【げんじゅつし】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:05:33

概要

DQ3で初登場したモンスター。幻術士。
同種に【ドルイド】【きめんどうし】、イベントモンスターとして【魔王のてさき】【おしおきまどうし】がいる。
体は緑色。手足と顔があるヨモギ餅と言った感じの風貌である。
名前の通り幻を見せる【マヌーサ】【メダパニ】が得意。
 
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】掲載の原画では、げんじゅつしのカラーリングで「ドルイド」という名が【鳥山明】による手書きで記されている。

DQ3

ドルイドの上位、きめんどうしの下位種。
【ダーマ神殿】付近などに出現する。なぜか各地の川にも出る。
マヌーサやメダパニを唱えてくる危険なモンスター。大多数がこいつとの戦闘ではじめてのプレイヤー側の、あるいは今作初の【混乱】を経験しただろう。
 
攻撃力も系統では一番高い。呪文を使ってさっさと逃げるという卑怯なことをする場合もある。
残しておくとろくな事がないので、確実に効く【ヒャド系】【バギ系】の呪文を使って倒してしまおう。
慎重に行くなら【ラリホー】で眠らせるとよい。【マホトーン】は極めて効きにくい。
MPが10しかないので【アストロン】でMP切れを待つという手もあるが、FC版の勇者はMPが絶望的に低いのであまり乱用はできない。
出現地域の関係で【メタルスライム】と一緒に出ることも多く、お得意の補助呪文でメタル狩りの邪魔をする厭らしい敵としても印象に残る。
それどころか、メタルスライムに気を取られすぎてコイツを放置した結果、気が付いたら複数人が混乱させられて死人が出ていることも珍しくない。
その危険度の割に経験値も報酬も周りに比べてショボく、二重の意味でも厭らしい。
そのため、混乱させられたら逃げてしまうのも手である。
落とすアイテムは【どくがのこな】。混乱には混乱を、である。
FC版では、どくがのこなは高額で貴重な為、そこだけはせめてもの救い。

リメイク版

FC版よりも補助呪文の命中率が下がったことで危険度はかなり下がった。複数攻撃武器の充実もあって数も減らしやすい。
ショボかった報酬が55Gと周辺ではトップにまで引き上げられ、ドロップアイテムが【すごろくけん】に変わったこともあって、狩る旨味が出てきた。
ただし、GBC版では補助呪文の命中率が再びFC版並にまで上がったので油断は禁物。
格闘場では【おおくちばし】【マージマタンゴ】と対決。
この3匹は三すくみ(要はジャンケンのような関係)で、こいつはおおくちばしに強い。
メダパニは無意味だが、マヌーサが効けば相手の攻撃が当たらなくなるので一気に弱体化する。
逆にマージマタンゴのヒャドとホイミの前には非常に相性が悪く、おおくちばしが早期に倒れると厳しい。
ただし、攻撃力はこの中では一番高く、通常攻撃→ホイミ→通常攻撃→ホイミと言うパターンに入ってマージマタンゴがMP切れになれば勝てる事もある。

小説版

【バラモス四天王】の1人である【エビルマージ】の配下。
【アッサラーム】の闇商人を殺害してその姿に擬態し、勇者達を【ピラミッド】に誘導、【デスストーカー】と共に襲いかかった。
マヌーサとメダパニで一行を苦戦させるが、【おうごんのつめ】を手に入れた武闘家カーンによって額を割られ消滅する。

DQ8

系統最下位種にランクダウン。【マイエラ地方】のフィールドにのみ出現する。
出現するのは夜間のみなので、これまでの冒険から「夜は危険」として夜間の外出を控えているとそのまま見落とされ、【討伐モンスターリスト】に穴を作りやすい。
北西部と南部に現れるが、南部の方が出やすい(終盤までなら約5割という高確率で出現する)。
 
