【やまびこのふえ】

Last-modified: 2024-04-05 (金) 18:34:26

呪文1回で2回分使えるのはこっち→【やまびこのぼうし】


概要

DQ2、3、8、ビルダーズ2などに登場する重要アイテム。山彦の笛。
世界中に散らばっている何かを捜索するのに使用され、探しているものがある場所でこの笛を吹くと山彦が返ってくるというもの。
 
重要アイテムであり、山彦の笛を使って探すアイテムはいずれもクリアに必須なアイテムだが、この笛自体は必須でない作品が多い。
「この笛を使用して、返ってくる山彦を聞かなければアイテムは入手不可」といったシステムが導入された事は一度も無く、対象のアイテムの場所が予めわかっていればこの笛の入手自体をスルーしても問題無い。
 
しかし、これはあくまでも謎解き・探し物系アイテムの宿命とでも言うべきもの。
こういうアイテムは、初回プレイでのなんの情報も無いプレイヤーにとってなくてはならないものであり、探し物イベントというRPGの一要素を支えていることも確かである。
これの初回登場作であるDQ2は、このアイテムに象徴されるようにおつかいイベントが少ないのだ。
 
「探す」といえばDQ7の石版探しも相当の労力を必要とするが、7には山彦の笛は存在しない。
PS版では大量の石版を探すのにいちいち笛を吹く手間を考えると、出たとしてもあまり使い勝手はよくないことが容易に推測できる。
3DS版では謎の「石版レーダー」なるものによって探知する仕様になったため、お呼びがかからなかった。
世界観的にはレーダーより山彦の笛の方があっている気がしなくもないのだが、上記の理由もあるので、レーダーという名称を使わない場合でも笛とは別の物になっていた可能性は高い。
 
DQ11で再び【オーブ】を探すイベントが登場したが、オーブに反応するアイテムは【虹色の枝】となり、やまびこのふえにはお呼びがかからなかった。
 
デザインはDQ2~3においては普通のオカリナ状だったが、DQ8では吹き口ではない頂点の片方にツノをつけたような形になっている。

DQ2

やまびこのふえは せいれいのうたごえ。
おしろ、まち、どうくつ、とう、ほこら…。
ふえをふき やまびこのかえるところに
もんしょうがあると ききます。

【ルプガナ】【ふねのざいほう】と引き換えに入手できる。
効果は【5つの紋章】のある場所で吹くと山彦が返ってくるというもの。
【ダンジョン】などでは紋章のあるフロアで吹かないと山彦は返ってこないので、余計なフロアを探索させられることがない親切設計。
……逆に言えば、複数階層のダンジョンでは(山彦が返ってくるまで)いちいち全てのフロアで笛を吹かなければならないのだが。
 
用が済んだあとは売却していいが、300Gと大した額ではない。
今作での重要アイテムの多くは所持自体がフラグ代わりでもあるため、売却して無くなれば船の財宝が再回収できるようになり、この笛の再取得も可能。
ボスを介すわけでもないので、【復活の呪文】を入れなおす必要も無い。
 
【炎のほこら】にあるという情報を聞けるがどのほこらがそれなのかという情報がない【たいようのもんしょう】と、【ムーンペタ】にあるというヒントが聞けるが足元を調べないと手に入らない【みずのもんしょう】の2つは、初回プレイでは山彦の笛がなければ見つからないだろう。
もっともこの二つは配置自体がかなり意地悪なので、「山彦は返ってきたけど在処がわからない」という事態も容易に起こるのだが……。
ただ、どちらもフロア自体はそう広くないので、全てのマスを【しらべる】つもりならば、いずれは「意地悪な場所」にも気付くだろう。
他の3つは【宝箱】に入っていたり、イベントを進めれば入手できたりする。
 
上記のセリフは実は正確であり、見つかる場所は【城】【町】【洞窟】【塔】【ほこら】の5種類にしっかり分かれている。
どこで紋章を手に入れたのかを覚えておけば、残りの紋章がどこにあるかの検討をつけることができる。
セリフのヒントをしっかり聞いておく必要があるということになる。
 
