【ムーンペタ】

Last-modified: 2024-02-10 (土) 01:17:03

概要

DQ2に登場し、外伝のDQMCHにも登場する【町】。ドラクエシリーズで初の「名前にラ行が付かない町」。
SFC版の【公式ガイドブック】での英語表記はMoonpeta。英語版での地名は、NES・GB版ではHamlin、スマホ版ではMoonahan。
【ローラの門】を抜けて南、【ムーンブルクの城】から北東にある。

DQ2

通称「人と人が出会う街」。
ムーンブルク領の町なのだろうが、肝心のお城は廃墟と化しているので、ここが船入手までの拠点になる。
ここを拠点に【ラーのかがみ】を入手し、【風の塔】を攻略し、船を入手するべく西に向かう事となる。
どうしても長期戦となるので、焦らず戦力を強化し、じっくりクリアしていこう。
 
施設は【宿屋】【武器と防具の店】【道具屋】【教会】【福引き所】
やたらと施設が充実しており、ここまで揃っているのは中盤終わりから終盤入り口の拠点となる【ベラヌール】くらいしか無い。
また、教会横の隙間にいる老人に話しかけると【復活の呪文】を聞くことができるが、順当にプレイした場合、シリーズで初めて【国王】以外に復活の呪文を聞く相手となる。
【べんりな よのなかに なったものよのう。】」とは彼の台詞。
武器と防具の店では鋼鉄シリーズを売っており、値段は高いがはかなり強力で、これにより【ローレシアの王子】は飛躍的にパワーアップできる。は一番高値の割に、あまり強くないので相当金が余った時でいいだろう。
また、これらはローレしか装備できないので、ここで初めて「これを装備できないがいいかね?」を聞くことになるだろう。
 
町外れには一人の兵士が佇んでいる。
彼からはムーンブルク城で何が起こったのか断片的に語られる。
  
一行はここで【ムーンブルクの王女】と出会うことになるが、呪いで犬の姿に変えられているので、【ラーのかがみ】で元の姿に戻してあげる必要がある。
この犬に話すと「わんわん」ではなく「くーんくーん」とじゃれて、後ろからついてくるが町の外まではついてこない。
この犬を連れた状態で宿屋に泊まると犬は消滅してしまい、町を一度出て入り直さないと再び現れない。
犬はその時点では隊列に組まれていないので、もし2人の王子どっちかが死んでいる(大抵サマルだろうが)場合は棺桶の後ろをついてくる。そして、その状態で教会に行き【いきかえらせる】と宿屋同様犬は消滅する。
 
他にも【かぜのマント】【精霊のほこら】の情報が聞けたり、【きんのカギ】【ろうやのカギ】があれば、地下牢で【ベビル】2匹を倒して【みずのもんしょう】を入手できたりと、ストーリー上かなり重要な町である。
 
王女を仲間にし、風のマントを手に入れる事が出来れば、船を入手するべく西へ向かう事になるのだが、その道のりの長さは尋常ではない。
何せ【ムーンペタ】【ムーンブルク西のほこら】→砂漠→【ドラゴンの角】【ルプガナ】と延々と歩き続けなければならない。文字にしてみるだけでもその大変さが想像できるだろう。
加えて次に復活の呪文を聞こうとするならば、さらにルプガナでのイベントをこなし船を手に入れアレフガルドを目指す必要がある。シリーズ屈指の遠征である。

リメイク版

【預かり所】が追加された。
 
また入口近くでローレシアの王子と旧知の女性が登場。
ローレが死んでいる場合、他の2人が幼い頃父親に連れられてローレシア城に何度か来ていたという話をしてくれる。
ローレが死んでいるのは比較的珍しいので、一応レア台詞である。
2人ともパーティに加わった際にはローレと面識が無さそうな会話をしていたが、幼い頃なので覚えていない可能性もある。
ちなみにこの女性はオリジナルではローレシアの王子に対して「こんなところで会えるとは夢のようですわ!!」と感激する。たとえ彼が棺桶に入っていたとしても。
「人と人が出会う街」らしさを演出しているのだろうが、【ドラクエの秘密】内では(著者の直感によって)「もしかしたら元カノか!?」とゴシップ記事のごとく触れられていた。
『個人的に会った事の無い有名人に偶然出会った』という表現でも通る台詞なので、リメイク版のように明確に旧知の間柄とは言えないのだが。 
なおSFC版のみ、この町の道具屋には奇妙なプログラムミスがある。詳細は【かわのたて】を参照のこと。

