【とうぞくのかぎ】

Last-modified: 2024-03-11 (月) 10:59:31

概要

DQ3以降、DQ5とDQ11を除く全作品に登場する鍵。
【まほうのかぎ】【さいごのかぎ】と並ぶ、ドラクエ三大鍵のひとつ。
簡単な作りの鍵穴(黄色or赤系の扉)ならばこれで解錠できるようになる。
DQ3では【盗賊】【バコタ】が作った鍵なので「盗賊の鍵」と呼ばれており、以降の作品でも「名うての盗賊が作った」「盗賊が愛用している手製の鍵」といった扱いになっている。
 
DQ6以降は市販されたり錬金術で作れる様になり、貴重品としての扱いは廃れている。
……【ろうやのカギ】といいこれといい、こんな代物を簡単に市販していいのだろうか?
以降シナリオ上のキーアイテムですらなくなり、宝物庫に侵入したり宝箱を開けたりと「勇者行為」専用道具になりつつある。
 
デザインは「可動式の三本の棒がくっついた鍵」というもの。魔法仕掛けの「まほう」「さいご」と違い、純粋に鍵の先端の形を手動で任意に変えて解錠するアナログな仕組み。
しかし、この仕組みだと素人にはとても使いこなせそうにない。歴代主人公はやはりその方面の才能があるのだろうか?
たかだか三本動かすだけで大体の鍵に対応できる辺り、ドラクエ世界の解錠技術に対しての施錠技術の進歩は大分遅れているようである。
DQ7ではあまり治安の良くない町で販売されており、ならず者たちの間では比較的ポピュラーな道具の模様。
 
なお、初出のDQ3では「かぎ」とひらがな表記で項目名もそれに倣っているが、DQ4からは「カギ」とカタカナ表記になり以降そちらが定着している。
これはまほうのかぎ・さいごのかぎも同様。

DQ3

【ナジミの塔】の最上階にいる【老人】から貰える。【レーベ】の爺さんに【まほうのたま】を貰うのに必要。物凄く頑張ってレベルを上げれば【アバカム】の呪文で代用できるので、スルーしてエンディングまで到達可能。
 
リメイク版でこれをやると、爺さんが【なんと! カギあけの呪文とな?】と専用のセリフを発する。なかなか芸が細かいが、特におまけのアイテムがもらえたりはしない。

DQ4

二章で偽姫様の【メイ】を誘拐犯から助けると貰える。【さえずりの塔】に入るのに必要。また五章になってからも【コーミズ西の洞窟】で魔法のカギを手に入れるために必要になる。ゆえに、【アリーナ】一行を仲間にせずに先に魔法のカギを入手することはできない。(FC版でなら【透明気球】の裏技を用いて 【さいごのかぎ】を入手すればスルーすることができるが)
二章終了時に【ブライ】にこれを持たせていても、五章加入時にはアリーナの持ち物に入っているため、【クリフト】の病気を治さないと手に入らない。
意味は無いが、クリフトに持たせていてもアリーナの手に渡っている。
まあクリフトが倒れてブライが留守番なので、アリーナが1人でコレを持って飛び出したのだろう。
ちなみにアリーナの道具欄を他のアイテムで満たしていた場合、最後尾のアイテムと交換する形でアリーナの道具欄に挿入される。元あったアイテムは消失することはなくブライの道具袋に入り、もしブライの道具袋が埋まっていた場合はクリフトの道具袋に入る。
章終了時点でアリーナの道具欄が他のアイテムで満たされているということは盗賊のかぎは後列2人のいずれかが持っていることになり、それがアリーナの手にわたるので当然どちらかの道具欄に空きができて、どちらも持てないという事態にはならない。
 
また、【バトランド】の宝物庫はなぜかこのカギで開けられる。中に【バリアー】が張ってあるとはいえ少々不用心な気がするが、屈強な戦士たちの国なので人力で守るということだろうか?

リメイク版

【パデキアの洞窟】の入り口に扉が設置され、このカギがないと入れなくなった。
…のだが、このカギを持っているアリーナは扉を蹴破るため、結局カギは使わない。パーティーメンバーの中には「姫は確か鍵を持っているのになんで蹴破る?」的な反応をする者もいる。ブライを連れて行くとパーティ会話で彼の嘆きが聞ける。
当然のことではあるが、この後彼女を帯同させてもこんな力技を披露してくれる機会はない。
 
なお、このイベントは【ミントス】でブライを加入させた後でないと発生しないため、FC時代にはできた「供の者を助けてくだされ」→「え?もう薬を持ってる?」といった先回りはできなくなった。
「ブライの依頼を受けてパデキアを取りに行く」というストーリーを破綻させないための処置だろうか。

DQ5

登場しないが、とうぞくのカギに当たる存在として【カギの技法】が登場する。
アイテムとして入手するのではなく主人公が覚える技術という違いだけで、開けられる扉などはほぼ同じようなもの。

