収録拡張 | 名前 | コスト | カード種別 | 効果 |
帝国 | 技術者 | <4> | アクション | コスト4以下のカード1枚を獲得する。 あなたはこのカードを廃棄してもよい。そうした場合、コスト4以下のカード1枚を獲得する。 |
結婚式 | 4+<3> | イベント | +1勝利点トークン 金貨1枚を獲得する。 | |
旭日 | 名匠 | 3 | アクション | +<2> コスト5以下のカード1枚を獲得する。 |
※負債を用いるカードの例
負債の処理ルール変更について | |
負債のルールについて、「帝国付属の取説(海外版含む)に記載のあるルール」と「旭日の取説に記載のあるルール」との間で処理が異なります。 Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは、負債は変更後のルールに基づき処理が行われています。 オフラインでゲームを行う際は、混乱を避けるためどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。 (詳細については旭日発表に伴う2024年版エラッタのページを参照してください。) |
概要
帝国から登場し、旭日で再登場した、コインコストとは別のコストのシステム。
一部のカードやランドスケープには、コストとして、「コインコスト(カード上は、黄色の〇で表記される)」以外に「負債コスト(カード上は、茶色の『六角形』で表記される)」を持つものや、「特定の処理時に特定の負債額を受け取る」という効果を持つモノがある。
※便宜上、当Wiki上では負債コスト(あるいは受け取る負債額)を<X>と表記する。
負債コストについては以下のルールがある。
- 「負債コスト」を持つカード(orイベント)を購入したプレイヤーは、購入時に負債コストと同額の負債トークンを得る。あるいは、「特定の負債額を受け取る」「+<X>」という効果得たプレイヤーは、指示と同額の負債トークンを得る。
- 負債トークンを所持しているプレイヤーは、購入が出来なくなる。
- 負債トークンを所持しているプレイヤーは、1コインを消費することで、「負債トークンを支払う(共通ストックに戻す)」ことができる。これは、自分のターン中であれば、いつでも処理できる。
なお、意味合い的には似たものだが借金と言うとドミニオン内では別のものを指すので注意。
利用法
- コインコストと違って購入時は負債を負うだけ、つまり実質的に分割して支払うことができる。そのため、例えば初手から<8>のカードを購入することができる。
- 負債トークンを所持している際のデメリットは「購入不可」だけなので、建て直しなどで購入なしで勝利点を稼げるのであれば、なんなら負債トークンを所持したままゲームを進めても良い。
- 上述の通り負債トークンのデメリットは「購入不可」のみなので、ゲーム終了時に所持していてもペナルティは無い。ゲーム終了間際も比較的負債コストを負いやすいと言える。
- ただし、ゲーム終了間際ほどコインで購入する勝利点カードが欲しい状況も多いことには注意。
- 負債を所持していると効果が変わるカード(交替)もあるので注意が必要。
- 負債コストのカード共通のデメリットとして、大抵の「コインコストを参照する効果」と相性が悪いことが挙げられる。
- ドミニオンのルール上所持コインがマイナスにならないことを活かし、コイン減効果を踏み倒すことができる。
- 負債を用いるゲームでは、支配弱体化しやすいことも覚えておくと良い。詳細は支配のページを参照。
詳細なルール
- 帝国、旭日には40枚の負債トークンが同梱されている。
ゲームのルール上、負債トークンに"売り切れ"はない。負債トークンが足りなくなった場合は、他のトークンで代用するなどしてよい。 - 負債を支払う処理に、購入権は消費されない。
- 負債トークンを支払うのは、自分のターン中であればいつでもできる。
- コインコストと負債コスト(とポーションコスト)は別のコストとして扱われる。例えば、技術者は厳密には「0コイン、(0ポーション)、4負債のカード」と扱われる。
- 舞踏会などで得られる「-1コイントークン」とは違い、「負債トークンを得ても、所持しているコインが即座に返済に充てられるわけではない」ことに注意。
あくまで負債の返済は『自分のターン中、いつでも行える処理』である。
