ゲームの準備 
用いる王国カードを10種類決め、プレイヤー全員に初期デッキとなる10枚のカードを配った後、次のカードをプレイ人数に応じた枚数だけ表向きの山札にして並べる。
ゲームに用いるカードやプレイヤー同士の合意により、以下のカードをサプライに追加する。
プレイ人数 | 2人 | 3人 | 4人 | サプライに追加される条件等 | |
基本カード | ポーション | 16枚 | ポーションをコストに持つカードが用いられるゲームでサプライに追加する | ||
---|---|---|---|---|---|
白金貨 | 12枚 | プレイヤー同士の合意があった場合にサプライに追加する | |||
植民地 | 8枚 | 12枚 | |||
廃墟 | 10枚 | 20枚 | 30枚 | 「略奪者」というカードの種類を持つカードが用いられるゲームでサプライに追加する 決められた枚数の廃墟をランダムに選ぶ 並べる時は裏向きにし、一番上のみを表向きにする |
こうして並べた山札全てをサプライと呼ぶ。
初期デッキ 
同じゲームでプレイヤーによって違う初期デッキを使うことはしない。
使うカードやプレイヤー同士の合意*3により、全員の初期デッキを以下のどちらにするか決める。
ゲームの進行とフェイズ 
配られた10枚のカードを裏向きにしてよくシャッフルし、デッキとした後にそこからカードを5枚引き、手札とする。
適当な方法で一番目にプレイするプレイヤーを決定する。
各プレイヤーは自分のターンに以下の3つのフェイズを順番に実行し、実行し終わった後は左隣のプレイヤーのターンになる*4。
アクションカードを1枚使用できる | |
財宝カードを好きなだけ使用する | |
出したコイン以下のコストのカードを1枚サプライから購入し、獲得してもよい | |
プレイエリアに出ているカードと手札を全て捨て札に置く | |
デッキからカードを5枚引く |
アクションフェイズ 
- アクションフェイズでは手札からアクションカードを1枚だけ使用することができる。
- アクションカードを使用する時は、手札から1枚アクションカードを選び、使用するカード名を宣言しながらプレイエリアに分かりやすく出し、カードの指示に従い上から効果を処理する。
- カードは実行できない効果があっても使用できるが、効果は可能な限り実行しなければならない。
- 続けて他のアクションカードを使用する、あるいは購入フェイズに入る前に、使用したカードの効果は全て実行し、処理を完了させなければならない。
- プレイエリアに出したアクションカードは、基本的に後述するクリーンアップフェイズまでプレイエリアに表向きのまま残る(プレイエリアに出ている)。
- アクションカードが使用できない、あるいはアクションカードの使用をやめた場合、アクションフェイズは終了となる。
購入フェイズ 
購入フェイズはさらに「財宝カードの使用」を行う段階と「カードの購入」を行う段階に分かれている。
財宝カードの使用
- 購入フェイズに入ると、まず財宝カードを好きなだけ使用することができる。
- 財宝カードを使用する時は、手札から財宝カードを選び、プレイエリアに1枚ずつ分かりやすく出す。
- プレイエリアに出した財宝カードは、基本的に後述するクリーンアップフェイズまでプレイエリアに表向きのまま残る(プレイエリアに出ている)。
- 財宝カードが手札にない、あるいは財宝カードの使用をやめた場合、カードの購入を行うことになる。
カードの購入
- 一度でも購入すると、財宝カードを追加で使用することはできない。
- 使用した財宝カードから得たコイン、およびアクションカードなどから得たコインを合計し、得たコイン以下のコストの、サプライにあるカード1枚を獲得したり、イベントの購入をすることができる。
- 獲得したカードは指示が無い限りは捨て札置き場に表向きにして置く。
- アクションカードなどの効果でカードを2枚以上購入することができる場合、購入するカード全てのコストの支払いに発生したコインを自由に割り当てることができる。
- 例えば、5コインで2枚までカードが購入できる場合、3コストと2コストのカードを1枚ずつ購入してもよい。当然5コストのカードを1枚だけ購入してもよい。
- それ以上カードの購入が出来ない、あるいはカードの購入をやめた場合、購入フェイズは終了となる。
- コインや購入は余ってもよい。ただし、それはこのターン中のみ有効で次のターンに持ち越すことはできない。
- 負債を持っている場合、カード・イベント・プロジェクトの購入はできない。
- 負債は購入フェイズの「カードを購入」を行う段階にのみ、好きなタイミングで返却が行える。
クリーンアップフェイズ 
- プレイエリアのカード、および手札を全て捨て札に置き、その後デッキからカードを5枚引く。
- カードを5枚引いた後、左隣のプレイヤーのターンになる。
ゲームの終了条件 
あるプレイヤーのターンが終了した時*5に
のうちいずれか1つ以上を満たした時、ゲームが終了する。
各プレイヤーのデッキ、捨て札、手札、プレイエリアのカード、脇に置いたカード、各種マット上のカード中の勝利点カードおよび呪いカードの勝利点を合計し*7、最も多くの勝利点を持っているプレイヤーを勝者とする。
