ひと駆けいこうぜ!
2017年12月24日開催の第62回有馬記念に際して、JRA(日本中央競馬会)とモンスターハンター:ワールドがコラボしたイベント。
概要
- MHWorldの発売と有馬記念の開催が近いこともあり、
2017年12月13日から29日までコラボが企画された。
「特設サイト」「秋葉原でのイベント」の2つが主なコンテンツである。
内容・特設サイト
- 特設サイトでの主体コンテンツは
- 「モンスターハンティング」
- 「モンスターレーシング」
- 「モンスターグランプリ」
その他にもこんがり肉ならぬ「こんがり人参」を焼くミニゲームや、有馬記念についての解説などがある。
モンスターハンティング
- 特設サイトで遊べるゲームの一つ。
後述するモンスターレーシングの前段階となるので、こちらからプレイする方がいい。 - 内容は、タップやスワイプなどでモンスターと戦い、撃退するというもの。
だが、競馬とのコラボだけあってハンターは馬に乗っている。
馬上槍として扱えるランスなどは特に映える。- ハンティングとレーシングをプレイするには、自分のサラブレッドを作成する必要がある。
馬の名前と騎手であるハンターの武器を選択するだけなので好みで選んで構わない。
武器は大剣、片手剣、ランス、ハンマーの4種から、名前は9文字まででどちらも後から変更可能。 - 戦闘を詳しく説明すると「タップで回避、スワイプで攻撃」。
回避では出現するアイコンを消える前に全てタップし、成功すると攻撃へ。
攻撃ではアイコンを全て指定通りにスワイプする。
3回攻撃すればこちらの勝ち、逆に回避に3回失敗すると負けである。
モンスターによって回避時のアイコンに押せば有利になるものや不利になるものがある。
また、攻撃のスワイプの形は選んだ武器によって変化する。
- ハンティングとレーシングをプレイするには、自分のサラブレッドを作成する必要がある。
- このゲームの目的は「素材を集める」こと。
モンスターを狩猟し、素材を集めることで武器や防具……ではなく、馬具を強化することになる。
馬具の詳細は次のモンスターレーシングを見て欲しい。 - ツイッターの公式アカウントをフォローし、ハンティング結果をツイートすることでMHWorldが抽選でもらえる。
モンスターレーシング
- こちらも同じくサイトで遊べるゲームの一つ。
題名通りレースで、作成したサラブレッドでレースに挑む。 - こちらの操作も同じくタップとスワイプ。
相手はランダムに選ばれたライバルなる馬である。*1- レースは3段階に分かれている。
第1段階はスピード勝負。リオレウスが何故か登場するので、これを振り切る。
左右に分かれたボタンを交互にタップすることでポイントを貯められる。 - 第2段階はスタミナ勝負。パオウルムーが
またも何故か登場し、巻き起こす突風を耐え切る。
流れてくるボタンを枠に合わせてタップするリズムゲームの要領である。 - 第3段階はパワー勝負。ネルギガンテが
例によって何故か登場し岩を撒き散らす。
画面に出てきたアイコンを下にスワイプすることでパワーを溜めてこれを粉砕しよう。
- レースは3段階に分かれている。
- ただし、レースを左右するのは上記の操作のうまさだけではない。
武器の種類、そして馬具の性能が影響を及ぼす。
モンスターグランプリ
- こちらは狩猟より競馬寄りなコンテンツ。
いくつかのレースに対して勝つ馬(?)を予想し、ツイートすることで的中者の中から抽選で金券がもらえる。
馬(?)と表記したのは、明らかに馬じゃない面子ばかりなため。
ネルギガンテやリオレウスといったモンスターにオトモアイルーまで出走している。
肝心の馬の方は、有馬記念を制した名馬たちにハンターが騎乗している。- プレゼントがある関係か、理論上は全出走馬の馬券を買える実際の競馬とは異なり、
1着予想ができるのは一頭のみである。
- プレゼントがある関係か、理論上は全出走馬の馬券を買える実際の競馬とは異なり、
- 見所は何と言っても「特別に用意されたレース映像」。
有馬記念が行われる中山競馬場と思しき場所をアンジャナフが駆け、レイギエナがわざわざコースに従って空を飛ぶ。
オトモアイルーに至ってはそのまま走っているので馬やモンスターに蹴られそうではあるが基本無事に走り切る。
途中モンスター同士で争いが発生したりと結構フリーダムなレース。
実況も付いており、真面目に「パオウルムーが飛んだ!」とか言い出す始末。
