TIPS

Last-modified: 2025-02-08 (土) 13:54:51

知っておくとドミニオンライフが良くなるかもしれない雑多なこと。

サプライの決め方

既存のサプライを用いる

プレイングマニュアルや大会で使われた公式サプライ等を用いる方法。
バリエーションが少なく、そのサプライを知っている人と知らない人との間にハンデが生じやすい。

作られたサプライ(メイクドサプライ)を用いる

第三者がサプライを制作、それを用いる方法。
上手く作ることで意図的に複数の勝ち筋を盛り込む、あるいは他のサプライの決め方ではまず登場しないコンボが可能になるサプライを作ることが出来るため、大会に向いている。

ランダムサプライ

カードの背が通常のカードより濃い青色のランダマイザーをよくシャッフルし、そこから使用する王国カードを10枚引き、決める方法。
代わりに有志の製作したツールを使えば、ランダマイザーのシャッフルの手間を省くことが出来る。

veto(拒否権)

ランダマイザーから10を超えるカードを引き、超えた枚数だけ使いたくないカードを1枚ずつ取り除く方法。
プレイ人数が4人の場合

  • あらかじめ14枚引いておき、一番手から順番に1枚ずつ、4枚のカードを取り除く(全員に選択肢がある)
  • あらかじめ12枚引いておき、三番手と四番手が1枚ずつ、2枚のカードを取り除く(先手に選択肢を与えない)

等の方法が考えられる。
俗にいう尖ったカードが取り除かれる傾向が強く、丸いサプライになりやすい。

ドラフト

vetoとは逆に、プレイヤーが順番に使いたいカードを加える方法。
プレイ人数が4人の場合

  • 一番手から順番に1枚ずつ、合計8枚のカードを決め、残りの2枚はランダムで決める
  • 手番の有利不利を考慮し、三番手から順番に1枚ずつ、合計10枚のカードを決める

等の方法が考えられる。
各人の好みが選ばれるカードが出やすく、尖ったサプライになりやすい。

逆veto

ドラフトの亜種。
8枚のカードはランダムに、あるいは第三者が決め、残りの2枚を下位手番が決める。

決勝方式

ドミニオン日本選手権の決勝で使われる、ドラフトの亜種。
各自一定枚数のランダマイザーを手札とし、ドラフトを行う。
複数回のゲームを行うことを前提とした方式であり、現在のゲームだけでなく以後のゲームも見据えて出すカードを決める必要がある。

スイス式トーナメント/スイスドロー

ドミニオン日本選手権予選~本選で用いられる、大会の一形式。
大会の全参加者が同じゲーム数をこなしつつ、実力が同程度のプレイヤーと対戦することにより、少ないゲーム数で順位にある程度の正当性を持たせることが出来るため、TCGの大会でよく用いられる。
以下のような方式でポイントおよび対戦相手を定め、規定回数だけゲームを行った後、獲得したポイントの合計で順位を定める。

ゲームの結果に応じて1位…6点、2位…3点、3位…1点、4位…0点のポイントを獲得する。

この時同順位だった場合は、概ねどちらかの方法をとる。

  • 手番が後のプレイヤーを上位とする*1
  • 同順位だったプレイヤー同士でポイントを等分する。
    一回戦目はランダムに対戦相手を定め、二回戦目以降は順位点が同程度のプレイヤー同士が対戦するようにする。

獲得したポイントの合計が同じ場合、各順位の獲得回数や勝利点の合計で順位を定めることが多い。

5~6人で遊ぶ場合の取り決め

ドミニオンでは5~6人で遊ぶ場合のルールも定められている。
5~6人で遊ぶ場合、基本カードが2箱分必要になる。

ただし4人戦よりも自分の手番では無い時間(ダウンタイム)が延び、数を揃えたいアクションカードを多人数で分け合うと1~2枚しか集められないため、どうしても5~6人で同じサプライを遊びたいというのでなければ2~3人ずつに分かれて遊んだ方が良いだろう。