小説版

「月光街道」と呼ばれる街道の中心地であり、人口2万以上。ムーンブルク国一の都市。
王家の遠縁である貴族・大聖堂の大司教・豪商の3者が合議制で行政を担当している。

DQ7(漫画版)

【キーファ】の最初の転生先であるブルク編に登場。
この世界のキーファと同郷であるランドルフが、ムーランやブルクから離れ、人里離れた川のほとりで暮らしていた所、いつしか人々が集い町になり、ムーンペタと呼ばれるようになったと言われている。

DQ11(3DS版)

【冒険の書の世界】の1つとして登場。必要な【冒険の書の合言葉】【時渡りの迷宮】第2階層の宝箱にある。
マップ・キャラクターともSFC版を再現している。エンカウントは発生しない。
王女以外の全ての人が犬になる呪いに罹っており、王女からクエスト【王女の涙】を受注できる。クエストクリア後は特に用は無くなる。

DQ11S

冒険の書の合言葉は【サマディー地方】(3Dモードは南のキャンプ付近、2Dモードは南東の【かくれスポット】)で手に入る。
グラフィックはリニューアルされ、BGMはFC版のものが使われる。
中身が入手できない宝箱が2つ出現しているが、ここで【とうぞくのはな】を使うと「お宝が2個ありそうだ」と言われる。サマルトリアの城の時と同様、ミスの類かと思われる。

DQMCH

広いムーンブルク地方の冒険の拠点となる場所。ルイン曰く「面白い名前」。【テパ】到着まではしばらくお世話になるだろう。
この近辺ではやはり猿(と言っても【キラーエイプ】だが攻撃力はかなり高い)が大量発生するので、しっかりと準備を整えていきたい。何気に【オパビー】も厄介。
 
なお、この町では地図士ランドルの妹である【ロンミル】と、教会には釣り師の【レンダ】も仲間にできる。更に馬車マニアのおじいさんと初めて出会うのもここ。馬車の最大重量を増やしてくれる。

ビルダーズ2

【ムーンブルク島】に登場。【トロル】率いる包囲軍を打ち破った後、ムーンペタから傷だらけの兵士が救援を求めてムーンブルク城の北側に現れ、【少年シドー】と彼を慕う城の兵士たちがムーンペタに向かうイベントが発生。
自身も【アネッサ】【リック】と共にムーンペタの町に向かうことになるが、あまりに敵が多くシドーに同行していた兵士は全滅、シドー達も追い詰められるが謎のスライムに助けられ事なきを得る。その後【教会】に隠れていた【ミト】の依頼で兵士を弔い、城に戻ることになる。
ここから【風の塔】改め氷の塔に向かう事になるのは原作通り。
 
原作とは逆にムーンペタは既に滅ぼされており、再建する事はない。
【アトラス】を倒した後のムービー中では人々がいる描写があるが、戻ってみるといなくなっている。
建物はほとんど壊れているが、町の構造自体はオリジナルのムーンペタと同じで、教会のほか宿屋、武器防具・道具屋の跡、たき火に当たる老人がいた池と小島(水は凍っている)がある。ポツンと残されたブランコが哀愁を誘う。
教会の小部屋にはレアアイテムである【姫の肖像画】がある。ここは位置的にDQ2本編で犬に変えられたムーンブルクの王女がいたあたりと合致する。
 
余談だがクリア後にムーンペタに続く橋の近くにいる【デスフラッター】がムーンペタを復活せよなんて言っていたりする。原作の町を意識しながら作り直すのも一興か。