【タイムアタック】

Last-modified: 2023-08-25 (金) 09:57:11

概要

【エンディング】到達までの時間を競うプレイで、「短時間クリア」などとも呼ばれる。英語ではspeedrunと呼ばれる。
プレイ時間のカウントが存在しなかったDQ6まではメジャーではなかったが、DQ7以降で流行り始めた。
主に「タイムアタック(TA)」と「リアルタイムアタック(RTA)」の2種類に大別される。
外部ツールを利用した【TAS】(ツール・アシステッド・スピードラン)と呼ばれるタイムアタックもあるが、これについてはTAやRTAとは性質が異なるので、当該項目を参照のこと。
 
イベントフラグや、行程中に訪れるフィールド・町中・ダンジョンなどの走行ルート、【ルーラ】を使うタイミングと行き先、ボスをはじめ戦わなければならないモンスターのステータスやローテーションなどをできる限り暗記しておくのはもちろん、回収すべき宝箱とスルーする宝箱、起こすべきイベントとスルーすべきイベントも考えておく必要がある。そのためゲームに関する高度な知識が必要となる。
暗記の代わりにメモを残しておくという手もあるが、突き詰めるならばゲーム画面から目を逸らしてメモを調べる時間すらもロスになり得るので、可能な限り暗記するのが望ましいだろう。
ドラクエの場合は当然、大規模なレベル上げなどしている時間はないため、必然的に低レベルになる。
 
緻密な計算をし、クリアから逆算して指針を組み立てることになるため、事前準備だけでも相当な時間と労力がかかる。
このプレイ方針は「チャート」と呼ばれ、人によって全く違うチャートが採用されたり、新しいチャートが開発されて記録が更新されることも珍しくない。

用語説明

TA(タイムアタック)

ゲーム内で表示される【プレイ時間】を競う。
プレイ時間が表示されるDQ7以降やリメイク版天空シリーズで挑戦可能。
FC・SFCで発売されたシリーズはゲーム内時間が表示されないため、このプレイを行うことはできない。
 
ゲームで表示されるプレイ時間は、当然だがリセットすれば前回セーブした時間まで戻る。つまり、リセットすれば計測時間もリセットされ巻き戻すことができる。
よって、最も都合の良い結果が出るまでリセットし続けるのがTAでの基本スタイルだ。
時間短縮に必要であればセーブ→リセットを何度でも繰り返して挑戦するため、ゲーム上でのプレイ時間こそ短くなるが実プレイ時間はその数百倍から数千倍にも及ぶことが多い。
例えばDQ6の【ジャミラス】は1/8の確率で【ほのおのツメ】をドロップするのだが、ドロップしない限りリセットして再挑戦することになる。
このくらいは序の口で、DQ5の【ホイミン】が仲間(1/32)にならなかったらリセット、DQ7のからくり兵が鉄の斧(1/128)を落とさなかったらリセットなどといったシビアなものまである。
さらにメタル系が特定数倒せなかったらリセット、カジノのコインが短時間で稼げなかったらリセット、ラッキーパネルで特定のアイテムが出なかったらリセット……とまでなると、壮絶な手間がかかるだろうことは想像に難くない。
当然、ボス戦での勝率が低いままボスに挑戦することも多く、セーブポイントからボス戦までの道を何度も走破することになる。
突き詰めていくと壮絶なまでの時間と根気を要する上、動画配信するにしてもあまりにもリセットを繰り返すために画面映えせず、やる方も見る方も面白くないなどの理由から現在はあまりメジャーではない。
 
また、PS2版DQ5の場合はセーブするときに秒単位を切り捨てるため、わざわざセーブ→リセットを繰り返してタイム短縮をする必要があり、ハード本体への負担も大きくなる。
というか古い機種の場合ほぼ間違いなくメーカー修理など終了しているので、故障したらそこでお終いである。
まあ新しければ良いという訳ではないが、どっちにしろ長く大事に使っていくためにもこのタイプのTA挑戦は程々にした方が賢明だろう。
 
RPGではなく、アクションゲームの中でもクリアまでの時間が比較的短い小品では、公式でタイムアタックモードが実装されていることもある。

RTA(リアルタイムアタック)