ゲームの準備

プレイ人数2人3人4人5人6人
基本カード銅貨46枚39枚32枚25枚/85枚18枚/78枚
銀貨40枚40枚/80枚
金貨30枚30枚/60枚
(白金貨)12枚12枚
勝利点属州8枚12枚15枚18枚
その他8枚12枚12枚
呪い10枚20枚30枚40枚50枚
(ポーション)16枚16枚
(廃墟)10枚20枚30枚40枚50枚
王国カード勝利点8枚12枚12枚
それ以外10枚10枚

属州、呪いを2箱分使用することになる。財宝カードも2箱分使うと良いだろう。

ゲームの終了条件

あるプレイヤーのターンが終了した時に

  1. 属州の山札が切れる
  2. サプライの山札のうち4つ以上が切れる
  3. 植民地の山札が切れる(植民地を使用している場合のみ)

のうちいずれか1つ以上を満たした時、ゲームが終了する。

2~4人で遊ぶ場合と違い、サプライの山札が3つ切れてもゲームは続く。

その他雑多なこと

カードイラストの男女比

新しいカードほど女性率が高いということが言われている。例えば…

2巡目の金量確率

ドミニオンの1,2ターン目の購入は初手として表現されることが多く、初手の内容は2巡目の3,4ターン目に出る金量に大きく影響する。
例えば銀貨-銀貨という初手は3.4ターン目のどちらかで5金以上が出る確率が9割を超える。
ドミニオンの初手は無数にあるが、頻出する初手については3,4ターン目に出る金量の確率をしっているとよい……かもしれない。
もちろん9割以上の確率で5金が出るからと言って、2巡目に5金出るとは限らない。
2巡目金量確率表

ジョークカード

dominionstrategy.comのスレッドでDonald X.氏などによりジョークカード(画像付き)が投稿されたことがある。
Christmas Kingdoms 2017(ジョーク)
Halloween Kingdom(ジョーク)
単なる冗談だと思いきや、雪深い村のように後に多少の修正の上で本カードとして採用される例もある。

枠の色分け

ドミニオンのカード枠が二色に分かれる場合、以下のリストで「数字が小さい種別が上、数字がより大きい種別が下」となるように塗分けられるルールのようである。

  1. アクション(例外的に、アクション-持続orアクション-リザーブorアクション-リアクションの場合は、アクションの色塗りが行われない)
  2. 財宝
  3. 持続 or リザーブ*2*3
  4. 勝利点
  5. リアクション
  6. 避難所

なお、以下のような例もある。

  • 呪いは「枠を紫色にする」というルールのようである。
  • 廃墟は「枠を茶色にする」というルールのようである。
  • 夜行カードは「他に枠色を決める要素がなければ枠を黒色にする。他に枠色を決める要素があれば、枠をその色とする」「枠の色に関わらず、必ずカード効果テキストは黒塗り(文字は白抜き)とする」というルールのようである。
    • デジタル版(Dominion Onlineなど)では何らかの効果でカードに種別が増えた際に自動的に色の塗分けが行われることがあり、
      例えば山師場での呪いは「財宝の色が上、呪いの色が下」と塗分けられる(カード画像は英語版WikiのCharlatanのページを参照)。

種別の記載順

カード下に記載されている種別の記載順は枠の色分けの順番と似ている。*4
ドミニオンオンライン及び実機では以下のリストで「数字が小さい種別が左、数字がより大きい種別が右」となるように記載されるルールのようである。

  1. アクション
  2. 財宝
  3. 持続
  4. アタック
  5. 勝利点
  6. リアクション

*5

なお、以下のような例もある。

  • 持続とアタックの順番は初版と異なるものがいくつかある。詳しくは門番の余談を参照。
  • 廃墟、集合、ゾンビ、町民は「アクションより右」というルールのようである。
  • 呪いは「財宝より右」というルールのようである。
  • 命令、精霊は「持続より右」というルールをのようである。
  • 略奪者、トラベラー、幸運、不運、卜占官、戦利品、影、前兆は「アタックより右」というルールのようである。*6
  • Reward、城、家宝、衝突、城砦、叙事詩は「勝利点より右」というルールのようである。*7*8
  • 避難所は「リアクションより右」というルールのようである。
  • 騎士は「アタックより右、勝利点より左」というルールのようである。*9
  • リザーブは「財宝より右、勝利点より左」というルールのようである。*10
  • 夜行は「アクションより右、持続より左」というルールのようである。
  • 連携は「持続より右、魔法使いより左」、魔法使いは「連携とアタックより右」というルールのようである。