勝利点が同じであった場合、同点のプレイヤーの中で実行したターン*8の少ないプレイヤーを勝者とし、実行したターンも同じであった場合はそのプレイヤー同士で引き分けとする。*9
ゲーム全般のルール 
カードの用語、指示 
ここでは多くのカード文中に登場する用語、指示を紹介する。
「+Xカードを引く」
- デッキから1枚ずつ、合計でX枚のカードを引く。
- デッキが足りず、指示された枚数を引くことが出来ない場合、引く枚数が決まっているかどうかで以下のように処理が変わる。
- 引く枚数があらかじめ決まっている場合、カードを引く前に捨て札をシャッフルして新たなデッキとし、元のデッキの残りをその上に乗せてX枚のカードを引く。
- 引く枚数があらかじめ決まっていない場合、デッキが無くなるまでカードを引き、それでもカードを引く必要があれば捨て札をシャッフルして新たなデッキとし、続けてカードを引く。
- デッキがX枚だけあり、X枚ドローする(=ちょうどデッキが0枚になる)時は捨て札をシャッフルしない。これは「公開する」または「見る」時も同じである。
- クリーンアップフェイズにカードを引くときも同様の処理を行う。
- -1カードトークンがデッキに乗っている場合は+1カードを引くことと引き換えにデッキから-1カードトークンを除く。
「+Xアクション」
- アクションフェイズに使用できるアクションカードの枚数がX枚増える。
「+X●」
- 購入フェイズなどに使用できるコインがXコイン増える。
- 財宝カードを獲得する効果ではない。
「+Xカードを購入」
- 購入フェイズに購入できるカードがX枚増える。
「捨て札にする」「捨て札に置く」
- 指定のカードを指定された枚数だけ捨て札置き場に置く。
- 手札からカードを捨て札にする時、全て同時に捨て札にする。
- 2枚以上のカードを捨て札にする場合、捨て札にしたカードの枚数は明確にしなければならないが、捨て札にしたカードを全て見せる必要はない。
- 後述するように捨て札の一番上は公開情報であるため、少なくとも1枚は見せることになる。
「獲得する」
- 断りが無い限り、指定されたカードをサプライまたはサプライ外から取り、捨て札置き場に置く。
- 特殊な条件の場合を除き、指定されたカードが何らかの要因でサプライに無い場合、獲得できない。
- カードの獲得は1枚ずつ行う。
- 後述する獲得時効果も1枚ずつ処理を行う。
「廃棄する」
- 指定のカードを指定された枚数だけ廃棄置き場に置く。
- 手札からカードを廃棄する時、全て同時に廃棄する。
- 廃棄置き場に置かれたカードは基本的にゲームから除外された扱いとなり、サプライにも含まれない。
「公開する」
- 指定のカードを指定された枚数だけ全てのプレイヤーに見せる。その後指示が無い限りは元にあった場所へ元の向きで戻す。
- デッキからカードを公開する時は1枚ずつ公開する。
- デッキからカードを公開する際、デッキが足りない場合はカードを引く場合と同様に処理する。
「見る」
- 指定のカードを指定された枚数だけ自分だけが見て、その後指示が無い限りは元にあった場所へ元の向きで戻す。
- その他ルールは「公開する」と同様。
「脇に置く」
- 指示が無い限りは、分かりやすい場所に表向きにして置く。
「手札に加える」
- 獲得したカードやデッキから公開したカードなど、指定されたカードを手札に追加する。
- +Xカードを引くと異なり、デッキのカードを手札に移動するとしても-1カードトークンの処理は行わない。
- -1カードトークンが乗っていても指示通りの処理を行い、トークンはそのままにする。
「場/プレイエリアに出ている」
- 以下のカードは「場/プレイエリアに出ている」という状態である。
- 使用したアクションカード、財宝カード、夜行カード
- 使用後、効果を持続している持続カード
- 酒場マットから呼び出したリザーブカード
- 以下のカードは「場/プレイエリアに出ている」という状態ではない。
- 脇に置いたカード
- 島マット、酒場マットなどに置いたカード
- デッキ、手札のカード
- 捨て札、廃棄置き場のカード
- 基本カード、王国カード、その他サプライ外の山札のカード
カード全般のルール 
王国カードの中には一般的なカードと違う効果やルールを持つ物が存在する。
リアクションカード
- 特定のタイミング(「他のプレイヤーがアタックカードを使用した」「カードを獲得した」など)で、特定の行動(「手札から公開する」「捨て札にする」など)をすることにより、リアクションカードとしての効果が発揮される。
- リアクションカードとしての効果を発揮するのは、アクションカード等の使用と違い、『特定のタイミング』であれば必ずしも自分のターンである必要は無く、アクション回数も消費しない。
- リアクションカードは条件さえ満たしていれば、好きな順番で何枚でも効果を発揮することができる。
持続カード
- 持続カードに書かれた効果を全て解決し、持続カードのすることがなくなったターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
- 複数の持続カードの効果が同時に発生する場合、好きな順番で効果を解決する。