ゲームを始めた瞬間からエンディングまでの現実時間を競う。
これを行うプレイヤーのことをマラソンに喩えて俗に「走者」と呼び、動画サービス上で複数走者が同時に競って行うことは「並走」と呼ばれている。
 
TAとの違いは、文字通りリアルタイムでの計測を行う点である。現実時間を競うため、ゲーム内のプレイ時間ではなく別途タイマーを用意して測る必要がある。
作品毎にレギュレーションが決められており、計測開始・終了地点や、使用可能なバグや裏技を指定しているものもある。
 
TAは「ゲーム内で表示されるプレイ時間」を使うため、当たり前だがゲームの電源を切ればタイマーも止まる。よってセーブしてゲームを止めれば休憩や睡眠も取れる。
それに対して、RTAは食事やトイレ、休憩などでゲームから離れようとも計測は続くため、ゲームや周辺機器以外の要素においても事前準備が必須となる。
 
また、このタイマーの違いはプレイ内容にも大きな差異を生み出す。
TAはリセットやセーブ&ロードでの巻き戻しがノータイムでできるので、トライ&エラーを繰り返して常に「都合のいい結果」を作ることがむしろ前提になる。
それに対して、RTAは現実時間で計測するため電源を切ってもタイマーは止まらないし、リセットしても時間は巻き戻らないどころか、リセットした地点まで戻る時間さえタイムロスとなる。
ダンジョンの奥にいるボスに負けようものなら、(全滅ペナルティを受け入れて続行するにしても、リセットして前回セーブ地点からやり直すにしても)特大のタイムロスが確定する。
そのため、RTAでは低レベルでも「高い確率で」ボス戦に勝利できる独自の戦略を求められる。
そのためにはレベル上げ含む準備時間を最小限に、かつ勝率を最大限に高めなければならない。低レベルでは安定した勝率が確保できない場合や、事前にレベルを上げた方が早いと判断される場合は集中的にメタル狩りを行うことも。
勝率が高くても時間のかかる戦略は本末転倒なので採用されにくい。
 
同じソフトでも動かす環境(ハードのバージョンや互換機、PCやスマホならば機種)によって差が出る場合もあり、そういった場合は当然のようにスペックの速い環境が選ばれる。さらに2010年代以降のコンシューマゲームではパッケージ版(メディア)とダウンロード版の双方でリリースされることも当たり前となっており、この場合はロード時間のかからないダウンロード版が選ばれる。
 
実質一発勝負の常として、いくら事前準備を入念に行っても全てのプレイが想定通りに上手く行くことはほとんどない。不慮の事故への対処も重要である。
「予想以上にエンカウントが多く、ボス前に消耗しすぎてしまった」
「痛恨やザキなどで、戦力的に重要なキャラが死んだ」
「乱数や相手の行動があまりに都合が悪い」
などのゲーム側の猛攻じみたアクシデントに対して、そのまま突っ走るか、一旦戻って態勢を整えるか、時にはリセットした方が良い場合もあり、冷静かつ柔軟な判断力が求められるのだ。
 
逆に「強力なアイテムを敵がドロップした」「滅多に仲間にならないモンスターが起き上がった」などの嬉しいアクシデントは、基本的に「起こらないもの」として、想定には組み込まない。
万が一このような幸運に巡りあった場合でも、当然喜びに浸る間もなく「いかにタイム短縮に繋げるか」を考える柔軟性が求められる。どんなにレアな現象でもRTAでは時間短縮に使えなければむしろ無駄にタイムを浪費するだけの厄介者と扱われ、放置や無視などのぞんざいな扱いがされることもある。
一方でTAだと、どんなに低確率の事象だろうが「実現するまでリセットし続ける」ため、事象が起こる前提でチャートに組み込む。これも一つの大きな相違点だろう。
 
プレイヤーも人の子であるため、長時間休憩なしに体力や集中力を持続させるのは至難の業であり、後半になればなるほどミスが起こり易くなる。
終盤になって
「重要なアイテムを貰い忘れたままイベントの期限が過ぎてしまった」
「せっかく苦労してダンジョンの奥まで進んできたのに、そこで必要な物を買い忘れたことに気付く」
「貴重な消耗品を操作ミスにより間違えて使ってしまうor捨ててしまう」
「重要な戦闘で操作ミスにより全滅」
「チャートを間違えて進行フラグを立て損ねる」
などなど、くだらないミスで大きなロスとなったり、酷いときには取り返しがつかなくなったりして全てが水泡に帰すことも少なくない。
長時間のゲームで体調を崩した場合、無視して強行を図るか、薬や小休憩を使って立て直すか、涙を飲んでリタイアするかの苦渋の選択を迫られることもある。
 