ちなみに「とうぞくのカギ」というアイテムそのものは没データとして存在しており、プログラム上は技法が対応している扉が同様に開く設定になっている。

DQ6

シリーズ史上初めて店売りで入手可能に。SFC版では【シエーナ】のバザー南東端の店で470Gで購入可。実はシリーズで初めて売却も可能で352Gで売れるが、気づかなかったプレイヤーも多いだろう。
FC版等でDQ1をプレイ済みの古参プレイヤーの中には使い捨てと勘違いして何個も購入してしまった人もいるとかいないとか……。最序盤にそんな何個も買えるほど資金が豊富なプレースタイルは相当稀だろうが。
 
この店の主人はバザーの準備に出遅れてしまい、辺鄙な町はずれにしか店の場所を確保できなかったらしい。分かり辛い場所にいるため、気付かなかった人もいるのではないだろうか。
この時点では手を出しづらい高い買い物に見えるが、【むらのみんげいひん】【ドガ】に高値で売れば確実に手が届くようになっている。
これを使って街中を荒らしまわると250Gや【うろこのたて】 等が手に入るのですぐに元が取れる。民芸品をうっかり安値で売ってしまって手が届かなかったとしても、【トルッカ】との往復の過程で少し稼いでくることで簡単に買えるだろう。
 
他にも【ムドーの城】【ほのおのツメ】を取るためにもこのカギが必要。ムドー戦では炎の爪があるのと無いのとでは難易度が段違いなのでそれまでには入手しておきたい。
 
バザーは一定期間を過ぎると終了してしまうが、代わりに現実世界の【レイドック】でも購入可能(期間限定でレイドック城潜入イベント後)。【ロンガデセオ】でも一つ入手できるが、この時点では既に上位互換の魔法の鍵(人によっては最後の鍵も)を入手済みなので特に意味はない。無法の町・ロンガデセオらしさを出すための演出アイテム兼、買い逃してしまったアイテムコレクターのための救済措置だろう。

リメイク版

SFC版のシエーナに相当する【マルシェ】で同じ様に売られている。
システム変更によりアイテムの【せかいちず】が削除されたため、せかいちずを売っていた店が鍵屋に変更されている。
なお、SFCで鍵を売っていた隅っこの道具屋は相変わらず存在しているが、単純に売り物から鍵が無くなっただけ。
辺鄙な場所しか取れなかった上に何の目玉商品もない可哀想な店となった…。
 
SFC版の地図同様に値切り交渉が可能で、限界まで値切れば200Gで購入可能。のちに店売りされている価格も200Gなのでこれが正規の価格である。それに伴い売却額も150Gになった。
これを買えば宿屋の地下室にある250Gが盗れるので、即座に元を取れるし50Gの利益がでる。
うろこの盾がモンスター図鑑に置き換わっている点を考慮しても、リメイク版の方がプラス収支。
民芸品を売却したお金は遠慮無く装備品につぎ込んでやろう。
 
2回目のバザー終了後、価格は10Gだがこれ無しで旅をしていることを称賛されタダで貰える。ただし、すでに持っていたら売ってくれない。
 
また【ムドーの城】のほのおのツメがある場所の扉がカギ無しでも扉が開く様になった。
レイドック(下)で【どくがのナイフ】を手に入れたらそれ以降は出番がないので、アイテムコンプに興味が無いなら売ってしまっていいだろう。

DQ7

【ふきだまりの町】の道具屋から470Gで購入できる。DQ6からお値段据え置きで登場。店で幾つでも買えるが今作では売却不可。一個あれば十分なので間違えて複数買わない様に。
 
今作から盗賊の鍵の役割が変更になり、扉ではなく鍵の掛かった宝箱を開ける物になった。盗賊の名に相応しく、主人公達を本当に盗賊にする物になった訳である。
長い期間に渡って鍵付きの宝箱があるのでぜひ買っておこう。
ダーマ編クリア後から主人公用に【てっかめん】が手に入り、その後も鍵付き宝箱からは500~2000G辺りで売れる装備が幾つか手に入るため、それらを売り捌けば現金収入も含めると約1万ゴールドの得になる。
しかも【いのりのゆびわ】1つと各種装飾品、【まほうのせいすい】に種が幾つかと、これがあるとないとでは入手できるアイテムがだいぶ違う。
鍵付きの宝箱に石版が入っていることはないので買わずに進めるということも可能だが、少しの投資で大きなリターンが帰ってくるため買わないのは勿体ない。
特に【移民の町】では鍵付きの宝箱が町の発展段階ごとに出現し、開けないまま段階を進めると消滅して二度と取れなくなってしまうので要注意。
 
PS版では魔法の鍵の入手条件にもなっている(魔法の鍵の入った宝箱に鍵が掛かっているため)。

DQ8

【トラペッタ】の防具屋が秘密裏に販売していたらしいアイテム。トラペッタ到着直後にカウンターの内側から話しかけると「500Gで売ろう」と持ちかけられる。この時点ではかなり高額な値段、というかトラペッタ到着~トロデ騒動の僅かな間に500Gを貯める術が無いので購入することは不可能である。
【トロデ】の侵入騒動が終了すると「売り切れた」として、代わりに製法の記された【とうぞくのメモ】の所在が聞くことができる。「購入した」と語る者が世界中のどこにもいない上にやたらあちこちに錬金レシピを隠す主人の性格を踏まえると、元々販売などしておらず単に自分の隠したメモを発見させるための演出の可能性も……。
因みにスマホ版では初めから持っている金額が500Gなので、主人公の装備品等を売れば所持金を500G以上にでき、初期の所持金が50Gになった3DS版でも配信プレゼントを売り払えば余裕で金が集まる。しかし500G持っていても店主の台詞は変わらないので、やはりメモを見つけさせるための口実に過ぎなかったようだ。
 
