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【タイムアタック】

Last-modified: 2019-07-28 (日) 19:31:36

概要 Edit

【エンディング】到達までの時間を競うプレイで、「短時間クリア」などとも呼ばれる。
プレイ時間のカウントが存在しなかったDQ6まではメジャーではなかったが、DQ7以降で流行り始めた。
主に「タイムアタック(TA)」と「リアルタイムアタック(RTA)」の2種類に大別される。
外部ツールを利用した【TAS】と呼ばれるタイムアタックもあるが、これについてはTAやRTAとは性質が異なるので、当該項目を参照のこと。
 
フラグやダンジョンマップ、ボスのステータスやローテーションなどを全てメモあるいは暗記しておくのはもちろん、回収すべき宝箱とスルーする宝箱、起こすべきイベントとスルーすべきイベントも考えておく必要がある。
そのため、ゲームに関する高度な知識が必要となる。
ドラクエの場合は当然、大規模なレベル上げなどしている時間はないため、必然的に低レベルになる。
 
緻密な計算をし、クリアから逆算して指針を組み立てることになるため、事前準備だけでも相当な時間と労力がかかる。
このプレイ方針は「チャート」と呼ばれ、人によって全く違うチャートが採用されたり、新しいチャートが開発されて記録が更新されることも珍しくない。

用語説明 Edit

TA(タイムアタック) Edit

ゲーム内で表示されるプレイ時間を競う。
プレイ時間が表示されるPS以降の作品で挑戦可能。
FC・SFCで発売されたシリーズはゲーム内時間が表示されないため、このプレイを行うことはできない。
 
ゲームで表示されるプレイ時間は、当然だがリセットすれば前回セーブした時間まで戻る。つまり、リセットすれば計測時間もリセットされ巻き戻すことができる。
よって、最も都合の良い結果が出るまでリセットし続けるのがTAでの基本スタイルだ。
時間短縮に必要であればセーブ→リセットを何度でも繰り返して挑戦するため、実プレイ時間はその数百倍から数千倍にも及ぶことが多い。
例えばDQ6の【ジャミラス】は1/8の確率で【ほのおのツメ】をドロップするのだが、ドロップしない限りリセットして再挑戦することになる。
このくらいは序の口で、DQ5の【ホイミン】が仲間(1/32)にならなかったらリセット、DQ7のからくり兵が鉄の斧(1/128)を落とさなかったらリセットなどといったシビアなものまである。
さらにメタル系が特定数倒せなかったらリセット、カジノのコインが短時間で稼げなかったらリセット、ラッキーパネルで特定のアイテムが出なかったらリセット……とまでなると、壮絶な手間がかかるだろうことは想像に難くない。
当然、ボス戦での勝率が低いままボスに挑戦することも多く、セーブポイントからボス戦までの道を何度も走破することになる。
また、PS2版DQ5の場合はセーブする時に秒単位を切り捨てるため、わざわざセーブ→リセットを繰り返してタイム短縮をする必要があり、ハード本体への負担も大きくなる。
 
突き詰めていくと壮絶なまでの時間と根気を要する上、あまりにもリセットを繰り返すために画面映えせず、やる方も見る方も面白くないなどの理由から現在はあまりメジャーではない。
というか古い機種の場合ほぼ間違いなくメーカー修理など終了しているので、故障したらそこでお終いである。
まあ新しければ良いという訳ではないが、どっちにしろ長く大事に使っていくためにもこのタイプのTA挑戦は程々にした方が賢明だろう。
 
RPGではなく、アクションゲームの中でもクリアまでの時間が比較的短い小品では、公式でタイムアタックモードが実装されていることもある。

RTA(リアルタイムアタック) Edit

電源を入れた(アプリを起動した)瞬間からエンディングで画面の全ての動きが終わるまでの現実時間を競う。
作品毎に「レギュレーション」が決められており、計測開始地点・計測終了地点や、「このバグ技・裏技は使用禁止」「このバグ技・裏技は使用可能」というのが決められている場合が多い。
ゲームの流れを著しく変化させてしまう【透明気球】【ボロンゴ技】【オープントレイ技】などのバグ技を使ったプレイは通常のレギュレーションでは使用禁止とされる。
ただし、レギュレーションから外れた技を使ったRTAは「バグ使用RTA」というまた別のジャンルとして競われることもある。
PSのゲームでは、別のあるゲームのデータを誤認させて読み込む方法、及びそれを利用してメモリーカードのデータを任意に改竄する方法が見つかっており、これの速さを競う「セーブデータ改竄RTA」なるジャンルもある。これによりPS版DQ4では3分台、DQ7に至っては3分を切る記録が出ている。
 