プレイヤーにも生活があるため、クリアまでに要する数時間~十数時間の中でメタ的なトラブルに巻き込まれて現実に引き戻され、タイムロスをしてしまうどころかそのまま挑戦に失敗してしまうこともある。
前述の「プレイヤーが疲れる」に加えて、
「スマホ版で、プレイ途中で電話がかかってくる」
「予想外の来客」
「ゲーム機や録画・配信用の機材が壊れる」
辺りが該当する。
どうしようもないものは多々あるが、可能な限り舞台を整えてから配信に臨み事故を回避したいところ。
 
また、その性質上一旦始めたらクリアorリタイアするまで休憩が取れない、取るとそのままロスになるため、一定以上のプレイ時間がかかる作品ではトイレや軽食は自動進行する長時間イベントの間に済ますなどの対策が採られる。特に食事はまだしもトイレは「ながら」が基本的に通用しないので、いつ行くかをきちんと組み込む必要がある。
そのようなイベントが無い作品の場合はトイレにすら行けないが、我慢できずに失禁しては大変なので、時には1~2分のロスを承知の上でトイレに駆け込んだりもする。そのロスすらも切り詰めようとしてある手法を取ったRTA走者は「ボトラー」などと呼ばれる。言葉から想像はつくかもしれないが、多少人を選ぶ内容ゆえに知りたい方は各自自己責任での検索を推奨。各種掲示板や動画サイトでは当たり前のように出てくる単語ではあるが、普通にプレイするならおよそ縁のない事態であろう。
 
このように「RTA」というのは、ゲームへの知識や経験、プレイングの腕、突如起こるイレギュラーに素早く対応する柔軟性、長時間ゲームを続けるための体力や集中力、さらにはプレイヤーの運までもが問われる非常にハードな競技である。
RTAは時間の密度が高く見ているだけでもかなり面白く画面映えもするため、大型のイベントや動画サイトで生放送や実況プレイなどが行われることも。
事故からのリカバリー、画期的かつ合理的な戦術・チャートの初披露、世界記録を更新する瞬間などは、かなりの盛り上がりを見せる。
 
ゲームの流れを著しく変化させてしまう【透明気球】【ボロンゴ技】【オープントレイ技】などは使用禁止とされる場合が多いが、逆に大幅にバグ使用を解禁したタイプのRTAジャンルもある。
PSのゲームでは、特定の別のゲーム(お絵描きソフト)のデータを誤認させて読み込む方法、及びそれを利用してキャンバスの特定の位置にドットを打ったデータを誤認させて読み込ませることでメモリーカードのデータを任意に改竄する方法が見つかっており、これを用いた「セーブデータ改竄RTA」までも追求されている。これによりPS版DQ4では3分台、DQ7に至っては3分を切る記録が出ている。
FCのゲームでも、電源を入れたまま別のソフトを入れ替えてリセットし、特定の操作をした後に再度元のソフトに戻すことで、リセットしても維持される部分のデータを改竄する方法が見つかっており、この任意コード実行によりFC版DQ3では2分台の記録が出ている。

各作品におけるタイムアタック

DQ1

FC版・SFC版

簡単に言えば状況再現でエンカウントを制御しつつ最低限行われる戦闘の中で会心を連打して攻略するというもの。

ただ、終盤になると状況再現が事実上できなくなる(行うと寧ろタイムに悪影響が出る)ため、ランダム要素も無くはない。

RTAがTASに最も肉薄するソフトと言える。

サテラビュー版

1時間のラジオ番組と連動する時間限定配信ゲームの仕様上、1回あたり50分程度の制限時間内における「ランキングポイント」の獲得を主目的としており、趣旨は異なるもののゲーム根幹にRTA要素が組み込まれている。
 