以下の場合は(たまたまこれらの処理が自分のターン中以外に発生していない限り)負債の返済処理を行うことができるということに注意。- 大前提として、財宝やアクションで発生したコインが即座に(≒自動的に)負債返済に充てられることは無い。
- 負債を抱えたまま、購入フェイズにコインを大金で倍にして、その後(カード購入のタイミングになった際に)負債返済する、という動きはできる。
- 特定のアクションなどで発生する「コインを消費する処理」に割り込むor「コイン所持量を問う処理」の直後に負債返済を行う、という動きができる。
- 救貧院やスークを使用した際に得たコインを(コイン減効果が処理される前に)負債返済に充てる、という動きができる。
- 語り部使用時に「ドローをしたくないので、コインを負債返済に充てておく」という動きができる。
- 闇市場使用時に、+2コイン&闇市場デッキからカードを公開&手札の財宝を使用した後に、現在所持しているコインを負債返済に充てることができる。
なお、【負債トークンを所持しているプレイヤーは、購入が出来なくなる】というルールは適用されるため、負債を返却しきれず所持している場合は闇市場使用時のカード購入ができない。 - 購入フェイズ終了時に、2コインを所持しておき、ワイン商を酒場マットから捨て札にした後に、(まだ自分のターン中なので)負債の支払いにその2コインを充てる、という動きができる。
- リアクション効果などにより、「他プレイヤーのターン中のカードの使用」で発生したコインを、負債返済に充てることはできない。
- 技術革新の効果などにより、「夜フェイズやクリーンアップフェイズ中のカードの使用」で発生したコインを、負債返済に充てることはできる。
- 上述の性質により、-1コイントークンがある状態でコインが発生した時に「先に負債の返済を処理して、-1コイントークンは持ったままにする」という動きはできない。
-1コイントークン自体の効果が、「コイン発生に誘発し、自身を取り除く」という処理のためである。
- 大前提として、財宝やアクションで発生したコインが即座に(≒自動的に)負債返済に充てられることは無い。
関連カード
拡張 | 名前 | 関連 |
帝国 | 技術者 | <4>コストのアクションカード。4コスト以下のカードを獲得、即時廃棄すれば4コスト以下のカードをもう1枚獲得する。 |
王室の鍛冶屋 | <8>コストのアクションカード。+5ドロー、手札の銅貨を全て捨てる。 | |
市街 | <8>コストのアクションカード。+2アクション、手札を公開し+(手札のアクションカードの枚数)ドロー。 | |
大君主 | <8>コストのアクションカード。サプライにある5コスト以下の命令でも持続でもないアクションを選び、そのカードをサプライに置いたまま使用する。 | |
元手 | 負債コストは持たないが、+1購入と+6コインの他に、場から捨て札にする時<6>を受け取る効果を持つ。 | |
大金 | 8コイン+<8>コストの財宝カード。+1購入、このターンに一度だけ、出ているコインを2倍にする。 このカードの獲得時、場に出している剣闘士と同じ枚数の金貨を獲得する。 | |
徴税 | サプライの山札1つに<2>を乗せる。 ゲーム開始時、サプライの山札全てに<1>を乗せる。 (カード獲得時、その山札に乗っている<X>を全て受け取る) という効果を持つ。 | |
結婚式 | 4コイン+<3>コストのイベント。+1点、金貨を獲得する。 | |
凱旋 | <5>コストのイベント。屋敷1枚を獲得し、+(このターンに獲得したカードの枚数)点を得る。 | |
寄付 | <8>コストのイベント。次のターン開始時、他の効果の解決前に、デッキの全カードから好きなカードを廃棄し、残りをデッキにして+5ドロー。 | |
併合 | <8>コストのイベント。捨て札から最大5枚のカードを捨て札のままにして残りをデッキに加えてシャッフルし、公領1枚を獲得する。 | |
峠 | 最初に属州が獲得された時、獲得者が最後になる順番で、すべてのプレイヤーは1度ずつ<40>以下の範囲での入札を行う。 最大の入札をしたプレイヤーは+8勝利点トークン、そして入札した値に等しい< >を受け取る、という効果を持つランドマーク。 | |
旭日 | 名匠 | +<2>の効果を持つアクションカード。5コスト以下のカードを獲得する。 |
室 | +<3>の効果を持つカード。+3ドロー+1アクション。 | |
