Church

Last-modified: 2024-02-23 (金) 21:51:07
収録拡張コストカード種別効果(※日本語訳はDominion Onlineより)
プロモ3アクション+1 アクション
持続手札を最大3枚脇に伏せて置いてよい。あなたの次のターンの開始時にそれらを手札に加え、その後、手札1枚を廃棄してよい。
ACTION+1 Action.
DURATIONSet aside up to 3 cards from your hand face down. At the start of your next turn, put them into your hand, then you may trash a card from your hand.

概要

手札を次のターンに回せる持続カードで、廃棄効果を持つ。
使用ターンには一切の恩恵がないが、手札枚数を偏らせて策士のように使うことができる。
ターミナルアクションが被る事故を軽減してテンポよくアクションカードをプレイしたり、余らせたを次ターンに回す停泊所のような使い方も可能。
廃棄効果については、持続した次ターンかつ1枚までなので、圧縮の主体とするにはペースが遅い。
とはいえ1つ目の効果を利用すれば廃棄対象は最大で8枚の中から好きに選べるので、中盤以降でも安定した圧縮ができるのは強みである。

利用法

次ターンにカードを持ち越すことを利用する

  • 男爵プーカなど、特定のカードと一緒に手札に有って欲しいカードが働かなくなるリスクを軽減する。
    • 玉座の間系のカードと他のアクションが一緒に手札に来ない」というリスクも軽減できる。とは言え、Church自体は1ターンに複数回使用しても、あまりメリットが無く、初手で買い揃えるほど相性が良いわけではない。
  • 宝の地図愚者の黄金など、複数枚集まると強力なカードが揃う確率を上げる。
  • 単純に、余った財宝やアクション権が足りないターミナルアクションを次ターンに持ち越すだけでも有用。
  • デッキが作り直される直前に勝利点カード等を持ち越し、リシャッフル時に弱いカードが新たなデッキに含まれないようにする。
  • 引ききりデッキでは、初動となるアクションカードを多めに積んで余った分を次のターンに回すことで、勝利点でデッキが汚れてきても安定した動きを保ちやすくなる。
  • Church自身が廃棄効果を持つカードであることを利用し、初手を青空市場-Churchとして青空市場のリアクションを積極的に狙う、という戦法も強力。

次ターンの手札が増えることを利用する

  • 保管庫市街のような、手札枚数が増えることにメリットがあるカードと組み合わせる。
    • Churchを使用したターンはむしろ手札が減るので、連発は難しいが、先述の「カード持ち越し」効果を考えれば効果的に組み合わせやすい、とも言える。
  • 複数枚のChurchと岐路(or羊飼い)を組み合わせれば「Churchで勝利点と岐路を持ち越しておく→次ターン、岐路を使用し『勝利点が増えた手札』を公開することでカードを大量に引く→(岐路のドローで岐路やChurchを引く)→Churchを使用して勝利点と岐路を持ち越しつつ、毎ターン属州を購入(&銅貨などを廃棄&強力なアクションを使用する)を狙う…」と繰り返せるので強力。
  • 「持ち越し」と「Churchの持続」を考えると、レプラコーン魔法のランプの追加効果が得やすい。
  • 手札が多い状態でカードを廃棄できるので、従者呪いの鏡などを狙って廃棄しやすい。また、青空市場のリアクション効果を得やすくなる。
  • なお、手札が増えるのは「次ターンの開始時」なので、民兵などの手札破壊アタックはそこまで怖くない。その反面、手札にあること自体に意味があるリアクションカードとはあまり相性が良くない。

使用ターンに手札が減ることを利用する

  • Church使用後に、書庫などの一定枚数カードを引くカードを使用すれば、「Churchを使用したターンは無駄になりがち」というデメリットを軽減できる。
    • アクション数の確保も兼ねられる呪われた村とは特に相性が良い。呪われた村獲得時に呪詛呪いを得る可能性が有るが、その場合はChurchで廃棄しやすいのも良い。
      • とは言え、そもそもChurchを使用した次のターン(手札が多い状態の時)に書庫などが来てしまうと台無しなので、ある程度他のデッキや手札枚数を操作するカードと組み合わせる必要があるだろう。

