地獄の業火を思わせる刃は獄卒の
吐息。哀れな贄を前に喜び踊る。
MHWorldで登場した、オドガロン素材から作られるチャージアックス。
ここでは亜種素材の武器についても触れる。
目次
概要
- 陸珊瑚の台地や瘴気の谷一帯を縄張りとするオドガロンの素材から作られる盾斧。
体表がそのまま盾斧に用いられたような禍々しさを感じられる。
- 強化を進めると、
「ガロンアームズ」→「憎しみの炎」→「憎【オディウム】」→「憎悪【アニムス】」となる。アムニスではない。
憎しみの炎となるとデザインが変わり、その名の通り炎を象ったかのような荒々しい見た目となる。
また、憎【オディウム】改から亜種武器に派生することができ、「冥府の炎」→「死怨【グラッジ】」となる。
性能
MHW
- レイギエナを狩猟する任務クエストの後、探索で登場するオドガロンを狩猟することで
ガロンアームズⅠが作成できるようになる。
一発生産はできず、同じく本作で登場したトビカガチのパルサーアームズⅡから派生する。
この時点での性能は- 同ランク帯ではやけに多い攻撃力468
- 高い会心率20%
- 斬れ味は緑60
- 榴弾ビン
- 防御力ボーナスなどはなし
近い時期に強化できるギルオスアームズⅡには麻痺の分やや劣るか。
- その後、上質な堅骨や逆鱗を用いてガロンアームズⅡに、
上位オドガロン素材を用いて憎しみの炎となる。
攻撃力は540と低めだが、会心率が少し上がり25%となった。
さらに宝玉、炎龍の尖爪などを使い最終強化、憎【オディウム】となる。
性能は- かなり低い攻撃力576
- 盾斧トップの会心率25%
- 延長不可の白40
- 属性解放により火属性180が出現
- 榴弾ビン
- スロットなし
- レア度8
576(武器倍率160)という数値は最終強化1つ前はおろか、ものによっては
上位の最初の強化の段階で到達していることもあり、最終強化した武器ではワースト1位。
せっかくの会心率も斬撃にしか影響がないため、ビンダメージでは
タイラントブロスⅡや壊滅の一束と比べるまでもなく大したダメージが出ない。
したがって、この武器の特性を活かすならば斧状態での運用がメインとなるだろう。
MHW:I
憎悪【アニムス】
- マスターランクではまず憎【オディウム】改へと強化し、
天鱗や硫斬竜の断剣尾などを用いて憎悪【アニムス】となる。
上位ではいまいち活躍の場を見出せなかったが、果たしてその性能は…- 全盾斧中最低の攻撃力828
- 全盾斧中最高の会心率35%
- 十分な素白、匠無効
- 要覚醒の火属性300、無属性強化に対応
- 榴弾ビン
- スロットなし
- レア度10のためカスタム枠が多い
- 固有グラフィックのためパーツ強化非対応
- 何よりも強烈に存在感を放つのは、やはり極端な攻撃力と会心率である。
攻撃力はMHWで名を馳せた、かのタイラントブロスIIと同数値、と最弱なので手の施しようがない。- ただこれはもう上位の頃からのオドガロン武器の宿命なので、確認する前から察していたハンターも多いだろう。
攻撃Lv4、見切りLv7、挑戦者Lv7で+65%加算されるので、
弱点特効を捨てても会心率が100%に達するのである。
傷つけが面倒、傷なしだと弱点にならない、と嘆く現環境に不満のハンターにはまさにこの武器がお勧め。
どこを斬っても会心エフェクトが必ず発生するのである。- もちろん達人芸テンプレにも使える。
この場合は弱点特効が発動してしまうので、スキルを調整するほうが無難。
Ver.13.00以降のカブカカブは装飾品なしで弱点特効がLv3であり、傷あり弱点部位では会心率85%にもなる。
そして、カブカカブのもうひとつの特性である挑戦者Lv7により会心率は105%になる。