- 前のターンに使用した(現在のターンのクリーンアップフェイズに捨て札となる)持続カードと、現在のターンに使用した持続カードは明確に分けなければならない。
- 持続カードは、使用した時に全ての効果が予約される。
- 何らかの効果*10によって持続カードが場を離れた場合でも、次のターン以降に受ける効果は発生する。
複数人が効果を受けるカード
- 『他のプレイヤーは全員、呪いカードを1枚ずつ獲得する』など、カードの効果を複数人が受ける時は指示が無い限りはカードを使用した人から時計回り(ターンの進行順)に処理する。
2つの種類を持つカード
- 鉄工所などカードの種類(種別)を参照するカードが貴族など複数の種類を持つカードをチェックする時は、該当する種類を持っていればその種類のカードとして処理する。
- 複数該当するならばそれぞれについての効果を適用する。
購入時効果と獲得時効果
- 何らかの手段で『このカードを獲得するとき、~する』のように書かれたカードを獲得した場合、カードの獲得が行われた後に仕切り線以下の効果が発揮される。
- 『このカードを購入するとき、~する』のように書かれたカードを購入した場合、カードの購入が行われた後に仕切り線以下の効果を実行する。
- 購入フェイズにカードを購入する以外の方法でカードを獲得しても、カードの購入時効果は発生しない。
- 購入したカードの獲得が行われなかった場合も、カードの購入時効果は発生する。
- 購入フェイズにおけるカードの購入と獲得、およびその時に発生する効果の処理は以下の順番で行われる。
- カードの購入
- 購入したときに発生する効果の処理
- カードの獲得(獲得したカードを捨て札、あるいは指定された場所に置く)
- 獲得したときに発生する効果の処理
廃棄時効果
- 廃棄した際に発生する効果の処理は以下の順番で行われる。
- 廃棄されたカードの廃棄時効果、何かを廃棄したことで誘発する他のカードの廃棄時効果のうち、好きな順番で解決する。
- 以上すべてを解決した後、廃棄を引き起こしたカードの効果を処理する(改築で廃棄したカードのコスト+2以下のカードを獲得する効果など)
公開情報と非公開情報 
自分 | 他のプレイヤー | |
デッキの内容 | 非公開 | 非公開 |
---|---|---|
デッキの枚数 | 公開 | 非公開 |
手札の内容 | 公開 | 非公開 |
手札の枚数 | 公開 | 公開 |
捨て札の一番上のカード | 公開 | 公開 |
捨て札の内容 | 非公開 | 非公開 |
捨て札の枚数 | 非公開 | 非公開 |
サプライのカードの枚数 | 公開 | |
廃棄置き場のカードの内容 | 公開 |
- 捨て札は一番上のカードを除き、内容も枚数も確認してはいけない。一番上のカードは公開情報である。
- 自分のデッキのカードの枚数を数える時は、裏向きのままでカードの順番を変えないようにする。
- サプライのカードの枚数は公開情報であるが、一部のカード(廃墟や騎士等)は順番を覗いてはいけないものがある。
- 対象となるカードのサプライは裏向きの状態で山札を作成し、一番上のカードのみ表向きにする。
拡張別の追加要素 
夜想曲 
「ゲームの準備」における追加要素
- 以下の場合に祝福と呪詛の山札を準備する。
- 以下の場合に対応する家宝カード初期デッキの銅貨と入れ替える。
- 効果に『(家宝: XXXXX)』と記載のあるカードを用いるゲームでは、記載された家宝カードを銅貨と入れ替える。
- 入れ替えた銅貨はサプライに戻す。
- 当該カードを複数種類用いるゲームでは、対応する全ての家宝カードを用いる。
- 最大で7枚の銅貨全てが7種の家宝カードと入れ替わり得る。
- 効果に『(家宝: XXXXX)』と記載のあるカードを用いるゲームでは、記載された家宝カードを銅貨と入れ替える。
「ゲームの進行とフェイズ」における追加要素
カードタイプ「夜行」の登場により、以下の追加要素がある。なお、ここではカードタイプに「夜行」を持つカードを「夜行カード」と呼称する。
- 「夜フェイズ」が新規に追加される。フェイズのタイミングは「購入フェイズ」の後、「クリーンアップフェイズ」より前である。
- 夜フェイズでは手札から夜行カードを好きなだけ使用することができる。
- 使用に際し、アクション権は消費しない。
- 夜行カードを使用する時は、手札から1枚夜行カードを選び、使用するカード名を宣言しながらプレイエリアに分かりやすく出し、カードの指示に従い上から効果を処理する。
- カードは実行できない効果があっても使用できるが、効果は可能な限り実行しなければならない。
- 続けて他の夜行カードを使用する、あるいはクリーンアップフェイズに入る前に、使用したカードの効果は全て実行し、処理を完了させなければならない。
- 使用した夜行カードは基本的にクリーンアップフェイズまでプレイエリアに表向きのまま残る(プレイエリアに出ている)。
- 夜行カードが手札にない場合、あるいは夜行カードの使用をやめた場合、夜フェイズは終了となる。
「カードの用語、指示」における追加要素
- 「祝福を受ける」「呪詛を受ける」
- 「祝福を取る」
- 指示された枚数の祝福を山札からめくり、手元に表向きに置く。