- 種族
- 甲虫種(殻虫目 閃虫亜目 ライコウチュウ科)
- 別名
- なし
- 英語表記
- Great Thunderbug
- 危険度
- MHXX:★1
- モンスターとしての登場作品
- MH2, MHP2, MHP2G, MHXX, MHF, MHOnline, MHST, MHST2, アイルー村G, アイルー村DX
- 環境生物としての登場作品
- MHWilds
目次
特徴・生態
- 特殊な環境下に置かれた、あるいは強力な雷属性エネルギーの影響を受けたなどの外的要因によって
突然変異や極端な活性化を起こし、巨大化と共に通常よりも強力な放電能力を獲得したとされる雷光虫(の集合体)。
古代の遺跡や水辺などで確認されることが多く、特に夜間や日光の届きにくい場所などによく出没する。
- 遠目には淡い光を放ちながら浮遊する球状の物体に見えるが、
実態は上述したような特殊な雷光虫が数十匹単位で集まっている群体であり、
その全ての個体が引き合っているかのように統率された動きを取る。
一見幻想的にさえ映るが、個体群の性質によっては非常に攻撃的で、
他生物が近付いてくると群れ全体が一斉に放電を開始することで眩しく発光し、
その放電を維持したまま体当たりを仕掛けてくる場合がある。
それぞれが通常の雷光虫を上回る発電力を持っているため、
不用意に接触すると感電によるダメージは勿論、一時的に体が麻痺してしまう恐れもあるので要注意。
ちなみに一部地域では交戦中のモンスターを大雷光虫の群れに飛び込むように誘導し、
感電させて一時的に拘束する手段として狩猟に利用する戦術が取られている。
- 浮岳龍ヤマツカミと共に目撃されることがあるが、
これらはヤマツカミの捕食行動によって体内に取り込まれた雷光虫がそのまま生き残り、
長期間「特殊な環境下に置かれた」ことで突然変異を起こしたものとされている。
これらの個体はヤマツカミの体内環境に依存していると言っても過言ではないほどに強く影響を受けているらしく、
ヤマツカミの口部から外界へ飛び出してくることがあるが、次第に動作や放電が不安定になっていき、
最終的には自分達のエネルギーを制御し切れずに爆散してしまう。
この爆発は至近距離で巻き込まれた人間を容易に吹き飛ばすほどの威力があるため、
必要性が無い限りは接近しない方が無難である。
- 武器などを使って中心部を薙ぎ払えば群れは霧散し、モンスターとしての脅威は無くなる。
しかし時間が経つと再び集合することもあり、そうなると最早キリがない。
何故大量の雷光虫がこれ程までに一糸乱れぬ動きをすることができるのかは長らく研究されており、
現状としては繁殖を目的に寄り集まっているという説が特に有力視されてはいるものの、
全ての個体群が同一の目的の下に集結しているのかについては不明。
巨大化しているとはいえ元々が小さな虫であり、しかもその集合体であるため、
全長や体高などの詳細なデータが確認できておらず、その他の詳しい生態についても不明な点が多い。
なお、一部のギルドでは狩猟対象となるモンスターとは見做されておらず、
大雷光虫の積極的な狩猟や撃退を目的としたクエストは基本的に受け付けていないという場合もある。
概要
- 古龍の体内で成長したりなど、とある外的要因によって突然変異し巨大化した雷光虫。
甲虫種のモンスターとして扱われており、通常の雷光虫を上回る凄まじい放電力を持っている。
ヤマツカミが長年不在のせいか、近年は体内成長の設定が忘れ去られつつある- 設定の通り、ゲーム内のモデルもよく見ると小さな雷光虫の集合体になっている。
MHP2G以前の作品ではかなり目を凝らさないと判別できなかったが、
後述のMHXXではグラフィックが大幅に向上し、やや遠い場所からでも見分けがつくようになった。
- 設定の通り、ゲーム内のモデルもよく見ると小さな雷光虫の集合体になっている。
- 普段は球体状の群れでふわふわと漂っているだけだが、
ハンターを見つけると光を放つような音とともに放電しながら体当りしてくる。
体当たりされたハンターは感電してしまい、身体が一時的に麻痺してしまうこともある。