高い攻撃力は剥奪され、枯れ木の年寄りみたいな攻撃力しか持たないため、本人が直接ダメージを与えてくるということはほぼないのだが、相変わらずマヌーサとメダパニで場をひっかき回してくれる厄介者。
さらに分裂して増えることもある。このナリで分裂するのはかなり不気味。
【マホトーン】が100%通じるが、おそらくこの段階では覚えていない。第一、分裂で増えた奴には当然マホトーンはかかっていない。
遭遇したら、【ゼシカ】の呪文やブーメランでまとめて倒そう。
 
先制撃破に失敗して上述の呪文をくらった場合、下手に粘るよりも逃げたほうがいい。厄介なモンスターは相手にしないという割り切りも時には必要。
仮に逃げに失敗したとしても、少なくともコイツ自身には攻める手立てがない上、当の本人が勝手に逃げていくパターンもある。
 
ちなみに【パペットこぞう】【ドールマスター】が持ち歩いているこいつの人形はマヌーサを使える。こっちのほうが有名な気がするのはなんとも皮肉だ。
 
落とすアイテムは通常枠が【ひのきのぼう】(1/32)、レア枠が【まどうしの杖】(1/256)。
通常枠とレア枠の有用性とドロップ率の落差がすごすぎ。コイツの落とし物は半ばくじ引きをしている気分になれる。
 
緑の肌、皺のある顔が共通しているためか、4コママンガ劇場では【トロデ】がこのモンスターになりきるというネタが描かれた。
また、本作には【三角谷】【道具屋】で主人を務めるNPCも登場する。

DQ10オンライン

バージョン4.2では【エイドス】が変身させられた。その後ヌブロ長老というNPCが登場。

DQ11

【メダチャット地方】に登場。メダパニは使わなくなり、【イオ】を唱えるようになった。他には、なんと今までは基本的にボスが使用する特技だった【あやしいひとみ】も使ってくる。
【討伐モンスターリスト】には醜い姿を隠すためにマヌーサを習得したとあるが、今作のげんじゅつしはあやしいひとみで強制的に相手の意識ごと視界を奪えるのでマヌーサが無くてもやっていけるのではないか?
ドロップアイテムは通常枠が【まほうのせいすい】、レア枠が【まどうしの杖】

強ver

世界に異変が起きた後のメダチャット地方に登場。2Dモードでは【名もなき地】【忘れられた塔】北西)にも出現する。
イオが【イオラ】になっている他、メダパニも使うようになっている。
 
【ネルセンの迷宮】では、PS4版等では【賢者の試練】・不惑の森の中層部に夜のみ生息。一方3DS版等では【勇者の試練】・常闇の山道に居る。
こちらの個体はついに【イオナズン】に強化され、さらに【メダパニーマ】を使うようになった。また、イオナズンは比較的高い確率で暴走する。
小柄なモンスターのため出現数が多くなりやすく、イオナズンと行動封じ技を次々と繰り出してくる、【エビルマージ・強】もビックリの強敵と化した。
ドロップアイテムは通常種と同じ。

ジョーカー1~イルルカ

げんじゅつし自体は登場しないが、パペットこぞうがげんじゅつしの人形をはめている。

ジョーカー3・3プロ

系統最上位種。悪魔系のBランクで、所持スキルは【こんらんの力】
【焦熱の火山】のマグマパークでは長老を務める個体がいる。モーションは【おおきづち】の流用。
 
特性は【ノーマルボディ】【回復のコツ】【闇系のコツ】
+25で【AI1~2回行動】、+50で【MPギャンブル】、+100で【ときどきインテ】
【メガボディ】化で【闇ブレイク】【ギガボディ】化で【ジャミングブレイク】【超ギガボディ】化で【聖賢】を習得。
合体特技は【フォースドハック】、合体特性は【絶対呪文会心】
 
