収録拡張 | カード名 | コスト | カード種別 | 効果 |
Allies | Elder | 5 | Action-Townsfolk | +2 Coin You may play an Action card from your hand. When it gives you a choice of abilities (e.g. “choose one”) this turn, you may choose an extra (different) option. |
同盟 | 長老 | 5 | アクション-町民 | +2 コイン あなたの手札のアクションカード1枚を使用してもよい。それの能力がこのターンあなたに1つを選ばせる(例:次のうち1つを選ぶ)場合、追加で異なる選択肢1つを選んでもよい。 |
概要
分割された山札の一つである町民の4番目のカード。
2コインに加え、手札からアクション1枚を使用しつつ「そのアクションが持つ『選択効果(=複数の選択肢から選ぶ効果)』について、もう1つ選択肢を選べるようにする」効果を持つ。
長老が含まれる町民の山は、触れ役と蹄鉄工が選択効果を持っており、粉屋がデッキ操作系なので、長老の存在を前提としたカードで揃えられている。
町民以外でも、この拡張(同盟)には専門家・仲買人・町など選択効果を持つアクションが多く、おおむね強力な効果を発揮できる。
利用法
※以下、長老の効果で使用されたアクションを【長老化アクション】と呼称する。また、例えば長老で使用された触れ役は【長老化触れ役】と呼称することがある。
- 選択効果のあるアクションとの組み合わせが有用だが、特に以下のカードとの組み合わせが強力である。
- 玉座の間にも似ているが、以下の違いがある。
- 選択効果のないアクションは1度使用するのみである。
- 選択効果を敢えて増やさないこともできる。
- 同じ選択効果は選べない。
- 選択効果を持つアクションを使用した場合も、選択効果以外の部分は1度しか発生しない。
- 「このターンの選択効果」にしか効果が無いため、【長老化魔除け】は【玉座の間+魔除け】よりも若干弱い効果となる。
- その代わり、持続カードを使用した長老が場に残ることは無いので、これも一長一短とは言える。
詳細なルール
- 長老を使用した際、手札のアクションを使用するかは任意である。
- 長老の効果で「選択効果のないアクション」を使用しても良い。その場合、通常通り使用時効果を発揮する。
- 長老の効果で持続アクションを使用した際、(その持続アクションが選択効果を持つかどうか関係なく)長老はこのターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
- (玉座の間などとは違い)長老の効果で使用した持続アクションが捨て札になるまで場に残るということはない。
- 長老が対象とする『選択効果』とは、「選ぶ」というテキスト持つ効果のみである。より厳密には英語版で「choose one / two / a different thing per X」というテキストを持つ効果に限られる。
- 【長老化アクション】で「選択効果」をもう1つ追加するかは任意である。
- 【長老化伯爵】は、最初の「選択効果」で1つだけを選び、次の「選択効果」で2つを選ぶ、という動きができる。
- 【長老化アクション】が選択効果を追加することができるのは「このターンであなたに能力を選択させる場合」に限られるので注意。
- 【長老化アクション】が選択効果を追加することができるのは「長老自身の効果で使用したアクション」に限られるので注意。
- 【長老化アクション】の「選択効果」を複数選んだ際、選んだ効果は『カードテキストの上から順』に発揮される。
- 【長老化アクション】で「選択効果」をもう1つ追加で選ぶかは、「選択効果」を選択するタイミングで判断する必要がある。
- 例えば、原住民の村の選択効果は、「①デッキトップのカードを原住民の村マット上に裏向きに置く」か「②原住民の村マット上のカード全てを手札に加える」だが、
【長老化原住民の村】は(+2アクションを得た後に)『①のみを得る』か『②のみを得る』か『①と②両方を得る』のいずれかを選択することとなる。
このとき、『①を得た後で(原住民の村マット上のカードを確認し)、②を得るか選択する』という処理はできないので注意。