大型モンスターとの戦闘中では命取りになるため、ランゴスタ同様フィールドにいると非常に厄介な存在。
大半が無限湧きする上に、ハンターに纏わり付くように動いたり
ブルファンゴのように死角から急に突っ込んできて痺れさせてくることもあるため、非常に鬱陶しい。
ランゴスタと比較して視認しやすいことと上下の動きが少ないこと、麻痺させられる確率が比較的低いことが救いか。
- 討伐すると光を失い、少し後に虫たちも消滅する。
剥ぎ取ることはできないが、消滅時に落し物を落とすことがある。
その落し物の中には普通の雷光虫がいたりすることもあるが、
中には基本的に大雷光虫の落し物でなければ手に入らない素材もある。
なお剥ぎ取り素材そのものは設定されており、オトモのぶんどりで素材を手に入れることが可能。- MHFの凄腕ランクやG級クエストでは甲虫種素材が得られ、剥ぎ取りよりも短い動作で
集められるため甲虫素材集めに使うことができる。
ただし、甲虫種の液ぐらいならわからなくもないが、甲虫種の刃殻や甲虫種の針なども普通に落とす。
ただ、毒光虫(紫光虫)でも同じ事ができるうえ、一定時間開けて
木を叩けば無限に出現するため甲虫素材集めではこちらが勧められる事が多かった。
- MHFの凄腕ランクやG級クエストでは甲虫種素材が得られ、剥ぎ取りよりも短い動作で
- 登場から随分と経つが、非海外版MHに於いて正式名称にカタカナが入らないモンスターは
大雷光虫と紫光虫、大蝕龍蟲のみである。
虫の群体がモンスターとして扱われているからか、非常に特殊な事例である。- 分かりづらいが、モンスターリストなどの説明から解釈するに
群れの中にいる1匹1匹が大雷光虫という名前のモンスターである。
球体のような群れ全体は「大雷光虫の群れ」とでもいうべきものなのだが、
群れにならないと脅威とはならないため、深く考えずに群れを大雷光虫といってしまいたくなる。
実際、クエスト達成目的には形式的に「大雷光虫15匹の討伐」などと書かれており、
ギルドとしても1つの群れを1個体扱いでカウントしているようだ。
- また、英名は「Great Thunderbug」であり、
これは奇しくもMH3以降でのドス○○と同じ命名規則になっている。
そのため、MH3以降から参入した海外プレイヤーは
MHXXの初見でドス雷光虫なる中大型モンスターを想像したかもしれない。ドス雷光虫15(30)匹の討伐!?
MHOnlineにはドス雷光虫と呼べそうなモンスターもいるが…。
もちろん、大蝕龍蟲の英名も「Great Dracophage Bug」で、ドス蝕龍蟲とも解釈できる。
奇遇にもMHOnlineにはドス蝕龍蟲と呼べそうなモンスターまでいるが…。
- 分かりづらいが、モンスターリストなどの説明から解釈するに
MH2~MHP2G
- MH2から初登場。汎用フィールドでは沼地や夜の砂漠などに出現する。
また、発生源である古龍ヤマツカミの戦闘中に現れ、共に攻撃してくる事となる。
- ヤマツカミが一度大雷光虫を吐き出すと5体前後が出現するため、まとめて襲い掛かってくると大ダメージを受けたり
麻痺からの即死技を受けたりしやすいため、非常に危険な存在である。- ヤマツカミに吐き出された大雷光虫は極端な環境変化には耐えられず、
暫くすると動きが不安定になり、最終的には爆散してしまう。
この時は落し物は落とさない。
- この爆発により、調査隊の人間が一発で消し飛んだという文献もある。
それを食らってもダメージだけで済むあたり、ハンターは頑丈である
- MHP2Gではソロでヤマツカミと戦っている時限定ではあるが、
エリア移動をすることでその時点に戦闘エリア内にいた大雷光虫を一匹残らず消し去ることができる。
非常に便利なテクニックのため、MHP2Gを遊ぶ際は覚えておこう。
- ヤマツカミに吐き出された大雷光虫は極端な環境変化には耐えられず、
MHXX
- MH3以降はメインシリーズへの出番にはしばらく恵まれなかった*1が、MHXXでついに復活。
ヤマツカミは復活せず、大雷光虫のみ登場するという謎の復活劇である。
今作ではドスギアノスとラオシャンロンもMHP2G以来の復活を遂げている。クイーンランゴスタェ...