初回放送時には全4話の総ランキングポイントをプレイヤー間で競うリアルイベントが開催された。前述RTAの説明を借りると、日本各地の走者が放送時間の18時台に、他者の状況を一切把握できないまま同時に並走していたのである。
ランキング上位を狙うために行動最適化は必須。経験値・アイテム・ゴールドの回収に費やす時間を稼ぐための早解きプレイだけでなく、ゲーム上で偶発的に発生するイベントの把握・対処も必要となる。
さらに独自追加のドロップアイテム「ぎんのかけら」に、隠し場所のヒント提示がなく勘に頼るしかない「しあわせのメダル」探しと、運の要素も多分に絡む。
放送時間外にプレイできず期間中1話あたり6回のみ放送のゲームなので、ランキング上位のプレイヤーはビデオ録画を駆使し研究を行っていたようだ。

DQ2

FC版

早解きクリア特典は無し。
ゲームバランスの調整不足の影響は当然RTAでも大きく、特にロンダルキアへの洞窟以降が完全に運ゲーと化す。
それまでにどんなに綿密なチャートを練った上で完璧なプレイングができたとしても、ロンダルキアへの洞窟以降のリアル運によりタイムが3時間はブレるのだ。
そのため、ロンダルキアへの洞窟以降で如何にタイムを短縮するかが最も大きく記録に関わってくる。

水の羽衣重複、はかぶさの剣などの裏技を使わない場合の記録は、7~11時間程度になる模様。
かなりの根気が必要になるだろう。

裏技有りの場合の世界記録は4時間弱。4時間を切ればトップクラスの記録である。
そうでなくとも、5時間を切ればかなり早い方。5時間強でも十分に早い。
一方で、運が悪いとロンダルキアへの洞窟~ロンダルキアのフィールド~ハーゴンの神殿をいつまで経っても突破できず、6~7時間かかることもザラである。

DQ3

作品ごとの仕様の違いは【ドラゴンクエストIII そして伝説へ…】を参照

FC版

FC版DQ2と比べると大分ゲームバランスが良くなってはいるが、【ピラミッド】【ネクロゴンドの洞窟】【バラモスの城】【ゾーマの城】は難所となる。
【バラモス】もまともに戦っていては勝ち目がないため、工夫する必要がある。
主なレベル上げとして、序盤は【ばくだんいわ】【どくばり】を使用)、中盤は【メタルスライム】【コング】が呼び出す【ごくらくちょう】が狩られる。
後期ROMに限り【エンカウント0技】を使用することで道中スムーズに進むことが可能。

バグ技、ショック技何でもありのレギュレーションでは2021年4月時点で「だいまおうをたおした」のメッセージまで10分を優に切る非常に短いタイムが頻繁に記録される。2020年末のRTAイベント「RTA in Japan」では、ホットプレートを使ってファミコン本体を温める異様な光景が注目を集めた。
2021年8月にはファミリーベーシックを使用することで「だいまおうをたおした」のメッセージまで2分台というタイムが記録された。

SFC版

早解きクリア特典は無し。バグ技なしでも3時間弱でクリアできる。
主流チャートは【勇者】【戦士】【盗賊】【魔法使い】の4職でほぼ確定。
【魔法使い】が早期にバイキルトを覚えるかどうかが【メタル狩り】の成果、延いてはタイムそのものを左右する。
TAのチャートとしては冒険者の登録所で体力の【ドーピング】を行い、魔法の鍵入手頃まで強引に進めるといったものがある。

DQ4

PS版

冒険の書を作成してから16時間以内に第5章をクリアすると【はや解きキング】の称号がもらえる。
さらに8時間以内にクリアすると、【うらわざ改造王】の称号がもらえる。
「こんなに速いクリアなんてずるしないと無理だろ」と言いたいのかもしれないが、頑張れば普通に達成可能。
実際、ゲーム発売半月後に5時間27分の記録が出ている。
やりこみプレイヤーが製作者の想定を遥かに上回るペースでクリアできる証拠といえる。
なお、3時間以内に勇者Lv.31で【改造コードの星】が貰える(クリアではない)が、こちらは今の所チート無しでの達成は確認されていない。