- 例えば、原住民の村の選択効果は、「①デッキトップのカードを原住民の村マット上に裏向きに置く」か「②原住民の村マット上のカード全てを手札に加える」だが、
- 長老の効果により、『「カード廃棄」と「廃棄カードのコスト参照タイミング」の間に処理が挟まる』ことがあるので、その際の処理に注意。
- 【長老化廷臣】で手札の王家のガレー船を公開した場合、「王家のガレー船の持つカード種別[アクション-持続]で2個選択+1個選択=合計3個の効果を選択する」という処理になる。
- 「王家のガレー船の持つカード種別[アクション]で2個+[持続]で2個=4個の効果を選択する」という処理にはならない。
- 【長老化がらくた】で0コストのカードを廃棄した場合、0+1=1つの追加効果を得ることができる。
- ただし、【長老化がらくた】でカードを廃棄しなかった場合は、追加効果を得ることはできない。
- 【長老化地下墓所】では、有用な効果は得られない。
- 【長老化地下墓所】の選択効果を2つとも得ると、①デッキの上から3枚のカードを見て、その3枚を手札に加える→②「その3枚を捨て札にし、+3ドロー」を得る…という処理になり、結局地下墓所の二番目の効果が強制的に処理されるのみであるため。
- 【長老化要塞】は、「+3コイン」と「次のターンの開始時に+3ドロー」の両方を発揮することができる。
- 一方で、【長老化艀】は、「現在のターンに+3ドロー&+1購入」と「次のターンの開始時に+3ドロー&+1購入」のどちらかしか発揮できない。これは、艀のテキストに「選ぶ(choose)」というテキストが無いためである。
- 長老の効果は【書換処理】である。(詳細は「効果の上書き」と「効果の書き換え」に関する2023年版裁定も参照のこと)
- 各種【上書処理】と組み合わさった場合は、処理が上書きされるので、元の処理は行われない。
- 各種【書換処理】と組み合わさった場合は、【書換処理】の結果すべてが反映される。
長老の効果で使用することにより、選択を増やすことができるアクションカード
(下線を引いたものは悟りの効果でアクション化し、アクションフェイズ以外に長老で使用する必要があるもの)
陰謀: 待ち伏せ、手先、執事、寵臣、廷臣、貴族
海辺: 原住民の村、海賊船
繁栄:出資
収穫祭: 名馬
収穫祭&ギルド: Courser
異郷: 香辛料商人
暗黒時代: 従者、地下墓所、伯爵、墓暴き
冒険: 魔除け、守銭奴
帝国: ワイルドハント、御守り
ルネサンス: 出納官、王笏
旭日: 狐
プロモ: 総督
※神託の初版は「次のうち1つをあなたが選ぶ:(choose one:)」というテキストだが、エラッタが出ており最新版では選択効果ではなくなっている。
余談
- 【長老化地下墓所】の効果は上述した通りの処理となるが、この挙動をオフラインの実機で行うのは極めて難しいので注意が必要。
- 山札から「3枚」を手札に加えた時点で、手札に加えた「3枚」と直後に手札から捨てる「3枚」が同一のカードなのかどうかを、地下墓所使用プレイヤー以外が確認する手段は無く、証明も不可能である。
公式の場で問題となった場合はジャッジなどの第三者を呼び確認してもらう必要があるだろう。
- 山札から「3枚」を手札に加えた時点で、手札に加えた「3枚」と直後に手札から捨てる「3枚」が同一のカードなのかどうかを、地下墓所使用プレイヤー以外が確認する手段は無く、証明も不可能である。
コメント
- 効果を選択可能なアクションは公爵ではなく伯爵ですよ。 -- 2022-03-18 (金) 00:17:51
- 手先の処理の順番はどうなるのでしょうか? -- 2022-03-18 (金) 00:20:26
- 書いてある順番です。例えばカードを引くを含んだ選択なら、必ず一番先にカードを引きます。 -- 2022-03-18 (金) 07:56:27
- 追加で選択するかどうかは、選択肢の処理の前ですか? たとえば総督を使うときに、まずドローして、そのカードを見てから廃棄するかどうか決める、という動きはできませんか? -- 2022-03-18 (金) 12:37:27
- ↑3↑2:初版だと手先の処理順番は選べた。第二版では処理順番を選べる記載が無いが順番に処理を行うとも書いていない。ただしいずれにせよどの順番で処理しても何の問題もない。 -- 2022-03-18 (金) 13:47:45
