高速で離脱する用途があることも覚えよう。
アクティブスキル 
Furious Charge / Battering Ram | |
Set効果で全Runeが乗り、火力源でないため属性もどれでもよい。Runeは未選択でも可。 | |
Weapon Throw / Balanced Weapon | |
セット効果のCharge蓄積が主な目的なのでRuneは好みで良いが、サンプルではFury蓄積量を増やす効果のBalanced Weaponを採択。 | |
Ancient Spear / Boulder Toss | |
唯一最大のダメージ源。発射時はFury最大かつ中距離を保った状態が必要と考えたい。なお属性はPhysical。 | |
Ignore Pain / Iron Hide | |
脆さを補うためのストレートなスキル選択。単純に持続の長いRuneを採択。 | |
Battle Rage / Bloodshed | |
定番。持続も長く操作に優しい。 | |
Wrath of the Berserker / Insanity | |
従来のRaekor系ビルドは常時変身を切り捨てていたが、新verは実現可能。本体 or CubeにMortick's Braceを使うならRuneは自由、そうでなければInsanity推奨。 |
パッシブスキル 
No Escape | |
距離を取ってBoulder Tossを発射する際にSynergyのあるPassive。 | |
Boon of Bul-Kathos | |
常時変身に興味があるビルドでは必須と思ってよい。 | |
Rampage | |
Progress蓄積中に強いPassive。Mobは倒さない想定なら別のPassiveの方が良い。 |
■ラスト1枠候補
Relentless | |
防御重視のpassive。後半の無条件ダメージカットに加え、前半の条件を充たすとCaptain Crimson効果で更に硬くなる。 | |
Animosity | |
攻撃重視のpassive。アイコンはRelentlessに似ているが採用目的が逆なので要注意。 | |
Nerves Of Steel | |
死にやすく感じたら。自信があれば別のPassiveに入れ替え可。 |
装備 
patch2.7.3で当ビルド専用と言っても良いLegendary Spearが2種出来たが、BarbarianのSpearはこの2種しか出ないためCubeでのUpgradeを使えば簡単に手に入る。Materialを大量に用意すればReforgeを使わずにPrimalを狙うことも可能。
- The Legacy of Raekorセット
PantsかBootsの片方を除く5部位を装備。Ancient Spear +15%がHelmとBootsで狙える。
常時変身のためのCooldown Reduction、Captain Crimson's Trimmings前提で脆さを補うためにResource Cost Reductionを確保したい。
6set効果の蓄積量はMAX100であり、5回Chargeしたら放出するというルールは無いので要注意。
- Captain Crimson's Trimmingsセット
定番の地位についたCraftセット。Cooldown Reduction、Resource Cost Reductionとも欲しいビルドなのでありがたい。
Belt + Pants or Bootsをこのセットにして、CubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を維持する。
Boulder Tossは全Fury消費なのでResource Cost Reductionに意味を感じないかもしれないが、このSetの効果でダメージカットに繋がるので脆い当ビルドでは十分意義がある。 - Arreat's Law
今verの当ビルド必須の武器A。2.7.3でやたら長文のLegendary PowerがついたLegendary Spear。要約すると
・Weapon Throw・Ancient Spearの火力強化
・Weapon Throwは距離比例で最大25Fury回収し、最大Furyが200になる。
・Ancient Spearは距離比例で最大25Fury補填し、Weapon Throwによる最大Fury拡張をリセットする。
- The Three Hundredth Spear
今verの当ビルド必須の武器B。こちらも2.7.3でまあまあ長文のPowerがついたLegendary Spear。要約すると
・Weapon Throw・Ancient Spearの火力強化
・Weapon Throwの攻撃速度+200%。 - Ancient Parthan Defenders
脆い当ビルドの防御重視のBracers候補。全Rune乗せのFurious Chargeに凍結効果があるため、Stunの条件を充たせる(FreezeはStunとしても扱われる)。
- Mortick's Brace