DS版

DS版では改造系称号は廃止され、8時間未満でもはや解きキングになる。

DQ5

全ての機種において早解き特典は無い。各作品ごとの仕様の違いは【ドラゴンクエストV 天空の花嫁】を参照。

SFC版

作品全体の傾向として、道中が厳しくボスが弱目という作品となっている。
 
青年期前半は固定で仲間になるキャラが【ヘンリー】と後述の嫁しかおらず、主人公のレベルが低いため、仲間にできるモンスターも限られる。
火力・耐性に優れるスライムナイトや使い勝手の良いスライムは確定、他に道具持ちや壁としてブラウニーまほうつかいなどが採用されやすい。
確率は低いがホイミスライムばくだんベビードラゴンキッズイエティなどが仲間になればそれなりに役に立つ。
花嫁候補は【ビアンカ】【フローラ】の2択だが、RTAにおいてはフローラが圧倒的に有利となっている。
理由は【みずのはごろも】が手に入ったり、HP0で倒れても【気絶】で済む(戦闘終了後に復活する)分無茶ができたりと、青年時代前半で楽できるため。
ただしフローラが圧倒的に有利というだけで、「【封印のほこら】に行くイベントがない」というアドバンテージがある分ビアンカでクリアタイムを縮める余地がないわけではない。
青年期後半では【サンチョ】息子が加入するため、一気に層が厚くなる。
【まじんのよろい】を装備したサンチョをメインとして使用する場合は息子の出番は無い。
近年の記録狙いチャートとして【サンタローズの洞窟】にある【てんくうのつるぎ】を回収しに行かない といったものが考案されている。

PS2版

【個人逃げ】があるため、SFC版より逃げが決まりやすくなっている。
仲間に関してはSFC版と大きな差はないが、バトルメンバーが3人から4人への増加やボスの大幅強化に伴いエビルアップルキラーパンサーが使用されている。
また、加入率は絶望的だがメタルスライムが個人逃げとの相性が良く、万一仲間になれば加速に繋がる。
SFC版では圧倒的に有利であったフローラだが、「気絶仕様がない」「【カジノ船】での結婚イベントが長い」「ビアンカでも水の羽衣が貰える」といった具合にSFC版ほどの差は無くなっている。
意外なところでは、【ベラ】に吹雪・ヒャド耐性がついたが、命令できなくなった上AIがお粗末なので、妖精の国では苦戦を強いられる。
前述のボスの強化によりSFC版のレベル帯ではクリアが困難なため、「【はぐれメタル】を狙う」「【ばくだんいし】を使い道中の敵を倒す」などでレベルアップする必要がある。

DS版

仕様としてはPS2版に近いが、全体的にマップが縮小・簡略化されている。
ベラの性能がPS2版と同じ上、ベビーパンサーが頻繁に防御をするため、妖精の国を救うのがさらに大変になった。

DQ6

2014年頃から7時間を切るRTAチャートが実証されている。
そのプレイ内容はやはり【転職】に重点が置かれ、いかに効率良く有用な特技を覚えるかがカギとなる。
【アモス】加入がほぼ絶対条件となっている他、タイムロスの大きい【ベストドレッサーコンテスト】【けんじゃのいし】を入手するか否かが難易度 (運用素) を左右する。
なお通常プレイでは大きな戦力にならない【テリー】だが、RTAではかなり有用。
高いHPと素早さ、【まじんのよろい】を使った後攻回復など、戦闘補助として活躍する。

DQ7

世界記録は13時間弱、平均的なところでは13時間半~14時間である。
どんなに早くクリアしても前作DQ6の2倍近くかかるということなので、いかにこの作品のストーリーが長く、そして切り詰める余地が無いかを窺い知ることができる。
難易度自体も他ナンバリングと比べて非常に高く、「最早苦行」とまで評される。
その苦行性は挑戦者が少なすぎてチャート構築に集合知が通用しない。
最新の詳細なチャート自体存在しない(覚え書きだけでも長くなり過ぎるので誰も書きたがらない)。
その結果ハードルが高過ぎて新規勢は敬遠する…という悪循環にも一因がある。
しかし近年は乱数解析によるカジノ技など新たなルートが開拓されつつある。
なお、かの有名な【恐怖のムービー】はスキップ不可で40秒ほど流れるので、超長時間RTAとなる7において貴重なトイレタイムに充てられる。1回目はキーファ離脱直前、2回目はDisc2に入ってからと、良い感じに時間が経過した頃に入るのでタイミングも良い。