ゲーム中でのモデリングもより精緻なものになっており、「虫の群体」である事がより分かりやすくなった。
- PVで姿を見せた遺群嶺の他、密林や沼地、果ては地底火山など新旧問わず様々なフィールドに出現する。
ただし今作は後述するMHSTシリーズの要素はなく、ジンオウガが居ようが帯電行動しようが特に反応はない。
寧ろタックルやビターンで散らされる光景をよく見る。
尚、今作では倒すと落し物が確定で入手できるようになった。
- 麻痺率については大幅に上昇しているうえ、やけにしつこく追いかけてくるようになった。
複数匹に起き攻めで連続麻痺させられてしまう事もあるため、早い段階で始末するようにしたい。
- なお、小さな虫の群体である大雷光虫を踏みつけ跳躍の足場にできてしまう。
ゲーム上は「判定を持つオブジェクト」なので当然といえば当然なのだが、なんとも不思議である。
MHWilds
- MHXX以降再びの休眠期間に入っていたが、MHWildsで再び復活。
何気に新モンスターが多い本作での貴重な過去作モンスターの一体である。
2024年8月に行われたGamescom 2024における試遊で登場が判明した。
- ただし、今作の大雷光虫は今までのシリーズと扱いが大きく異なる。
なんとモンスターではなく環境生物という扱いになっているのである。
今までアイテム扱いだったものが環境生物になった事はあったが、
小型モンスターが環境生物に格下げ転身するという事例は今回が初であり、
プレイヤーの間でも大きな驚きの声が上がることとなった。- ちなみに、今作で似たような立場のモンスターにガライーバがいる。
あちらも環境生物化しており、小型モンスターから釣れる魚に変貌した。- 大雷光虫は古くから存在するモンスターだが、
ガライーバはシリーズでも後ろのほうのMHWolrdが初出と登場時期はかなり対称的。
環境生物のカテゴリも、その場で狩猟に活用できる類の環境生物と釣り専用の環境生物となりなかなか対称的になった。
- 大雷光虫は古くから存在するモンスターだが、
- ちなみに、今作で似たような立場のモンスターにガライーバがいる。
- MHXXから更にグラフィックが向上し、大雷光虫の姿もより鮮明になった。
腹部が蛍の様に光る黒々しい甲虫が球を為すように飛んでいるのがしっかり描写されている。
今作で同じく環境生物となった雷光虫のグラフィックとも一致しており、
大きな雷光虫が集まった状態なのが一目で見てわかるだろう。
- 環境生物にもいくつか分類があるが、大雷光虫は狩猟の助けになるタイプ。
フィールド上にいる大雷光虫をハンターが剥ぎ取りナイフなどで刺激すると、
バチバチと火花の散るスタンバイ状態になり、天然のシビレ罠となる。
拘束を終えると霧散してどこかへ消えてしまう。
扱いこそ環境生物にはなってしまったが、大型モンスターを拘束できるポテンシャルは変わっていないらしい。
ちなみにスタンバイ状態からは10秒ほどで元に戻る。- フィールド上においては、異常気象時に大量発生するようだ。
これは異常気象時におけるハイリスク・ハイリターンな性質を表しての事であるようで、
大雷光虫の他にも攻撃的な性質をもつ環境生物が出現するのだという。
反対に豊穣時には回復ミツムシなど回復系の環境生物が現れやすい様子。
- フィールド上においては、異常気象時に大量発生するようだ。
- 殆どの個体が落雷発生中に出現するため、環境生物として捕獲したいならば異常気象時になるだろう。
全く動かないため捕獲自体は簡単だが、異常気象を待たねばならないのが少々面倒か。
- 既存シリーズでは大雷光虫はヤマツカミの体内で突然変異したものとされていたが、
今作では棲息している隔ての砂原の大規模な落雷によって活性化したものであると説明されている。
ヤマツカミのいないシリーズでも登場するのは、こうした別の要因で変異する事もあるからなのだろう。
派生作品
MHF
- MH2ベースのMHFにも登場。
ベンチマークソフト第1弾ではチャチャブーとともにリアルな大雷光虫を見られる。
また同作にはヤマツカミの近縁種らしいヤマクライが登場するが、此方の体内にも同じく大雷光虫が存在している。
こちらはヤマツカミが吐き出す大雷光虫とはまた違った性質を有しており、
攻撃をすると母体であるヤマクライへと戻っていくほか、
吐き出されてから暫くすると球状の放電を伴って爆散する。
MHFのG級クエストに於ける防御力減算システムの関係上、
被弾すると本当に(体力が)一発で消し飛びかねない。
それでもその後は何事もなかったかのように起き上がるのはさすがハンターといったところ。
MHOnline
- MHOnlineでも登場するが、単なる体当たりだけでなく遠距離攻撃も行う。
光線銃と見紛うような雷球を放つ姿は、日本のユーザーにとっては意外かもしれない。
SFのような光景だが、その原理は「群体から分かれた雷光虫が個別に飛来する」というものらしい。
