特定アイテムの使用速度を上げるスキル。
MHXX以前ではスキルポイントが10(又は15)で「早食い」が、-10でマイナススキルの「スローライフ」が発動する。
ハンターからは「早食い」と呼ばれることが多い。
目次
概要
- 発動中は回復薬などの「口に含む」アイテムやこんがり肉などの「食べる」アイテムを使用した時、
通常よりもモーションが素早くなり、硬直時間が大幅に短縮される。
回復薬を飲んでガッツポーズ、またはこんがり肉を食べ終えて一息ついているところに
モンスターから攻撃を受けて……という経験は誰しもあることだろう。
そのリスクを大きく引き下げることができる非常に便利なスキルである。
何故ガッツポーズを無くさずわざわざ素早くしたのだろう
MH2~MHXX
- 初登場はMH2。
この時点の早食いはこんがり肉や焼き魚のような「食べる」アイテムのみに効果があり、
回復薬には効果が適用されない。
スキルポイントを持つ防具も限られるが装飾品には恵まれ、5スロスキルと事実上のネタスキルであった。
- MHP2では回復薬などの「飲む」アイテムにも効果が適用されるようになり、
看板モンスターのティガレックスの防具にスキルポイントが付与されると一躍出世を果たした。
- MH3からは弱体化され、早食い+1と+2に分けられた。
早食い+1はSP10以上で発動するが、MH2と同じく効果対象が「骨付き」アイテムに限定されている。
SPを15以上まで高め、早食い+2にすればMHP2以降と同じ性能になる。
- 効果対象は上記の回復薬やこんがり肉、及びそれに近いアイテムはもちろん、
薬草、サシミウオ、生命の粉塵、怪力の丸薬、毒テングダケ、にが虫、酸素玉等々
思いの外広範囲に及ぶ。
特にその多くが回復系のアイテムであるため、このスキルの恩恵はかなり大きい。
生命の粉塵なども効果対象になっているため、サポート重視のハンターからの人気も高い。- その便利さゆえ、狩猟の立ち回りに影響を及ぼしやすいスキルの一つである。
- マイナススキルのスローライフが発動した場合、
早食い+1の効果対象となっているアイテムの使用モーションがさらに長引いてしまう。
例え大型モンスターの間近でも慌てず騒がずゆったりと肉を喰らうハンターは、
見ていてなんとも言えない気持ちにさせてくれる。
地味にこちらは初登場時点から効果が据え置き。- 極端なほどスキが大きくなってしまうため、発動しそうなら優先的に消去したい。
万が一消せない場合はせめて大型モンスターの居るエリアでこんがり肉などを食べないようにしよう。
回復薬や元気ドリンコなどが対象外なのがせめてもの救いである。
ちなみにスローライフの効果対象となっているアイテムは、
早食い+1が存在しないシリーズであっても早食い+1と同じ物である。 - 早食いよりも健康的には良い心がけなのだが、狩り場では命知らずな思考と言わざるを得ない。
そもそも何故食べる早さがスキルに依存するのか、甚だ疑問である。 - 余談だが、スローライフとは地産地消や歩行型社会を目指す生活様式を指し、食事のスピードとは関係ない。
自然とともに生きるハンターのような生活は本来ならスローライフそのものである。
- 極端なほどスキが大きくなってしまうため、発動しそうなら優先的に消去したい。
MHW(:I)
- MHWorldではスキル名そのものが「早食い」に変わり、効果も3段階に分かれた。
これまでのようにレベルで効果対象が広がるわけではなく、飲み食いに掛かる時間が少しずつ短くなっていく。- Lvごとの効果量の差は高レベルにいくほど大きく、Lv1ではあまり短縮されないがLv3では大幅に短縮される。
- 過去作同様モーション自体が加速するほか、モーションの途中で効果が発揮されるようになる。
Lv3になるとドリンク系では瓶を上に向けて飲み干す動作がなくなり約4秒からおよそ1.5秒と大幅短縮、
肉に至っては2回喰らいついただけで回復するため約6秒から約2秒となる。少量で満足したかのように見える
なお実・丸薬といった齧るモーションにスキップはなく、およそ1.4秒から0.8秒になる程度となっている。 - ちなみに粉塵系統のアイテムが対応しなくなっている。
粉塵は今作からちゃんと撒くようになったので早食いに対応していないのは当然ではあるのだが。
- MHWorldではガッツポーズは廃止されたが、アイテム使用に掛かる時間はそれほど変化していない。
そして、アイテムの効果を完璧に発揮されるタイミングが動作が完了した瞬間となっている。
つまり、アイテムを使用しても完了前に攻撃を受けたりすると効果が完璧には発揮されない。
回復薬は回復量が小さくなり解毒薬の類はそもそも回復さえしない。
これらが早食いによって動作時間が短縮されることによって、効果の発揮を早められるのである。- とはいえ動作が一齧りで終わる実や秘薬は元々が早いので恩恵を受けにくい。
スキル無しでは危険だったのならスキル有りで使用しても大体において危険である。
「このスキルのおかげで秘薬が間に合った」となるのはかなりレアケースといえ、
その場合はそもそも飲んでる場合ではなく回避を優先すべきである。
あくまで動作時間が長くその間に殴られるかもしれないことを減らすスキル、と言える。 - また、早食いとは直接関係がある訳ではないが今作では武器に回復カスタムを付けると