交替 | <X>を持っていると+3コイン/持っていないと手札1枚を廃棄し、それよりコインコストの高いカード1枚を獲得し、コインコストの差分の+<X>、という効果を持つアクションカード。 | |
金山 | +<4>の効果を持つアクションカード。+1ドロー+1アクション+1購入、金貨1枚獲得。 | |
勅使 | +<2>の効果を持つアクションカード。+5ドロー+1購入。 | |
駕籠 | +<1>の効果を持つアクションカード。+2ドロー+2アクション。 | |
山の社 | <5>コストのアクションカード。+1Sun+2コイン、手札1枚を廃棄してもよい、廃棄置き場にアクションがある場合+2ドロー。 | |
大名 | <6>コストのアクションカード。+1ドロー+1アクション、このターン中、次に命令でないアクションを使用した場合、それを再使用する。 | |
絵師 | <8>コストのアクションカード。+1アクション、+(場に1枚だけ出ているカードの枚数)ドロー。 | |
信用 | 8コスト以下のアクションか財宝1枚を獲得。そのコストと同じだけ+<X>、という効果を持つイベント。 | |
継続 | <8>コストのイベント。ターン中に1度だけ:アタックでない4コスト以下のアクション1枚を獲得。アクションフェイズに戻り、それを使用する。+1アクション+1購入。 | |
厳冬 | ターンプレイヤーはカードの獲得時、由来する山に<X>が乗っている場合、それを得る。そうでない場合、その山に<2>を置く、という効果を持つ予言。 |
余談1
余談2
負債システムは旭日発表に伴う2024年版エラッタにより関係する多くのカードへの注意点が変更になった。
備忘録として以下にルール変更前の説明文を残しておく。
開く
概要
帝国から登場した、新しいコストのシステム。
帝国の一部のカードやランドスケープには、コストとして、「コインコスト(カード上は、黄色の〇で表記される)」以外に「負債コスト(カード上は、茶色の『六角形』で表記される)」を持つものや、「特定の処理時に特定の負債額を受け取る」という効果を持つモノがある。
※便宜上、当Wiki上では負債コスト(あるいは受け取る負債額)を<X>と表記する。
負債コストについては以下のルールがある。
- 「負債コスト」を持つカード(orイベント)を購入したプレイヤーは、購入時に負債コストと同額の負債トークンを得る(あるいは、「特定の負債額を受け取る」という効果得たプレイヤーは、指示と同額の負債トークンを得る)。
- 負債トークンを所持しているプレイヤーは、購入が出来なくなる。
- 負債トークンを所持しているプレイヤーは、1コインを消費することで、「負債トークンを支払う(共通ストックに戻す)」ことができる。これは、購入フェイズ中(の財宝カード使用タイミングの後)であれば、いつでも処理できる。
利用法
- コインコストと違って購入時は負債を負うだけ、つまり実質的に分割して支払うことができるので、初手から<8>のカードを購入することができる。
- 負債トークンを所持している際のデメリットは「購入不可」だけなので、建て直しなどで購入なしで勝利点を稼げるのであれば、なんなら負債トークンを所持したままゲームを進めても良い。
- 上述の通り負債トークンのデメリットは「購入不可」のみなので、ゲーム終了時に所持していてもペナルティは無い。ゲーム終了間際も比較的負債コストを負いやすいと言える。
- ただし、ゲーム終了間際ほどコインで購入する勝利点カードが欲しい状況も多いことには注意。
- 負債コストのカード共通のデメリットとして、大抵の「コインコストを参照する効果」と相性が悪いことが挙げられる。
詳細なルール
- 帝国には40枚の負債トークンが同梱されている。
ゲームのルール上、負債トークンに"売り切れ"はない。負債トークンが足りなくなった場合は、他のトークンで代用するなどしてよい。 - 負債を支払う処理に、購入権は消費されない。
- 負債トークンを支払うのは、自分の購入フェイズ中(の財宝カード使用タイミングの後)であればいつでも(カード購入前でも購入後でも)できる。
- コインコストと負債コスト(とポーションコスト)は別のコストとして扱われる。例えば、技術者は厳密には「0コイン、(0ポーション)、4負債のカード」と扱われる。
- 舞踏会などで得られる「-1コイントークン」とは違い、「負債トークンを所持していても、発生したコインを即座に返済に充てられるわけではない」ことに注意。
あくまで負債の返済は『自分の購入フェイズ中(の財宝カード使用タイミングの後)』にのみ行える処理である。