DQ8

クリア時間に応じて「はやぶさ勇者」「神速勇者」などの称号が貰える。

DQ9

クリア時間に応じて「【超神速エース】」「光速キング/光速クイーン」「早解きジャック」のクリア称号が貰える。
称号を得るだけなら【マルチプレイ】を利用すれば比較的簡単に取れるが、それが難しければ茨の道。

DQ10オフライン

Ver.1範囲内のRTAでは2時間40分台の記録が出ている。【エテーネの村のおはなし】は飛ばしてプレイするのが主流。
種族は【ドルボード】を早期に入手できる【ドワーフ】が選ばれることが多い。
独自仕様の【テンション】システムがカギを握る今作では、ボス戦前に各キャラのテンションをどのように調整するかが重要なポイントとなる。

DQ10オンライン

長期継続プレイを想定したデザイン上、ストーリー攻略RTAには不向きとされたが、2019年に【無料体験版】が拡張されると、本項での定義に沿う「RTA」も広まり始めた。
バージョン1のストーリーを体験版でクリア可能になり、「ある程度広い同一条件のプレイ環境」を手軽に用意できるようになったからである。システムの頻繁なアップデートも反映されるので一概には言えないが、他のプレイヤーと一切の交流を持たずに4時間弱でバージョン1をクリア可能とされている。
 
以前は戦闘毎に討伐タイムが表示されるシステムを使った【強ボス】等の撃破時間を競うのが主流とされ、公式の「タイムアタック大会」も何度か開催された。【神速の討伐者】という称号も存在する。

DQ11

早解きの称号などは用意されていないが、【ウマレース】で文字通りのタイムアタックが楽しめる。
3DS版とPS4版ではクリアまでの所要時間がかなり変わってくるが、基本的にはマップ全体がコンパクトに作られている3DS版の方がクリア時間は短く、さらに3Dモードよりも2Dモードを活用して進める方が早く、2017年末の時点で7時間強の記録が出されている。

DQ11S

ムービースキップの常時解禁、【ダッシュ】機能の追加や【ウマ】のスピードアップ、そして戦闘スピード「超はやい」が実装されたことなどから、逆転して3Dモード(PS4版ベース)の方が早くクリアできるようになり、初回エンディングまで5時間台の記録が出るようになった。
さらにロード時間の短いPC版の登場により5時間を切る記録も出てきている。
また、2D→3Dへの切り替えの仕様を利用したオーブの入手やPC版のみ使用可能なマップ外へ出るバグを利用した記録では3時間台の記録も出ている。

トルネコ

【チュンソフト】発売のゲームではこの手のタイムアタックが恒例となっていた。
クリアを証明できるものに加え、ゲーム内容に応じて「クリアタイム」「クリア時のスコア」等を郵送すると、先着でプレゼントがもらえるといった、公式主導の短時間クリアキャンペーンである。
これは発売から一定期間に限られるので、TAであると同時にRTAでもあると言える。
 
クリアアイテムの【しあわせの箱】【倉庫】に入れた状態の画面写真を郵送すると、先着3000名にプレイヤーの名前入り認定証がプレゼントされた。
 
また、裏のクリアアイテム【証明の巻物】でも同様に行われており、オルゴールがプレゼントされた。
こちらは説明書はおろか攻略本にもヒントしか書かれていない隠しアイテムであるため、アイテムの説明文に「この巻物が倉庫にある写真をチュンソフトにお送りください」と書いてある。
なお、この先着から漏れてしまった場合もオリジナルビデオがプレゼントされていた。
 
電池切れ状況再現を利用したチャートの【しあわせの箱】RTAではタイムが10分を切る。状況再現なしの場合、最高記録が15分程度(いずれも2021年11月時点)。

トルネコ2

予約購入限定でもらえる専用の応募用紙に、クリアすると表示されるパスワードを書いて郵送すると、先着1,000人にシリアルナンバー入りの懐中時計がプレゼントされた。
また、これとは別に毎月1,000人×発売から5か月分に抽選でペンケースもプレゼントされた。

トルネコ3

クリア時のスコアを送ると、ランキング上位の1000人×発売から3か月分にシルバープレートをプレゼント。
また、裏ダンジョンである【異世界の迷宮】クリアによるキャンペーンも行われた。
当然キャンペーンなぞとっくに終了しているが、今なおベストスコアを目指してTA/RTA挑戦を続けるヤリコミストは存在するようだ。