TAとの大きな違いは、「ゲームの電源を切ってもタイマーは止まらない」「ゲームをリセットしてもタイマーが巻き戻らない点」である。
TAは「ゲーム内で表示されるプレイ時間」を使うため、当たり前だがゲームの電源を切ればタイマーも止まる。よってセーブしてゲームを止めれば休憩や睡眠も取れる。
また、リセットすれば計測時間もリセットされ巻き戻すことができる。だからこそ何度でもリセットしてやり直すことができるのだ。
それに対して、RTAは現実時間で計測するため電源を切ってもタイマーは止まらないし、リセットしても計測時間は巻き戻らない。
ゲームを停止してもタイマーが止まらないために途中でトイレ等の休憩はできず、電源を入れて初期データからエンディングまでを休み無しで一気に攻略するため事前準備は必須。
また、リセットすると計測時間は進んだまま、前回のセーブより後に起こったことが全てパーになる。つまり原則としてリセット=ロスである。
 
そのため、RTAでは低レベルでも「高い確率で」ボス戦に勝利できる独自の戦略を求められる。
レベル上げを最小限に、かつ勝率を最大限に高めなければならない。
ダンジョンの奥にいるボスに負けようものなら、(全滅ペナルティを受け入れて続行するにしても、リセットして前回セーブ地点からやり直すにしても)特大ロスが確定する。
ただし、勝率が高くても時間のかかる戦略は棄却され易い。
低レベルでは安定した勝率が確保できない場合や、事前にレベルを上げた方が早いと判断される場合は集中的にメタル狩りを行うことも。
 
実質一発勝負の常として、いくら事前準備を入念に行っても全てのプレイが想定通りに上手く行くことは殆ど無い。不慮の事故への対処も重要である。
「予想以上にエンカウントが多く、ボス前に消耗しすぎてしまった」
「痛恨やザキなどで、戦力的に重要なキャラが死んだ」
「乱数や相手の行動があまりに都合が悪い」
「携帯アプリ版で、プレイ途中で電話がかかってきた」
などのアクシデントに対して、そのまま突っ走るか、一旦戻って態勢を整えるか、時にはリセットした方が良い場合もあり、冷静かつ柔軟な判断力が求められるのだ。
 
更に基本的にクリアまで数時間~十数時間もの時間を要し、途中休憩もできないために体力や集中力も求められる。
特に集中力を持続させるのは至難の業であり、後半になればなるほどミスが起こり易くなる。
終盤になって
「重要なアイテムを貰い忘れたままイベントの期限が過ぎてしまった」
「せっかく苦労してダンジョンの奥まで進んできたのに、そこで必要な物を買い忘れたことに気付く」
「貴重な消耗品を操作ミスにより間違えて使ってしまうor捨ててしまう」
「重要な戦闘で操作ミスにより全滅」
などなど、くだらないミスで取り返しがつかなくなり、全てが水泡に帰すことも少なくない。
 
また「強力なアイテムを敵がドロップした」「滅多に仲間にならないモンスターが起き上がった」などの嬉しいアクシデントは、基本的に「起こらないもの」として、想定には組み込まない。
万が一このような幸運に巡りあった場合でも、当然喜びに浸る間もなく「いかにタイム短縮に繋げるか」を考える柔軟性が求められる。
一方でTAだと、低確率の事象は「実現するまでリセットし続ける」ため、事象が起こる前提でチャートに組み込む。これも一つの相違点だろう。
 