- ↑2 処理前に決めます。例のようなことは出来ません。(例の場合、引いたカードを見てしまっている以上undoは基本認められません) -- 2022-03-22 (火) 19:11:56
- 混乱しかねないので一応補足すると、「処理前に決める」「上述の動きは不可」の回答は合ってるけど、undoなんて事情は関係ないね。長老で総督を使った場合は処理前に1つまたは2つ選ぶので、「ドロー」もしくは「ドロー+強制廃棄」を選び、その通りに順に処理するだけ。 -- 2022-04-08 (金) 02:08:52
- 【長老化廷臣】で要塞のような4つの種類を持つカードを公開した場合、効果を4つ選んだ時点で「異なる」選択肢が残っていないので追加の選択肢を選べない(4つの効果のうちどれか一つを重複して受けることはできない)という解釈で合ってますか? -- 2022-07-19 (火) 17:16:05
- はい -- 2022-07-19 (火) 17:23:05
- 複雑なルールの割に、やってることは対象カードや選択肢の減った玉座に近い。使えそうなサプライでも買うタイミングに制約があるのも苦しい。+2コインも玉座に求められてる効果ではないように思う。使い方が分からない… -- 2022-07-19 (火) 22:10:07
- 玉座の劣化版に2金のオマケが付くと考えてみれば、そんなに悪くもないのでは?デッキの圧縮前提に運用すれば、金量UPは嬉しいハズ。 -- 2022-07-20 (水) 14:01:16
- 選択効果のあるカードを使わなければ実質+2金+1アクション。コンクラーベと同じくカメレオンを使えばカードパワーも上がって使えるカードも増える -- 2023-02-20 (月) 11:41:42
- 実質2金1アクションってそれただの銀貨では? -- 2023-05-16 (火) 17:29:59
- そうだよ。まぁ資本主義環境だと「コイン出力カードではないカード」を発動出来る、杖みたいな挙動が出来るからただの銀貨ではないんだけど……他の分割する山札の最奥と比べると見劣りするのは否めないわね。5金カードの限界かしら。 -- 2023-05-16 (火) 21:49:17
- 粉屋で組み合わせの強いカードをドローして、長老と併用するのが意外とシンプルに強いので、無視しても良い山ではないというのが微妙な塩梅だと思います。特に蹄鉄工は長老化するとかなり化けるので。 -- 2023-05-17 (水) 01:42:22
- アクション権を実質的に消費しない点以外は劣化版旗艦ってイメージですね。もちろん例えば廃棄したカードに応じて選択肢があるようなカード(がらくた等)なら旗艦とは異なる挙動になりますが……。 -- 2023-05-17 (水) 06:46:44
- 普通は他の町民との併用前提だから、この程度の性能でも問題無い。手札が事故り気味でも、最低限銀貨相当補償されると思えば不満は少ない。 -- 2023-05-17 (水) 09:53:55
- 割と弱いというか買ってる暇ないサプライが多いと思うな…町人ぐるぐる回して長老蹄鉄工よりも強いことができるサプライの方が多く見かけると言うか… -- 2023-06-04 (日) 04:17:03
- それはあるかも知れん。決して弱かないというかむしろ特に粉屋はだいぶ強いって認識なんだけど、他サプライを使ったコンボとどっちが強いのかって問題になりがち。 -- 2023-06-04 (日) 11:59:28
- 長老で町打つの強いなと感じた。特に村系が町しかないサプライと、購入権が町しかないサプライ。町を村として打つ場合他でコインを出さないといけないが、町を木こりとして打つと他のターミナルを打つ分のアクション権が足りなくなることが多い。一方長老で打てばアクション権を減らさず木こり効果が使えて、デッキ内に一気に1アク1購入4金相当、もしくは1ドロ3アク2金相当のカードが入った感覚になる。当たり前だけど一つ一つの選択肢が強いカードを長老で打つと強いね。 -- 2023-10-12 (木) 17:45:50
- その組み合わせは経験ある。確かにかなり使いやすかった。町人の山が全体的に村系と購入追加を欲しているのもあるんだろうね。 -- 2023-10-13 (金) 12:16:09
- 町と町民が相性良いのはフレーバー的に良くできてるなw -- 2023-10-13 (金) 14:29:53