内容・秋葉原イベント会場
- こちらは秋葉原で行われたリアルイベントの内容。
アイルーの有馬みくじやこんがり人参のフォトスポットなどがあった。
また、ネット上のコンテンツとは別にモンスターグランプリが開催され、的中者にはプレゼントが配られた。
加えて有馬記念の枠順抽選会の中継も行われた。
モンスターハンティングライド
- 秋葉原イベント会場の目玉コンテンツとも言える、体感型のゲーム。
サラブレッドに騎乗して、専用のコントローラーを振り狩猟を体験する。
特設サイトと同じ武器種4つを使用でき、それぞれ操作方法が異なる。
例えばランスは突く動作で攻撃をし、片手剣は細かいマーカーを斬り刻む。 - 内容は、画面に表示されるマーカーに対して武器を振って攻撃し、モンスターを撃退する。
モンスターの攻撃にはコントローラーを横にして防御することが可能。
体力も存在し、0になると一定時間行動できなくなる上完全には回復しない。
リオレウスとネルギガンテの2つのクエストがあり、それぞれを90秒以内に撃退を目指す。
リオレウスが撃退できなくてもネルギガンテとは戦える。- ゲームの体験者にはその場で賞状と、特設サイトで使える馬具のシリアルコードがもらえた。
貰える馬具はいくつか種類があるので、連続してプレイする人もいた。リアルの体力に注意。
- ゲームの体験者にはその場で賞状と、特設サイトで使える馬具のシリアルコードがもらえた。
余談
- JRAというのは仮にも農水省監督の法人であり、一ゲーム会社などとコラボしてて良いのかと疑問に思ってしまう。
しかし実際のところ、近年はかなりはっちゃけた気合の入ったコラボを実施している。
進撃の巨人を皮切りにキングダムや北斗の拳 イチゴ味、けものフレンズやおそ松さんなど、
数多くの有名作品とのコラボレーションを実現。
後ろ二つに至っては新作短編アニメが制作され、その他もオリジナルキャストを動員する徹底ぶり。
モンハンの後もクソマンガ・クソアニメとして有名なポプテピピックとコラボするなど、勢いは止まらない。- コラボ企画以前にも、JAPAN WORLD CUP、My sweet ウマドンナ のような謎に満ちた企画を次々展開している。
前者はギンシャリボーイ(おもむろに二足歩行しだす)やハリボテエレジー(中の人などいない)など、
もはやまともなサラブレッドがいない狂気じみた出走馬達がレースをしその着順を当てるミニゲーム。
後者はサラブレッドの主人公が人間の女の子と繰り広げる恋愛シミュレーションゲーム。
OPアニメや本格的なキャスト*5など、やけに気合の入ったスタッフとツッコミどころ満載の
内容のギャップが特徴的。
これ以降、前述のコラボ企画に至るまでやけに変な方向に気合の入った企画が増え、
公式が病気ならぬ「公式が予後不良*6」などと呼ばれるようになった。 - なお、コラボが行われた12月24日の有馬記念は、かのキタサンブラックが有終の美を飾る大一番となった。
- 後年には、美少女になった実在の競走馬達を育てて競い合うスマホゲーム(JRA公認)が大ブームを引き起こしたりと、
近頃の競馬界は盛り上がりを見せている。
- コラボ企画以前にも、JAPAN WORLD CUP、My sweet ウマドンナ のような謎に満ちた企画を次々展開している。
- 競走馬の名前の法則性については、説明しだすとキリが無いため仔細は触れないが
例えば「リオレイア」なんて名前の競走馬も存在するなど
何かの拍子にゲームやアニメのキャラクター名やアイテム名などが馬名審査に合格してしまう事は良くあるため、
モンスターハンター関連作品が由来と思われる名前の競走馬を他にも見る事もあるかも知れない。
中でも「モンスターハンター」と言う名前の競走馬が存在した事は特筆しておきたい。- ゲームの方のモンスターハンター無印が発売されたのが2004年3月、
そして競走馬の「モンスターハンター」が誕生したのが2006年2月の事ではあるが、
だからと言って、時系列だけを見て両者に何かしら関係があると決め付けてはいけない。
飽くまで「モンスターハンター」と言う名前の競走馬が居たと言うだけの余談である。
- ゲームの方のモンスターハンター無印が発売されたのが2004年3月、
関連項目
シリーズ/モンスターハンター:ワールド
世界観/ウマ - モンハン世界にも馬らしき生物は存在する。
モンスターハンター:アリマ特設サイト - イベント期間終了に伴い、現在はコンテンツの公開が終了している。