総合すると、固有の種別は基本的に右側、ただしリザーブや夜行などカードの挙動に影響する種別は左側に記載される傾向がある。

バニラ効果の順番

市場などを見るとわかる通り、いわゆるバニラ効果が複数並ぶ場合のテキスト順は、以下のリストで「数字が小さい効果を先、数字がより大きい効果を後」とするルールのようである*11

  1. Sun
  2. カードを引く
  3. アクション
  4. カードを購入
  5. コイン
  6. 特殊なバニラ効果*12
  7. 以下、バニラ効果以外の効果の処理が行われる*13

なお、以下のような例もある。

  • 「得られるコイン量が固定の財宝カード」は、+コインが最初に得られる*14

コメント

  • 枠の色分け、「アクション>財宝>持続>……」の順ではないですか?一応アストロラーベが「持続>財宝」だったことはデジタルであったそうですが(英語wiki曰く)、現在のデジタルと実機では「財宝>持続」ですし略奪の持続財宝もこの順です。 -- 2025-02-06 (木) 03:51:47
  • ↑枠色分け表の作成者ですが、ご指摘の通りですね。ちょっと週末に時間あれば修正します。(この表は昨年にデジタル版のカード一覧を見ながら個人的に作っていたモノで、まさか実機と色分けが異なる例があるとは気づきませんでした) -- 2025-02-07 (金) 12:17:20
  • カード種別もデジタル版と実機で異なる例があるのは気づきませんでした。開発側は(新カード製作時に揉めないように)何かしらの基準決めているのが普通だとは思うんですが、まぁ、差異があってもゲーム進行には無関係なので些末と判断されているのかもしれませんね。 -- 2025-02-07 (金) 12:22:33
  • 一旦、枠色分け表と種別順の表は実機ベースでまとめ、アプリ版などの差異は脚注扱いにしました。問題あれば修正してください。 -- 2025-02-08 (土) 10:20:07
  • ありがとうございます。ドミニオンオンラインと実機の種別順序は同じなんですね。実機ベースで問題ないと思います。 -- 2025-02-08 (土) 13:32:01

*1 ターン数が同じであっても後手番が上位となる。総合ルールからは少し逸脱するかもしれないが、後攻不利を僅かながら是正できる、同点が発生しなくなるなどのメリットがある。
*2 持続とリザーブ両方の色分けがされているカードが存在しないので、持続とリザーブの順位は明確ではない
*3 リザーブについては、法貨遠隔地を見比べると、この位置であることが分かる
*4 ただし一部は版の違いやデジタルか実機かで異なり、デジタルでもプラットフォームにより異なることがある。
*5 アプリ版では種別順の記載ルールが異なり、次のリストで「数字が小さい種別が左、数字がより大きい種別が右」となるように記載されるルールのようである。
【1.アクション、2.財宝、3.勝利点、4.持続、5.リアクション、6.アタック】
種別順に差異があっても、ゲーム進行には特に支障は出ないので、問題にはなっていないようである。

*6 戦利品はアプリ版では「リアクションより右」というルールのようである。
*7 衝突はアプリ版では「アタックより右」というルールのようである。
*8 城砦、叙事詩はアプリ版では「持続より右」というルールのようである。
*9 アプリ版では「アタックより右」というルールのようである。
*10 アプリ版では「勝利点より右」というルールのようである。
*11 都市香辛料商人など、初版で例外が発生していたのを第二版以降で修正している場合もある。
*12 +勝利点トークン、+財源、+村人、+好意、+負債が該当する。なお、財源は村人より先に得られるようである
*13 中でも、カード獲得効果を先に処理する傾向が多い。略奪サウナなどを参照
*14 元手香辛料などを参照