サル

Last-modified: 2023-04-05 (水) 15:18:07
収録拡張カード名コストカード種別効果
海辺(第二版)Monkey3Action-DurationUntil your next turn, when the player to your right gains a card, +1 Card.
At the start of your next turn, +1 Card.
サル3アクション-持続あなたの次のターンまで、あなたの右隣のプレイヤーがカード1枚を獲得したとき、+1 カードを引く
あなたの次のターンの開始時、+1 カードを引く

概要

右隣(直前)のプレイヤーがカードを獲得するたびにドローをもらえる持続カード。
使用したターンには何の恩恵も無いが、大抵は1ターンにカードを1枚は獲得するため、次のターンの開始時までに合計2ドロー以上は期待できる。
さらに購入権の増加や、工房改築系カードが働く複数枚のカードを獲得しやすいゲームでは、安定して3ドロー以上の恩恵をもたらすこともあるだろう。
もっとも、2ドローだけではシャッフルに入らないリスの習性であり、コスト相応と言い難い。コンボ場や、2人戦での牽制でこそ輝くだろう。

利用法

  • アタックカードでは無いが、女魔術師などのいわゆる「持続するアタック」と似た特性がある。
    • 追加ターンを含む全てのターンで誘発するため、右隣のプレイヤーが前哨地などの追加ターンを得る効果を利用しづらくなる。
    • サルの使用者自身も、追加ターン獲得効果を同一ターンに利用しづらいことには注意。
  • 呪い廃墟撒くことでも、サルによる追加ドローは誘発する。組み合わせて手札を稼ぐのも良いだろう。
  • 密輸人のように右隣のプレイヤーの牽制になる。
    • 選択が重要になる密輸入の獲得物コピーと違って、単純に獲得数がカウントされる。
      大量のカードを獲得できるデッキであるなら、相手のドローを割り切ってでもデッキ成長を強行した方が良い状況も多い。
      • とは言え、左隣のプレイヤーがサルを持続させている場合は、さすがに暴走同盟植民繁栄あたりの購入は手が止まりがちになるだろう。
  • なお、サルの使用により手札が6枚以上になると、手札5枚以上所持者に刺さるアタック(略奪悪党など)が複数回刺さりやすくなることには注意。
    • 右隣のプレイヤーはカード購入後に人狼吸血鬼による呪詛夜襲などでアタックをすると、サル使用者にダメージを与えやすいと言える。

詳細なルール

  • サルの効果は「右隣のプレイヤーがカード1枚を獲得したとき」に誘発する。「右隣のプレイヤーがそのプレイヤーのターンにカード1枚を獲得したとき」ではないので注意。
    • 例えば、サルを使用したターン中に海の魔女などで呪い撒いたり、大使館の獲得時効果で銀貨を撒くことで右隣のプレイヤーがカードを獲得した場合は、サルの効果は誘発する。
  • サルの「右隣のプレイヤーがカード1枚を獲得したとき+1ドロー」の効果は、カード獲得時に誘発する効果だが、これはターンプレイヤーがカード獲得時に誘発する効果よりも後に処理されることに注意*1

    例えば、二人戦でプレイヤーAがサル使用後、(プレイヤーAの右隣にあたる)プレイヤーBのターン中に…

    1. プレイヤーBが散兵を使用
    2. プレイヤーBが民兵を獲得
      1. この時、まずはターンプレイヤーであるプレイヤーBが『プレイヤーBの民兵獲得に誘発する効果』を処理する。
        よって、散兵の効果でプレイヤーAは手札を3枚にする。
      2. その後、プレイヤーAが『プレイヤーBの民兵獲得に誘発する効果』を処理する。
        よって、サルの効果でプレイヤーAは+1ドローを得る。
        (iとiiの処理順が逆になることは無い)
  • サルを使用し、カメレオンの習性を選択した際の処理に注意。
    【カメレオン化サル】は「このターン、サルにより『+1カードを引く』が得られる際、代わりに『+1コイン』を得る。(このターン以外でサルにより『+1カードを引く』が得られる際はそのまま得る)という処理になる。

関連カード

拡張名前関連
海辺(初版)幽霊船他のプレイヤーの手札を山札の上に戻させることで、手札枚数に差を付けるアタックカード

余談

  • ドナルド・Xによる追加理由は以下の通り。
    原文と日本語訳

    【原文】(引用元)

    Monkey isn't even an attack; Seaside is following in the footsteps of later sets, that are a little lighter on attacks.

    It's interactive though. You draw cards if they gain cards. They'll feel attacked, take it from me.

    【日本語訳】

    サルはアタックですらない。海辺は後の拡張にならってアタックを軽くしている。だがインタラクティブ(相互作用的)なものだ。

    相手がカードを獲得したら自分がカードを引く。相手はアタックされたと感じるだろうね、そういうものだ。

コメント

  • サル出して、右隣の人が狂戦士出した場合って、狂戦士の効果でカード1枚獲得して相手の手札3枚にするんですけど、その時サルの効果でカード1枚ドローできるはずなんですけど、ドローした後に3枚まで捨てるんですか?それとも3枚にした後ドローするんですか? -- 2022-11-30 (水) 21:18:41
  • ドローした後に3枚まで捨て札にします。 -- 2022-11-30 (水) 21:29:00
  • これよく分かってなかったけど対人戦で相手に使われてヤバさを思い知ったわ。購入とか工房系とか使おうとしている時にサルがいたらマジで詰む。対コンボデッキメタとして将軍並ではなかろうか…… -- 2023-03-10 (金) 04:07:09
  • サルの能力の上の部分の「あなたの次のターンまで」とは次のターンの開始時まで、という事でしょうか?もしくは次のターンの終了時まで、という事でしょうか?例えばサルを使用した次のターンに魔女等を使用して相手がカードを獲得した時にカードを引けるのでしょうか? -- 2023-03-26 (日) 12:31:43
  • 持続カードの「あなたの次のターンまで」効果は「あなたの次のターン」が始まった時点で終わりです。サルの下の効果に限らず、いずれかのターン開始時効果を一つでも処理した時点で既に終了しています。呪い撒きでドローしたいならば、サルと同一ターンに使用してください。 -- 2023-03-26 (日) 12:53:33
  • 成る程、そういった処理になっていたんですね。勉強になりました。ありがとうございます。 -- 2023-03-26 (日) 13:26:04




*1 同じタイミングで誘発した効果の処理順は、①複数のプレイヤー間で同時に処理が誘発された場合は、ターンプレイヤーに優先権があり、その後ターン順に優先権が移る、②1人のプレイヤー内で同時に処理が誘発された場合は、自由に処理順を選べる、…という原則があるため。