ん?5%無駄だって?気にすんな。
なんと、攻撃も見切りも不要で、装飾品がひとつもなくても達人芸が常に発動可能なのである。
また、傷なし換算でも見切りLv3で100%に達するので、
配布される達人珠IIと比較的入手し易い達人珠Iで実現できる。- 実際は素の斬れ味が十分あるため達人芸は過剰で、その分火力に回すべきではあるが。
大連続クエスト中一度も研がないという芸当も可能。
- 実際は素の斬れ味が十分あるため達人芸は過剰で、その分火力に回すべきではあるが。
この場合、なんと会心率は脅威の60%に達する。
つまり、見切りLv7のみで100%にすることが可能なのだ。
これができる生産武器は本武器のみである。
- ここまでほぼ褒めてばかりだが、冒頭に言及してある攻撃力の貧弱さは無視できない。
そもそもの大前提として、榴弾ビン&最弱攻撃力の組み合わせは相性最悪である。
メインコンボにどうしてもビンの固定ダメージが絡んでくる以上、他武器種よりも攻撃力は重要なステータスである。
それが最弱となれば、ダメージの伸びも鈍いものとなる。
榴弾ビン盾斧には強敵が多く、会心率を上げるのにも達人芸テンプレなどがあれば苦労しないため、
会心率が過剰に高いというステータスは活かしにくい。
また、普通なら超高出力と斧強化を装備構築時、あるいは戦闘中に切り替えるのだが、
当武器はあまりに攻撃力が低く、ビンダメージに期待できない以上、斧強化の選択肢しか選べない。
とはいえ斧強化であれば会心率がまだ活きるので、マシなほうだろう。
- さらに、こちらの個性である会心率35%という数値についてもVer.12.00で追加された
赤龍武器を使うことで超えられてしまうようになった。- カスタム強化をフルに駆使して60%まで引き上げて回復カスタムも付けたと仮定しよう。
赤龍武器は素で5%であり、会心率強化VIVVVVに会心回復カスタムで70%になる。
対してアニムスは828でスロットなし。
つまり、赤龍武器はアニムスの完全上位互換にすることが可能なのである。- これに関しては、35%という会心率でも簡単に上回れる赤龍武器の拡張性の証左となるものであろう。
作成可能時期に大きな差があるので差別化もできる。
ただアニムスの立場が悪いことに変わりはない。
- カスタム強化をフルに駆使して60%まで引き上げて回復カスタムも付けたと仮定しよう。
- 途中で触れた通り、実戦での火力はお世辞にも高いとは言えない。
また、赤龍武器のように完全上位互換の存在もいる。
しかし、オドガロン武器に火力を求めるハンターなどもはやいないだろう。
火力にさえ目をつぶってしまえば、そこそこ長い白ゲージは斬れ味をうまくセーブできない盾斧初心者の練習用とも見れ、
高い会心率は会心が出ないイライラを解消してくれるはず。
低いレア度も、上述したような他には真似出来ない使い方ができる。
榴弾ビンのダメージは砲術スキルを載せるだけでもマシになり、スタンも当然狙えるだろう。
素材もストーリークリアまでに揃うものばかりなので、作成時期ならむしろ優秀なほうである。
差別化点といえる要素は確かに存在しているので、趣味として全部位確定会心を楽しみたいハンターや、
榴弾ビン盾斧入門に練習用ビルドとして採用するなど、強力なビルドへの導入として使うといいか。
ん?この武器で超高出力ブッパの練習もしたい?ちょっとそれはやめたほうが……
チグハグ性能のせいで残念武器扱いされる看板武器やデザコン武器より幾分マシである。
死怨【グラッジ】
刃に宿るは悪鬼羅刹。
凄惨たる宴を捧げんと狂喜に身をゆだねる。
- 見た目は青黒く染めたアニムス。
だが、オドガロン亜種の攻撃は多くの初見ハンターを苦戦させた。