ヤマツカミ実装に伴い時限式爆弾のように爆発する大雷光虫も登場したほか、
燎渊龍戦で登場する浮遊する火球が似たポジションにある。
MHST
- MHSTではジンオウガと共生関係を持つ小型モンスターとして参戦した。
稀のすみかやバブダの巨大樹などに生息しており、ジンオウガと一緒に登場することもある。- 単独ではスピード系統の攻撃であるマヒ突進を中心に攻めつつ、
HPが減ってくると自爆を敢行するという行動パターンを持つ。
マヒ突進は無策で被弾すると高確率で麻痺してしまうため厄介だが、
相性の良いテクニック攻撃で対抗し真っ向勝負に勝つことで安全に戦うことができる。
ある程度HPを減らしたら、強力な攻撃を叩きこんで自爆させずに討伐してしまいたい。 - しかし、厄介なのがジンオウガとの関係。
ジンオウガが超帯電を行なうと、それに反応してか大雷光虫が2匹、すぐに集まってきてしまうのだ。
ジンオウガ自身かなりの強敵なのに加え、大雷光虫のマヒ突進で麻痺してしまうと非常に危険なため、
呼ばれたら早めに倒してしまいたい。
幸い亜種のように、大蝕龍蟲を吸収してHPを回復するようなことはしないのが救いである。
- 単独ではスピード系統の攻撃であるマヒ突進を中心に攻めつつ、
MHST2
- 続編であるMHST2にも続投。
寒冷地であるロロスカ地方のジンオウガには帯同しておらず、
ベルガ地方内の洞窟に生息するジンオウガと共に居たり、
或いは大雷光虫同士でふよふよ浮かんでいたりする。- 今作でも傾向は変わらず、スピード攻撃やスピード単体技の「サンダースピアー」を放って来たりする。
また、HPが減ると前作同様自爆しようと試みる。
その雷属性攻撃力は123と、少し前にレウスを苦しめたであろうクルペッコ亜種とほとんど変わらない。
ただの小型モンスターだと高を括っていると痛い目を見るどころか
「サンダースピアー」によるマヒでハメ殺される事も普通に起こり得るので注意しよう。
- ジンオウガに対しては最初から帯同しているか、もしくは「虫寄」で誘き寄せられてやってくる。
「虫寄」では1匹ずつしか呼び出せず、ジンオウガ自身もこれで1ターン消費する為前作に比べると難易度は低め。
ただし前述の通り結構強敵である為、自爆される前にさっさと始末しよう。
- 今作でも傾向は変わらず、スピード攻撃やスピード単体技の「サンダースピアー」を放って来たりする。
アイルー村G, DX
- アイルー村シリーズではG(DX)に登場。G級クエストでしか出ないので、見られるのはラギアクルスを倒した後となる。
普段はふわふわ浮かんでいるが、アイルー達が近付くと放電して攻撃してくる。
常に滞空しているため、G級採取で飛び上がった菜園家や虫取り屋を叩き落とすのにも一役買っている。
しかも一度攻撃態勢になると倒さない限り放電し続け、しかも追ってくるのでランゴスタ以上にうっとうしい。
だが、プレイヤーに嫌われる要因はこれだけではなかった。
アイルー村の仕様として、倒した際に素材が得られるのは運次第というものがある。
しかし、ランゴスタやこの大雷光虫には確実に素材が手に入る「剥ぎ取り」が使用できない。
ランゴスタの場合は素材を持ってくるというクエストがないためそれほど気に掛けないのだが、
G級クエストの中にはご丁寧に雷光エキスを5個持ってこいというものがある。
更に、こんな時にも全プレイヤー共通の敵は容赦してくれないため、
素材が取れるか、取れても雷光エキスが出るかは全て運が絡むという酷いクエストになっている。
目標は5個なのに2~3個しか取れなかった、という結果もザラである。
アイルーライフに癒されていても、このクエストだけは投げたという人もいるとか。
素材
- 雷光エキス
- 高い蓄電能力を秘める雷光虫の体液。MHP2から登場。
通常の雷光虫から抽出するにはあまりに量が足りないが、大雷光虫を撃退した際に入手できることがある。
蓄えられた電力は衝撃を加える事で放電するため、取り扱いには注意が必要。
また、絵具の顔料としてしか使えないが鮮やかな黄色をした「大雷光虫エキス」というものも存在する。
- 雷光ゼリー
- 大雷光虫の体内で生成されるゼラチン状の物質。MHP2Gから登場。
雷光エキス以上の膨大な電力を蓄えており、取り扱いも割と簡単という優秀な素材。
しかし素材として使えるほどの上等な雷光ゼリーを入手するのはなかなか難しい。
- 雷光虫
- 群れの構成員。大雷光虫ではなく普通の雷光虫が落し物として出現。
素材としては無印も大も関係ないのかもしれない。超電雷光虫は別素材だが…。
フィールド上で虫あみを使わずに虫が手に入る稀有な例である。
MH2では雷光虫と虫の死骸のみが落し物素材である。
関連項目
モンスター/甲虫種
環境生物 - MHWildsではこのカテゴリとなった
アイテム/雷光虫
モンスター/ヤマツカミ
モンスター/ジンオウガ/派生作品 - MHSTでは深い関係にある。
モンスター/大蝕龍蟲
モンスター/紫光虫