店頭に並べるほど大っぴらに売っていた訳では無いが、そこそこ知られた情報だった様で、到着直後に入り口にいるお姉さんに話しかけると「あなたもカギがほしくてきたの?」等と聞かれる。この問いに「はい」と答えると【ヤンガス】を指して「いかにもな顔だもんね」等と言われる。実際、つい先日まで山賊稼業に勤しんでいたのだから正しいといえば正しいのだが、ヤンガスの心境や如何に。
 
結果として入手手段は錬金のみ。材料は【鉄のクギ】+【ブロンズナイフ】。最速なら【船着き場】に到着した時点で作成可能。本作でも鍵の掛かった宝箱を荒らせるのでなるべく早く持っておきたい物なのだが、生憎材料となる鉄のクギがこの時点では一品ものであり、尚且つ同時期に錬金可能で戦闘で便利な【ハイブーメラン】と被るため、どちらかしか作れない。
船着き場で盗賊の鍵を使うと開業する道具屋では、錬金術に便利な【バンダナ】を販売しているため、早く錬金術で金を貯めて装備を整えたいなら盗賊の鍵を先に作ろう。
逆に錬金術は【上やくそう】で充分、ハイブーメランが先に欲しいと言うのであれば、ハイブーメランを作っても良いだろう。
ただ、ほんの少しストーリーを進めれば【旧修道院跡地】で二つ目のクギを手に入れられるのでそこまで真剣に考える必要はないかもしれない。
【とんがりぼうし】なんぞを作ってしまうとどちらかがお預けになってしまう。
 
魔法のカギ入手後は開錠アイテムとしては全く用を成さなくなるのはお約束だが、【バトルアックス】と錬金することで【さんぞくのオノ】が作成可能なので、不要になった後も一仕事残っている。

DQ9

預けた【ちいさなメダル】が計4枚になるとキャプテン・メダルから貰える。その用途は計5ヶ所の宝箱を開けられるだけ。今作ではかなり影が薄い。

DQ10オフライン

表記は「とうぞくのカギ」。
黒い宝箱を開けるための鍵。また、【風車の丘】の井戸に通じる扉も開けることができる。
クエスト030【カギ師の小箱】の報酬となっているが、このクエストを受けられるのは【メギストリス城】内なので、ストーリー中盤の【破邪舟】関連イベントを終えていないと入手できない。
Ver.2で登場した【大とうぞくのカギ】と交換する形で手放すことになる。

DQ10オンライン

入手クエストが面倒だったが、途中から緩和されオフラインと同じ仕様になった。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

DQ5ぶりの未登場。DQ11がDQ3よりも過去の世界であることを考えると、DQ3の時代にバコタが作ったという設定のとうぞくのかぎが存在しないのは至極当然ではある。

ヒーローズ2

外伝作品では今作が初登場。クエスト「盗みの道を極めし者よ」をクリアすることで手にいれることができる。
ダラル王を倒し、大峡谷での戦争を終結させるとクエストが解放される・・・が、クエストを受注するためにはちょっとした手順が必要となり、手順は以下の通り。
上記シナリオをクリアしゼビオンに帰った後、伝承の塔へ続く階段手前に居る荒くれに話しかけると「オーブ屋の爺さんが妙なものを並べているらしい」という噂を教えてくれる。
この会話後、言われた通りにオーブ屋を覗くと商品リストに何も表示されない怪しい列が1つ増えているので、それを選ぶことでクエスト所に追加され実際に受注可能になる。
これだけでは気付けなさそうな気がするかもしれないが、上記シナリオクリア後、あらくれに!マークのふきだしが表示されているのですぐに気付ける様になっているのでご安心を。
クエスト内容はシナリオでやったクレティアの監獄脱出ミニゲームの高難度版。
巡回しているのが何とキラークリムゾンになっており移動が早いので、慎重かつ迅速な移動が求められる。
 
本作ではこれが無ければ開けられない宝箱も多く、新たな道の解放に必要になっていたりもするので上記シナリオを終わらせたらまずはコレの入手を最初に終わらせて各地を巡ってみると良いだろう。
クエスト進行は職業が盗賊であることが条件の1つになっているが、戦闘は無いのでレベルを上げていなくても問題はない。

トレジャーズ

【お宝】の一種として登場。

お宝No.248
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクションだいじなもの
標準価格94,000G

その他

2006年にスクウェア・エニックスから「DRAGON QUESTシリーズ キーホルダー<とうぞくのカギ>」がまほう・さいごのカギと共に発売された。