Wrath of the Berserkerに全Runeが乗るBracers。
Insanityを使いながらDR50%を得られるという意味で、一瞬で高GR志向の常連の地位を得た。
これと下記のBracersの良品を持っている方を本体が装備、他方をCubeに。
- Skular's Salvation
Ancient Spearの火力強化、RuneがBoulder Tossの場合のみ5体以下に当たった場合更に強化の効果を持つBracers。
2.7.3で効果が強化されたので本体装備の場合は再取得が必要。 - Convention of Elements
定期的に大ダメージを出すタイプのビルドなので、タイマーを見るプレイになれているなら採用したい。
- Band of Might
2.6.1以降のBarbarianのディフェンスの要として一気に定着した。
50%DRの装備を2箇所つけた値を超える効果であり、これ一つで他部位のAffixの自由度が大幅に増す。
- Hellfire Amulet
- Squirt's Necklace
Speed Runでは後者、それ以外では前者がオススメのAmulet。後者を使う場合、バリア系スキルが無いBarbarianではMolten Wildebeest's Gizzard併用が前提。
Kanai's Cube 
- The Furnace
- Messerschmidt's Reaver
武器枠はElite戦重視なら前者、常時変身重視 + Mob戦重視なら後者。 - Mortick's Brace
- Skular's Salvation
- Ancient Parthan Defenders
文中の通り、防具枠候補はいずれもBracers。欲しい効果かつ手持ちに良品が無いものを入れよう。 - Ring of Royal Grandeur
多種のSetを併用する場合の定番。
Legendary Gem 
- Bane of the Trapped
定番中の定番。
- Bane of the Stricken
高GR志向ビルドなので定番。
- Zei's Stone of Vengeance
Boulder Toss発射時に距離を取る習慣をつけた上で。
- Esoteric Alteration
脆さに慣れていないうちはオススメのGem。
その他 
あまりにも脆いためPTR2.7.3で一時期使われていた構築例として、本体が盾を装備してPassiveにSword and Boardというパターンもある。この場合は2本のSpearのいずれかをCube武器枠に入れる形で、本実装以降もプレイ可能。Season初期や低Paragon LVの間は結構オススメなセットアップとなる。Hellfire Amuletについたらハズレ確定と言われたPassiveが採用対象になるため、Modsが良いのにPassiveがSword and Boardという泣けるHellfire Amuletを死蔵しているプレイヤー諸氏には是非一度使ってみてほしいところ。
Crusader Shield以外の盾はさほど候補が多くないが、盾を使う目的そのものである防御重視ならStormshield一択と思って良い。装備とPassiveを防御に寄せる分火力も補いたいと思うならPhysicalのLidless Wallが候補になる。
このビルドはRift Guardianの当たり・ハズレが割りと大きい。筆者個人的にはAddsを呼んでくれるものの本体が細すぎるSaxtris、間合いを取るとノーモーション高火力のタックルを使うCold Snapはハズレと認識しており、高Tierで出現したらさっさとゲームを離脱している。一方で多くのビルドが嫌うThe ChokerやVesaliusは、放っておいても距離を取ってくれるので当ビルドには好都合だと思う。
コメント 
- Enchantress+Messerでやってるけど、Cooldownは足りる感じがするのでFollowerは前衛のTemplerでもいいかも。 -- 2022-04-14 (木) 10:15:22
- 盾持ちもなかなか面白そうと思ったけど非Cru向けの盾ってストームシールドぐらいしかまともな盾がないのか… -- 2022-04-27 (水) 18:18:57
- 馬場でも出たか覚えてないけど、PhysicalのLidless Wallとかどうやろね -- 2022-04-27 (水) 19:50:29
- 多分だけど新verの岩投げ、敵のヒットボックスの大きさでダメージ量大幅に変わるよね…予想だけど最初の1体に当たったあと分裂する岩が、小さい敵の場合は当たってないように思う。 -- 2022-04-30 (土) 22:22:34
- CDRは確保しつつ常時変身を切ってCubeにThe Furnace、BracersにAncient Parthan Defendersが固いみたいね。全Rune入りFurious Chargeに凍結効果があるんでAPD起動は簡単 -- 2022-05-03 (火) 12:07:14