多少のダメージは殴って回復できるようになるため、カスタムができるようになるクリア後も有用とは言い難い。
余裕があると感じたら他のスキルを優先した方が結果的に狩りが快適になることもあると覚えておこう。- 徹甲榴弾や大剣など、回復カスタムの恩恵を受けやすい武器種なら微妙なダメージもすぐ回復出来るが、
双剣や貫通弾・散弾といったものは多段ヒットの扱い上回復量が少なくなりがち。
そういった武器を担いでいる時、「秘薬を使うほどではないが、ここで回復しておかないと危ない…」
という状況でこのスキルがあると、回復薬をすぐ飲んだ上で素早く次の行動に移れる。
選択肢としては十分アリだろう。
- 徹甲榴弾や大剣など、回復カスタムの恩恵を受けやすい武器種なら微妙なダメージもすぐ回復出来るが、
- また、今作では生命の粉塵の効果が従来の効果より低くなっているので、
仮に粉塵が早食い対応であったとしてもマルチでそこまで大助かりとなっていたかは疑わしい。
仲間の回復なら、スキルの負担はあるが回復薬グレートに対応した広域+早食いを併用するパターンも
今作の環境では充分アリなので粉塵が対象にない事も過去作のイメージほど致命傷ではない。 - MHWorldではスキルそのものも大安売りされており、
最初に戦う大型モンスターであるドスジャグラスの防具にこのスキルがついている。
彼はアプトノスを丸呑みにしてさっさと捕食を済ませてしまうため、イメージとしてぴったりである。
- とはいえ動作が一齧りで終わる実や秘薬は元々が早いので恩恵を受けにくい。
MHR(:S)
- MHRiseでも3段階のレベル制で続投。効果も同様で、飲食にかかる時間が短縮される。
- ただしモーションスキップ効果は無くなり、アイテム種ごとの時間短縮割合の差は大きく減った。
この関係でMHWと比べるとドリンク・肉への効果が大幅に減少している。
それでもLv1でおよそ1.1倍、Lv2で1.3倍、Lv3で1.7倍ほどに飲む・齧るモーションが加速するため強力。
肉を食べるモーションはより早くなる点も過去作と同じである。 - なおMHWと比べると全体的にドリンク・丸薬のモーションが僅かに伸び、肉・魚は2秒近く短縮されている。
- ただしモーションスキップ効果は無くなり、アイテム種ごとの時間短縮割合の差は大きく減った。
- 変わらず回復時間短縮のスキルとして運用出来るかと思いきや、仕様変更によって逆風が吹いてきた。
今作の回復アイテムは口にした瞬間から一定量を即時回復するようになっており、
少し回復するだけならほとんど時間がかからなくなっている。
フル効果で回復するにはWorldと同じく飲み干す必要がある為、着けても無駄にはならないが、
回復時間短縮スキルとしての有用性は低下したといえる。- また、装飾品がレベル2になってしまった。
レベル2は多くの火力スキルや必須スキルが属する激戦区であり、それらを差し置いて投入することは難しい。
- また、装飾品がレベル2になってしまった。
- MHR:SではLv4スロットでスキルLv2分の装飾品「早食珠II【4】」が登場。
敵の攻撃力の上昇やスリップダメージを受ける劫血やられや伏魔響命の登場に伴い、
赤ゲージ回復+体力継続回復効果を持つこんがり魚の需要が急上昇。
これに伴いこんがり魚のサポートになる早食いスキルもかなり評価を上げている。
Lv2でも体感できる程に速く食べられるのもメリットで、Lv4スロに空きがあるなら十分採用に値するスキルとなっている。
MHF
- MHFではG装飾品2個という手軽さで発動可能。
MHFのサービス開始当初は骨付きアイテムに限定されていたが、
初期のアップデートで他の経口アイテムにも適用されるようになった。
ただし、MHFでは「限られた枠の中で収まりきらない程の種類があるスキルをどう詰め込むか?」
ということが重視される風潮があり、特にG級中盤以降においてはその傾向が強まる。
また、最近では減ったが一時期経口回復アイテムを一切用いない立ち回りが持て囃された事もあり、
基本的に無くてもどうにかなるこのスキルは優先度が低く見られてしまう傾向にある。
- それではMHFで「早食い」に需要はないのか?と言われると、そんなことはない。
古くは剛種、覇種、近年では遷悠クエストや高難度クエスト、
エンドコンテンツにおいても狩煉道やG級大討伐クエストなど、
早食いで高速化した生命の粉塵などでフォローしあうという戦法は昔から行われておりサービス終了まで需要はあった。
また、遷悠武器を装備することで早食いと同じ効果が(スキル枠を消費せずに)発動させることができるのだが、
これも需要の高いスキルだから思い切って実装した事がインタビュー等で語られている。
武器種別に見れば、2018年2月に真鬼人化/極鬼人化状態で吸血スキルが有効となるまで、
自分自身で体力を回復することが立ち回り上不可欠であった双剣で特に需要が高かった。
というのも双剣は回復までの時間が速まれば1分1秒でも早く戦線復帰することができるため、
火力に一切貢献しないスキルとは言いがたいためである。
従って組み込みにくいという点はあれど、決して無駄なスキルだと判断されている訳ではない。
- 2017年夏のアップデートではこれを内包した複合スキル「腕利き」が登場した。
こちらは早食いの他に武器捌き・移動速度+2・真根性が発動する。