初回プレイでは大いに役立つが、船の財宝を捜しに行くのも面倒なので、2周目以降はこの笛そのものがスルーされる事が多い。
 
ちなみに、本作では【ルーラ】の行き先が指定できない仕様のため、徒歩・船・【旅の扉】を駆使して各地を回って山彦の笛で確かめる必要があり、4コマ劇場でもネタにされていた(2巻P66)。
そのネタのタイトルはまんま「やまびこの笛」。

リメイク版

売却できなくなったので、最後は【預かり所】で眠ることになる。
 
なお、持ち主の商人は【シドー】打倒後に「笛はお役に立ちましたか?」と言うようになったがこのセリフは笛を入手しなくても変化しない。
 
SFC版での【宝箱復活バグ】では、人から渡されるアイテムは増やせないので、この笛も増やすことはできない。
もっとも増やせたとしてもメリットは無いが。

スマホ版、PS4版、3DS版

【デルコンダル】の占い屋がそれぞれの紋章の大まかな場所を教えてくれるようになったことに加え、
足元に落ちている重要アイテムは光って表示されるようになった。
これにより以前と比べて紋章を発見しやすくなったため、なおさら山彦の笛の影が薄くなっている。
 
船の財宝を取りに行く手間は変わっていないので、初回プレイでも入手しないまま終わる人もいるのではなかろうか。
 
3DS版では山彦が返ってきた時と返ってこなかった時のMEが逆になっていると言うミスがある。
これでは山彦の笛に頼ると困ってしまう。
 
入手せずにエンディングを迎えた場合の持ち主の商人の台詞は一般商人と同じものに修正された。

DQ3

【アープの塔】に眠る。
今回は世界に散らばる6つの【オーブ】の探索に必要で、オーブのある場所で吹くと山彦が返る。
やはりダンジョンなどではオーブのあるフロア以外で吹いても山彦は返ってこない。
 
DQ2のときと違って床や木を調べてオーブを発見するようなことはなく、6個すべてイベントの流れで入手できるため、わざわざ笛を吹くメリットはほぼない。
初回プレイでは【レッドオーブ】が比較的に見つけづらいが、「盗んできたがどこへしまったのかわからない」というヒントもくれるので、アジト内にあること自体は予想がつく。
 
そしてやはり2周目以降は忘れられがち。
オーブの場所を知っているならこの笛を入手する必要自体が無いのもDQ2と同様。
また、アープの塔には他に大したアイテムが無いため、慣れたプレイヤーにはこの塔自体がスルーされてしまう。
 
ちなみに、【イエローオーブ】が手に入る【○○○○バーク】では発展途上では山彦は返ってくることはなく、革命後にようやく山彦が返ってくるようになる。
ストーリー上、革命前には商人がすでにイエローオーブを手に入れていたはずなのに何故山彦が返ってこなかったのかは不明である。まぁ、ゲーム上まだ手に入れられる段階ではなかったから山彦が返ってこないようにしていたかもしれないが…。
そう無理矢理考えても、【ジパング】では【やまたのおろち】撃破前でも山彦は返っていたので、やはり謎である。
内部的な処理としては、商人の町の発達段階はそれぞれが別マップとして用意されているのに対し、ジパングのオーブの宝箱の有無は同じマップの使いまわしであるためと推察される。
商人の町と同じく時系列で別マップが用意されている例としては【ギアガの大穴】があるが、同所は毒で全滅可能な地域であるため亜空間移動のバグ技で時系列の異なるマップへ行けることが知られる。
一方でジパングのようにボスを倒すと宝箱が出現するタイプのマップは【シャンパーニの塔】【サマンオサ】にもあるが、全滅可能な場所である前者では宝箱出現前の冒険の書から宝箱出現後のマップに飛ぶことは出来ず、宝箱出現前のマップから再開されるため、イベントによる宝箱の出現は同じマップの使い回しであることが分かる。
 