このようにRTAというのは非常にハードな競技であり、ゲームへの知識や経験、プレイングの腕、突如起こる状況に素早く対応する柔軟性、長時間ゲームを続けるための体力や集中力、更にはプレイヤーの運までもが問われる。
また、その性質上一旦始めたらクリアorリタイアするまで休憩が取れないため、トイレや軽食は自動進行する長時間イベントの間に済ますこと。
そのようなイベントが無い作品の場合はトイレにすら行けないが、我慢できずに失禁しては大変なので、時には1~2分のロスを承知の上でトイレに駆け込むのも大事。
そのロスすらも切り詰めようとしてある手法を取ったRTA走者は「ボトラー」などと呼ばれるが、多少人を選ぶ内容故に知りたい方は各自自己責任での検索を推奨する。
各種掲示板や動画サイトでは当たり前のように出て来る単語ではあるが、まあ諸君も察しは付くだろう。
 
RTAは見ているだけでもかなり面白く画面映えするため、大型のイベントや動画サイトで生放送や実況プレイなどが行われることも。
事故からのリカバリー、画期的且つ合理的な戦術・チャートの初披露、世界記録を更新する瞬間などは、かなりの盛り上がりを見せる。

TAS(ツール・アシステッド・スピードラン) Edit

「外部ツールを利用したタイムアタック」のようなもの。
【チート】のようにキャラのステータスそのものを現実には有り得ない数値に書き換えたり、いきなりレベル99からスタートしたりするのではなく、敵が都合よく行動したりエンカウントが発生しないなど、実機でも発生し得る現象をツールで意図的に発生させて行うタイプのタイムアタックである。
 
実機単体だけでは行えず、上記2つのタイムアタックとは明らかに毛色が異なるので、詳しくは【TAS】を参照。

各作品におけるRTA記録 Edit

DQ2 Edit

FC版 Edit

早解きクリア特典は無し。
ゲームバランスの調整不足の影響は当然RTAでも大きく、特にロンダルキアへの洞窟以降が完全に運ゲーと化す。
それまでにどんなに綿密なチャートを練った上で完璧なプレイングができたとしても、ロンダルキアへの洞窟以降のリアル運によりタイムが3時間はブレるのだ。
そのため、ロンダルキアへの洞窟以降で如何にタイムを短縮するかが最も大きく記録に関わってくる。

水の羽衣重複、はかぶさの剣などの裏技を使わない場合の記録は、7~11時間程度になる模様。
かなりの根気が必要になるだろう。

裏技有りの場合の世界記録は4時間弱。4時間を切ればトップクラスの記録である。
そうでなくとも、5時間を切ればかなり早い方。5時間強でも十分に早い。
一方で、運が悪いとロンダルキアへの洞窟~ロンダルキアのフィールド~ハーゴンの神殿をいつまで経っても突破できず、6~7時間かかることもザラである。

DQ3 Edit

SFC版 Edit

早解きクリア特典は無し。バグ技なしでも3時間弱でクリアできる。
TAのチャートとしては冒険者の登録所で体力の【ドーピング】を行い、魔法の鍵入手頃まで強引に進めるといったものがある。

DQ4 Edit

PS版 Edit

冒険の書を作成してから16時間以内に第5章をクリアすると【はや解きキング】の称号がもらえる。
更に8時間以内にクリアすると、【うらわざ改造王】の称号がもらえる。
「こんなに速いクリアなんてずるしないと無理だろ」と言いたいのかもしれないが、頑張れば普通に達成可能。
実際、ゲーム発売半月後に5時間27分の記録が出ている。
やりこみプレイヤーが製作者の想定を遥かに上回るペースでクリアできる証拠といえる。
更に3時間以内だと【改造コードの星】が貰えるが、こちらはさすがに裏技無しで入手できたとの報告は無い。

DS版 Edit

DS版では改造系称号は廃止され、8時間未満でもはや解きキングになる。

DQ6 Edit

2014年頃から7時間を切るRTAチャートが実証されている。
そのプレイ内容はやはり【転職】に重点が置かれ、いかに効率良く有用な特技を覚えるかがカギとなる。
【アモス】加入がほぼ絶対条件となっている他、タイムロスの大きい【ベストドレッサーコンテスト】【けんじゃのいし】を入手するか否かが難易度 (運用素) を左右する。
なお通常プレイでは大きな戦力にならない【テリー】だが、RTAではかなり有用。
高いHPと素早さ、【まじんのよろい】を使った後攻回復など、戦闘補助として活躍する。