詳細なルール

  • このカードは使用したターンのクリーンアップフェイズには捨て札にならず、次のターンのクリーンアップフェイズに捨て札になる。
    • Church使用時に脇に置くカードの枚数は0枚でも良い。その場合でも、Churchは「次のターン開始時に手札1枚を廃棄してもよい」という効果を持続するため、使用したターンのクリーンアップフェイズに捨て札にはしないことに注意。
  • 脇に置いたカードを次のターン開始時に手札に加えるのは強制だが、手札1枚の廃棄は任意である。
  • Churchの効果の厳密な処理は以下の通り。

    Churchを使用した

    1. +1アクション、手札から3枚以下を脇に伏せて置く。
    2. 次ターンの開始時に「ターンの開始時」効果の処理順を選ぶ。
    3. 「Churchの持続効果」を発揮することを選んだ場合、「(1)で脇に置いたカードを手札に加え、その後、手札1枚を廃棄して良い」という効果を処理する。
    4. (3)の処理がすべて終わってから、(まだあるなら)他の「ターンの開始時」効果の処理を行う。
      ※(3)の処理は「脇に置いたカードをを手札に加え、その後、手札1枚を廃棄して良い」という一連の処理である。この一連の処理の間に他の「ターンの開始時」効果の処理を割り込ませることはできないので注意。
  • 上記の厳密な処理を把握しておかないと、特に「玉座の間などで複数回Churchを使用した」という場合に無意識にプレイミスしてしまうことがあるので注意。以下に例を示す。

玉座の間でChurchを2回使用した際の正しい処理

  1. 玉座の間でChurchを2回使用する。
  2. 1回目のChurchの効果で、+1アクション&手札3枚を脇に置く。
  3. 2回目のChurchの効果で、+1アクション&手札2枚を脇に置く。
  4. 次ターンの開始時に「ターンの開始時」効果の処理順を選ぶ。
  5. 「1回目のChurchの持続効果」を発揮することを選んだ場合、「(2)で脇に置いたカード3枚を手札に加え、その後、手札1枚を廃棄して良い」という効果を処理する。
  6. 「2回目のChurchの持続効果」を発揮することを選んだ場合、「(3)で脇に置いたカード2枚を手札に加え、その後、手札1枚を廃棄して良い」という効果を処理する。

玉座の間でChurchを2回使用した際の(ありがちな)誤った処理

  1. 玉座の間でChurchを2回使用する。
  2. 1回目のChurchの効果で、+1アクション&手札3枚を脇に置く。
  3. 2回目のChurchの効果で、+1アクション&手札2枚を脇に置く。
  4. 次ターンの開始時に「ターンの開始時」効果の処理順を選ぶ。
  5. ここで、『「Churchの持続効果」を発揮することを選び、「(2)と(3)で脇に置いたカード3+2枚を手札に加え、その後、手札2枚を廃棄する」という効果を処理する』としてしまうと、プレイミスとなる。
    ※この例では、『(3)で脇に置いたカード2枚を、Churchの効果で2枚とも廃棄する』という本来ではできないハズの動きができてしまうことになるため。
  • また、上記のようなプレイミスの原因となるため、「玉座の間などで複数回Churchを使用した」という場合には、以下のようなプレイミスを予防する工夫が必要だといえる。
    • 『1回目の使用で手札何枚を脇に置き、2回目の使用で手札何枚を脇に置くか』を明確に宣言する。
    • 『1回目で脇に置いたカード群』と『2回目で脇に置いたカード群』も場所を明確に離して置くなどして、次ターン開始時に誤って一度に手札に加えてしまわないようにする。

余談1

  • Dominion online上の日本語カード名は「教会」とされている*1*2

余談2

  • CaptainとChurchは、2018年にドイツで行われたドミニオン大会*3のために製作されたプロモーションカードである*4
    • Churchのカードアートは、ドイツにあるシュヴェリーン大聖堂がモデルになっている*5

コメント

  • 最近は変わった効果の持続カードが多いので、もうプロモカードとは思えないくらい普通の効果だと思えてしまう。 -- 2023-02-19 (日) 21:05:38





*1 Dominion online上の和訳と実際の日本語版で発売されたカード名が異なることは間々あることなので、仮称とすべきと言える。
*2 ただし、このプロモカードの日本語版が生産されるかも2022年現在では未定。
*3 大会名はJubiläums meisterschaft(英訳するとjubilee championship)である。
*4 2018年はドミニオン誕生10周年記念だったため、特別にプロモカードが作られたのだと思われる。
*5 Wikipediaの"Schwerin Cathedral"のページの写真がまさにカードアートと同じ角度なのでわかりやすい。