こいつと【タホドラキー】の配合で【ドラキーマ】が、【スターキメラ】との配合で【ムーンキメラ】ができる。

トルネコ2

きめんどうし系の最強モンスター。
【げんじゅつしの杖】を使って、【バシルーラ】+かなしばり状態にしてくる。【きめんどうし】と同様、魔法弾は飛ばさない。
【ドルイド】と違って飛ばされた先でフルボッコになることはないが、長時間の金縛りのおかげで逃げには使えない。
あまり何回も食らうとターンばかりが無駄に経過して、腹が減ったり風が吹いたりするのが厄介。
他の敵にてこずったりしているところを飛ばされたりたらい回しにされると非常にストレスが溜まる。
倒すと入手できるげんじゅつしの杖はかなしばり効果のおかげで、飛ばした敵はそのままやり過ごせる。
バシルーラやドルイドよりも利用価値が高い杖なので、余裕があれば積極的に狩っておきたいところ。
特にPS版の試練の館では貴重な役に立つドロップアイテムなので魔法の盾合成済みなら大量に確保すべし。
こちらが受けた場合は、ドルイドとげんじゅつしはあまり変わらないが、こちらが使うとまるで使い勝手が違うのは面白い。

トルネコ3

クリア前でのダンジョンでは【遺跡の大空洞 南】4~7Fで初登場する。
またクリア後では【封印の洞くつ】31~35FにLv6で出現。【異世界の迷宮】36~40FにもLv3で出現する。
ステータスは最大HP37、攻撃力18、防御力16。
Lv3時は最大HP52、攻撃力22、防御力27。
Lv6時は最大HP67、攻撃力28、防御力37。
前作より更に厄介になり、げんじゅつし本体の視界内の直線上にいれば高確率で杖を振る仕様になった。
 
【遺跡の大空洞 南】ではトルネコが飛ばされる→動けない間に【イネス】または【ロサ】が倒されるのが最悪のパターン。
同じダンジョン内には仲間を呼ぶ【ぐんたいアリ】や自爆して一気に瀕死にする【キラースター】が混在している為、より危険である。
またここでは【ガーゴイルの店】が同時に登場する。その為【ガーゴイル】にげんじゅつしの杖が命中し、何らかの要素でガーゴイルが目覚めた場合、こちらを襲撃してくるので要注意。
 
【封印の洞くつ】では、31~32Fでこいつの杖の効果を受けた場合、動けない間に【しりょうのきし】にアイテムを弾かれるという惨事に見舞われることがある。
手持ちの【保存の壺】を叩き割られる事が多いだろう。
貴重なアイテムを失いたく無い場合は慎重に部屋や通路を隈無く散策する癖を付けよう。
 
【異世界の迷宮】では同じフロアに出現する【ミステリドール】【どろにんぎょう】の特技はかなしばり状態を解かない為、連発されると非常に危険。
また40階の強制開幕大部屋モンスターハウスでは、同士討ちによりモンスターの数を減らしてはくれるが、調子に乗って下手をするとあちらこちらに飛ばされてたらい回しにされるので注意が必要。
また、逆に通路から杖を振られてモンスターハウスに放り込まれる場合もある。これも最悪のパターン。
 
げんじゅつしの杖の使い勝手の良さはトルネコ2から変わらないので、やはり倒して入手したい。
またこの杖1本で4000Gとかなり高く売れるので、換金用のアイテムとして集めるのも1つの手。
しかしドロップ率が前作の体感7%から体感3%と半分以下になっているのでなかなか落とさないなんてのもザラであり、無理はしない方がいい。
 
仲間になった時の成長タイプは【防御・晩成】で、デフォルトネームは「ゲーツ」。
セリフは例によって老人口調。下位種らよりも気は若く勇ましいセリフが目立つ。
仲間としては、ドルイドと同じく誤爆上等でげんじゅつしの杖を振り回すため極めて危険。
一歩間違えればポポロ一人が金縛り状態で孤立させられるリスクが常に付きまとい、連れ歩くのはあまりお勧めできない。
 
余談だが、トルネコ操作時の闘技場では他の敵をポンポン飛ばしてかなしばり状態にし、最後は水晶に反射して自らもかなしばり状態になり30ターン経過という芸当が見られる。
賭けの倍率999.9倍のスライムが勝ったりする。

