システム/重音色

Last-modified: 2023-03-05 (日) 00:29:10

MHXで登場した狩猟笛の全スタイル共通の新要素。
「かさねいろ」と読む。

概要

  • 各攻撃を敵にヒットさせると貯まる音色「♪」が2連符の「♬」マークの重音色になり、
    この重音色で音色を揃えて演奏すると、その音色の演奏だけでなく1つ前に吹いた演奏も発動する
    例えば攻撃力強化→スタミナ減少無効と吹いた時、スタミナ減少無効を全て重音色で揃えていると、
    スタミナ減少無効に加え攻撃力強化の重ねがけまで発動するのである
    • 連音攻撃は1段目と2段目のそれぞれで判定される。
      ただし、追加入力を行わなかった場合は2段目だけを当てても1段目が重音色となる。
      よって、1段目が空振った時は追加入力をしないようにすれば、
      2段目が当たってリカバリーできる可能性がある。
  • クエスト中で初めての演奏、および力尽きた直後の演奏が重音色であった場合、自分強化が発動する。
    1回の演奏ではじかれ無効まで発動するため、戦闘開始・復帰がスムーズに行える。
    大型モンスターとの戦闘前に、とりあえず邪魔になりそうなリノプロスあたりを殴ろう。
  • 旋律を構成する音色を全て重音色にしないと意味がないため、
    途中で1発でも空振れば最初からやり直しになる。
    あまり固執しすぎると却って演奏の効率が悪くなるため、
    特に素早いモンスターと戦うときは普通に演奏するか、狩技「奏纏」でフォローしよう。
  • 基本的に敵にヒットさせないと重音色にはならないため、
    「殴れる笛」は旋律維持が非常に楽になり
    「殴れない笛」との格差は更に広がることになったといえる。
  • 効果時間の短い旋律を維持しやすいのはもちろん、回復効果を持つ旋律もより活用しやすくなった。
    例えば回復旋律を続けて重音色で発動すれば、回復量もキッチリ演奏2回分に跳ね上がるのである。
    「一定確率で回復量が1段階下がる」という仕様があるゆえに単体ではあまり使い勝手はよくないが、
    重音色で効果そのものを2倍にすれば回復量は馬鹿にできない。
    また単純に回復旋律と他の旋律を交互に行うだけでも他旋律と回復の両立が可能
    例えば火山などで、戦いながら地形ダメージをこまめに回復するといった芸当ができる。

MHXでの問題点

  • これ自体はカリピストにとって革命的な要素であり、狩猟笛はガンガン殴っていける武器になった。
    旋律維持が楽になれば、
    味方のメンバーにとっても耳栓効果切れなどでダメージを受ける可能性が減り、
    さらに狩猟笛が殴りにいければスタンも取れる。基本的にはメリットだらけである。
    …が、この重音色には思いがけないデメリットが存在する
    それは「旋律効果の表示が邪魔」という事。
    熟練カリピストほど重音色を駆使して常に2旋律同時発動を狙っていくが、
    これにより画面中央に表示される表示ウィンドウが大きくなり、最大で4行にもなってしまう。
    しかも開発チームはコレを全く理解していなかったのか、
    何故か表示自体がMH4Gよりかなり大きく(ウィンドウのもなぜか巨大化)、
    しかも中央に表示されるように変更されている。
    そもそも本作のUI自体が全体的に4Gよりもフォントが大きめであることもかなり影響している*1
    特に「攻撃力強化【小】& 防御力強化【小】」のような2種類の効果がある旋律を重ねてしまうと、
      ♪♪さらに攻撃力強化  
      ♪♪さらに防御力強化  
      ♪♪さらに攻撃力強化  
      ♪♪さらに防御力強化  
    などというウィンドウが同一フィールドにいる全ハンターの画面中央にデカデカと表示され
    ハンターの姿がほぼ見えなくなってしまう
    ボウガンでスコープを覗いているときにこれが発生するともはやモンスターの姿すら全く見えない
    そして二つ名持ちモンスターなどの強敵を相手にした場合、これがどういう結果を生むか。
    「ハンターの動きが見えず攻撃が外れる」だとか
    「うっかり味方を吹っ飛ばす」くらいならまだいいが、
    下手をすると「モンスターの予備動作が見えず大技が直撃・即死に至る」という
    最悪の事態を引き起こす。
    このため狩猟笛自体が「サポート武器なのだが味方の邪魔になる」という妙なポジションになってしまった。
    最悪の場合マナーやPS関係なく
    狩猟笛である」という理由だけで邪魔者として追い出されることも
    ネタ抜きに発生してしまう程であった。
    対策のためにあえて攻撃をスカすカリピストもおり、本末転倒な事態となっている。
    体験版から指摘されてはいたが製品版でもそのままで、パッチによる修正を望む声も多い。
    それまでのカリピスト側の対策としては、
    なるべく味方に表示される旋律効果が少なくなるように自分強化と他旋律を交互に吹いたり、
    演奏のタイミングを工夫したりすることで、被害を最小限に抑える事ができるであろう。
    場合によっては前述の攻防強化ではなく、攻撃力強化【小】の武器を選ぶといった選択肢も出てくる。

MHXXでは

  • MHXでのこういった状況を踏まえ、MHXXでは旋律効果を含むクエスト中等に表示される
    ダイアログ全般のデザインが刷新され、MHXよりコンパクトなデザインとなった。
    更に、狩猟笛の旋律効果だけについては表示位置が画面左下に大きく移動し、邪魔にならなくなった
    (旋律効果以外のクエスト中のダイアログも、
    表示位置がMHX時の画面ど真ん中よりも若干上へと移動している)。
    前作のデータの多くを、ましてやUIに関してはその全てを流用することが殆どの完全版作品において、
    このようなUIの変更という措置が取られるのは極めて異例である。
    しかもわざわざ狩猟笛のためだけにこのような措置が取られていることから、
    前作における不満の声の大きさが窺い知れよう。
    • 一応オプションで従来通り画面中央上部に表示するように設定することも可能。
      中央にウィンドウが出ないと違和感を感じる骨の髄までカリピストの方でも安心。
      だが完全に同じではなく若干上ではあるため、「ど真ん中じゃないと嫌だ!」と言う不満もごく一部から出ているとか。

関連項目

武器/狩猟笛
システム/旋律
アクション/演奏


*1 製作チームがPシリーズのチームであるためか、かなりUI全体がPシリーズに近いデザインになっている。