DQ7 Edit

世界記録は13時間弱、平均的なところでは13時間半~14時間である。
どんなに早くクリアしても前作DQ6の2倍近くかかるということなので、いかにこの作品のストーリーが長く、そして切り詰める余地が無いかを窺い知ることができる。
難易度自体も他ナンバリングと比べて非常に高く、「最早苦行」とまで評される。
その苦行性は挑戦者が少なすぎてチャート構築に集合知が通用しない。
最新の詳細なチャート自体存在しない(覚え書きだけでも長くなり過ぎるので誰も書きたがらない)。
その結果ハードルが高過ぎて新規勢は敬遠する…という悪循環にも一因がある。
しかし近年は乱数解析によるカジノ技など新たなルートが開拓されつつある。
なお、かの有名な【恐怖のムービー】はスキップ不可で40秒ほど流れるので、超長時間RTAとなる7において貴重なトイレタイムに充てられる。1回目はキーファ離脱直前、2回目はDisc2に入ってからと、良い感じに時間が経過した頃に入るのでタイミングも良い。

DQ8 Edit

クリア時間に応じて「はやぶさ勇者」「神速勇者」などの称号が貰える。

DQ9 Edit

クリア時間に応じて「【超神速エース】」「光速キング/光速クイーン」「早解きジャック」のクリア称号が貰える。
称号を得るだけなら【マルチプレイ】を利用すれば比較的簡単に取れるが、それが難しければ茨の道。

DQ10 Edit

戦闘毎に討伐タイムが表示されるシステムのため、クリア時間ではなく【強ボス】等のタイムアタック(【神速の討伐者】という称号の他、公式のタイムアタックイベントが開催されたことがある)が主流になっている。

DQ11 Edit

早解きの称号などは用意されていないが、【ウマレース】で文字通りのタイムアタックが楽しめる。
3DS版とPS4版ではクリアまでの所要時間がかなり変わってくるが、基本的にはマップ全体がコンパクトに作られている3DS版の方がクリア時間は短く、更に3Dモードよりも2Dモードを活用して進める方が早く、2017年末の時点で7時間強の記録が出されている。

トルネコ1 Edit

【チュンソフト】発売のゲームではこの手のタイムアタックが恒例となっていた。
クリアを証明できるものに加え、ゲーム内容に応じて「クリアタイム」「クリア時のスコア」等を郵送すると、先着でプレゼントがもらえるといった、公式主導の短時間クリアキャンペーンである。
これは発売から一定期間に限られるので、TAであると同時にRTAでもあると言える。
 
クリアアイテムの【しあわせの箱】【倉庫】に入れた状態の画面写真を郵送すると、先着3000名にプレイヤーの名前入り認定証がプレゼントされた。
 
また、裏のクリアアイテム【証明の巻物】でも同様に行われており、オルゴールがプレゼントされた。
こちらは説明書はおろか攻略本にもヒントしか書かれていない隠しアイテムであるため、アイテムの説明文に「この巻物が倉庫にある写真をチュンソフトにお送りください」と書いてある。
なお、この先着から漏れてしまった場合もオリジナルビデオがプレゼントされていた。

トルネコ2 Edit

予約購入限定でもらえる専用の応募用紙に、クリアすると表示されるパスワードを書いて郵送すると、先着1,000人にシリアルナンバー入りの懐中時計がプレゼントされた。
また、これとは別に毎月1,000人×発売から5か月分に抽選でペンケースもプレゼントされた。

トルネコ3 Edit

クリア時のスコアを送ると、ランキング上位の1000人×発売から3か月分にシルバープレートをプレゼント。
また、裏ダンジョンである【異世界の迷宮】クリアによるキャンペーンも行われた。
当然キャンペーンなぞとっくに終了しているが、今なおベストスコアを目指してTA/RTA挑戦を続けるヤリコミストは存在するようだ。