以下の場合は(たまたまこれらの処理が自分の購入フェイズ中の財宝カード使用タイミングの後に発生していない限り)負債の返済処理を行うことができないということに注意。- 大前提として、財宝やアクションで発生したコインが即座に(≒自動的に)負債返済に充てられることは無い。
- 負債を抱えたまま、購入フェイズにコインを大金で倍にして、その後(カード購入のタイミングになった際に)負債返済する、という動きはできる。
- 特定のアクションなどで発生する「コインを消費する処理」に伴って、負債返済を行う、ということはできない。
- 救貧院やスークを使用した際に得たコインを(コイン減効果が処理される前に)負債返済に充てる、という動きはできない。
- 語り部使用時に「ドローをしたくないので、コインを負債返済に充てておく」という動きはできない。(この時までに発生していたコインは全て語り部のドロー効果として消費される)
- 闇市場使用時に、+2コイン&闇市場デッキからカードを公開&手札の財宝を使用…の処理は発生するが、発生したコインを負債返済に充てることはできない。
その上で、【負債トークンを所持しているプレイヤーは、購入が出来なくなる】というルールは適用されるため、負債所持時に闇市場を使用すると(負債が返済できないので)カード購入が実質的にできない。
- リアクション効果などにより、「他プレイヤーのターン中のカードの使用」で発生したコインを、負債返済に充てることはできない。
- 技術革新の効果などにより、「夜フェイズやクリーンアップフェイズ中のカードの使用」で発生したコインを、負債返済に充てることができない。
- なお、例外的に、元手は「場から捨て札にした際、(<6>を得ると共に)負債を返済する追加の機会を得る」という効果がある。
- 上述の性質により、-1コイントークンがある状態でコインが発生した時に「先に負債の返済を処理して、-1コイントークンは持ったままにする」という動きはできない。
-1コイントークン自体の効果が、「コイン発生に誘発し、自身を取り除く」という処理のためである。
- 大前提として、財宝やアクションで発生したコインが即座に(≒自動的に)負債返済に充てられることは無い。
コメント
- 負債コストを持つカードを購入した時に、カードの購入に誘発する購入時効果が発生した場合、負債の獲得と購入時効果はターンプレイヤーが好きな順番で解決出来ますか? -- 2023-04-18 (火) 23:59:58
- 購入時効果が残存する旧ルールだと仮定して、具体的にどのような状況を想定された疑問でしょうか? -- 2023-04-19 (水) 00:45:15
- あ、特に具体的な状況を考えていたわけではなく単純に「負債の獲得って購入時効果の一種と呼んでいいのかな」と思っただけです。そうか、今はエラッタで購入時効果はほぼ残っていないんでしたっけ。 -- 2023-04-19 (水) 01:02:06
- 購入時効果を受ける前に負債貰うと思います。
例えば値切り屋(エラッタ前)をプレイして8金だして大金購入して闇市場獲得して技術革新で即プレイしたとして、この時8金は間違いなく無くなっているはずで、それならば8金失ったタイミングでコストとしての負債も得ていると考えられるので。 -- 2023-04-19 (水) 02:28:00 - なるほど、負債もコストの一種である以上は通常のコスト支払いと同じタイミング(正確には先に通常コストを支払いますが)であるはずですね。ありがとうございます。 -- 2023-04-19 (水) 09:25:43
- 獲得するというのは負債がある状態でも可能でしょうか?自分に負債がいくらあろうが、アクションカードの効果で「Xコスト以下のカードを獲得する」とあればそれは獲得は出来ることになります? -- 2025-01-27 (月) 17:28:49
- 可能です。負債によって不可能になるのはあくまで購入のみ(闇市場による購入も含む)です。 -- 2025-01-27 (月) 18:02:29
- わかりました!ありがとうございます。 -- 2025-01-27 (月) 18:13:08
- いつも ありがとうございます 旭日の交替で負債がある状態だと3金になりますが サプライやイベント購入に至るまでは、アクションで交替を出し続けると3金 3金 3金となるのでしょうか? -- 2025-02-21 (金) 13:01:20