GBC版では山彦が返ってきたときもメッセージが表示されるようになり、分かりやすくなった。

ゲームブックでは【シルバーオーブ】が「他のオーブの存在を感知して共鳴する」という効果を持っているため、これもアープの塔も登場していない。

DQ8

DQ3以来久しぶりの登場。前回と同じく、オーブを探すために使う。
以前の作品では入手しなくてもよかったが、今回は必ず神鳥【レティス】より託される。
しかし、レティスの傍らにいる巫女が教えてくれる1つ目のオーブの場所から一発で「【七賢者】の子孫の死亡場所」と読み解けば、この笛に頼る必要はなくなってしまう。
これはどうしても謎が解けないプレイヤーやシナリオを忘れてしまったプレイヤー向けの救済措置であり、その場合は地道に街やダンジョンを一つ一つ巡って笛を吹く必要がある。

3DS版

PS2版はオーブ集めをしている最中の専用の仲間会話が存在せず、話を聞いてみると「こんな所に来ている場合じゃないだろう」などと理不尽に怒られていたが、本作では「やまびこの笛を使えばいいんじゃないか?」などとこの道具の使用を勧めてくれ、それに伴い一部台詞も追加されている。

ビルダーズ2

【ビルダー道具】として登場。
【オッカムル島】の攻略にて吹くと鉱脈がある地点に音符が飛んでいく。これに従って掘り進んでいく事が攻略のカギとなる。この笛に頼らずに強引に掘り進めていくプレイングも出来なくはないが、オッカムル島のシナリオ終盤で【ダイヤモンド】を探すことになった際にはストーリーの進行上、必ず吹くことになる。
 
出番はこれだけ…ではない。
【そざい島】で吹くと未チェックの素材に対しても音符が飛んでいくのである。
そざい島のマップはランダム生成であり、中には数えるほどしか生成されない素材などもある為、これがあると完全チェックがかなり楽になる。
クリア後は埋まった【しろじい】の位置を探るのにも使う。
 
ストーリーを終え、素材のチェックが完了してしまうとお役御免となってしまうビルダー道具であったが、2019/1/31のバージョンアップによって、全チェック済みのそざい島でも纏まった鉱脈があればその方向を示すようになり役目が出来た。仕様上は【ミスリル】【オリハルコン】にも反応するのだが、反応する鉱脈が最低でも3ブロック纏まっていなければいけないため、1箇所に1ブロックのみが生成されるミスリルやオリハルコンを探索するのに使えないのが玉に瑕となっている。
確かに複数個纏めて生成される鉱脈を探す上では便利なのだがそういう鉱石は大抵無限化できるし、一番使いたいミスリルやオリハルコンに対して使えないため、使い勝手は今一つ。また、纏めて生成されるものの数が少ない【マグネ鉱石】には反応してくれない。
そざい島で無限化出来る鉱石に対してもほとんど旨みがなく、実際に役立つのは【ザブザブ島】【赤い宝石】を探す時くらいだろうか。それどころか、チェック未完了の物が残っていても鉱石が纏まってると反応してしまうので、これからプレイを始める、あるいは再プレイしたいという場合は邪魔にさえなりうる。
 
他作品では探す物の数自体多くはなく、そもそも探す物の場所が分かっていれば使われもしない日陰のアイテムであったが、本作においてはシナリオ攻略において使用が必須となるアイテムとなり、全体での使用回数も跳ね上がっている。
他のビルダー道具と違い基本要素のコンプリート後にはやはり用済みになってほぼ使われなくなる道具、といういまいち誉めきれない印象は残ってしまったが、それまでの貢献度は大半のプレイヤーが認める所だろう。やまびこのふえ史上に残る大躍進を遂げたと言って良い。
 
ちなみに、吹いてすぐ【死亡】するとSEが鳴り終わってから「○○○○は ちからつきた!」と出る。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.52
レアリティトレジャー
カテゴリーレジェンド
コレクションどうぐ
標準価格4,900,000G