少年ヤンガス

【おそろしの大水道】で初登場。
トルネコ3までと違い、少年ヤンガスのモンスター系統は大半が本編準拠に変更されているが、この系統は元々どれが強いのか曖昧だった御蔭か、本作でもげんじゅつしが最強である。
【かなしばり】効果がマヒに変わったが、今作ではマヒの効果が「数ターンの間完全に行動不能」なので、実質的にトルネコ3までの【ドルイドの杖】の様な能力になっている。
かなしばりと違い敵に殴られても解除されないので、杖の効果を受けると非常に危険。
どうしても喰らいたくない場合は【ミミック】【パンドラボックス】等の【まだんはんしゃ】を持つモンスターと常に融合しておきたい。
また、自分の魔法効果のみを与える事を前提にするなら魔弾反射の代わりに【どくイモムシ】が覚える【マヒむこう】を覚えさせるのもおすすめ。
【魔導の宝物庫】100F以降だと敵の出現がランダム化していつ出てくるか(出るフロアが判っていれば即降り体勢が取れる)の判断が付き辛い。
また、装備や仲間モンスターも充実して油断し始めるが故に、げんじゅつしの杖→【モンスターハウス】へワープするという最悪コンボで殺られる危険性も持つ為、一番油断できないモンスターに早変わりする。
さらに杖拾いで【ザキの杖】を拾われて振られて死ぬという危険性もある。これを魔導深層でやられる可能性があるので鳥肌物である。【クオーターの杖】【ふこうの杖】等にも要注意。
仲間モンスターの場合も同じで、飛ばされた場所がモンスターハウスだった場合、耐性が無い仲間モンスターだったら即死確定である。
これがもし【配合】で1から鍛えた仲間モンスターだったら涙を呑む事になるので、大事にしておきたい場合は常に合体して散策する事を強く推奨する。
何故なら合体している間は、その仲間モンスターは相手からの攻撃を一切受け付けなくなるからだ。
 
成長限界はレベル30。
デフォルトネームは♂が「ゲンツィ」、♀が「ゲージュ」。
レベル8でメダパニを覚える。
【キメラ】系統との配合でドールマスター、【コロマージ】とで【プチマージ】が生み出せる。
ちなみに【カンダタこぶん】を配合する為に密かに必須なモンスターなので、不要な杖を1本犠牲にしてでも1匹は捕まえておきたい所。

星ドラ

ストーリーの序盤に結構出てくるのだが、何とこいつ、同系統のドルイドがモンスターズで登場したとき同様に全ての属性を無効化する。
これは同系統のドルイドやきめんどうしも同様。
本作ではほとんどのスキルが属性持ちなので出てくると非常に迷惑な奴。
しかし【モンスター闘技場】では全属性耐性が◎である。

ライバルズ

ベーシックのの魔法使い専用カード。レアリティはノーマル。

3/3/3
特技ダメージ+1

特技の威力を強化してくれる。特技を使って戦う魔法使いにとってはありがたい効果を持っていた。コストが軽めで同一ターン中にコンボが行いやすいが、体力面に少々不安がある。
ちなみに【サウルスロード】の完全下位互換と思われがちだが、こちらには【サマルトリアの王子】レベル3ヒーロースキルの効果で復活した時に効果が残り続ける(一方あちらは残らない)という利点がある。

タクト

2021年9月30日開催の「ドラゴンクエストVIIIイベント」にて、ドロップモンスターとして登場。
悪魔系Eランク、ぼうがいタイプ。
とくぎは【メダパニ】/【ドルマ】

アベル伝説

13話に登場した【土着モンスター】【ナジミの塔】の主と言える存在。気配を消して移動し、奇襲を得意としている。杖の他に短剣も武器としている。
【メダパニ】【モコモコ】を混乱させ、【マヌーサ】で霧を発生させてアベルたちを撹乱させたが、【ヤナック】の「レロハ」の呪文で霧が晴れ、【デイジィ】の投げた剣により倒される。