きっと武器性能も見合ったものに違いない。
期待をこめて強化をしたハンターが知ることとなったその性能とは…- 全盾斧中ワースト2位の攻撃力864
- 全盾斧中ベスト2位の会心率30%
- 十分な龍属性値330
- 強属性ビン
- 素白、匠無効(通常種武器とほぼ同じ)
- 龍封力大
- スロットなし
- レア度11、パーツ強化は非対応
- 性能2段目までの雰囲気が誤差レベルで通常種武器にそっくりである。
多少攻撃力は上がったものの決して高いとは言えず、多少会心率は下がったものの依然高いままである。
しかしながら、こちらには高めの龍属性と強属性ビンという特徴もとい唯一の救いがある。
攻撃力こそ貧弱だが斬れ味は十分な白があり、
属性値がそこそこあるので、斬撃及びビンどちらも属性ダメージが期待できる。
さらに、高い会心率は(真・)会心撃【属性】にはピッタリである。ビンに会心は乗らないけど
シルソルにはスキルの余裕がないという欠点があるが、この武器なら見切りLv4で弱点100%になるため
他のスキルを新たに搭載できるはずだ。- さすがに属性値がぶっ飛んで高いわけではないので、超高出力特化戦法には向いていない。
ただこの属性値なら属性強化はもちろんだが、コンボの〆の高出力程度なら十分ビン火力も出るだろう。
- さすがに属性値がぶっ飛んで高いわけではないので、超高出力特化戦法には向いていない。
- 生産武器で龍属性強属性ビン盾斧の強敵といえば、屍盾斧ヴァルアスピダである。
あちらは生産武器中2位の龍属性値420に、パーツ強化対応なので属性に振れば480となる。
そこからカスタム強化で600、属性強化で最終的には820にもなる。
対してグラッジは640が限界なので、少し差が開いている。
また、あちらはLv2スロット×2と拡張性に富んでいるが、グラッジには残念ながらスロットがない。
しかしグラッジには会心率30%という個性があり、これをスロットで巻き返すことを考慮すれば、
スロットと会心率でトントンだろう。
斬れ味は長めの素白で延長可能だが、延長なしなら同程度なので差はない。
攻撃力は900とこちらよりはあるが高いとは言えず、なんなら下から3番目である。
総合的に見ると、属性値の差でヴァルアスピダが若干有利と言えるだろう。
- こちらも通常種武器に倣って、赤龍武器を引き合いに出してみよう。
グラッジは属性を重視して属性カスタムで450、加えて属性強化で640になる。
対して赤龍武器は、属性強化VIVVV&属性カスタムLv1で龍属性480、属性強化で680になる。
さらに会心率強化V&会心カスタムLv2で会心率30%である。
そして攻撃力は864対972で、スロットもLv4の差がある。- 会心率を揃えて他をできるだけ伸ばすと、意外にも属性値にそこまで大差がつかないのである。
攻撃力とスロットでは差がついているが、会心撃ビルドならやはり属性ほどの重要度はない。
そして特筆こそしていないが、白ゲージの長さはグラッジの方が長く、最大火力の維持はグラッジに分がある。
もっとも、赤龍武器をこんな中途半端な覚醒能力やカスタム強化にすること自体ほぼないが、
グラッジに似せても大差をつけて勝つことはできないことがわかる。
- 会心率を揃えて他をできるだけ伸ばすと、意外にも属性値にそこまで大差がつかないのである。
- 火力自体は赤龍武器に譲るものの、かなり独自の地位を築けていると言える。
通常種武器は会心率こそトップなものの、正直普通のハンターには使い道がなかった。
こちらは龍属性強属性ビン盾斧が少ないことも幸いして、まだ実戦に投入できるだけの性能である。
赤龍武器のデザインや超高出力ブッパに飽きた方は、気分転換にこちらの武器を担いでみてはどうか。